学術情報流通

2018年5月の1か月間にarXivに投稿されたプレプリントが1万2,000本を超える

arXiv.orgのブログの2018年5月31日付けの記事が、2018年5月の1か月間にプレプリントサーバarXivに投稿されたプレプリントが1万2,000本を超えたことを紹介しています。

月ごとの推移を見ると、一般的に増加傾向にありますが、春と秋に急増することが指摘されています。また、分野別、国別の分析も行われており、分野別では2018年5月はコンピュータ科学分野の投稿が最も多いこと、2018年の現時点での国別では米国が26%と最多であること(日本は4%で5位タイ)も言及されています。

arXiv hits 12k in May(arXiv.org Blog, 2018/5/31)
https://blogs.cornell.edu/arxiv/2018/05/31/arxiv-hits-12k-in-may/

科学技術振興機構(JST)、J-STAGE収録誌の一部でAltmetricsを試験的に表示

2018年5月26日、科学技術振興機構(JST)は、J-STAGE収録誌の一部の書誌画面で、ソーシャルメディアやマスメディア等の社会的な影響を加味した学術論文の評価指標Altmetricsの試験表示を開始しました。

J-STAGEの収録誌でAltmetricsのスコアを有する論文の点数をタイトル毎に累計し、タイトル全体で高いスコアを持つものを試験表示の対象誌としています。

ニュース(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/News/TAB1/Current/Page1/-char/ja
※「2018年5月18日 Altmetricsを2018年5月26日より一部の資料の書誌画面に試行的に表示します。」とあります。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)、「AMED研究開発課題データベース(AMEDfind)」を公開へ

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が、2018年6月4日から、「AMED研究開発課題データベース(AMEDfind)」を公開すると発表しました。

AMEDが推進する研究開発課題の情報を検索・閲覧できるデータベースで、AMEDが設立された2015年度以降の課題(年度終了後に順次提供)の(1)課題名、(2)研究期間、(3)研究機関名、(4)研究者名、(5)配分額、(6)成果報告(特許一覧、成果論文一覧含む。)、(7)研究開発タグ(研究の性格や対象疾患など、AMEDが特定の視点から俯瞰や抽出することを目的に各研究開発課題に付加したもの)等が掲載されます。

AMED研究開発課題データベース(AMEDfind)公開のお知らせ (AMED,2018/5/28)
https://www.amed.go.jp/news/topics/amedfind20180528.html

米・カリフォルニア電子図書館(CDL)とデータリポジトリDryadが連携

2018年5月30日、米・カリフォルニア電子図書館(CDL)とデータリポジトリDryadの連携が発表されています。

両者の連携は、データの公開を研究者のワークフローに簡便な形で組み込み、研究データに関する商用サービスに代わる信頼できる持続可能な製品を開発することを目的としています。

また、連携により、出版者に対しては、論文投稿システムとの直接的な統合や、より包括的なキュレーションサービスを、研究機関に対しては、出版者・図書館・研究者間にある壁をなくし世界中からアクセス可能で、コミュニティー主導の、低価格なインフラ・サービスを提供できるとしています。

Letter to the Community: CDL and Dryad Partnership(CDL,2018/5/30)
https://www.cdlib.org/cdlinfo/2018/05/30/letter-to-the-community-cdl-and-dryad-partnership/

エルゼビア社、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2017年版を公開

2018年5月30日、エルゼビア社が、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2017年版を公開したと発表しています。

CiteScore 2017 metrics now available(Elsevier,2017/5/30)
https://blog.scopus.com/posts/citescore-2017-metrics-now-available

Scopus CiteScore
https://www.scopus.com/sources

参考:
エルゼビア社、学術雑誌の新評価指標“CiteScore”を発表
Posted 2016年12月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33077

Clarivate Analytics社、アラビア語の引用索引“Arabic Citation Index (ARCI)”の開発を発表

2018年5月29日、Clarivate Analytics社が、エジプト政府による電子図書館・オンラインのナレッジハブであるEgyptian Knowledge Bank (EKB) と連携し、初のアラビア語の引用索引“Arabic Citation Index (ARCI)”を開発すると発表しました。2030年までの知識経済への転換を目標とするエジプト政府のビジョンの一環として2020年に公開予定です。

ARCIはEKBの助成により構築され、Web of Scienceのアラビア語インターフェイスを導入するとともに、アラビア語の雑誌等から専門的に選定された学術論文の書誌情報や引用情報へのアクセスを提供します。

ARCIは、Web of Scienceに基づいた地域別の引用索引としては、Chinese Science Citation Database、SciELO Citation Index、Russian Science Citation Index、KCI-Korean Journal Databaseに次いで5番目となります。

英国国立・大学図書館協会(SCONUL)、ウェルカム・トラストによるオープンアクセス(OA)ポリシーの全体的な見直しに対する回答を発表

2018年5月29日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、ウェルカム・トラストによるオープンアクセス(OA)ポリシーの全体的な見直しに対する回答を発表しました。

ハイブリッドジャーナルでの出版への助成は制約が大きいこと、論文処理費用(APCs)に上限を設けるべきことを主張しています。

SCONUL Wellcome consultation response (SCONUL,2018/5/29)
https://www.sconul.ac.uk/news/sconul-wellcome-consultation-response

Digital Science社、研究ディスカバリープラットフォーム“Dimensions”のORCID連携を発表

2018年5月9日、Digital Science社が、研究ディスカバリープラットフォーム“Dimensions”をORCIDと連携させると発表していました。

これにより、著者は、Dimensions上の自身の研究成果のメタデータをORCID recordにインポートすることが可能となります。

また、ORCIDのデータが、Dimensions上の著者の識別にも用いられています。

Digital Science announces Dimensions integration of ORCID(Digital Science,2018/5/9)
https://www.dimensions.ai/blog/2018/05/digital-science-announces-dimensions-integration-of-orcid/

島根大学、オープンアクセス方針を策定

2018年5月25日、島根大学は「島根大学オープンアクセス方針」を2018年5月17日付けで採択したことを発表しました。

同大学の教員(教授・准教授・講師及び助教)による公的研究資金を用いた学術研究の成果(出版社、学協会、学内部局等が発行した学術雑誌に掲載されたもの)を島根大学学術情報リポジトリSWANで公開することでグリーン・オープンアクセスを目指すものです。対象外の教職員や学術成果の登録も推奨されています。

島根大学オープンアクセス方針の策定及び公開について(島根大学,2018/5/25)
https://www.shimane-u.ac.jp/docs/2018052500018/

島根大学オープンアクセス方針の策定及び公開について(島根大学附属図書館,2018/5/25)
https://www.lib.shimane-u.ac.jp/new/2018052400042/

韓国国会図書館、ブロックチェーン技術を基盤とした「国家学術情報ニューラルネットワーク構築プロジェクト」を提案

韓国国会図書館が、2018年5月24日に全羅南道木浦市で開催された韓国学術情報協議会第16回定期総会及びカンファレンスにおいて、ブロックチェーン技術を基盤とした「国家学術情報ニューラルネットワーク構築プロジェクト」を提案したと発表しています。

第4次産業革命はデータと人工知能(AI)技術を結びつけたものという側面で見た時に、図書館資料は第4次産業革命の源としての「信頼できるデータ」そのものであるとし、政府の支援を受けて学術情報を中心に図書館が協力してデータを構築・共有・活用する新しい生態系が必要だとして、同協議会の会長を務める館長が基調講演において提案したものです。

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