学術情報流通

米国国立医学図書館、PubMedに4つの変更を加えたと発表

2017年3月6日、米国国立医学図書館(NLM)が、PubMedに以下の4つの変更を加えたと発表しています。

1.利益相反(Conflicts of Interest:COI)に関する情報をAbstractsの下に表示

2.「懸念表明」(Editorial expression of concern)の表示を追加

3.検索結果画面の上部に画面に表示できる記事数をカスタマイズできる機能を配置

4.[PubMed - indexed for MEDLINE] タグを[Indexed for MEDLINE]タグに変更

PubMed Updates March 2017(NLM Technical Bulletin,2017/3/6)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ma17/ma17_pm_update.html

デジタルリポジトリ連合(DRF)、2016年度末で解散

2017年3月8日、デジタルリポジトリ連合(DRF)が、平成28年度末で解散することを発表しています。

DRFは平成18(2006)年度に発足し、現在157機関が参加しています。これまで、機関リポジトリの構築と運営に係る人材育成、技術開発、情報共有を通じて、国内における機関リポジトリの発展とオープンアクセス思潮の興隆につとめてきました。

2016年11月24日付けで、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)からDRFの主な活動を継承する旨の回答を得て、12月8日付けでDRF参加機関に解散についての賛否を問い、その結果、参加機関の3分の2以上である120機関から解散について同意を得たとのことです。

JSTOR、アップロードした文献を解析し、 JSTOR内の学術文献を推薦するText Analyzer(beta)を公開

2017年3月6日、JSTORのツール作成部門JSTOR Labsが、Text Analyzer(beta)を公開しました。

Text Analyzer(beta)が、アップロードした文献を解析して、アップロードした文献の内容を要約した用語のセットを考案し、その用語に基づいた JSTOR内の学術文献を推薦するものです。

利用者は、用語の追加や削除、関連性の重要度の変更などをすることが可能です。

On Beyond Keyword Search Introducing Text Analyzer(JSTOR Labs,2017/3/6)
http://labs.jstor.org/blog/#!on_beyond_keyword_search-introducing_text_analyzer

Text Analyzer(beta)
https://www.jstor.org/analyze/

米・CHOR、オーストラリア研究会議及びラ・トローブ大学と連携し、パブリックアクセスの改善を目的としたパイロットプロジェクトを開始:JSTとの連携に続いて2例目

米国の非営利団体CHORは、オーストラリア研究会議(Australian Research Council:ARC)及びラ・トローブ大学と、政府の資金援助を受けた研究成果のパブリックアクセスの改善を目的としたパイロットプロジェクトを開始すると発表しています。

オーストラリア政府がARCを通じて資金提供を行なった研究成果(査読付き論文)の公開状況をモニタリングするもので、科学技術振興機構(JST)とのパイロットプロジェクトに続く2例目の国際連携となります。

CHOR Continues International Expansion with Australian Partnership(CHORUS,2017/3/2)
https://www.chorusaccess.org/chor-continues-international-expansion-australian-partnership/

ジャパンリンクセンター(JaLC)、「JaLCメタデータ」の提供を開始

2017年3月1日、ジャパンリンクセンター(JaLC)が、「JaLCメタデータ」の提供を開始しています。

「JaLCメタデータ」には、JaLC ウェブサイトで公開している、DOIと書誌データ(論文タイトル、著者名、出版社名、ISSN、巻、号、開始ページ)が含まれ、LOD (Linked Open Data) 形式で構成されており、圧縮ファイル(tar.gz形式)で提供されています。

データは、複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、自由に利用でき、商用利用も可能とのことです。

JaLC 新着情報
https://japanlinkcenter.org/top/index.html
※「2017年03月01日 各種資料 「JaLCメタデータ」の提供 を開始しました。 」とあります。

ジャパンリンクセンター(JaLC)、「ジャパンリンクセンター ストラテジー 2017-2022」(案)を公表し、意見を募集

2017年3月1日、ジャパンリンクセンター(JaLC)が、2017年4月に施行予定の「ジャパンリンクセンター ストラテジー 2017-2022」の案を公表し、意見を募集しています。

募集期間は3月31日までで、意見は専用ウェブフォームから受け付けています。

寄せられた意見は、内容を検討の上、参考とすると説明されています。

「ジャパンリンクセンター ストラテジー 2017-2022」(案)に関する意見募集について(JaLC,2017/3/1)
https://japanlinkcenter.org/top/about/index.html#about_strategy

「ジャパンリンクセンター ストラテジー 2017-2022」(案).pdf (PDF:184KB)
https://japanlinkcenter.org/top/doc/JaLC_strategy2017.pdf

ScienceOpenとDOAJがオープンアクセスの学術成果の可視化のために連携

2017年2月28日、研究・出版ネットワークScienceOpenが、小規模な雑誌を支援することを目的に、1か月あたり10タイトルの、APC不要のオープンアクセス(OA)雑誌のインデックス登録(無料)を開始すると発表しています。

優れた雑誌に対しては、1年間無料で、雑誌のページが提供されます。

登録される雑誌は、OA雑誌のディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)が、ScienceOpenに推薦することになっており、条件として、APC等の出版料が不要でDOAJに登録されていること、CrossRefでDOIが付与されていること(医学系であればPMCやPubMedのID)、参照文献を追加することが求められています。

論文情報は国際標準のXML形式(JATS Archive 1.0,JATS Publishing 3.0)を用いて格納されます。

欧州委員会(EC)、社会科学・人文学と理工学を統合する必要性に関するレポートを公開

2017年2月24日、欧州委員会(EC)は、社会科学・人文学と理工学を統合する必要性に関するレポート“The need to integrate the Social Sciences and Humanities with Science and Engineering in Horizon 2020 and beyond”を公開しました。

レポートでは、技術的なイノベーションが置かれる社会的文脈に注意を払う必要性について分析し、工学、自然科学から社会科学・人文学までにわたる学際的な研究に対してさらなる支援を提供することを提言しています。

オープンアクセスメガジャーナル:学術コミュニケーションの未来か、それとも学問のごみ捨て場か(文献紹介)

Journal of Documentation誌の73巻2号に、オープンアクセスメガジャーナル(OAMJ)に関する文献レビュー”Open-access mega-journals: The future of scholarly communication or academic dumping ground? A review”が掲載されています。著者はラフバラ大学のValerie Spezi氏らです。同誌は有料ですが、当該論文はオープンアクセス(OA)で公開されています。

この論文ではPLOS ONEに代表される、科学的な妥当性の確認等の最低限の査読のみを行い、大量の論文を出版し、主に論文処理加工料(APC)で運営される、いわゆるOAMJに関する言説等の文献レビューが行われています。OAMJを巡る言説や学術出版において占める位置を検証し、学術界のOAMJに対する態度を考察することが目的であるとのことです。

「ゴールド中心」のオープンアクセス実践(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌に掲載予定の論文、”A “Gold-centric” implementation of open access: Hybrid journals, the “Total cost of publication,” and policy development in the UK and beyond”の早期公開版が2017年2月27日から公開されています。著者はシェフィールド大学のStephen Pinfield氏らです。同誌は有料ですが、当該論文はオープンアクセス(OA)で公開されています。

この論文はOA雑誌に論文を掲載する、いわゆるゴールドOAを推奨する政策が取られている英国において、高等教育機関がOA出版に関しどのような状況に直面しているかを報告したものです。24機関から得たデータを分析しています。

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