学術情報流通

ORCID、書籍出版のワークフローにORCID iDの付与を実装する方法を理解するために行なった調査の概要報告を公開

2017年7月31日、ORCIDが、書籍出版のワークフローにORCID iDの付与を実装する方法を理解するために行なった調査の概要報告をオンラインで公開しました。

調査は、出版社、サービスプロバイダー、標準化団体、図書館、助成機関等を含む世界の26団体の39の代表者へのインタビューに基づいています。

調査からは、書籍出版社は著者の識別、ログインの簡略化、査読者の確認におけるORCIDの利点を認識しているものの、そのワークフローにORCIDを実装しているところはほとんどなく、著者からのそうした圧力もかかっていないことがわかったとのことです。

調査での知見に基づき、ワーキンググループでは、実装のための具体的な方法として、

Scopusに研究成果評価分析ツールPlumXの機能が追加

2017年7月26日、Elsevier社が、同社の抄録・引用文献データベースScopusに、研究成果評価分析ツールPlumXの機能を追加したと発表しています。

PlumX Metrics now on Scopus: Discover how others interact with your research(Elsevier,2017/7/26)
https://blog.scopus.com/posts/plumx-metrics-now-on-scopus-discover-how-others-interact-with-your-research

参考:
Elsevier社、Scopusへの研究成果評価分析ツールPlumXの導入を発表
Posted 2017年6月29日
http://current.ndl.go.jp/node/34269

E1936 - セミナー「研究データマネジメントの理想と現実」<報告>

京都大学学術情報メディアセンターでは,月に1度を目安に各分野から講師を招き,セミナーを開催している。2017年5月26日には,「研究データマネジメントの理想と現実」と題したセミナーを開催した。

CiNii Articles、日本建築学会発表論文等検索システムと連携 電子図書館事業(NII-ELS)で提供していたデータへのリンクを提供

2017年7月26日、国立情報学研究所(NII)は、CiNii Articlesと日本建築学会発表論文等検索システムが連携を開始したことを発表しました。

第一弾として、電子図書館事業(NII-ELS)の終了に伴い同システムへ移行したデータ約41万件が、CiNii Articles内のデータからリンクできるようになりました。今後、同システム上で新たに電子公開された論文についても、連携を進めていくとのことです。

CiNii Articlesと日本建築学会発表論文等検索システムとの連携開始のお知らせ(NII, 2017/7/26)
https://support.nii.ac.jp/ja/news/cinii/20170726

日本建築学会論文等検索システム
http://www.aij.or.jp/paper/search.html

PeerJが対象分野を拡大 気候変動・環境学に関わる5つの領域を投稿受付対象に

2017年7月20日、オープンアクセス(OA)雑誌PeerJが、新たに気候変動・環境学に関わる5つの領域の研究を論文投稿の受付対象とすると発表しました。

新たに対象となるのは生物圏相互作用(Biosphere Interactions)、気候変動生物学(Climate Change Biology)、環境毒性学(Ecotoxicology)、淡水生物学(Freshwater Biology)、自然資源管理(Natural Resource Management)の5領域です。それぞれについてすでにAdvisory BoardやEditorも集められています。

奈良文化財研究所、全国遺跡報告総覧に登録されている報告書類にDOIを登録

2017年7月18日、奈良文化財研究所は、全国遺跡報告総覧に登録されている報告書類にDOIを登録したことを発表しました。

全国遺跡報告総覧:文化財調査報告書にDOIを登録(奈良文化財研究所, 2017/7/18)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2017/07/doi.html

参考:
E1894 - CiNii Booksの本文アクセス強化
カレントアウェアネス-E No.321 2017.03.09
http://current.ndl.go.jp/e1894

CiNii Books、全国遺跡報告総覧とデータ連携開始
Posted 2016年3月23日
http://current.ndl.go.jp/node/31083

PLOS、ネットの中立性支持を表明 学術文献への国際的なアクセス環境を保障するために

2017年7月12日、PLOSはネットの中立性を守ることを目的とする活動”Battle for the Net Neutrality”の支持を表明するとともに、同日中に限ってサイト内で同活動への支持を求めるメッセージポップアップを表示しました。

「ネットの中立性」はインターネットサービスプロバイダが、一部のユーザーやコンテンツを優遇することを認めない考えで、米国では2015年に米国連邦通信委員会(FCC)がネットの中立性に関する規則を採択しています。これにより、例えば追加料金を支払った公開者のウェブサイトのみ高速でアクセスすることができるといった、コンテンツの内容に基づくアクセス環境の差別は認められないことになります。

現在、FCCでは同規則の緩和が検討されていますが、PLOSは学術文献への国際的なアクセス環境を保障するためには同規則は必要であると主張しています。

オープンソースソフトウェア(OSS)のソフトウェア雑誌(文献紹介)

プレプリントサーバarXivで、“Journal of Open Source Software (JOSS): design and first-year review”と題する論文が公開されています。

研究用ソフトウェアの目的や機能、アーカイブへのリンクなどについて解説した記事を掲載するオープンアクセス雑誌である“Journal of Open Source Software(JOSS)”について、その目的、記事掲載までの流れ、ビジネスモデルと著作権処理、他のソフトウェア雑誌(software journal)との比較などのほか、GitHub上でのオープンなピア・レビューについて、その流れや基準などが解説されています。また、2016年5月の創刊からの一年を振り返り、これまで111の記事が公開され、41の記事がレビュー中であることなどが述べられています。

Arfon M Smith et al. Journal of Open Source Software (JOSS): design and first-year review.
https://arxiv.org/abs/1707.02264

全国遺跡報告総覧、登録件数が2万件を突破

2017年7月14日、奈良文化財研究所は、全国遺跡報告総覧の登録件数が2万件を突破したことを発表しました。

全国遺跡報告総覧:登録数が20000件を突破(奈良文化財研究所, 2017/7/14)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2017/07/tourokusu.html

参考:
奈良文化財研究所、全国遺跡報告総覧の2016年度の利用実績を公表
Posted 2017年4月28日
http://current.ndl.go.jp/node/33929

E1700 - 「全国遺跡報告総覧」の機能と期待される効果
カレントアウェアネス-E No.287 2015.08.27
http://current.ndl.go.jp/e1700

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC、新たに16の出版者が参加

2017年7月11日、学術出版物の引用データのオープン化を推進するイニシアティブInitiative for Open Citations(I4OC)は、4月の立ち上げ以降新たに16の出版者が加わり、参加している出版者は40を超えたことを発表しました。

これにより、引用データ量が多い上位20の出版者のうち、13の出版者が引用データをオープンにしているとのことです。また、オープンな引用データをもつ記事が1,600万件を超え、CrossRef中の記事3,500万件に占めるその割合は45%を超えました。

その他、OASPA、LIBER、Jiscなどの機関が新たにI4OCに賛同していることも発表されています。

I4OCは、CrossRefに引用データを登録している小規模な出版者を中心に、参加を呼び掛けています。

ページ