学術情報流通

フィンランドアカデミーが”cOAlition S”に参加 参加機関は12に

2018年9月24日、フィンランドの国立研究助成機関、フィンランドアカデミー(Academy of Finland)が、2020年までの完全・即時オープンアクセス(OA)実現を目指すイニシアチブ“cOAlition S”に参加したことを発表しました。

cOAlition Sは2018年9月4日に、欧州の11の公的研究助成機関により発足したイニシアチブです。発足後に新たに参加したのはフィンランドアカデミーが初で、これにより参加機関数は12になりました。

Academy of Finland joins cOAlition S(Academy of Finland、2018/9/24付け)
http://www.aka.fi/en/about-us/media/press-releases/2018/academy-of-finland-supports-plan-s/

韓国の学術文献検索エンジンNAVER Academic、 英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREと連携

2018年10月5日、韓国の学術文献検索エンジンNAVER Academicが、 英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREとの連携を発表しています。

英・Jiscの説明によると、CORE搭載のデータは、ResourceSyncプロトコルに準拠してCOREが作成した“CORE FastSync”を用いて既にNAVER Academicに統合されています。

Over 200M scholarly documents and about 35% ratio of free documents(NAVER Academic,2018/10/5)
https://blog.naver.com/nv_academic/221371414086

オープンアクセス学術出版協会(OASPA)、オープンアクセスに関する”Plan S”への支持を表明

2018年10月2日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)は、同年9月に欧州の11の公的研究助成機関が発表したオープンアクセス(OA)を実現するためのイニシアチブ“cOAlition S”と、そのOA推進の10の原則”Plan S”を支持し、実現に向け協力すると発表しました。

OASPAの発表では、APC(論文処理加工料)に上限を設ける等の”Plan S”の一部の方針には懸念を表明しつつ、”Plan S”のハイブリッドOAを認めない方針は、完全OA雑誌への論文掲載を推奨するものであり、大いに歓迎するとしています。総じて、cOAlition Sの野心的なビジョンを歓迎し、実施に向けた計画策定と実現のための支援を行うと述べています。

OASPA Offers Support on the Implementation of Plan S(OASPA、2018/10/2付け)
https://oaspa.org/oaspa-offers-support-on-the-implementation-of-plan-s/

米国化学会(ACS)とElsevier社がResearchGateを提訴

2018年10月3日、米国化学会(ACS)とElsevier社は、研究者向けのSNSであるResearchGateにおける著作権侵害について、米メリーランド地区連邦地方裁判所に提訴したことを発表しました。

両者の声明によれば、すでにドイツにおいて2018年4月にResearchGateに関する訴訟を開始していますが(声明時点で進行中)、今回の訴訟は米国におけるResearchGateの著作権法違反の責任を問うものとのことです。両者は訴状において、ResearchGateにおける、利用者による学術雑誌論文の著作権侵害は、事故的な(ResearchGateが意図しない)ものではなく、ResearchGateの成長戦略の基礎をなすものであると主張しています。

【イベント】第2回 SPARC Japan セミナー2018「オープンサイエンス時代のクオリティコントロールを見通す」(10/25・東京)

2018年10月25日、東京都千代田区の国立情報学研究所(NII)において、第2回 SPARC Japan セミナー2018「オープンサイエンス時代のクオリティコントロールを見通す」が開催されます。

オープンサイエンス時代における、研究成果のクオリティコントロールの方向性とコンテンツの質の保証をテーマとし、現状の具体的な試みについて最新の情報共有と議論を行うことを目的としています。

参加費は無料ですが、定員は70人で、事前の申込が必要です。
申込受付は10月10日より開始予定で、当日は動画中継も予定されています。

主な内容は以下の通りです。

・ジャーナルを超えた動き:出版者,資金提供者,機関の変わりゆく役割
Rebecca Lawrence氏(F1000)

・Wellcome Open Researchに論文を掲載して分かったこと(仮)
Ben Seymour氏(情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター)

・成果公開の主戦場としてのプレプリントサーバーと質の保証(仮)
武田英明氏(NII)

・生命科学研究におけるプレプリント活用の現状
坊農秀雅氏(情報・システム研究機構ライフサイエンス統合データベースセンター)

独・De Gruyter社と英・Jisc Collections、オープンアクセス(OA)出版について合意

2018年10月4日、独・De Gruyter社は、高等教育機関に代わってデジタルコンテンツ等の契約交渉を行っている英・Jisc Collectionsと、オープンアクセス(OA)出版で合意したと発表しています。

英国の参加機関に対して、同社の電子ジャーナルへのアクセスを提供するとともに、同社の出版物からOAで学術成果を出版するにあたって、APC(論文処理費用)を割り引く内容です。

De Gruyter and Jisc Collections sign journal and open access agreement(De Gruyter,2018/10/4)
https://www.degruyter.com/dg/newsitem/296/de-gruyter-and-jisc-collections-sign-journal-and-open-access-agreement

Internet Archive(IA)によるWikipediaのリンク切れをウェブアーカイブされた情報に置き換える作業、900万件を突破

2018年10月1日、Internet Archive(IA)は、Wikipediaの22言語版に含まれるリンク切れを、Wayback Machineやその他ウェブアーカイブに含まれるアーカイブ版に置き換えた数が、900万を超えたと発表しました。

この10日間の調査では、WikipediaからWayback Machineへのクリック数はGoogleブックスの3倍で、英語版では1日あたり平均2万5千クリックあったとしています。

今後、ウェブアーカイブへの置き換えのスピードを迅速化、ウィキメディア財団のサービスEventStreamsを用いての外部参照情報のアーカイブプロセスの改善、リンクチェック・修正の作業をより多くのウェブページ・電子書籍・学術論文に拡大する方法の検討、研究者・編集者がアーカイブされた情報を利用するための支援方法の調査、等を行っていくとしています。

研究・出版ネットワークScienceOpen、中国のCompuscript/International Science Editing社との提携を発表 中国市場向けプロダクトを開発

2018年9月25日、研究・出版ネットワークScienceOpenは、中国で研究者向けのエディトリアルサービスを手掛けるCompuscript/International Science Editing社と提携を結んだことを発表しました。中国市場向けのプロダクト開発に取り組むとされています。

ScienceOpenのプレスリリースによれば、中国は言語障壁をはじめ、インターネット規制、西洋からのバイアス等、学術コミュニケーションにおいて様々な障害を抱えているとしています。そこで中国の研究コミュニティにおいて強固なネットワークを築いているCompuscriptと、4,500万本以上の論文情報を持つScienOpenのプラットフォームが結びつくことで、中国の研究者に対し国外の研究者コミュニティに自身の成果を伝え、人的ネットワークを築く有力な機会を提供できるとのことです。

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、ResourceSyncに関するウェブセミナー(ウェビナー)の映像・スライドを公開

2018年9月25日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が実施した、ResourceSyncに関するウェブセミナー(ウェビナー)の映像のアーカイブと発表スライドを公開しました。

次世代リポジトリのための技術の1つとされるResourceSyncを実装するリポジトリのためのユースケース等に関する情報を提供することを目的に開催されたものです。

ResourceSyncの開発機関の1つであるロスアラモス国立研究所のMartin Klein氏と、ResourceSyncを採用しているCOREのアグリゲーターからPetr Knoth氏が講師を務めています。

Presentations about ResourceSync(COAR,2018/9/25)
https://www.coar-repositories.org/news-media/presentations-about-resourcesync/

Crossref、登録件数が1億件を突破

2018年9月26日、Crossrefが、登録されているデータの件数が1億件を突破したことを発表しています。

コンテンツの割合としては論文74%・単行書15%・会議録5%であること、6,900万件にはフルテキストへのリンクがあること、3,100万件以上のものにライセンス情報があること、300万件以上のものに助成機関の情報があることなどが紹介されています。

100,000,000 records - thank you!(Crossref,2018/9/26)
https://www.crossref.org/blog/100000000-records---thank-you/

参考:
Crossref、データベースの登録件数が8,000万件を突破
Posted 2016年4月11日
http://current.ndl.go.jp/node/31303

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