カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。

学術情報流通

キャンパス内でオープンアクセス基金を立ち上げるためのガイド

米国のSPARCが、キャンパス内にオープンアクセスのための基金を立ち上げるために役立つ知識や実践例を集約したウェブページを開設しています。

Campus-based Open-access Publishing Funds
http://www.arl.org/sparc/openaccess/funds/index.shtml

New SPARC release: Guide to exloring campus-based OA funds
- OA Librarian 2010/3/4付けの記事
http://oalibrarian.blogspot.com/2010/03/new-sparc-release-guide-to-exloring.html

ケンブリッジ大近辺のパブで案が練られた、「科学におけるオープンデータの原則」

2009年に英国のケンブリッジ大学の近辺にあるパブ“Panton Arms”で、同大学の関係者らによって初稿が練られ、その後、非営利団体Open Knowledge Foudationのオープンデータ・ワーキンググループも参加して内容を修正してきた、科学におけるオープンデータの原則が発表されました。この原則は、“Panton Principles for Open Data in Science”(科学におけるオープンデータのためのPanton原則)と名付けられ、現在支持者を募集中です。

この原則は、科学的データの法的地位は明確にされるべきであること、コンテンツ・ライセンスは科学的データには適切でないこと、といった立場に立っています。

Panton Principles
http://pantonprinciples.org/

Launch of the Panton Principles for Open Data in Science and ‘Is It Open Data?
- Open Knowledge Foudation Blog 2010/2/19付けの記事
http://blog.okfn.org/2010/02/19/launch-of-the-panton-principles-for-open-data-in-science/

Science Commons、オフィシャルTシャツコンテストの結果発表

クリエイティブ・コモンズによる研究成果の可視性を高めるためのプロジェクト“Science Commons”は公式Tシャツのデザインコンテストを実施し、その結果がこのほど発表されました。受賞作は、ロボットとクリエイティブ・コモンズを参照できるQRコードから成るデザインとなっています。

Science Commons T-shirt Contest
- Common Knowledge 2010/2/21付けの記事
http://scienceblogs.com/commonknowledge/2010/02/science_commons_t-shirt_contes.php

Design a new t-shirt for Science Commons and win a trip to Seattle to attend Science Commons Symposium – Pacific Northwest!
- Science Commons Blog 2010/1/27付けの記事

E1020 - 分野やキャリアによる学術コミュニケーション手法の違い

米国カリフォルニア大学バークレー校の高等教育研究センターは,2010年1月に,学術コミュニケーションの将来についての調査“Assessing the Future Landscape of Scholarly Communication”の最終報告書を公表した。考古学,宇宙物理学,生物学,経済学,歴史学,音楽,政治科学の7分野について,45機関の研究者 160人にインタビュー調査をした結果に基づくもので,研究者の学術コミュニケーションの手法等を,キャリア形成も絡めて分析している。報告書の内容は多 岐にわたるが,その一部を紹介する。・・・

オープンアクセス誌出版のためのオンラインガイド

スウェーデンのCo-Action Publishingとルンド大学図書館が、オープンアクセス誌出版のためのオンラインガイド(英語)を作成し公開しています。独自のオープンアクセス誌を発行しようとする人たちのために実務的な情報とツールを提供することを目的としており、計画(Plan)、準備(Set Up)、発刊(Launch)、発行(Publish)、管理(Manage)の各段階についてのガイドが掲載されています。

Welcome to the Online Guide to Open Access Journals Publishing
http://www.doaj.org/bpguide/

Just Released: Online Guide to Open Access Journals Publishing(2010/2/5付けResourceShelfの記事)
http://www.resourceshelf.com/2010/02/05/new-online-guide-to-open-access-journals-publishing/

論文の収集とウェブ提供の無料サービス“Open Thesis. org”がスタート(米国)

研究者や大学から収集した論文をウェブ上でアクセス、共有可能にする新しいサービス“Open Thesis. org”が米国でスタートしました。研究者が自分で論文を登録することができるほか、大学が“Open Thesis. org”内に大学のマイクロサイトを作って、PRに役立たてること等ができるということです。研究者に対して、紙の論文のスキャニングガイダンスも行う予定です。集めた論文のデータは、消失防止のためのデータの複製と、データフォーマットのマイグレーションという2つのやり方で、将来の利用に備えて保存されます。なお、このサービスは無料で利用可能です。

プレスリリース
http://www.prweb.com/releases/2010/01/prweb3523094.htm

Open Thesis. org
http://www.openthesis.org/

SCOAP3、必要経費の3分の2を確保

図書館・研究所・助成機関がこれまで学術雑誌の予約購読費に使っていた資金を転用する形で国単位の分担金を集め、高エネルギー物理学分野の全ての文献をオープンアクセス化することを目指しているSCOAP3に対し、9つの米国の大学が新たに支援を表明しました。これによりSCOAP3は、目的達成に必要な経費の3分の2をカバーする総額6,800万ユーロの資金を確保したことになりました。

02/02/2010, SCOAP3 support crosses the two-thirds mark: U.S. libraries lead the way
http://scoap3.org/news/news73.html

参照:
E812 高エネルギー物理学は再び学術情報流通に革新をもたらすか?
http://current.ndl.go.jp/e812

「学術コミュニケーションの将来」についての研究の報告書(米国)

米国カリフォルニア大学バークレー校の高等教育研究センター(Center for Studies in Higher Education: CSHE)は、同センターが実施してきた“The Future of Scholarly Communication”プロジェクトの最終報告書を公表しています。研究者の研究活動中の学術コミュニケーションについて調査したもので、考古学、宇宙物理学、生物学、経済学、歴史学、音楽、政治科学の7分野の研究者160人への面接調査を実施したとのことです。

Assessing the Future Landscape of Scholarly Communication: An Exploration of Faculty Values and Needs in Seven Disciplines(全部で733ページ)
http://escholarship.org/uc/cshe_fsc

The Future of Scholarly Communication
http://cshe.berkeley.edu/research/scholarlycommunication/index.htm

E1012 - 学術雑誌の将来<文献紹介>

本書は,米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校教授のコープ(Bill Cope)と英国オックスフォード国際出版研究センター所長のフィリップス(Angus Phillips)が編集し,2006年に出版された“The Future of the Book in the Digital Age”(『デジタル時代における図書の将来』)に続く,学術雑誌とその将来をテーマとした,分野を代表する研究者と業界専門家による論文集である。...

E1009 - JISC,リポジトリ等開発支援プログラムの最終評価報告書を発表

英国情報システム合同委員会(JISC)が2006年4月から2009年3月にかけて実施してきた“Repositories and Preservation Programme”(RPP)の最終評価報告書が,2009年12月にウェブ公開された。RPPとは,デジタルリポジトリとそれに関連する活動の開発を支援する多様な取組みに,総額1,400万ポンド(約20億円)を援助するプログラムで,RPPのウェブサイトによると,合わせて91のプロジェクトが助成を受けている。...

学術出版とパブリックアクセスのあり方はこれから?(米国)

2009年秋、連邦議会科学技術委員会と大統領府科学技術政策局 (OSTP)は共同で、
学術出版の現状を調査し、学術雑誌論文のパブリックアクセス拡大に向けた提言を検討するラウンドテーブル(Scholarly Publishing Roundtable)を召集しました。ラウンドテーブルには、商業出版社、大学出版、大学図書館などの関係者が参加し、議論を重ねてきました。このほどその最終報告書が完成し、発表されています。学術出版の利益を守りながら、パブリックアクセスを発展させるための方向性が「政府機関はパブリックアクセスポリシーを検討する際、全てのステークホルダーと協議すべきである」「政府機関は刊行とパブリックアクセスの間に特定のエンバーゴ期間を定めるべきである」といった提言としてまとめられています。

Scholarly Publishing Roundtable Report and Recommendations(報告書本文)
http://www.aau.edu/WorkArea/DownloadAsset.aspx?id=10044

プレスリリース
http://www.aau.edu/WorkArea/DownloadAsset.aspx?id=10052

ラウンドテーブルに関する情報が集められた米国大学協会のウェブページ

PubMed Central Canadaがスタート

カナダ国立研究機構国立科学技術情報機関(NRC-CISTI)、カナダ保健研究機構(Canadian Institutes of Health Research;CIHR)、米国国立医学図書館(NLM)の協力により、PubMed Central Canadaが正式にスタートしました。PubMed Central Canadaには、CIHRが助成した研究成果のほか、米国のPubMed Centralのコンテンツの大半が含まれるということです。

Pubmed Central® Canada is Launched
- NLM Technical Bulletin 2010/1/5付けの記事
http://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/jf10/jf10_pmc_canada_uk.html

PubMed Central Canada
http://pubmedcentralcanada.ca/

参考:
PubMed Central Canada設立に向けて
http://current.ndl.go.jp/node/8912

他の研究者の研究データ再利用に関するガイド(オランダ)

オランダのSURF財団が、他の研究者の研究データの使用に当たって、許諾を必要とする場合、不要な場合などを整理したガイド(英語)を作成し、公開しています。

Research Information 2009/12/11付けの記事
http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=561

A brief guide to determining what consent is necessary to reuse someone else’s research data
http://www.surffoundation.nl/SiteCollectionDocuments/SURFdirect_De%20juridische%20status%20van%20ruwe%20data_verkorte%20wegwijzer_ENG.pdf

『聞かれざる声―機関リポジトリのエンドユーザ』と題するプレプリント、ACRLのウェブサイトで公開

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)のウェブサイトで、新しいプレプリント“Unheard Voices: Institutional Repository End-Users”(『聞かれざる声―機関リポジトリのエンドユーザ』)が公開されています。このプレプリントはミシガン大学の研究者らによるもので、機関リポジトリのエンドユーザ20名に対するインタビュー調査を基に、彼らが機関リポジトリをどう特徴づけているか、彼らはなぜ/どうやって機関リポジトリを使っているか、機関リポジトリに関する信頼性判断を彼らはどうやって行っているか、といったことを分析しています。

ACRL Preprint: Unheard Voices: Institutional Repository End-Users
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/2010/01/05/new-preprint-available-4/

E1004 - 学術コミュニケーションを支えるリポジトリとは<文献紹介>

2009年6月に“Social Science Research Network”(SSRN)で公開された論文『機関リポジトリを超えて』(E953参照)の著者であるINRIA-Gemo及びベルリンフンボルト大学 のロマリー(Laurent Romary)氏と,マックスプランク協会のアームブラスター(Chris Armbruster)氏が,SSRNで新たな論文を発表した。この論文は,『機関リポジトリを超えて』で扱った論点を敷衍し,学術コミュニケーションを 最もよく支援できるリポジトリやリポジトリのサービスとは何かを探ることを目的とする。上記の目的のため著者らは,設置主体やコンテンツの種類,デポジッ トの仕組み等を基に,「主題リポジトリ」「研究リポジトリ」「国営のリポジトリシステム」「機関リポジトリ」という4つの理念型を抽出し,それらの比較を 行っている。...

JISCの電子書籍利用動向調査プロジェクトの最終報告書が公表

英国情報システム合同委員会(JISC)が、2007年から2年間にわたり、学生・教員の電子書籍の利用動向を調査してきた“national e-books observatory project”の最終報告書が公表されています。概要をまとめたKey findings and recommendationsに加え、MyLibraryのログ分析や、フォーカスグループのレポートも公開されています。概要部分には、以下のような記述があります。

・教員と学生の約65%は研究・学習・娯楽目的として電子書籍を使ったことがある。
・図書館の電子書籍を利用することが多い。
・図書館員は、電子版教科書を、需要がピークになった際の予備として考えている。
・電子版教科書の利用は授業などに連動し、月ごとの変動が大きい。
・電子書籍は忙しいライフスタイルにあわせた読書ができる点が評価され利用されている。
・調査には、英国全域から52,000件の回答があった。
・電子書籍は、事実確認などの短期的な利用が多く、教科書というよりは辞書的に使われることが多い。
・ユーザーインターフェースには改善が必要である。
・電子書籍の市場が複雑すぎ、図書館員は、契約の複雑さや価格の高さに不満を感じている。
・電子書籍はビジネス系の学部で人気が高い。

カナダの医学誌CMAJ、オープンアクセスから一部有料制に変更へ

カナダ医師会(CMA)がオープンアクセスで発行してきた雑誌“CMAJ”が、2010年1月から、CMA会員以外の利用者は、一部の論文について有料制になるとのことです。厳しい経済状況が原因の模様で、得られる購読料は赤字を埋めるのに使われるとのことです。

No longer free for all(CMAJ,181(11),2009/11/24の記事)
http://www.cmaj.ca/cgi/content/full/181/11/E245

CMAJ to Cease Being an Open Access Journal in January 2010(2009/11/30付けDigitalKoansの記事)
http://digital-scholarship.com/digitalkoans/2009/11/30/cmaj-to-cease-being-an-open-access-journal-in-january-2010/

デジタル学術コミュニケーションを最もうまく支援できるリポジトリとは?

“Beyond Institutional Repositories”(『機関リポジトリを超えて』)の筆者であるロマリー(Laurent Romary)氏とアームブラスター(Chris Armbruster)氏が、再び共著により、“Comparing Repository Types: Challenges and Barriers for Subject-Based Repositories, Research Repositories, National Repository Systems and Institutional Repositories in Serving Scholarly Communication”(『リポジトリタイプの比較:学術コミュニケーションへの奉仕における主題リポジトリ、研究リポジトリ、国営のリポジトリシステム、機関リポジトリの課題と障害』)を著しています。これは、現在あるリポジトリを主題リポジトリ、研究リポジトリ、国営のリポジトリシステム、機関リポジトリの4つに分類し、どのタイプのリポジトリが、また、リポジトリのどんなサービスが、最もよく学術コミュニケーションを支援しうるのかを考察するものです。

JISC、「ウェブスケールでのオープンサイエンス」に関する報告書を刊行

英国情報システム合同委員会(JISC)が、「ウェブスケールでのオープンサイエンス」に関する報告書を刊行しました。これは、広範囲に渡る情報源から、オープンサイエンスに関するエビデンスや意見を総合することを試みたものとなっています。この報告書で取り上げているのは、(1) 透明性の高い研究実践を通じて、メソドロジー、データ、結果をインターネット上で利用可能とするオープンサイエンス、(2) 科学的な訓練を受けていないボランティアが、観察や測定といった研究に関連のあるタスクを運営するという市民サイエンス、(3) 特定の結果の予測を可能にするデータ駆動型の予測サイエンス、という3つのエリアだということです。

Open science at web-scale: Optimising participation and predictive potential
http://www.jisc.ac.uk/publications/documents/opensciencerpt.aspx

参考:
E762(No.124)「学術情報基盤」の「根本」を考える<文献紹介>
http://current.ndl.go.jp/e762

E992 - オープンアクセス支援のための国際連携組織“COAR”が発足

2009年10月21日,オープンアクセスの実現を支援するための国際連携組織「オープンアクセスリポジトリ連合」 (Confederation of Open Access Repositories(COAR))が発足し,日本からはデジタルリポジトリ連合(DRF)及び国立情報学研究所が参加した。COARは欧州委員会第 七次基本計画に基づく「欧州における学術研究のためのデジタルリポジトリ基盤構想」(Digital Repository Infrastructure Vision for European Research (DRIVER);E939参照)プロジェクトを中心に,世界各地の研究者,図書館関係者により,設立が検討されていたものである。...

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