学術情報流通

Microsoft Research、研究に用いたデータを公開するデータリポジトリ“Microsoft Research Open Data(BETA)”を公開

2018年6月21日、マイクロソフト社の基礎研究部門Microsoft Researchが、データリポジトリ“Microsoft Research Open Data(BETA)”を公開しました。

世界中の研究者の連携促進を目的にMicrosoftが公表した研究成果に用いられた研究データを公開するもので、検索ボックスの他、主な研究領域(コンピュータ医科学、物理学、社会科学、情報科学など)ごとに分類したアイコンがリポジトリのトップページに表示されており、リンクをたどって研究データを探すことができるようにもなっています。

国際連合食糧農業機関(FAO)、オープンアクセスポリシーを採択

2018年6月18日、国際連合食糧農業機関(FAO)が、オープンアクセス(OA)ポリシーを採択したと発表しています。

FAOでは、1998年以来、同機関のリポジトリで出版物を公開してきましたが、今回、同リポジトリ搭載の出版物をCC BY-SA 3.0 IGOライセンスのもと公開することとしたものです。

FAO launches Open Access for all publications(FAO,2018/6/18)
http://www.fao.org/news/story/en/item/1141504/icode/

Document Repository(FAO)
http://www.fao.org/documents/search/en/

英・Research England(RE)、高等教育機関による助成機関のOAポリシー遵守状況や課題等をまとめた報告書を公開

2018年6月14日、英国の大学の研究活動や知識交換活動への助成を担当するとともに、助成機関、大学と連携して研究評価制度(REF:Research Excellence Framework)を実施するResearch England(RE)が、報告書“Monitoring sector progress towards compliance with funder open access policies”を公開しました。

2017年に、HEFCE(イングランド高等教育助成会議)、ウェルカムトラスト、英国研究会議(RCUK)、Jiscにより、113の大学を対象に実施された調査結果をまとめたもので、調査では各セクターによる助成機関のOAポリシーの遵守方法や直面している課題が調べられています。

報告書では、研究成果の80%以上がREF2021のオープンアクセス(OA)ポリシーの要件を満たしていること、2016年4月1日から2018年3月31日までのゴールドOAのためのAPC費用の3分の2がRCUK・COAFから助成されていること、OAの課題、OAを監視するために使われる様々なシステムやソフトウェアについて述べられています。

研究大学における機関リポジトリのプロフィール(米国)

米国の調査会社Primary Research Groupが、北米およびスペインの6つの研究大学図書館における、機関リポジトリの詳細や担当者のディスカッションをまとめたレポート”Profiles of Research University Institutional Digital Repositories”を発表しました。

このレポートはカーネギーメロン大学、インディアナ大学ブルーミントン校、ノースウェスタン大学、ペンシルバニア大学、クレムゾン大学、スペインのナバーラ大学の6つの大学の機関リポジトリについて、リポジトリのパフォーマンスや使用しているソフトウェアについてまとめているほか、リポジトリ担当者による、関連するテーマに関するディスカッションがまとめられているとのことです。ディスカッションのトピックはResearchGateや著作権・ライセンシング、教員の協力を得る方法、利用統計、リポジトリのマーケティング、出版者の反応、リポジトリによる出版・査読、データリポジトリの問題、ファンディング・収入獲得方法等、多岐に渡るとされています。

なお、本文は有料です。

オープンアクセス学術出版協会、加盟機関が2017年に出版したオープンアクセス論文のライセンス種類別統計を公開 2017年のCC-BY論文は21万9,627本

2018年6月18日、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)が、加盟機関が2017年に出版したオープンアクセス(OA)論文の、ライセンス種類別の統計を公表しました。

2017年に完全OA雑誌(全論文がOAの雑誌)に掲載された、CC BYライセンスを付与された論文は21万9,627本でした。2016年は18万9,529本で、過去数年間、前年比14-15%増の安定的成長を続けているとのことです。

その他には完全OA雑誌におけるCC BY NCライセンスの論文が顕著に増加しているほか、ハイブリッドOA誌におけるCC BY NC NDライセンス、完全OA雑誌におけるCC BY NC NDライセンス付与論文の伸び率が高くなっていたとのことです。

なお、データはスプレッドシート形式で、パブリック・ドメインライセンスの下で公開されています。

Project MUSE、ウェブサイトをリニューアル

2018年6月14日、Project MUSEがウェブサイトをリニューアルしました。

beta版にあった、脚注・参照の「インライン」表示、ファセット検索・個人アカウントなどの機能が正式に公開されています。

電子書籍や電子ジャーナルといった各コンテンツのURLの構造は維持されており、利用統計への影響などもないとしています。

今後、出版者や図書館向けのポータルが公開される予定です。

@ProjectMUSE(Facebook,2018/6/14)
https://www.facebook.com/ProjectMUSE/photos/a.412783085834.185094.18038965834/10155597598815835/

CLOCKSS、Crossrefの全メタデータを保存すると発表

2018年6月12日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSが、Crossrefの全メタデータを保存すると発表しました。

CLOCKSSに全メタデータを保存するとともに、他のアーカイブサービスと組み合わせることで、緊急時対応プランを確実に実行することができるとしています。

CLOCKSS announces preservation of Crossref metadata(CLOCKSS,2018/6/12)
https://clockss.org/clockss/News#0612

参考:
CA1836 - CrossRefの動向 revisited / 長屋 俊
カレントアウェアネス No.322 2014年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1836

Open Biology誌がPublonsと連携し著者フィードバック機能の提供を開始

2018年6月11日、英国王立協会は同協会の刊行するオープンアクセス(OA)誌Open Biologyにおいて、査読登録サービスPublonsと連携し、論文の著者が査読者を評価する著者フィードバック機能を提供すると発表しました。

Open Biology誌はいわゆるオープン・ピア・レビューを採用する、査読レポート等のやり取りの内容を論文とあわせて公開する雑誌です。査読者は査読レポートを匿名とすることも、記名公開することも選択できます。新たに導入された著者フィードバック機能では、Publonsのアカウントを持っている査読者について、著者が9段階で査読の内容を評価することができます。7点以上の評価を得た査読者については、Publonsのプロフィール上で“Excellent”評価バッヂが表示されるようになるとのことです。

PLOS ONE、小児腫瘍財団と連携したRegistered Reportに関する助成プログラム第1期の結果と第2期助成プログラムの実施を発表

2018年6月8日、オープンアクセス(OA)誌PLOS ONEは、小児腫瘍財団(Children’s Tumor Foundation、CTF)と連携して行っていたRegistered Report(登録済報告書)に関する助成プログラム、Drug Discovery Initiative Registered Report (DDIRR) 2017 Awardsの結果について発表しました。

Registered Reportは実験を行う前に、実験方法・分析等の研究デザインを事前に登録し、その段階で査読を受ける新たな論文の形態です。DDIR2017では3本の論文が選出されました。これらのRegistered ReportはOpen Science Frameworkの登録ポータルで公開されています。選出された3本の論文については、2018年5月までにデザイン通りに研究を実施することになります。登録された手順に則って研究が実施されていれば、仮説通りの結果が出なかったとしても、結果を含めた論文前文がPLOS ONE誌上で公開されることになります。

PLOS ONEとCTFは第2期(2018-2019年)のDDIR Awardsについても実施することとし、2018年9月から応募が開始されるとのことです。

内閣府、第3回イノベーション戦略調整会議の配布資料として「統合イノベーション戦略(素案)」を公開

内閣府が2018年6月5日に開催された第3回イノベーション戦略調整会議の配布資料を公開しています。同会議は統合科学技術・イノベーション会議の下、研究開発成果の実用化によるイノベーション創出の促進を図る統合的な戦略策定に関する調整を行うために設置されたものです。

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