シンガポール

シンガポール、公共図書館の一部をオフィスとして提供

2013年5月9日、シンガポールのInfocomm Development Authority (IDA)が、オフィスへ行く代わりに自宅近くの公共スペースで働く労働形態を促進するイニシアティブ「Smart Work Centres Call-for-Proposal (SWC CFP)」を発表しました。Smart Work Centres(SWC)はオフィス環境にある機器を整え、様々な働き方に応じた職場環境を提供するとのことです。

このイニシアティブはシンガポールの国立図書館委員会(National Library Board:NLB)とPeople's Associationとの共同の取り組みで、この2機関から5か所の公共スペースが提供されるそうです。Jurong Regional図書館、 Geylang East公共図書館、Toa Payoh公共図書館、 Kampong Ubiコミュニティセンター、Kolam Ayer コミュニティクラブの一部が、有料で貸し出されます。

なお、このイニシアティブに興味のある企業等への説明会は5月15日に開催される予定となっており、さらなる詳細はそこで説明されるようです。

Smart Work Centres Coming To to The Heartlands Soon (IDA 2013/5/9付け)

ほぼボランティア運営による中国専門図書館 シンガポールのチャイナタウンに登場

2013年1月31日、シンガポール国立図書館委員会(NLB)は、同国のチャイナタウンの中心部に地域住民主体の図書館を設置したと発表しました。

これは、Kwan Im Thong Hood Cho TempleとCP1 Pte Ltdの資金援助により実現したもので、ボランティアが運営して利用者がセルフサービスで利用する、同国では新しいタイプの図書館です。同館は、中国の芸術と文化に関する図書と視聴覚資料を主に所蔵しているとのことです。

手助けが必要な利用者は、備付けのホットラインを通じて図書館員(cyber librarian)に質問することができ、貸出の際は館内の自動貸出機等を利用することになっているようです。

NLB's First Community-Supported Library on Chinese Arts and Culture (National Library Board 2013/1/31付けの記事)

利用者主導の図書館建設 シンガポールで進行中

2012年12月19日、シンガポール国立図書館委員会(NLB)が、Singapore Polytechnic(SP)ともにOrchard Roadに建設する新図書館の設計やデザインについて、住民からのフィードバックを求めるプレスリリースを発表しています。

これは、2014年にオープンする新館について、“Design Thinking”という利用者中心的な手法を採用し、デザインや設備、サービス、コレクション等のあらゆる局面に関して、利用者からの意見を集めて建設するというものです。Design Thinkingは3つのフェーズに分かれており、現在は第2フェーズとして、NLBとSPのチームが作成したプロトタイプに対して意見が求められています。

NLBのAmarjeet Kaur Gill氏は、このプロジェクトで、図書館利用者が家にいるかのような空間を作りたい、としています。

library@orchard
http://blogs.nlb.gov.sg/orchard/

NLB partners SP to engage the public in designing the new library@orchard (National Library Board 2012/12/19付けの記事)

IFLAの"New Librarians Global Connection"ウェビナー、2013年の第1回目のキーワードは“unlibrary”?

国際図書館連盟(IFLA)の図書館情報専門職の継続発達・職場での学習分科会(Continuing Professional Development and Workplace Learning: CPDWL)と、新人図書館員研究会(New Professionals Special Interest Group:NPSIG)が、米国図書館協会との協力により提供しているウェビナーシリーズについて、2013年の第1回の内容がアナウンスされています。

シンガポール国立図書館長でありまたシンガポール図書館協会の会長でもあるGene Tan氏が、図書館員の技能、知識共有、専門能力開発、さらに“unlibrary”というキーワードについて講演するようです。

“New Librarians Global Connection: best practices, models and recommendations“
http://npsig.wordpress.com/webinars/

#newlibgc webinar 15 Jan 2013 New Librarians Global Connection: best practices, models and recommendations

“本”の過去・現在・未来について各界のリーダーが議論するサミット、米国議会図書館で初開催

初めての“International Summit of the Book”が、2012年12月6日と7日に米国議会図書館(LC)で開催されます。学術や図書館などの各界のリーダーたちが世界中から集まり、強力で重要な情報伝達手段としての“本”のこれまで、いま、そしてこれからについて語り合うというものです。なお、次回、は2013年8月17日~23日にシンガポール国立図書館で開かれることが決定しています。

International Summit of the Book
http://www.loc.gov/international-book-summit/

プログラム
http://www.loc.gov/international-book-summit/schedule.html

シンガポール国立図書館委員会、Civica社製の図書館システム及びディスカバリサービスを導入へ

シンガポール国立図書館局(National Library Board:NLB)がCivica社製の図書館システム“Spydus LMS”およびディスカバリサービス“Sorcer”、法定納本のためのシステムを導入すると発表されました。2013年の稼働開始が予定されています。

Civica to implement new library systems at National Library Board in Singapore(Library Technology Guides 2012/9/24付け記事)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=17232

Spydus - Civica Library & Learning
http://civicalld.com/our-services/spydus

名古屋大・金沢大・静岡大が、香港・シンガポール・オーストラリアのラーニングコモンズ及び学習支援に関する調査報告書を公開

名古屋大学附属図書館の機関リポジトリで「学習支援促進のための三大学連携事業による海外大学図書館調査報告書 : 香港,シンガポール,オーストラリアの大学図書館におけるラーニング・コモンズの整備及び学習支援の現状」と題された114ページの報告書が公開されました。これは、「ラーニング・コモンズの活用」「学習支援」「グローバル化」に焦点をあてて、香港、シンガポール、オーストラリアの11大学の図書館を調査した内容をまとめたものということです。同館は、2012年6月に金沢大学および静岡大学の附属図書館と協定を結んでいます。

学習支援促進のための三大学連携事業による海外大学図書館調査報告書 : 香港,シンガポール,オーストラリアの大学図書館におけるラーニング・コモンズの整備及び学習支援の現状(Nagoya Repository)
http://hdl.handle.net/2237/16799

学習支援促進のための三大学連携事業による海外大学図書館調査報告書を登録公開しました(名古屋大学附属図書館 2012/9/24付けニュース)
http://info.nul.nagoya-u.ac.jp/news/denshi/2012/120924

参考:
金沢大学・静岡大学・名古屋大学附属図書館が「学習支援促進のための三大学連携事業に関する協定」を締結

求職中の住民に就労機会の提供と就職支援を行う取組み“mobile library carts”(シンガポール)

シンガポールで求職中の住民に対して就労機会を提供するとともに就職支援を行う“mobile library carts”という取組みが行われているようです。この取組みは、シンガポール国立図書館庁(NLB)と北東地区社会開発協議会(North East Community Development Council)が連携して行っているもので、北東地区に暮らす40歳以上の求職中の住民に対して、図書館の仕事を6か月間提供し、その間に同協議会が定職を見つけられるよう支援を行います。仕事内容は、100冊程度の図書を積んだブースをコミュニティクラブに設置して、そこで貸出などの仕事を行うというもののようです。2012年7月にセンカンコミュニティクラブおよびパシール・リス西コミュニティクラブで開始され、9月までに他の5つのコミュニティクラブにも広げていく予定ということです。

Mobile library carts introduced to provide jobs for older job seekers(Channel NewsAsia 2012/7/28付け記事)
http://www.channelnewsasia.com/stories/singaporelocalnews/view/1216303/1/.html

シンガポールの公共図書館で電子書籍端末の貸出が始まる

2012年6月21日、シンガポール国立図書館委員会(National Library Board:NLB)による新たなサービスとして、同国のべドク公共図書館で電子書籍端末の貸出が始まりました。

同館には、iPad100台、TumbleBooks Playaway100台、Kindle5台が用意されており、利用者は2週間借りることが可能です。iPadからは、NLBの電子リソースにアクセスでき、220万点の電子書籍、140のデータベースを利用できるとのことです。

なお、iPadの貸出に際しては、利用者は1時間程度のワークショップへの参加が求められています。

iPads and Playaways for loan at Bedok Public Library (National Library Board 2012/6/21付けの記事)

みんなのおすすめ本で、図書館の書棚をいっぱいにするキャンペーン"Fill our Shelves, Suggest a Book!"(シンガポール)

シンガポールの公共図書館が、オンラインで利用者のおすすめ本を受け付けるキャンペーンを実施しています。

参加者は、シンガポールの公共図書館に所蔵していてほしい本や電子書籍について、FacebookやGoogleなどのアカウントからオンラインで推薦したり、また他の人が推薦した本に投票したりすることができます。多くの推薦を行った人トップ3と、最も投票を集めた本を推薦した人が表彰されるとのことで、既に1,400件ほどの推薦がなされているようです。

現在最も多くの投票を集めているのは、"The Dragon Book of Verse"という本で、次点は、日本を徒歩で縦断し道中で出会った人たちのことを綴った本“Japan on Foot”(Mary King著)となっているようです。

Ref.
Fill our Shelves, Suggest a Book!
http://www.pl.sg/suggestabook

"Fill our Shelves, Suggest a Book!" - Public Libraries in Singapore crowdsource for book recommendations(LIS News 2012/6/16)

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