計量書誌学

Altmetric社、“OECD iLibrary”収録コンテンツの影響度を評価するパイロットプロジェクトを開始

2017年4月18日、Altmetric社が、経済協力開発機構(OECD)と連携し、OECDが運営する“OECD iLibrary”に含まれる12万件を超す論文、書籍、報告書、図表、統計等の影響度について評価するパイロットプロジェクトの開始を発表しています。

パイロットプロジェクトの期間は、2017年9月までで、当初は、Altmetric社の機関向けサービス“Explorer for Institutions”を用いて分析することとなっており、今後、影響度等を示す“Altmetric Badges”を表示させることも検討されています。

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC立ち上げ

2017年4月6日、学術出版物の引用データのオープン化を推進するイニシアティブ、Initiative for Open Citations(I4OC)の立ち上げが発表されました。

このイニシアティブはOpenCitations、Wikimedia財団、PLOS等の6団体が創設したものです。学術文献間の引用は文献間のつながりを示したり、科学的貢献の認定や研究評価等に関わる重要なデータですが、一般に自由にアクセスできるデータとはなっておらず、複雑なライセンスにより保護され、また機械可読な形式にもなっていませんでした。I4OCの目的は構造化された、分離可能な(引用文献リストの掲載された雑誌記事等にアクセスせず、直接分析可能な)、オープンな形での引用データの利用可能性を高めることにあります。

立ち上げ段階で既にSpringer Nature、Taylor & Francis、Wileyをはじめとする多数の出版者がI4OCへの参加を表明しており、CrossRefのAPIを通じてこれらの出版者の引用データは自由に利用できるようになるとのことです。I4OC開始以前に同様の形で公開されていた引用データはCrossRef中の1%程度に過ぎなかったのに対し、開始後は40%に急増するとされています。

米国図書館協会、米国図書館界の概況についての報告書 (2017年版)及び「2016年に最も批判を受けた図書」を公表

2017年4月10日、米国図書館協会(ALA)が、全米図書館週間にあわせ、米国図書館界の概況をまとめた報告書“State Of America's Libraries Report”の2017年版を公表しています。

報告書では、図書館が、(1)あらゆる種類の情報を質の評価に必要な知識や訓練を利用者に提供していること、(2)幼児のリテラシー・コンピュータスキル・労働力開発支援に大きな役割を果たしていること、(3)資料・プログラム・サービスにコミュニティの多様性を反映させることで住民にとって安全な場所を提供していること、を示しています。

その他、館種別では

・大学図書館
学術コミュニケーション、デジタルアーカイブス、データキュレーション、デジタルヒューマニティーズ、可視化、ボーンデジタルの分野で新しい役割を担いつつある。新興領域として、計量書誌学、オルトメトリクス、e-Learning、custom information solutions、研究データ管理がある。

E1899 - オルトメトリクスに関するNISO推奨指針

2016年9月22日,米国情報標準化機構(NISO)は,オルトメトリクス(Altmetrics)に関する研究開発プロジェクト“NISO Alternative Assessment Metrics Project”(代替的な評価指標プロジェクト:AAMP)の第2期の成果をまとめた推奨指針(Recommended practice),“Outputs of the NISO Alternative Assessment Metrics Project”を公開した。...

引用分析の開拓者、ユージン・ガーフィールド氏死去

インパクトファクターの提唱等で知られる引用分析分野の開拓者、ユージン・ガーフィールド(Eugene Garfield)氏が、2017年2月26日に亡くなられたと報じられています。91歳でした。

ガーフィールド氏は1955年にInstitute for Scientific Information(ISI)を設立し、Science Citation Indexの作成やインパクトファクターの提唱等、引用・被引用関係に基づく文献探索や、現在に至る引用分析分野の基礎を作りました。

Scientometrics Pioneer Eugene Garfield Dies(The Scientist、2017/2/27付け)
http://www.the-scientist.com/?articles.view/articleNo/48636/title/Scientometrics-Pioneer-Eugene-Garfield-Dies/

Altmetric社の機関向けサービスExplorer for Institutions上でWeb of Scienceの被引用数データ等が閲覧可能に

2017年2月15日、Altmetric社は機関向けサービスExplorer for Institutions(EFI)に、新たにClarivate Analytics社のWeb of Scienceのデータを統合したことを発表しました。この統合により、EFIのプラットフォーム上でWeb of Scienceにおける被引用数等を閲覧することができるようになります。Altmetric社によれば、いわゆるオルトメトリクスを提供しているサービスのうち、Web of Scienceのデータを併せて閲覧可能にしたのはEFIが初とのことです。

パーキンソン病研究においてAltmetric Attention Scoreが高い論文に関する研究(文献紹介)

2017年2月7日発行のJournal of Parkinson’s Desiseas誌第7巻1号に、パーキンソン病研究領域において高いAltmetric Attention Scoreを有する論文の傾向を分析した論文”Top Altmetric Scores in the Parkinson’s Disease Literature”が掲載されています。著者はパーキンソン病研究者のRui Araújo氏、Bastiaan R. Bloem氏と、ÜberResearchのAaron A. Sorensen氏、AltmetricのStacy Konkiel氏です。ÜberResearch、AltmetricはいずれもDigital Science社のグループです。

Digital Science社のプレスリリースによれば、同論文は新たな医学上の発見が、研究者、助成機関、医療従事者、患者等のその病気に関する利害関係者に与える影響について、より緻密な理解を得る目的で、Altmetricのデータを用いた一連の研究の第一弾にあたるとのことです。

Altmetric社の機関向けサービスがShibboleth認証に対応

2017年1月18日、Altmetricは機関向けのサービス”Explorer for Institutions”について、新たにShibboleth認証に対応したことを発表しました。

Altmetric adds Shibboleth authentication option for institutions(Altmetric、2017/1/18付け)
https://www.altmetric.com/press/press-releases/shibboleth/

Altmetric in New Partnership with Shibboleth(Digital Science、2017/1/18付け)
https://www.digital-science.com/blog/news/altmetric-new-partnership-shibboleth/

参考:
Altmetric社の“Altmetric Explorer”にORCIDとの連携機能が追加
Posted 2015年12月4日
http://current.ndl.go.jp/node/30133

エルゼビア社、学術雑誌の新評価指標“CiteScore”を発表

2016年12月8日、エルゼビア社は、330分野22,200以上の学術雑誌の引用頻度と影響度を示した新評価指標“CiteScore”を発表しました。

CiteScoreは、毎年のCiteScore値と、それを補完する毎月更新のSiteScoreトラッカー、SNIP(Source Normalized Impact per Paper)、SJR(SCImago Journal Rank)など7つの指標から成り立っており、そのウェブサイトには無料でアクセス出来ます。CiteScore値の計算は、対象年における引用回数を、対象年に先立つ3年間にそのジャーナルが掲載したドキュメント数で割ることによって行います。ドキュメントには論文だけでなく、業界誌、書籍のシリーズ、会議録、レビュー、レター、編集記事などScopusの中で索引付けされた文書が含まれます。

New metrics will make journal assessment more complete and transparent(Elsevier Connect, 2016/12/08)
https://www.elsevier.com/connect/new-metrics-will-make-journal-evaluation-easier-and-more-transparent

Digital Science社、研究の学際性に関するレポートを公開

2016年12月5日、Digital Science社は学際研究の特定と評価方法に関するレポート “Digital Research Report: Interdisciplinary Research - Methodologies for Identification and Assessment”を公開しました。このレポートはRCUKをはじめとする英国の研究・高等教育に関する助成会議における、研究と学際性に関するプロジェクトの一環としてまとめられたものです。

レポートの中では使用するデータや採用する手法、指標の選択によって、学際性やその評価に関する結果は大きく異なり、必ずしも一貫性はなかったとしています。この結果を受け、学際性を扱う場合には一つの指標のみに依存するべきではないとし、学際分野について扱う上での注意点を提言しています。

Interdisciplinary Research: Do We Know What We Are Measuring?(Digital Science News Blog、2016/12/5付け)
https://www.digital-science.com/blog/news/interdisciplinary-research-know-measuring/

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