計量書誌学

E1899 - オルトメトリクスに関するNISO推奨指針

2016年9月22日,米国情報標準化機構(NISO)は,オルトメトリクス(Altmetrics)に関する研究開発プロジェクト“NISO Alternative Assessment Metrics Project”(代替的な評価指標プロジェクト:AAMP)の第2期の成果をまとめた推奨指針(Recommended practice),“Outputs of the NISO Alternative Assessment Metrics Project”を公開した。...

引用分析の開拓者、ユージン・ガーフィールド氏死去

インパクトファクターの提唱等で知られる引用分析分野の開拓者、ユージン・ガーフィールド(Eugene Garfield)氏が、2017年2月26日に亡くなられたと報じられています。91歳でした。

ガーフィールド氏は1955年にInstitute for Scientific Information(ISI)を設立し、Science Citation Indexの作成やインパクトファクターの提唱等、引用・被引用関係に基づく文献探索や、現在に至る引用分析分野の基礎を作りました。

Scientometrics Pioneer Eugene Garfield Dies(The Scientist、2017/2/27付け)
http://www.the-scientist.com/?articles.view/articleNo/48636/title/Scientometrics-Pioneer-Eugene-Garfield-Dies/

Altmetric社の機関向けサービスExplorer for Institutions上でWeb of Scienceの被引用数データ等が閲覧可能に

2017年2月15日、Altmetric社は機関向けサービスExplorer for Institutions(EFI)に、新たにClarivate Analytics社のWeb of Scienceのデータを統合したことを発表しました。この統合により、EFIのプラットフォーム上でWeb of Scienceにおける被引用数等を閲覧することができるようになります。Altmetric社によれば、いわゆるオルトメトリクスを提供しているサービスのうち、Web of Scienceのデータを併せて閲覧可能にしたのはEFIが初とのことです。

パーキンソン病研究においてAltmetric Attention Scoreが高い論文に関する研究(文献紹介)

2017年2月7日発行のJournal of Parkinson’s Desiseas誌第7巻1号に、パーキンソン病研究領域において高いAltmetric Attention Scoreを有する論文の傾向を分析した論文”Top Altmetric Scores in the Parkinson’s Disease Literature”が掲載されています。著者はパーキンソン病研究者のRui Araújo氏、Bastiaan R. Bloem氏と、ÜberResearchのAaron A. Sorensen氏、AltmetricのStacy Konkiel氏です。ÜberResearch、AltmetricはいずれもDigital Science社のグループです。

Digital Science社のプレスリリースによれば、同論文は新たな医学上の発見が、研究者、助成機関、医療従事者、患者等のその病気に関する利害関係者に与える影響について、より緻密な理解を得る目的で、Altmetricのデータを用いた一連の研究の第一弾にあたるとのことです。

Altmetric社の機関向けサービスがShibboleth認証に対応

2017年1月18日、Altmetricは機関向けのサービス”Explorer for Institutions”について、新たにShibboleth認証に対応したことを発表しました。

Altmetric adds Shibboleth authentication option for institutions(Altmetric、2017/1/18付け)
https://www.altmetric.com/press/press-releases/shibboleth/

Altmetric in New Partnership with Shibboleth(Digital Science、2017/1/18付け)
https://www.digital-science.com/blog/news/altmetric-new-partnership-shibboleth/

参考:
Altmetric社の“Altmetric Explorer”にORCIDとの連携機能が追加
Posted 2015年12月4日
http://current.ndl.go.jp/node/30133

エルゼビア社、学術雑誌の新評価指標“CiteScore”を発表

2016年12月8日、エルゼビア社は、330分野22,200以上の学術雑誌の引用頻度と影響度を示した新評価指標“CiteScore”を発表しました。

CiteScoreは、毎年のCiteScore値と、それを補完する毎月更新のSiteScoreトラッカー、SNIP(Source Normalized Impact per Paper)、SJR(SCImago Journal Rank)など7つの指標から成り立っており、そのウェブサイトには無料でアクセス出来ます。CiteScore値の計算は、対象年における引用回数を、対象年に先立つ3年間にそのジャーナルが掲載したドキュメント数で割ることによって行います。ドキュメントには論文だけでなく、業界誌、書籍のシリーズ、会議録、レビュー、レター、編集記事などScopusの中で索引付けされた文書が含まれます。

New metrics will make journal assessment more complete and transparent(Elsevier Connect, 2016/12/08)
https://www.elsevier.com/connect/new-metrics-will-make-journal-evaluation-easier-and-more-transparent

Digital Science社、研究の学際性に関するレポートを公開

2016年12月5日、Digital Science社は学際研究の特定と評価方法に関するレポート “Digital Research Report: Interdisciplinary Research - Methodologies for Identification and Assessment”を公開しました。このレポートはRCUKをはじめとする英国の研究・高等教育に関する助成会議における、研究と学際性に関するプロジェクトの一環としてまとめられたものです。

レポートの中では使用するデータや採用する手法、指標の選択によって、学際性やその評価に関する結果は大きく異なり、必ずしも一貫性はなかったとしています。この結果を受け、学際性を扱う場合には一つの指標のみに依存するべきではないとし、学際分野について扱う上での注意点を提言しています。

Interdisciplinary Research: Do We Know What We Are Measuring?(Digital Science News Blog、2016/12/5付け)
https://www.digital-science.com/blog/news/interdisciplinary-research-know-measuring/

英国物理学会出版局(IOP Publishing)、Altmetric社と連携

2016年11月21日、英国物理学会出版局(IOP Publishing)はAltmetric社およびDigital Science社と提携を結んだことを発表しました。この提携により、IOP Publishingのプラットフォーム上でAltmetricスコア等が閲覧できるようになりました。

IOP Publishing partners with Altmetric to improve author services(IOP Publishing、2016/11/21付け)
http://ioppublishing.org/news/iop-publishing-partners-with-altmetric-to-improve-author-services/

参考:
ディスカバリサービスSummon上でAltmetricスコアが閲覧可能に
Posted 2016年2月16日
http://current.ndl.go.jp/node/30757

Wiley社、Altmetricを全ジャーナルに導入
Posted 2014年7月9日
http://current.ndl.go.jp/node/26531

IEEE Xplore上でAltmetricスコアが閲覧可能に
Posted 2016年3月15日

Twitter上での言及数と被引用数の関係 生態学分野の論文の場合(文献紹介)

生態学分野の論文を対象に、Twitter上での言及数とインパクトファクターや被引用数等の関係を分析した論文”Twitter Predicts Citation Rates of Ecological Research”が、2016年11月11日付けでオープンアクセス誌PLOS ONEに掲載されています。著者は米クレムゾン大学のBrandon K. Peoples氏らです。

Peoples氏らは生態学分野の20の雑誌に、2012-2014年に掲載された論文1,599本を対象に、Twitter上での言及数やインパクトファクター、出版後の期間等から個々の論文の被引用を予測するモデルを構築・検討しました。その結果、Twitter上の言及数は5年インパクトファクターよりも予測に寄与しており、また、インパクトファクターの高い雑誌の論文が、必ずしもTwitter上でよく言及されているわけでもありませんでした。この結果を受け、Peoples氏らの論文では、インパクトファクターの高い雑誌に掲載された論文にはより引用される傾向がある一方で、インパクトファクターの低い雑誌に掲載された論文でも、Twitter上でよく議論されることはあり、その場合には(インパクトファクターの高い雑誌掲載論文と同様に)より多くの引用を集めると言える、と述べています。

オープンアクセス(OA)雑誌掲載論文は非OA雑誌掲載論文に比べてWikipedia英語版からの引用が47%多い(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌に掲載予定の論文、”Amplifying the impact of open access: Wikipedia and the diffusion of science”の早期公開版が2016年10月13日付けで公開されています。著者はシカゴ大学のMisha Teplitskiy氏らです。同誌掲載論文の閲覧には通常、料金がかかりますが、この論文はオープンアクセス(OA)で公開されています。

この論文ではScopusに採録されている雑誌を対象に、26の分野ごとに、最もよく利用されている雑誌各250誌を特定し、その掲載論文約1,940万本について、Wikipediaからの引用状況と、OA状況等の関係を分析したものです。分析の結果、雑誌のインパクトファクターとOA状況のいずれもがWikipediaからの被引用数と関係していました。さらにインパクトファクターを統制した場合には、OA雑誌掲載論文は、非OA雑誌掲載論文に比べ、Wikipedia英語版からの被引用数が47%多かったとのことです。

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