計量書誌学

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC、新たに16の出版者が参加

2017年7月11日、学術出版物の引用データのオープン化を推進するイニシアティブInitiative for Open Citations(I4OC)は、4月の立ち上げ以降新たに16の出版者が加わり、参加している出版者は40を超えたことを発表しました。

これにより、引用データ量が多い上位20の出版者のうち、13の出版者が引用データをオープンにしているとのことです。また、オープンな引用データをもつ記事が1,600万件を超え、CrossRef中の記事3,500万件に占めるその割合は45%を超えました。

その他、OASPA、LIBER、Jiscなどの機関が新たにI4OCに賛同していることも発表されています。

I4OCは、CrossRefに引用データを登録している小規模な出版者を中心に、参加を呼び掛けています。

Google Scholar、学術雑誌のインパクト指標を2017年版に更新

2017年7月5日、Google Scholarは学術雑誌のインパクト指標を提供するサービス“Google Scholar Metrics”の値を2017年版に更新しました。

Google Scholar Metricsは過去5年分の当該雑誌の掲載論文数とそれらの被引用数に基づいて算出される”h5-指標”と、”h5-指標”の集計に用いられた論文の被引用数の中央値である”h5-中央値”を雑誌の書かれた言語や分野ごとに提供するものです。2017年版では2012年から2016年の5年間の掲載論文数と被引用数に基づいた値が提供されています。

雑誌の書かれた12の言語別に、上位100誌の値を提供しています。また、英語の雑誌について、分野ごとの上位20誌の値も提供しています。雑誌の“h5-指標”の値をクリックするとその雑誌の被引用数上位の論文を、また論文の“引用先”の値をクリックするとその論文を引用している論文を、それぞれ確認することができます。また、雑誌のタイトルから検索することもできます。

Elsevier社、Scopusへの研究成果評価分析ツールPlumXの導入を発表

2017年6月27日、Elsevier社が、同社の抄録・引用文献データベースScopusに、2月に買収したPlum Analytics社の研究成果評価分析ツール“PlumX”の機能を、間もなく導入すると発表しています。

Usage、Captures、Mentons、Social Media、Citationsの5つの指標があり、研究インパクトの可視化ツールPlum Printを用いて視覚化されます。

Clarivate Analytics社、Journal Citation Reports(JCR)の2017年版をリリース

2017年6月14日、Clarivate Analytics社が、学術誌評価分析データベース“Journal Citation Reports”(JCR)の2017年版をリリースしました。

2017年版では、自然科学と社会科学の論文の2016年の引用データを含んでおり、81か国、236分野における11,459タイトルの学術雑誌の情報が収録されています。今回は132の学術雑誌に初めてインパクトファクターが付与されました。66%の学術雑誌では昨年からインパクトファクターの増加がみられ、33%では減少がみられるとのことです。

また、気候変動に関する研究について、5件の研究分野から、インパクトファクターの高い学術誌10誌を紹介しています。

Google Scholar、10年前の論文で各分野で最も引用されているものからなる“Classic Papers”コレクションを公開

2017年6月14日、Google Scholarが、“Classic Papers”コレクションを公開したと発表しています。

同コレクションは、10年前の2006年に出版された論文で、2017年5月のインデックスで、よく引用されているものを各学問分野ごとに10件選んだものです。

分野は

・Life Sciences & Earth Sciences
・Business, Economics & Management
・Chemical & Material Sciences
・Engineering & Computer Science
・Humanities, Literature & Arts
・Health & Medical Sciences
・Physics & Mathematics
・Social Sciences

に分かれており、各々さらに細かく分類されています。

レビュー論文、入門記事、論説、ガイドライン、解説記事等は除外されており、今のところ英語で書かれたもののみとなっています。

日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%(文献紹介)

情報知識学会誌の第27巻1号に、日本の学協会誌に掲載された論文を対象にオルトメトリクス付与状況を分析した論文、「日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況」が掲載されています。著者は同志社大学の佐藤翔氏と豊橋技術科学大学の吉田光男氏です。

同論文では2006~2015年に日本の学協会誌に掲載された論文約100万本を対象に、オルトメトリクスの付与状況を分析しています。その結果、日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%とわずかにとどまっていることがわかったとのことです。分野としては人文社会系の論文でソーシャルメディアからの言及が多いとされています。

佐藤翔, 吉田光男. 日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況. 情報知識学会誌. 2017, 27(1), p.23-42. http://doi.org/10.2964/jsik_2017_009

Altmetric社、“OECD iLibrary”収録コンテンツの影響度を評価するパイロットプロジェクトを開始

2017年4月18日、Altmetric社が、経済協力開発機構(OECD)と連携し、OECDが運営する“OECD iLibrary”に含まれる12万件を超す論文、書籍、報告書、図表、統計等の影響度について評価するパイロットプロジェクトの開始を発表しています。

パイロットプロジェクトの期間は、2017年9月までで、当初は、Altmetric社の機関向けサービス“Explorer for Institutions”を用いて分析することとなっており、今後、影響度等を示す“Altmetric Badges”を表示させることも検討されています。

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC立ち上げ

2017年4月6日、学術出版物の引用データのオープン化を推進するイニシアティブ、Initiative for Open Citations(I4OC)の立ち上げが発表されました。

このイニシアティブはOpenCitations、Wikimedia財団、PLOS等の6団体が創設したものです。学術文献間の引用は文献間のつながりを示したり、科学的貢献の認定や研究評価等に関わる重要なデータですが、一般に自由にアクセスできるデータとはなっておらず、複雑なライセンスにより保護され、また機械可読な形式にもなっていませんでした。I4OCの目的は構造化された、分離可能な(引用文献リストの掲載された雑誌記事等にアクセスせず、直接分析可能な)、オープンな形での引用データの利用可能性を高めることにあります。

立ち上げ段階で既にSpringer Nature、Taylor & Francis、Wileyをはじめとする多数の出版者がI4OCへの参加を表明しており、CrossRefのAPIを通じてこれらの出版者の引用データは自由に利用できるようになるとのことです。I4OC開始以前に同様の形で公開されていた引用データはCrossRef中の1%程度に過ぎなかったのに対し、開始後は40%に急増するとされています。

米国図書館協会、米国図書館界の概況についての報告書 (2017年版)及び「2016年に最も批判を受けた図書」を公表

2017年4月10日、米国図書館協会(ALA)が、全米図書館週間にあわせ、米国図書館界の概況をまとめた報告書“State Of America's Libraries Report”の2017年版を公表しています。

報告書では、図書館が、(1)あらゆる種類の情報を質の評価に必要な知識や訓練を利用者に提供していること、(2)幼児のリテラシー・コンピュータスキル・労働力開発支援に大きな役割を果たしていること、(3)資料・プログラム・サービスにコミュニティの多様性を反映させることで住民にとって安全な場所を提供していること、を示しています。

その他、館種別では

・大学図書館
学術コミュニケーション、デジタルアーカイブス、データキュレーション、デジタルヒューマニティーズ、可視化、ボーンデジタルの分野で新しい役割を担いつつある。新興領域として、計量書誌学、オルトメトリクス、e-Learning、custom information solutions、研究データ管理がある。

E1899 - オルトメトリクスに関するNISO推奨指針

2016年9月22日,米国情報標準化機構(NISO)は,オルトメトリクス(Altmetrics)に関する研究開発プロジェクト“NISO Alternative Assessment Metrics Project”(代替的な評価指標プロジェクト:AAMP)の第2期の成果をまとめた推奨指針(Recommended practice),“Outputs of the NISO Alternative Assessment Metrics Project”を公開した。...

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