計量書誌学

E2160 - オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開<報告>

2019年5月20日,京都大学図書館機構は,2019年度京都大学図書館機構講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」を開催した。71人の大学図書館職員,研究者,リサーチ・アドミニストレーター(URA)等が参加した。講演会の目的は2点ある。1点目は,学術出版物のオープン・サイテーション(引用データのオープン化)を推進する国際的なイニシアティブとして,2017年4月に設立されたI4OC(Initiative for Open Citations)の取り組みを紹介することで,オープン・サイテーションの概念を日本に導入することである。2点目は,日本でのオープン・サイテーションの実現について検討することである。本稿では講演の内容を紹介する。なお,講演資料は京都大学学術情報リポジトリで公開されている。

Google Scholar、学術雑誌のインパクト指標を2019年版に更新

2019年7月19日、Google Scholarは学術雑誌のインパクト指標を提供するサービス“Google Scholar Metrics”の値を2019年版に更新しました。

2019年版では、Googleのガイドラインに準拠したウェブサイト掲載の雑誌論文及び工学・コンピューター科学の分野での選択された会議論文を対象に、2014年から2018年の5年間の掲載論文数と被引用数に基づいた値が提供されています。

2019 Scholar Metrics Released(Google Scholar Blog,2019/7/19)
https://scholar.googleblog.com/2019/07/2019-scholar-metrics-released.html

京都大学図書館機構、講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」の配布資料と講演動画を公開

2019年7月8日、京都大学図書館機構は、2019年5月20日に行われた講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」について、配布資料と講演動画の公開を発表しました。

当日の主なプログラムは次のとおりでした。

・報告「日本におけるオープンアクセスとオープン・サイテーションの現状」
西岡千文 助教(京都大学附属図書館)

・講演「Open Citations 101:Historical Background and Current Developments = オープン・サイテーション入門:歴史的背景と最近の動向」
シルビオ・ペローニ 講師(I4OC共同設立者/ボローニャ大学古典文献学・イタリア研究学部)

・講演に対するコメント「オープン・サイテーションが学術情報流通に与えるインパクトと日本でオープン・サイテーションを促進するために」
佐藤翔 准教授(同志社大学免許資格課程センター)

Springer Nature社、Nature Index 2019 Annual Tablesを公開

Springer Nature社は2019年6月19日付のプレスリリースで、82の高品質科学ジャーナルに掲載された論文を基にした研究者所属情報に関するデータベースNature Indexが、2018年1年間に発表された研究成果に基づいてNature Index 2019 Annual Tablesを公開したことを発表しました。

公開されたNature Index 2019 Annual Tablesでは以下のようなことが示されています。

QS社、世界大学ランキング2020を公開:100位以内には日本から5大学がランクイン

2019年6月19日、QS社が毎年公開している世界大学ランキングの2020年版が公開されました。2019年版と同じく、1位は米・マサチューセッツ工科大学(MIT)、2位は米・スタンフォード大学、3位は米・ハーバード大学でした。

このランキングは世界の研究者を対象とする調査や、Scopusのデータを利用した所属研究者の過去5年分の論文の引用分析の結果等に基づいて算出されるものです。

100位以内には、日本からは22位に東京大学、33位に京都大学、58位に東京工業大学、71位に大阪大学、82位に東北大学の5大学がランクインしています。

@worlduniranking(Twitter)
https://twitter.com/worlduniranking/status/1141045761452494848

Clarivate Analytics社、Journal Citation Reports(JCR)の2019年版をリリース

2019年6月20日、Clarivate Analytics社は、学術誌評価分析データベース“Journal Citation Reports”(JCR)2019年版のリリースを発表しました。

2019年版では、81の国・地域による学術雑誌11,877タイトルの情報を収録しており、283の新規タイトルを含んでいます。その他、収録誌の64%でインパクトファクターが増加していること、236の研究分野別カテゴリーの90%でインパクトファクターの総計が増加していること等が紹介されています。

Announcing the 2019 Journal Citation Reports(Clarivate Analytics, 2019/6/20)
https://clarivate.com/blog/science-research-connect/announcing-the-2019-journal-citation-reports/

Elsevier社、研究評価のあり方を検討するための国際センター“The International Center for the Study of Research”の立ち上げを発表

2019年6月19日、Elsevier社は、知的生産の全分野を対象に、研究評価のあり方を検討、改善することを任務とする国際センター“The International Center for the Study of Research”(ICSR)の立ち上げを発表しました。

ICSRでは、計量書誌学、科学計量学、科学の科学(science of science)等、研究評価に関わる諸分野の研究コミュニティと連携しつつ、より透明で堅牢な研究評価のための定性的・定量的な測定基準の研究が行われます。

研究評価や研究指標に関する専門的なアドバイスを実施するための諮問委員会も設けられており、現時点の委員として12名の専門家が紹介されています。

エルゼビア社、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2018年版を公開

2019年5月14日、エルゼビア社が、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2018年版の公開を発表していました。

過去3年間の学術雑誌の引用影響度を評価するもので、同社の抄録・引用文献データベースScopus上の330分野23,830タイトル以上の査読誌・業界誌・会議録・書籍が対象です。

2018年版では、対象を絞り込むために、以下4つのプリセットボタンが設けられています。

・すべての出版物タイプ(デフォルトのCiteScore値)
・論文、レビュー、会議論文
・論文、レビュー
・論文、会議論文

CiteScore 2018 metrics now available(Elsevies Scopus,2019/5/14)
https://blog.scopus.com/posts/citescore-2018-metrics-now-available

OCLC、WorldCat収録の出版物から見たカナダの影響力についての調査報告書を公開

2019年5月21日、OCLCが、WorldCatに収録されているカナダ関係の出版物から見たカナダの影響力についての調査報告書“Maple Leaves: Discovering Canada through the Published Record”を公開しました。

調査は、WorldCatとWikidataの情報を用いて、カナダにおける出版物、カナダ人による出版物、及びカナダに関する出版物を特定することにより行われました。これらのカナダ関係出版物は、WorldCatにおいて1,090万件確認されたとあります。

報告書では、カナダ関係の出版物が世界の図書館で広く所蔵されており、所蔵数が最多の作品はルーシー・モード・モンゴメリ作『赤毛のアン(Anne of Green Gables)』であることや、カナダの先住民族やイヌイット、混血民族の言語による出版物も多く見られること、コミックやグラフィックノベルの出版においてもカナダの存在が顕著であること等が紹介されています。

SAGE社、社会科学分野の研究影響力の評価指標に関する報告書を公開

2019年5月23日、SAGE社は社会・行動科学(SBS)における研究影響力の評価指標に関する報告書“The Latest Thinking About Metrics for Research Impact in the Social Sciences”の公開を発表しました。この報告書は、伝統的な文献の引用回数による研究影響力評価は、政策や実践、市民への影響力を捉えきれていないという問題意識の下、SAGE社がスローン財団(Alfred P. Sloan Foundation)、Altmetric社、スタンフォード大学行動科学先端研究センター、米国社会科学研究会議等の代表者を招いて実施した2019年2月のワークショップの要点をまとめた内容となっています。

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