計量書誌学

QS社、世界大学ランキング2019を公開 100位以内には日本から5大学がランクイン

2018年6月6日、QS社が毎年公開している世界大学ランキングの2019年版が公開されました。1位は米・マサチューセッツ工科大学(MIT)で、2位は米・スタンフォード大学、3位は米・ハーバード大学と続いています。

このランキングは世界の研究者を対象とする調査や、Scopusのデータを利用した所属研究者の過去5年分の論文の引用分析の結果等に基づいて算出されるものです。

100位以内には、日本からは23位に東京大学、35位に京都大学、58位に東京工業大学、67位に大阪大学、77位に東北大学の5大学がランクインしています。

@worlduniranking(Twitter,2018/6/6)
https://twitter.com/worlduniranking/status/1004455100348354566

Make Data Count(MDC)プロジェクト、研究データの利用評価指標・引用数指標を参加機関のリポジトリに実装

2018年6月5日、カリフォルニア電子図書館(CDL)、DataCite、DataONEからなる研究データの評価指標に関するMake Data Count(MDC)プロジェクトが、研究データの利用評価指標(data usage metrics)及び引用数指標(citation metrics)をデータリポジトリであるdash(CDL)及びDataONEに実装したと発表しています。

2月に公開した「研究データの評価指標に関する実務指針」に即して実装されたもので、閲覧・ダウンロード数に関して、内部ログは実務指針に照らして処理し、標準形式の利用ログはDateCiteのハブに送られ、両者は最終的には集約されます。引用数についてはCrossrefのEvent Dataから取得されます。

今後は、データのアクセス元の詳細、アクセスされたデータのデータ量、引用の詳細、ソーシャルメディアでの引用といったものへの対応が行われる予定です。

科学技術振興機構(JST)、J-STAGE収録誌の一部でAltmetricsを試験的に表示

2018年5月26日、科学技術振興機構(JST)は、J-STAGE収録誌の一部の書誌画面で、ソーシャルメディアやマスメディア等の社会的な影響を加味した学術論文の評価指標Altmetricsの試験表示を開始しました。

J-STAGEの収録誌でAltmetricsのスコアを有する論文の点数をタイトル毎に累計し、タイトル全体で高いスコアを持つものを試験表示の対象誌としています。

ニュース(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/News/TAB1/Current/Page1/-char/ja
※「2018年5月18日 Altmetricsを2018年5月26日より一部の資料の書誌画面に試行的に表示します。」とあります。

エルゼビア社、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2017年版を公開

2018年5月30日、エルゼビア社が、学術雑誌の評価指標“CiteScore”の2017年版を公開したと発表しています。

CiteScore 2017 metrics now available(Elsevier,2017/5/30)
https://blog.scopus.com/posts/citescore-2017-metrics-now-available

Scopus CiteScore
https://www.scopus.com/sources

参考:
エルゼビア社、学術雑誌の新評価指標“CiteScore”を発表
Posted 2016年12月9日
http://current.ndl.go.jp/node/33077

Clarivate AnalyticsとREDIBがイベロアメリカ地域の学術雑誌ランキングを発表

2018年5月16日、Clarivate AnalyticsとRed Iberoamericana de Innovación y Conocimiento Científico (REDIB)は、両者の協働の下で開発した、イベロアメリカ地域(ラテンアメリカのうちスペイン語・ポルトガル語圏の国々)と、イベリア半島のスペイン、ポルトガル、アンドラを含む地域の学術雑誌のランキングREDIB Journals Rankingを発表しました。

REDIBはスペインの政府系研究機関CSICとイベロアメリカ地域の大学ネットワークUniversiaのジョイントベンチャーとして立ち上げられた、イベロアメリカ地域の学術的電子出版物のプラットフォームです。今回発表されたランキングではClarivate AnalyticsのWeb of Scienceのデータを用い、被引用数等からREDIB収録誌のランク付けを行っています。

クリムゾンインタラクティブ社、新サービス「サイテーション(被引用数)ブースター」を発表

インドに本社を置き、日本においても英文校正・校閲サービス「エナゴ」等を手掛けるクリムゾンインタラクティブ社が、新サービス「サイテーション(被引用数)ブースター」の日本での提供を開始しました。

同サービスはメディア向けのプレスリリース作成、専門用語を用いない一般向けのサマリー作成、Twitterへの投稿文作成をパッケージ化したものとのことです。

サイテーション(被引用数)ブースター
https://www.enago.jp/publication-support/citation-booster.htm

英文校正・校閲エナゴが「サイテーション(被引用数)ブースター」を提供開始(ValuePress!、2018/5/1付け)
https://www.value-press.com/pressrelease/200904

保全・生態学分野におけるAltmetricスコアと被引用数の関係 相関はあるも近年は減少?(論文紹介)

保全・生態学(Ecology and Conservation)分野におけるAltmetricスコアと被引用数の関係を分析した論文” Tweet success? Scientific communication correlates with increased citations in Ecology and Conservation”が、PeerJ誌に2018年4月12日付けで掲載されています。著者はカナダ・アルバータ大学のClayton T. Lamb氏らです。

同論文ではAltmetricスコアを科学コミュニケーションの指標とみなし、その被引用数(Scopusから取得)との関係を分析しています。結果から、保全・生態学分野において、Altmetricスコアと被引用数の間には正の相関関係があったとしています。一方で、2005~2009年に比べて、2010~2015年のAltmetricスコアから被引用数への影響度は下がっているともされています。

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC、立ち上げから1周年

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OCが、立ち上げから1周年を迎えました。I4OCなどが、関連記事を掲載しています。

I4OCは、2017年4月6日に立ち上げが発表されました。1周年を記念して、2018年4月を“Open Citations Month”とするとしています。

この1年間で、オープンな引用データの割合は50%を超え、5億件以上の引用データがオープンに利用可能です。参加する出版者数も490に達しています。引用データ数が多い上位20の出版者のうち、15の出版者が引用データをCrossrefでオープン化しています。また、約50の利害関係者がオープンな引用データのアドボカシーや再利用促進のためにI4OCに参加しています。

I4OCは今後も引き続き、引用データのオープン化の割合を100%に近づけることを目指していきます。

Open Citations Month(I4OC, 2018/4/2)
https://i4oc.org/news.html#April2018

Make Data Count(MDC)プロジェクト、研究データの評価指標に関する実務指針第1版のプレプリント版を公開

2018年2月12日、カリフォルニア電子図書館(CDL)、DataCite、DataONEからなる研究データの評価指標に関するMake Data Count(MDC)プロジェクトが研究データの評価指標に関する実務指針“Code of Practice for Research Data Usage Metrics Release 1”のプレプリント版を公開したと発表しています。

リポジトリ全体で比較可能な研究データの利用評価指標の枠組みを提供することを目的としたもので、COUNTERプロジェクトと共同で、データと論文の異なる点や、データを対象とした実務指針が「COUNTER実務指針第5版」と異なる必要がある点について考慮しつつ策定されました。

同プロジェクトでは、プレプリント版への意見を求めています。

オープンアクセス雑誌はどの領域でうまくいくのか?:5年間の継続調査(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌のオンライン版で、オープンアクセス(OA)雑誌と非OA雑誌について、2011年~2015年の被引用数に基づくインパクトの変化を論じた論文”Which domains do open-access journals do best in? A 5-year longitudinal study”が公開されています。著者は米ドレクセル大学のErjia Yan氏とKai Li氏です。

この論文はElsevier社のScopusの被引用データに基づく指標、CiteScoreについて、OA雑誌と非OA雑誌の5年間の変化を見ています。分析の結果、CiteScore上位の雑誌の間では非OA雑誌の方がより高いインパクトを獲得してきている一方で、下位の雑誌ではOA雑誌の方がインパクトが伸びていること、社会科学分野では非OA雑誌の方がインパクトを伸ばしている一方、生物化学や医学分野ではOA雑誌の方がインパクトを伸ばしていること等が報告されています。

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