計量書誌学

Times Higher Education社、世界大学ランキング2018を公開

2017年9月5日、Times Higher Education社(THE)が、世界大学ランキング2018を公開しました。

1位は昨年に続き英・オックスフォード大学、2位は昨年4位の英・ケンブリッジ大学、3位は米・スタンフォード大学と米・カリフォルニア工科大学で、同ランキングで英国の大学が1位・2位を占めたの初めてとのことです。

THEの記事では、英国のEUからの離脱(Brexit)が同国の大学の世界的地位にもたらす影響、米・豪での研究資金の減少が今後の両国の大学のランキングの低下をもたらす恐れがあること、アジアから北京大学・清華大学・シンガポール国立大学の3大学が30位以内に入るなどアジアの大学が成長していることが指摘されています。

第三者が保有する特許における引用から研究機関を評価する、Nature Index 2017 Innovationが公開

2017年8月10日、第三者が保有する特許における研究論文の引用を分析し、研究機関を評価する指標“Nature Index 2017 Innovation”が公開されました。

Nature Index Innovationは、第三者が保有する特許における研究論文の引用に基づく指標です。Lensが開発した指標を用いています。この指標は200の研究機関で1980年から2015年に行われた研究活動が、特許の文献でいかに引用されたのかを解析し、各研究機関がどれだけ発明に貢献したのかを数値化しています。Lensは、技術革新のシステムを透明化することを目指し、世界の特許情報を学術文献と関連付ける活動などを行っています。

上位50機関のうち38機関は米国の研究機関です。日本では大阪大学が31位、理化学研究所が39位に入っています。

E1942 - 学術情報流通の「オープンさ」指標あれこれ<文献紹介>

従来,学術情報流通に関する指標の多くは論文同士の引用関係に基づき算出されてきた。学術文献をオープンアクセス(OA)にすることのメリットも,被引用数が増えるといった点から論じられるほどである(CA1693参照)。しかし学術文献のOAや研究データの公開など,「オープンであること」が推奨されるようになった現在,「オープンさ」そのものを測定する指標があっても良いのではないか。そのような意図のもとで,本文献では既存のオープンさに関する研究等をまとめた上で,新たな観点も加えて様々な指標を提案している。

Scopusに研究成果評価分析ツールPlumXの機能が追加

2017年7月26日、Elsevier社が、同社の抄録・引用文献データベースScopusに、研究成果評価分析ツールPlumXの機能を追加したと発表しています。

PlumX Metrics now on Scopus: Discover how others interact with your research(Elsevier,2017/7/26)
https://blog.scopus.com/posts/plumx-metrics-now-on-scopus-discover-how-others-interact-with-your-research

参考:
Elsevier社、Scopusへの研究成果評価分析ツールPlumXの導入を発表
Posted 2017年6月29日
http://current.ndl.go.jp/node/34269

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC、新たに16の出版者が参加

2017年7月11日、学術出版物の引用データのオープン化を推進するイニシアティブInitiative for Open Citations(I4OC)は、4月の立ち上げ以降新たに16の出版者が加わり、参加している出版者は40を超えたことを発表しました。

これにより、引用データ量が多い上位20の出版者のうち、13の出版者が引用データをオープンにしているとのことです。また、オープンな引用データをもつ記事が1,600万件を超え、CrossRef中の記事3,500万件に占めるその割合は45%を超えました。

その他、OASPA、LIBER、Jiscなどの機関が新たにI4OCに賛同していることも発表されています。

I4OCは、CrossRefに引用データを登録している小規模な出版者を中心に、参加を呼び掛けています。

Google Scholar、学術雑誌のインパクト指標を2017年版に更新

2017年7月5日、Google Scholarは学術雑誌のインパクト指標を提供するサービス“Google Scholar Metrics”の値を2017年版に更新しました。

Google Scholar Metricsは過去5年分の当該雑誌の掲載論文数とそれらの被引用数に基づいて算出される”h5-指標”と、”h5-指標”の集計に用いられた論文の被引用数の中央値である”h5-中央値”を雑誌の書かれた言語や分野ごとに提供するものです。2017年版では2012年から2016年の5年間の掲載論文数と被引用数に基づいた値が提供されています。

雑誌の書かれた12の言語別に、上位100誌の値を提供しています。また、英語の雑誌について、分野ごとの上位20誌の値も提供しています。雑誌の“h5-指標”の値をクリックするとその雑誌の被引用数上位の論文を、また論文の“引用先”の値をクリックするとその論文を引用している論文を、それぞれ確認することができます。また、雑誌のタイトルから検索することもできます。

Elsevier社、Scopusへの研究成果評価分析ツールPlumXの導入を発表

2017年6月27日、Elsevier社が、同社の抄録・引用文献データベースScopusに、2月に買収したPlum Analytics社の研究成果評価分析ツール“PlumX”の機能を、間もなく導入すると発表しています。

Usage、Captures、Mentons、Social Media、Citationsの5つの指標があり、研究インパクトの可視化ツールPlum Printを用いて視覚化されます。

Clarivate Analytics社、Journal Citation Reports(JCR)の2017年版をリリース

2017年6月14日、Clarivate Analytics社が、学術誌評価分析データベース“Journal Citation Reports”(JCR)の2017年版をリリースしました。

2017年版では、自然科学と社会科学の論文の2016年の引用データを含んでおり、81か国、236分野における11,459タイトルの学術雑誌の情報が収録されています。今回は132の学術雑誌に初めてインパクトファクターが付与されました。66%の学術雑誌では昨年からインパクトファクターの増加がみられ、33%では減少がみられるとのことです。

また、気候変動に関する研究について、5件の研究分野から、インパクトファクターの高い学術誌10誌を紹介しています。

Google Scholar、10年前の論文で各分野で最も引用されているものからなる“Classic Papers”コレクションを公開

2017年6月14日、Google Scholarが、“Classic Papers”コレクションを公開したと発表しています。

同コレクションは、10年前の2006年に出版された論文で、2017年5月のインデックスで、よく引用されているものを各学問分野ごとに10件選んだものです。

分野は

・Life Sciences & Earth Sciences
・Business, Economics & Management
・Chemical & Material Sciences
・Engineering & Computer Science
・Humanities, Literature & Arts
・Health & Medical Sciences
・Physics & Mathematics
・Social Sciences

に分かれており、各々さらに細かく分類されています。

レビュー論文、入門記事、論説、ガイドライン、解説記事等は除外されており、今のところ英語で書かれたもののみとなっています。

日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%(文献紹介)

情報知識学会誌の第27巻1号に、日本の学協会誌に掲載された論文を対象にオルトメトリクス付与状況を分析した論文、「日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況」が掲載されています。著者は同志社大学の佐藤翔氏と豊橋技術科学大学の吉田光男氏です。

同論文では2006~2015年に日本の学協会誌に掲載された論文約100万本を対象に、オルトメトリクスの付与状況を分析しています。その結果、日本の学協会誌掲載論文のうち、ソーシャルメディアから言及されているものは約1~2%とわずかにとどまっていることがわかったとのことです。分野としては人文社会系の論文でソーシャルメディアからの言及が多いとされています。

佐藤翔, 吉田光男. 日本の学協会誌掲載論文のオルトメトリクス付与状況. 情報知識学会誌. 2017, 27(1), p.23-42. http://doi.org/10.2964/jsik_2017_009

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