Wikimedia財団

ISBNを入力するとWikipediaの記事からWorldCat搭載資料へのリンクを自動生成:OCLCとWikimedia財団が連携

2017年5月11日、OCLCとWikimedia財団は、Wikipediaの記事の編集時に、WorldCatに搭載された資料へのリンクを容易にするために連携したと発表しています。

これまで、参照情報源を追加するには、wikicodeに従って、カット&ペーストや入力することが必要で、必ずしも容易ではなかったことから、WorldCatの検索APIを、Wikipediaのビジュアルエディタの引用ツールに組み込むことで、ISBNを入力すれば、WorldCat内の情報へのリンクを自動生成し、参照情報として簡単に追加できるようにしたものです。

OCLC and Wikipedia Library link citations to millions of library materials, expanding access to quality sources(OCLC,2017/5/11)
http://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201713dublin.html

引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OC立ち上げ

2017年4月6日、学術出版物の引用データのオープン化を推進するイニシアティブ、Initiative for Open Citations(I4OC)の立ち上げが発表されました。

このイニシアティブはOpenCitations、Wikimedia財団、PLOS等の6団体が創設したものです。学術文献間の引用は文献間のつながりを示したり、科学的貢献の認定や研究評価等に関わる重要なデータですが、一般に自由にアクセスできるデータとはなっておらず、複雑なライセンスにより保護され、また機械可読な形式にもなっていませんでした。I4OCの目的は構造化された、分離可能な(引用文献リストの掲載された雑誌記事等にアクセスせず、直接分析可能な)、オープンな形での引用データの利用可能性を高めることにあります。

立ち上げ段階で既にSpringer Nature、Taylor & Francis、Wileyをはじめとする多数の出版者がI4OCへの参加を表明しており、CrossRefのAPIを通じてこれらの出版者の引用データは自由に利用できるようになるとのことです。I4OC開始以前に同様の形で公開されていた引用データはCrossRef中の1%程度に過ぎなかったのに対し、開始後は40%に急増するとされています。

2016年にWikipedia英語版で編集された回数の多かった記事トップ20

2016年12月21日付けのWikimedia財団のブログで、Wikipedia英語版の記事で2016年に編集された回数の多かった記事についてタイトルと編集回数が掲載されています。

編集回数1位は、当該年の死没者を記録するための記事“Deaths in 2016”で、その回数は18,230回でした。2位は、次期米国大統領に選ばれた“Donald Trump”の8,933回、3位は“List of Hillary Clinton presidential campaign endorsements”(ヒラリー・クリントンの選挙公約のリスト)の6,527回となっています。

4位以下の記事タイトルと編集回数(括弧内の数値)は以下のとおりです。
また、ブログには月別の編集回数リスト(6位まで)も掲載されています。

4.United States presidential election, 2016 (6,162)
5.Republican Party presidential primaries, 2016 (5,715)
6.2016 Orlando nightclub shooting (5,540)
7.Bailando 2015 (5,342)

すべての図書館員がウィキペディアにひとつずつ参照文献を加える#1Lib1Refキャンペーン、2017年は1月15日から2月3日まで実施

ウィキペディアの小額助成金制度“Individual Engagement Grants”から資金提供を受けたプロジェクト“The Wikipedia Library”が行っている、すべての図書館員がウィキペディアにひとつずつ参照文献を加える#1Lib1Refキャンペーンを、2017年は1月15日から2月3日まで実施すると発表されています。

The Wikipedia Library / #1Lib1Ref(Wikimedia)
https://meta.wikimedia.org/wiki/The_Wikipedia_Library/1Lib1Ref

The Wikipedia Library/1Lib1Ref/ja(Wikimedia)
https://meta.wikimedia.org/wiki/The_Wikipedia_Library/1Lib1Ref/ja

Internet ArchiveとWikimedia財団、ウィキペディア(英語版)のリンク切れをアーカイブされた情報に置き換えた数が100万を超えたと発表

2016年10月26日、Internet Archive(IA)とWikimedia財団は、ウィキペディア(英語版)のリンク切れを、IAが収集したアーカイブ版に置き換えた数が100万を超えたと発表しています。

IAでは、この3年間、英語版のウィキペディアから外部へのリンクを監視し、記事が修正され新たなリンクが追加された場合にはそれらウェブ情報の収集を行なっており、リンク先にアクセスできなくなった際、ウィキペディアンが作成したソフトウェアを用いて、Wayback Machine 内にある収集済のウェブ情報にリンク先を置き換えることをしてきました。

今後は、300あるウィキペディアの各言語版でも同様なことを行なうための方法を検討するとのことです。

More than 1 million formerly broken links in English Wikipedia updated to archived versions from the Wayback Machine(IA,2016/10/26)

スウェーデン国立美術館、デジタル化した同館の所蔵品3,000点をWikimedia Commonsで公開

2016年10月11日、スウェーデン国立美術館は、同館の所蔵品のデジタル化画像3,000点をWikimedia Commonsでパブリックドメインとして公開したと発表しています。

現在同館が改築工事中のため、昨年からWikimedia Swedenと連携して始めた事業で、公開したものと同じデータがGitHub上でも公開されています。

拡大縮小が可能な画像は、ダウンロードはできないものの、同館のオンラインデータベースで公開されています。

長期的には、同館の全作品にアクセスできるポータルサイトを構築することが目標とされています。

Twitter(@NatMus_SWE,2016/10/11)
https://twitter.com/NatMus_SWE/status/785773686179659777

Nationalmuseum releases 3,000 images on Wikimedia Commons(スウェーデン国立美術館)
http://www.nationalmuseum.se/wikimediacommonseng

Category:Media contributed by Nationalmuseum Stockholm: 2016-10(Wikimedia Commons)

ARL/Wikipedia Summit:研究図書館とウィキペディアの連携促進を目指して

北米研究図書館協会(ARL)のウェブサイトで、2016年8月17日から19日にかけて、米国・オハイオ州コロンバスで開催された、ARL/Wikipedia Summitについて紹介する記事が掲載されています。

図書館でのエディタソン(edit-a-thon)の開催や、ウィキペディアがレファレンス業務の一要素となるなど、図書館とウィキペディアが相互依存性を持つようになったという共通認識のもと、さらなる相乗効果や共通の課題等を模索するために、25名の図書館とウィキペディアンが集まったものです。

ウィキペディアの多様性と包摂がサミットの全体的なテーマであり、図書館がコンテンツとウィキペディア固有の文化の壁に如何に対処できるか、両者が両者間のコミュニケーションを如何に維持できるかが話し合われました。

そして、Linked open dataが、データの情報共有を進展させ、図書館とウィキペディアのコンテンツを拡充するものと指摘され、また、ウィキペディアの文化を強化・変化させるために、ウィキペディアン・イン・レジデンスやWikipedia Visiting Scholarプログラムといった学習コミュニティを生み出す方法が検討されたとのことです。

英国ウェルカム図書館、ウィキペディアン・イン・レジデンスを実施

2016年1月22日、英国ウェルカム図書館は、Wikimedia UKと連携し、同図書館においてウィキペディアン(ウィキメディアン)・イン・レジデンスを実施すると発表しています

最大12か月間のプロジェクトにおいて、デジタル化コンテンツのオンラインでの公開の促進や、新しい閲覧室でのエディタソン等のアウトリーチ活動などを実施するとのことです。

Wikimedian in Residence at the Wellcome Library(wellcome library,2016/1/22)
http://blog.wellcomelibrary.org/2016/01/wikimedian-in-residence-at-the-wellcome-library/

Terms of reference - Wikimedian in Residence at the Wellcome Library(wellcome library)
https://docs.google.com/document/d/1b1jEJfa37MedRfTXaky8g2uvJdotQJ48Xj9jqZB03XU/edit

参考:
ウェストバージニア大学(WVU)図書館、ウィキペディアの記事の性差を解消するためウィキペディアン・イン・レジデンスを採用

Wikimedia財団、ナイト財団の助成を受けて、Wikipediaから高品質で信頼のおける情報を検索・発見するための方法を調査するプロジェクトを開始

2016年1月6日、Wikimedia財団は、Wikipediaの高品質で信頼のおける情報の検索と発見をより便利にしオープンにする調査ためのプロジェクトをナイト財団から25万ドルの助成を受けて開始すると発表しています。

助成金は、人々が調査し情報を取得する方法を改善することを目標にして、Wikipediaや他のWikimediaのプロジェクトでの検索やブラウジングについての調査を支援するものとのことで、6か月間に渡る、利用者の検索習慣についての、調査、テスト、試作に着手し、Wikipediaや他のWikimediaのプロジェクト上で実践したとのことです。

イスラエル国立図書館、エルサレムの高精細の地図200点をオンラインで公開

2016年1月6日付のJewish Press紙によると、イスラエル国立図書館は、貴重な200点のエルサレムの高精細の地図をWikimedia Israelと連携してウィキメディアコモンズで公開したとのことです。

イスラエル・ハイファの運送会社の経営者Eran Laor氏が没後国立図書館に寄贈した地図のコレクションの一部で、1486年から1947年までの、様々な形式や言語の地図が含まれるとのことです。

National Library Posts 220 High Resolution Jerusalem Maps on Wikimedia(The Jewish Press,2016/1/6付け記事)
http://www.jewishpress.com/news/national-library-posts-220-high-resolution-jerusalem-maps-on-wikimedia/2016/01/06/

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