Wikimedia財団

Internet Archive(IA)によるWikipediaのリンク切れをウェブアーカイブされた情報に置き換える作業、900万件を突破

2018年10月1日、Internet Archive(IA)は、Wikipediaの22言語版に含まれるリンク切れを、Wayback Machineやその他ウェブアーカイブに含まれるアーカイブ版に置き換えた数が、900万を超えたと発表しました。

この10日間の調査では、WikipediaからWayback Machineへのクリック数はGoogleブックスの3倍で、英語版では1日あたり平均2万5千クリックあったとしています。

今後、ウェブアーカイブへの置き換えのスピードを迅速化、ウィキメディア財団のサービスEventStreamsを用いての外部参照情報のアーカイブプロセスの改善、リンクチェック・修正の作業をより多くのウェブページ・電子書籍・学術論文に拡大する方法の検討、研究者・編集者がアーカイブされた情報を利用するための支援方法の調査、等を行っていくとしています。

韓国図書館協会(NLK)、Wikipediaの編集方針を学ぶ「図書館と一緒にWikipediaプロジェクト」への参加館を募集中

2018年9月13日、韓国図書館協会(NLK)が、「図書館と一緒にWikipediaプロジェクト」への参加館(国立・公共・大学・専門・学校図書館)の募集を開始しました。〆切は10月5日です。

韓国ウィキメディア協会との共催により、9月から12月にかけて、希望する館において、司書及び住民を対象に、Wikipediaの編集方針を学ぶエディタソンを実施するプロジェクトです。

すべての図書館員がウィキペディアにひとつずつ参照文献を加えるキャンペーン“#1Librarian 1Reference”プロジェクトの紹介なども行われる予定です。

[안내]‘도서관과 함께하는 위키백과 프로젝트’ 도서관 모집 공고(~10/5 마감)(NLK,2018/9/13)
http://www.kla.kr/jsp/info/association.do?procType=view&f_board_seq=55721

Wikipedia、ブラジル国立博物館の火災被害を受け、Wikimedia Commonsへの同館コレクションの写真のアップロードを呼びかけ

2018年9月5日、Wikipediaが、ブラジル国立博物館(Museu Nacional)の火災により同館のコレクションに被害が出たことを受け、同館コレクションの写真を持つ人に対し、Wikimedia Commonsへのアップロードを呼びかけています。

@Wikipedia(Twitter,2018/9/5)
https://twitter.com/Wikipedia/status/1037066123869483008

関連:
NOTA AO PUBLICO (Museu Nacional)
http://www.museunacional.ufrj.br/destaques/notaimprensa.html
※火災を受けてブラジル国立博物館が発表したプレスリリース(ポルトガル語)

すべての図書館員がウィキペディアにひとつずつ参照文献を加える#1Lib1Refキャンペーン、2018年の第2弾が実施中

例年1月に実施される、すべての図書館員がウィキペディアにひとつずつ参照文献を加えるキャンペーン#1Lib1Refの第2弾が、2018年5月15日から6月5日にかけて行われています。

再度の実施の要望を受け、5月は南半休の夏休みではなく、また、スペイン語のウィキペディアが誕生した月であることから、この時期に実施されることになったものです。

The Wikipedia Library/1Lib1Ref(Wikimedia)
https://meta.wikimedia.org/wiki/The_Wikipedia_Library/1Lib1Ref

Delivering Information for All: #1Lib1Ref Returns for a Second Time in 2018(IFLA,2018/5/25)
https://www.ifla.org/node/47354

2017年にWikipedia英語版で編集された回数の多かった記事トップ20

2017年12月22日付けのWikimedia財団のブログで、Wikipedia英語版の記事で2017年に編集された回数の多かった記事についてタイトルと編集回数が掲載されています。

編集回数1位は、当該年の死没者を記録するための記事“Deaths in 2017”で、その回数は20,907回でした。2位は、2017年に大西洋で発生したハリケーンに関する情報をまとめた“2017 Atlantic hurricane season”の6,309回、3位は2017年の韓国の音楽業界についてまとめた“2017 in South Korean music”の5,573回、4位は最も視聴されたYouTubeの動画リスト“List of most-viewed YouTube videos”の5,146回、5位は、2017年に太平洋で発生した台風に関する情報をまとめた“2017 Pacific typhoon season”の5,101回となっています。

6位以下の記事タイトルと編集回数(括弧内の数値)は以下のとおりです。

北米研究図書館協会(ARL)とWikimediaコミュニティー、Wikimedia財団による協働プロジェクト

2017年10月4日、北米研究図書館協会(ARL)とWikimedia財団は、ARLとWikimediaコミュニティー、Wikimedia財団との協働プロジェクトに関する記事をウェブサイトに掲載しました。

同プロジェクトは、2016年8月にARL、WikimediaコミュニティーとWikimedia財団で開催したARL/Wikipedia Summitでの議論が元になっています。枠組みとなる2つのテーマは以下の通りです。
 
  • Linked Open Data(LOD)は、それまで接続していなかった異なる情報源をつなぎ、図書館とWikipediaのコンテンツの相互を豊かにする可能性があること。
  • 図書館とWikipediaの文化とコンテンツにおいて、多様性や包含性を増す包括的な取組みになること。

同プロジェクトでは、米国およびカナダの先住民族のコミュニティーに関する資料を対象としています。LODの作成においてコミュニティーと協働する仕組みを形作るために、事例研究のアプローチをとるとのことです。

Wikimedia財団、戦略的方向性の原案を公開

2017年8月10日、ウィキメディア財団が、戦略的方向性(strategic direction)の原案を公開しました。

“Wikimedia 2030”の名のもと、2017年当初から議論を進めてきたもので、ウィキメディアコミニュニティが、自身の取組を強化し、思い込みに挑戦し、新しいことを試し、明確な計画を立て、優先順位を設定するための基盤となるものとして策定されたものです。

原案は、世界中の80を超すウィキメディアグループやコミュニティが参加した、オンラインや対面等の方法での議論を受けて、原案作成グループが策定したものです。

今後数週間かけて改定作業が行なわれるとともに、原案に対する意見も受け付けており、8月中は、方向性確定のための作業が続けられます。

また、2017年11月には、第2弾として、戦略計画についての議論が開始されるとのことです。

Wikimedia財団とイェール大学ロースクール、「紹介者責任」に関する研究事業を実施

Wikimedia財団と米・イェール大学ロースクール情報社会プロジェクト(ISP)は、オンライン上のプラットフォームが、利用者が作成したコンテンツを公開する中立の第三者として機能するために必要な、「紹介者責任の保護」(intermediary liability protection)への脅威に関する研究事業を共同で実施すると発表しています。

同事業では、オンライン上での情報の交換に必要な、紹介者責任やハイパーリンクをする権利への脅威に関する、ポリシー・法律に関する研究への支援を実施することになっており、ISPでは、主任研究員を採用して研究を実施するほか、学術イベントの開催、「紹介者責任の保護」に関するアイデアの調整や相互作用の促進、問題解決のための法律やポリシー策定の支援等を行ないます。

OCLC、WebJunctionで、Wikipediaの編集等のスキルに関する公共図書館員向け無料オンラインプログラムの提供開始

OCLCが、2017年9月13日から、Wikipediaの編集等のスキルの習得に関心がある公共図書館職員を対象とした10週間の無料オンラインプログラムを、OCLCが運営する図書館員向けオンライン学習コミュニティWebJunctionで提供すると発表しています。

7月19日から登録の受付が開始されますが、同日、同プログラムを紹介するとともに、Wikipediaを用いて、より多くの人々を図書館のコレクションに結び付け、コミュニティのメンバーを創造的に関与させる方法について解説するウェビナー(ウェブセミナー)“Wikipedia for Libraries: Preview the Possibilities, Discover the Opportunities”が開催されます。

同プログラムは、米国の公共図書館とWikipediaの結び付きを強化することで、質の高い情報へのパブリックアクセス拡大し、公共図書館が多様なコミュニティに役立つようにすることを目的としたプロジェクト“Wikipedia + Public Libraries: Better Together”の一環です。

E1922 - 図書館とWikipediaの連携がもたらす社会への効果

第17回図書館総合展(2015年)のフォーラムに関連して実施されたアンケート「図書館員が選んだレファレンスツール2015」の「インターネット情報源・DBの部」の8位(29票)にWikipediaが選ばれたことに見られるように,レファレンス業務の「取っ掛かり」としてWikipediaは欠かせないものとなってきていると言えるだろう。

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