カナダ

研究図書館センター(CRL)、デジタル化した資料のタイトル数が2万5,000タイトルに

2016年8月10日、北米の研究図書館センター(CRL)は、CRLがデジタル化し、CRLの会員が利用できる資料が2万5,000タイトルに到達したことを発表しています。

毎年約100万ページのペースでデジタル化を進めており、また、現在デジタル化されている原資料はそのおよそ34%が、パブリックドメインのものであるとされています。

CRL Reaches Digital Milestone: 25,000 Hosted Titles(CRL)
http://www.crl.edu/news/crl-reaches-digital-milestone-25000-hosted-titles

参考:
研究図書館センター(CRL)、デジタル化資料が700万ページを超える
Posted 2016年1月22日
http://current.ndl.go.jp/node/30508

OCLCのWorldCatに、カナダのケベック州立図書館・文書館の240万件のレコードが追加

2016年8月15日、OCLCは、WorldCatに、カナダのケベック州立図書館・文書館(BAnQ)の240万件のレコード(そのうち80件が新規レコード)が追加されたと発表しています。

同館が所蔵するフランス語文献での貢献が期待されています。

Bibliothèque et Archives nationales du Québec adds 2.4 million bibliographic records to WorldCat(OCLC,2016/8/15)
https://www.oclc.org/en-asiapacific/news/releases/2016/201618dublin.html

BAnQ Adds 2.4 Million Bibliographic Records to WorldCat(BAnQ,2016/8/15)
http://www.banq.qc.ca/a_propos_banq/salle_de_presse/communiques_de_presse/communique.html?language_id=1&c_id=fdcdb997-01eb-48a2-8c01-d6aaece920c9&an=2016

参考:
OCLCのWorldCatに上海図書館の所蔵情報約200万件が追加

カナダ国立図書館・文書館による第一次世界大戦のカナダ海外派遣軍の人事ファイルのデジタル化作業、過半数に到達

カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、第一次世界大戦のカナダ海外派遣軍(CEF)の人事ファイルをデジタル化し、データベース“Soldiers of the First World War: 1914~1918”を通じてオンラインで公開する作業を継続して行なっていますが、2016年8月15日、公開分が、全64万ファイルの内、過半数(32万638ファイル)に到達したと発表しています。

Digitization of the Canadian Expeditionary Force personnel service files-update of August 2016: We’ve passed the half-way mark!(LAC,2016/8/15)
https://thediscoverblog.com/2016/08/15/digitization-of-the-canadian-expeditionary-force-personnel-service-files-update-of-august-2016-weve-passed-the-half-way-mark/

Soldiers of the First World War: 1914~1918(LAC)

1ScienceとScience-Metrix、オープンアクセスは被引用数を増加させる、そしてその要因は早期公開ではないとするレポートを発表

オープンアクセス(OA)に関するサービスを提供するカナダの1Science社とScience-Metrix社(いずれも設立者はÉric Archambault氏)が連名で、論文のオープンアクセス(OA)と被引用数の関係を分析したレポートを2016年8月2日付けで公開しました。このレポートではOA論文の方が被引用数が多い傾向があり、それは従来指摘されていたような早期公開の影響によるものではないと結論付けています。

同レポートでは2007~2009年に出版された、Web of Scienceに収録されている論文約335万本を対象に、論文のOA状況と被引用数の関係を分析しています。OA状況については1Science社が作成したOA論文とメタデータのアグリゲーションサービス、OAIndxのデータに基づき、OA雑誌に公開されたいわゆるGold OAのものと、リポジトリ等にセルフアーカイブされたいわゆるGreen OAのものを分けて集計しています。

分析の結果、いずれの分野においてもOAでない論文はOAである論文よりも引用されない傾向があり、OA論文は非OA論文より約1.5倍、引用されていたとのことです。また、非OA、Gold OA、Green OAを比べると、購読型雑誌に掲載され、Green OAになっている論文が最も被引用数が多い傾向がありました。

OpenStaxのオープン教科書の採用により学生の教科書費用を節減した大学・大学システムのランキング(米国)

米ライス大学が設立したオープンな教科書出版を手掛ける非営利団体OpenStaxが、2015-2016年度に同団体の教科書を採用したことで学生が教科書にかける費用を節減した大学・大学システム上位10位を発表しています。

OpenStaxの教科書はオンラインで無料で利用することができ、2015-2016年度には2,205の大学・大学システムで採用され、686,300人の学生に利用されているとのことです。最も多くの学生が同団体の教科書を利用していたのはジョージア州の大学システムで、35,942人の学生が利用していました。購入した教科書を使った場合に比べて、350万ドル以上の費用節減につながったとされています。

2015-2016年度にOpenStaxの教科書を採用したことで節減された費用の総額は4,200万ドルにのぼるとされています。同団体は2020年にはOpenStaxの教科書によって学生が教科書にかける費用を5億ドル節減することを目標にしているとのことです。

OpenStax ranks the colleges that save the most with free textbooks(Rice University News & Media、2016/8/1付け)

「ハリー・ポッター」シリーズ新作、発売から48時間で200万部以上を売り上げる

「ハリー・ポッター」シリーズの最新作、”Harry Potter and the Cursed Child”(邦題『ハリー・ポッターと呪いの子』)が2016年7月31日に発売されました。同作は劇場用の脚本を書籍化したものです。

米Wall Street Journalでは同作の発売から48時間時点での北米(米国とカナダ)における売り上げが200万部を超えたと報じています。2007年に発売された小説版のシリーズ最終作『ハリー・ポッターと死の秘宝』(“Harry Potter and the Deathly Hallows”)の発売後24時間で830万部という記録には及ばないものの、脚本作品としては記録的な部数であるとしています。また、英国では発売から3日間で68万部を売り上げたとのことです。

なお日本語版の発売は2016年11月の予定とされています。

‘Harry Potter and the Cursed Child’ Book Sales Keep the Magic Alive(The Wall Street Journal、2016/8/3付け)

北米研究図書館協会(ARL)、“SPEC Kit”のオープンアクセス化を予定

北米研究図書館協会(ARL)は、“ARL Digital Publications”に収録している報告書シリーズ“SPEC Kit”について、デジタル版を2016年8月末までにオープンアクセス(OA)にすることを発表しています。

SPECプログラムの調査やSPEC Kitの出版物・オンライン版などに関する費用は購読による収入で賄われてきましたが、OA化することで、収入にどのような影響があるのかということ、ほかの資金源が必要であるかどうかということを確認することになります。

ARL to Make SPEC Kits Open Access Online(ARL, 2016/7/29)
http://www.arl.org/news/arl-news/4081-arl-to-make-spec-kits-open-access-online

米国・カナダの研究大学におけるAPC支払いの状況(文献紹介)

米国とカナダに所在する4つの研究大学を主な対象に、APC支払いの状況をまとめた論文”Article processing charges for open access publication—the situation for research intensive universities in the USA and Canada”が、2016年7月21日付けで、オープンアクセス雑誌PeerJで公開されています。著者は米ミシガン州立大学のDavid Solomon氏と、フィンランド・Hanken School of EconomicsのBo-Christer Björk氏らです。

この論文では4大学の研究者が論文を発表した雑誌のAPCの情報と、ヨーロッパの大学や研究助成機関におけるAPC支払い情報等をとりまとめた上で、分野や雑誌の類型ごとに平均APC額を算出しています。このうち分野ごとの分析については、APCを支払っている論文は生命科学や基礎科学に集中し、社会科学や人文学の論文はPLOS ONE等の他分野を扱う雑誌で発表されていたため、分野間の差異を見ることはできなかったとされています。雑誌の類型については、OA雑誌掲載論文への平均APC支払い額が2,000ドルをわずかに下回る程度なのに対し、ハイブリッドOA論文では3,000ドル程度であったとのことです。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、2015/2016年の年報を公開

2016年7月21日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、2015/2016年の年次報告書を公開しました。

2016年度から2019年度までの3か年計画の策定に関し取り組んだことや、2015年6月に1年あたり150万ドルの予算を支出し、開始した、“Documentary Heritage Communities Program”(DHCP)について、今年度は65のプロジェクトを支援したことなどに言及があります。

また、以下のような数値も紹介されています。

ウェブサイト閲覧数:8,992万4,103件
公開している政府に関する記録:580万2,398点
レファレンス部門の回答件数:1万6,636件
Flickerの閲覧数:425万2,222件
オンラインのデジタル画像:2,500万点
納本制度により収集された出版物:12万7,671点

Annual Report 2015-2016(LAC)
http://www.bac-lac.gc.ca/eng/about-us/annual-reports/annual-report-2015-16/Pages/AnnualReport-2015-16.aspx

Annual Report 2015-2016

学生のデジタル教材への嗜好が徐々に高まる:全米カレッジストア協会による調査

2016年7月21日、全米カレッジストア協会(National Association of College Stores:NACS)が、“The study, Student Watch?: Attitudes and Behaviors toward Course Materials: 2015-2016 Report”を刊行しました。

同レポートは、米国とカナダのカレッジの学生に対して年2回行っている調査に基づくもので、学生のデジタル教材への嗜好が徐々に高まっていると指摘されています。利用している学生の主要な理由としては、利便性や低コストであることがあげられています。また、レンタル、デジタル化の進展、古本の購入、オープン教材やオンデマンド出版の登場により学生が教材にかける費用がこの10年間で減少していることも述べられています。

Newly Released Report from National Association of College Stores Shows Increase in Use of Digital Course Materials (NACS,2016/7/21)

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