カナダ

北米研究図書館協会(ARL)、“SPEC Kit”のオープンアクセス化を予定

北米研究図書館協会(ARL)は、“ARL Digital Publications”に収録している報告書シリーズ“SPEC Kit”について、デジタル版を2016年8月末までにオープンアクセス(OA)にすることを発表しています。

SPECプログラムの調査やSPEC Kitの出版物・オンライン版などに関する費用は購読による収入で賄われてきましたが、OA化することで、収入にどのような影響があるのかということ、ほかの資金源が必要であるかどうかということを確認することになります。

ARL to Make SPEC Kits Open Access Online(ARL, 2016/7/29)
http://www.arl.org/news/arl-news/4081-arl-to-make-spec-kits-open-access-online

米国・カナダの研究大学におけるAPC支払いの状況(文献紹介)

米国とカナダに所在する4つの研究大学を主な対象に、APC支払いの状況をまとめた論文”Article processing charges for open access publication—the situation for research intensive universities in the USA and Canada”が、2016年7月21日付けで、オープンアクセス雑誌PeerJで公開されています。著者は米ミシガン州立大学のDavid Solomon氏と、フィンランド・Hanken School of EconomicsのBo-Christer Björk氏らです。

この論文では4大学の研究者が論文を発表した雑誌のAPCの情報と、ヨーロッパの大学や研究助成機関におけるAPC支払い情報等をとりまとめた上で、分野や雑誌の類型ごとに平均APC額を算出しています。このうち分野ごとの分析については、APCを支払っている論文は生命科学や基礎科学に集中し、社会科学や人文学の論文はPLOS ONE等の他分野を扱う雑誌で発表されていたため、分野間の差異を見ることはできなかったとされています。雑誌の類型については、OA雑誌掲載論文への平均APC支払い額が2,000ドルをわずかに下回る程度なのに対し、ハイブリッドOA論文では3,000ドル程度であったとのことです。

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、2015/2016年の年報を公開

2016年7月21日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、2015/2016年の年次報告書を公開しました。

2016年度から2019年度までの3か年計画の策定に関し取り組んだことや、2015年6月に1年あたり150万ドルの予算を支出し、開始した、“Documentary Heritage Communities Program”(DHCP)について、今年度は65のプロジェクトを支援したことなどに言及があります。

また、以下のような数値も紹介されています。

ウェブサイト閲覧数:8,992万4,103件
公開している政府に関する記録:580万2,398点
レファレンス部門の回答件数:1万6,636件
Flickerの閲覧数:425万2,222件
オンラインのデジタル画像:2,500万点
納本制度により収集された出版物:12万7,671点

Annual Report 2015-2016(LAC)
http://www.bac-lac.gc.ca/eng/about-us/annual-reports/annual-report-2015-16/Pages/AnnualReport-2015-16.aspx

Annual Report 2015-2016

学生のデジタル教材への嗜好が徐々に高まる:全米カレッジストア協会による調査

2016年7月21日、全米カレッジストア協会(National Association of College Stores:NACS)が、“The study, Student Watch?: Attitudes and Behaviors toward Course Materials: 2015-2016 Report”を刊行しました。

同レポートは、米国とカナダのカレッジの学生に対して年2回行っている調査に基づくもので、学生のデジタル教材への嗜好が徐々に高まっていると指摘されています。利用している学生の主要な理由としては、利便性や低コストであることがあげられています。また、レンタル、デジタル化の進展、古本の購入、オープン教材やオンデマンド出版の登場により学生が教材にかける費用がこの10年間で減少していることも述べられています。

Newly Released Report from National Association of College Stores Shows Increase in Use of Digital Course Materials (NACS,2016/7/21)

カナダ・ウィンザー公共図書館、地元のライブハウスで大人向け英単語スペリングコンテスト“Buzzed Bee”を開催

カナダ・オンタリオ州のウィンザー公共図書館が、2016年7月21日の夜、地元のライブハウスPhog Loungeで、“spelling bee”と呼ばれる英単語スぺリングコンテストの大人版“Buzzed Bee”を開催します。

他の図書館で利用者拡大のために行なわれているのを参考に企画したとのことです。

優勝者には賞金が贈られます

Buzzed Bee(Windsor Public Library,2016/7/7)
http://www.windsorpubliclibrary.com/?p=23701

Windsor library promotes drunken spelling bee(CBCNews Windsor,2016/7/14)
http://www.cbc.ca/news/canada/windsor/windsor-library-spelling-bee-1.3678581

マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達

世界知的所有権機構(WIPO)は、2016年6月30日、カナダがマラケシュ条約(盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約)を批准したことにより、発効に必要な批准国数20か国に到達したと発表しています。

マラケシュ条約は、2016年9月30日に発効することになります。

批准20か国は、インド、エルサルバドル、アラブ首長国連邦、マリ、ウルグアイ、パラグアイ、シンガポール、アルゼンチン、メキシコ、モンゴル、韓国、オーストラリア、ブラジル、ペルー、北朝鮮、イスラエル、チリ、エクアドル、グアテマラ、カナダです。

関係団体もコメントを発表しています。

Canada’s Accession to Marrakesh Treaty Brings Treaty into Force(WIPO,2016/6/30)
http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2016/article_0007.html

WIPO-Administered Treaties
Contracting Parties > Marrakesh VIP Treaty (Treaty not yet in force)

カナダで、視覚障害者及びプリントディスアビリティのある人々の著作物へのアクセス改善を目的とした著作権法改正法案が成立

2016年6月23日、カナダのイノベーション・科学・経済開発省は、視覚障害者及びプリントディスアビリティのある人々の著作物へのアクセス改善を目的とした著作権法改正法案が、国王の裁可を得て、成立したと発表しています。

今回の改正は、カナダがマラケシュ条約加盟国となることを目的としたものです。

Legislation will improve access to copyrighted materials for visually impaired and print-disabled Canadians(Government of Canada,2016/6/23)
http://news.gc.ca/web/article-en.do?nid=1089889

参考:
カナダ、マラケシュ条約加入の準備のため、著作権法の修正条項を下院へ提出
Posted 2015年6月17日
http://current.ndl.go.jp/node/28694

カナダ政府の研究助成機関3機関が、研究データ管理の指針を採択

2016年6月15日、カナダ政府の研究助成機関である社会・人文科学研究会議(Social Sciences and Humanities Research Council:SSHRC)が、カナダ保健研究機構(Canadian Institutes of Health Research:CIHR)及びカナダ自然科学・工学研究会議(Natural Sciences and Engineering Research Council of Canada:NSERC)と3機関共同でデジタルデータ管理の指針に関する声明を採択したことを発表しました。

この指針は何らかの義務を課すものではなく、各ステークホルダー(研究者や研究機関、研究コミュニティ、研究データ管理に関する資金を提供する者など)ごとに期待されるべき役割及びその責務を定めたものです。

Tri-Agency Statement of Principles on Digital Data Management(Science.gc.ca)
http://www.science.gc.ca/default.asp?lang=En&n=83F7624E-1

冊子体雑誌の共同保存に関するデータベースPAPRにダッシュボード機能(β版)が追加

冊子体雑誌の共同保存に関するデータベース“Print Archives Preservation Registry”(PAPR)に、ダッシュボード機能(β版)が追加されました。

北米での冊子体雑誌のアーカイブの進捗状況を概観できるもので、主要な分野ごとの保存タイトル数、タイトルの重複度、信頼性指標(Trust metrics)といった情報を見ることができます。

PAPR Launches @Risk Dashboard Beta(CRL,2016/6/14)
http://www.crl.edu/news/papr-launches-risk-dashboard-beta

参考:
冊子体雑誌の共同保存に関するデータベース“Print Archives Preservation Registry”が公開
Posted 2012年8月7日
http://current.ndl.go.jp/node/21556

カナダの大学図書館コンソーシアムが運営するリポジトリ“Scholars Portal Journals”が、ORCID idによる検索に対応

2016年6月9日、カナダのオンタリオ州の大学図書館からなるコンソーシアムOCUL(Ontario Council of University Libraries)は、運営するリポジトリ“Scholars Portal Journals”において、ORCID idを用いた著者検索を可能にしたと発表しています。

ORCIDの情報は、学術出版社からリポジトリに提供されていて、検索結果の著者名の横に表示される緑色のアイコンをクリックすると、著者のORCIDレコードに繋がります。

New Feature on Scholars Portal Journals: Search by ORCID iD(OCUL,2016/6/9)
http://www.ocul.on.ca/node/5361

Scholars Portal Journals
http://journals1.scholarsportal.info/

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