カナダ

カナダ・オンタリオ州、創造的な公共図書館サービスを表彰する「オンタリオ公共図書館サービス賞」の最終候補を発表

2016年10月17日、カナダ・オンタリオ州の観光・文化・スポーツ省は、2016年のオンタリオ公共図書館サービス賞(Ontario Public Library Service Awards)の最終候補を発表しています。

同賞は、創造的な公共図書館サービスを選定し、それを促進することを目的に行なわれており、地域社会に好影響をもたらした新しい成功事例を表彰する“Minister's Award for Innovation”と、新・旧を問わず、公共図書館サービスの提供における卓越性への関与を表彰する“Angus Mowat Award of Excellence”の2つの部門があります。

2016 Ontario Public Library Service Awards Short List Nominees(オンタリオ州観光・文化・スポーツ省,2016/10/17)
http://www.mtc.gov.on.ca/en/libraries/oplsa_short_list.shtml

カナダ国立図書館・文書館、“Open Data Portal”に新規データを追加へ

2016年10月20日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、連邦政府各部門の実施した研究のデータセットを公開しているポータルサイト“Open Data Portal”に、来月、以下の3つの新しいデータセットを追加すると発表しています。

・人工衛星アルエット1号による電離層の観測データ(1963年5月1日~1966年12月31日)
・水質調査データ(1908年~1979年)
・食品価格調査データの一部(1973年~1976年)

Open datasets - update(LAC,2016/10/20)
https://thediscoverblog.com/2016/10/20/open-datasets-update/

Open Data Portal
http://open.canada.ca/en/open-data

ITHAKA S+R、カナダの研究者に関する調査報告書を公開

2016年10月4日、米国のITHAKA S+Rが、カナダ研究図書館協会(Canadian Association of Research Libraries)に属する11の大学の研究者を対象に実施した調査”Canadian Association of Research Libraries Faculty Survey”の結果の概要を公開しています。

この調査は2014年から2015年にかけ実施されたもので、調査項目の一部は同じくITHAKAが米国の研究者を対象に実施している調査等とも重複しています。今回のカナダの研究者を対象とする調査では4.039の回答が集まったとのことです。

分析からわかった主な点として、以下等が挙げられています。

・3分の2近い研究者が、図書館の主要な役割は学術資源へのアクセスの手助けであると考えている。回答者の約半数が、学部学生の学習サポートが図書館の役割である、という考えに強く同意している。

・研究者は自分の研究データは自分で保存することを好む。回答者の約4分の3は自分の研究データを自分で保存している。回答者の約半数は大学図書館がデータの保存・管理について支援することを重要であると考えている。

カナダ国立図書館・文書館、バンクーバー公共図書館との連携強化を発表

2016年10月5日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、同国の太平洋側に位置するブリティッシュコロンビア州のバンクーバー公共図書館(VPL)との連携強化を発表しています。

2017年の春から、LACがVPLにおいて一般向けサービスを行なうもので、VPLの中央図書館の特別コレクションエリアに置かれたデスクにおいてオリエンテーションやレファレンスサービスを行うほか、LACの専門データベースやデジタルコレクションへのアクセスが可能となります。

今後は共同での展示や一般向けプログラムの実施も検討されています。

Library and Archives Canada to offer its public services from a new service point in Vancouver(LAC,2016/10/5)
http://news.gc.ca/web/article-en.do?nid=1133419&tp=1

参考:
カナダ国立図書館・文書館(LAC)とオタワ大学が今後5年間の提携を発表
Posted 2015年6月24日
http://current.ndl.go.jp/node/28738

英国図書館(BL)とバーミンガム図書館が2016年に文化事業やビジネス支援等でパートナーシップを締結

「芸術のインキュベーターとしての図書館プロジェクト」による、図書館が所蔵する地元の音楽コレクションに関する調査:3館を紹介(記事紹介)

2016年9月15日、米国ウィスコンシン大学マディソン校図書館情報学修士コースの学生らによってたちあげられた、“Library as Incubator Project”(芸術のインキュベーターとしての図書館プロジェクト)で、同プロジェクトによる“Local Music Projects Survey: Physical Collections”と題した記事が公開されています。

この記事は、図書館が所蔵する、地元の地域の音楽について、“Local Music Projects Survey”の第1部として、有体のコレクションを扱ったもので、(1)カナダのカルガリー公共図書館の“Calgary Local Music Library”、(2)米国のコロンビア特別区(ワシントンD.C.)公共図書館(District of Columbia Public Library:DCPL)の“DC Punk Archive”(3)米国レキシントン公共図書館の“Local Music Archive”が紹介されています。

北米研究図書館協会が報告書シリーズ“SPEC Kit”第352号を公開:「蔵書評価(Collection Assessment)」がテーマ

2016年9月付けで、北米研究図書館協会(ARL)が報告書シリーズ“SPEC Kit”第352号を刊行しました。今号のテーマは「蔵書評価(Collection Assessment)」です。

蔵書評価の方法、指標、実践例などに関し、ARL加盟館を対象に、図書館員が収集・分析しているデータ及びそれらを用いる目的とその結果、データの共有範囲などについて調査したものです。

目次とサマリーだけでなく全文がPDFファイルで無料で公開されています。

SPEC Kit 352: Collection Assessment
http://publications.arl.org/Collection-Assessment-SPEC-Kit-352/

Collection Assessment, SPEC Kit 352, Published by ARL(ARL, 2016/9/7)
http://www.arl.org/news/arl-news/4107-collection-assessment-spec-kit-352-published-by-arl#.V9Cc1dI_F8E

参考:
北米研究図書館協会(ARL)、“SPEC Kit”のオープンアクセス化を予定
Posted 2016年8月1日

カナダの公共図書館における楽器の貸出(記事紹介)

2016年8月26日付けの“Library Journal”誌がトロント公共図書館やバンクーバー公共図書館など、カナダの公共図書館における楽器の貸出に関する記事を掲載しています。

2016年6月バンクーバー公共図書館が開始した、楽器の貸出は2か月たった現在も、全ての楽器が貸し出されており、70名以上が順番待ちの状態にあることなどにふれ、図書館で楽器を貸し出すことができるようになるまでの経緯、課題、などについて紹介されています。

経緯については、サラ・マクラクラン音楽学校に勤めていたShaw Saltzberg氏が、家に帰ると楽器が無いために練習ができない子どもたちのことを考え、図書館で楽器を貸し出すというアイディアを思いついたと言い、バンクーバー公共図書館長やカナダの金融機関・Sun Life Financialに話を持ちかけた、その結果Sun Life Financialは13万カナダドルを支援することになったとのことです。

図書館内をコースにして、子どもたちがゴルフをプレー(記事紹介)

2016年8月31日付けの、米国図書館協会(ALA)パブリックプログラムオフィスによる図書館におけるプログラムのアイディアや開発を手助けするウェブサイト“Programming Librarian”のブログで、カナダニューブランズウィック州のL.P.フィッシャー公共図書館が実施したプログラム“Mini Golf in the Library”が紹介されています。

同館が8月19日に開催した夏の読書クラブの終わりの会のプログラムの1つとして実施したもので、館内に、ヨガ用のマット、本、パズル、フラフープ、クッションなどを設置した全15ホールのコースが、読書クラブの参加者の子どもによって作られ、80名を超える子どもとその親たちがプレーしたことが、写真とともに紹介されています。

当日はヨガのプログラムも実施しており、ブログの執筆者である、同館のJenn Carson氏は、フィジカルリテラシーの要素を含んだ会にすることを意図したとしています。

Library Mini-Golf(Programming Librarian, 2016/8/31)
http://programminglibrarian.org/blog/library-mini-golf

Facebook(L.P.Fisher.Library, 2016/8/17)

カナダ国立図書館・文書館、同国の鉄鋼メーカーのアーカイブを取得

2016年8月31日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、同国の鉄鋼メーカーSteel Company of Canada社のアーカイブを取得したと発表しています。

アーカイブには、1880年代から1980年代のカナダの鉄鋼業の状況を示す、文書や写真、技術図面・建築図面、フィルムや音声記録が含まれます。

Steel Company of Canada社は、Stelco社として1910年に創業した企業で、2007年に、米国の鉄鋼メーカーUSスチールに買収されています。

Stelco archives now acquired(LAC,2016/8/31)
https://thediscoverblog.com/2016/08/31/stelco-archives-now-acquired/

ARL/Wikipedia Summit:研究図書館とウィキペディアの連携促進を目指して

北米研究図書館協会(ARL)のウェブサイトで、2016年8月17日から19日にかけて、米国・オハイオ州コロンバスで開催された、ARL/Wikipedia Summitについて紹介する記事が掲載されています。

図書館でのエディタソン(edit-a-thon)の開催や、ウィキペディアがレファレンス業務の一要素となるなど、図書館とウィキペディアが相互依存性を持つようになったという共通認識のもと、さらなる相乗効果や共通の課題等を模索するために、25名の図書館とウィキペディアンが集まったものです。

ウィキペディアの多様性と包摂がサミットの全体的なテーマであり、図書館がコンテンツとウィキペディア固有の文化の壁に如何に対処できるか、両者が両者間のコミュニケーションを如何に維持できるかが話し合われました。

そして、Linked open dataが、データの情報共有を進展させ、図書館とウィキペディアのコンテンツを拡充するものと指摘され、また、ウィキペディアの文化を強化・変化させるために、ウィキペディアン・イン・レジデンスやWikipedia Visiting Scholarプログラムといった学習コミュニティを生み出す方法が検討されたとのことです。

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