カナダ

地域の食をめぐる問題に取り組むカナダ・ハリファックス公共図書館(記事紹介)

2019年4月30日付の報道で、カナダ放送協会(CBC)が、地域の食をめぐる問題に取り組むノバスコシア州のハリファックス公共図書館を取り上げています。

五分の一の住民が栄養価の高く手頃な価格の食べ物を入手できず、お腹をすかせた住民も多いなど、同地域において食の安全が大きな課題であることから、同館では、軽食の提供や食育・料理のワークショップを実施しているとのことです。

多くの職員が、手頃な価格での食事の作成方法や食に関するメッセージを伝える方法を身につけており、地元の食材や料理、栄養に関する情報を提供しています。

放課後の子どもに健康的な軽食を提供する事業では、提供することで子どもが明るくなって集中的に学ぶことができるようになるため、宿題に取り組むようになったという効果や、2019年の春に、中央図書館と同館のサックビル公共図書館で食に関するワークショップを実施するためのキッチンが設置される予定であることが紹介されています。

同取組は、住民とつながっており、人々に大きな社会的価値と帰属意識をもたらす点で重要であるとのフードコーディネーターのコメントが紹介されています。

カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)、加盟機関が所管するオープンアクセスジャーナルのリストを公開

2019年5月6日、カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)、加盟機関が所管するオープンアクセス(OA)ジャーナルのリストの公開を発表しました。

同リストはこれまでサイモン・フレイザー大学の逐次刊行物管理システムCUFTSで管理されていましたが、より多くの研究者が図書館のカタログを通じてOAコンテンツを入手できるようにリンクリゾルバーに提供されます。

同リストの作成は、カナダの多様な機関・分野の信頼のおけるOAの査読誌の発見可能性の向上を目的としており、400誌を超えるジャーナルが掲載されています。

同リストは他のOAリストやデータベースを補完するように設計されており、図書館による定期的な追加や編集を通じて再調査や信頼性を担保しています。

6月14日まで追加・訂正を受け付けており、その後、リンクリゾルバーに提供されます。

米国建築家協会(AIA)・米国図書館協会(ALA)主催の2019年図書館建築賞受賞6館が発表される

2019年4月4日、米国建築家協会(AiA)が、米国図書館協会(ALA)と共同で毎年開催している図書館建築賞の2019年の授賞館6館を発表していました。

受賞館は以下の通りです。

・アルビオン公共図書館(カナダ・トロント)
・バーナードカレッジミルスタインセンター(米・ニューヨーク)
・カルガリー中央図書館(新館)(カナダ・アルバータ州)
・コロラドカレッジタット図書館(米・コロラド州)
・ルイビルフリーライブラリー南部中央地域図書館(米・ケンタッキー州)
・ハーフムーンベイ図書館(米・カリフォルニア州)

Six Projects Receive 2019 AIA/ALA Library Building Awards (AIA,2019/4/4)
https://www.aia.org/press-releases/6131705-six-projects-receive-2019-aiaala-library-b

教員の業績評価、昇進・テニュア審査におけるインパクトファクターの利用(文献紹介)

2019年4月17日付けのPeerJ blogで、同年4月9日にPeerJ Preprintsにて公開された論文”Use of the Journal Impact Factor in academic review, promotion, and tenure evaluations”が紹介されています。論文の著者はメキシコ国立自治大学のErin C. McKiernan氏らです。

インパクトファクターは元来、雑誌の評価のために開発された指標ですが、現在ではしばしば研究者の業績評価にも用いられてしまっています。McKiernan氏らの論文では、米国・カナダの大学における、教員の評価や昇進・テニュア審査に関する取り決め文書860件以上を収集し、インパクトファクターへの言及状況が調査されています。その結果、研究型大学(博士課程を持つ大学)の40%、修士課程中心型大学の18%で、業績審査関係文書中にインパクトファクターに関する記述があったとのことです。インパクトファクターへの言及がある場合、87%はインパクトファクターを評価指標として用いることを支持する内容で、インパクトファクターの使用を批判する文書は存在しなかったとされています。

北米研究図書館協会(ARL)、Wikidataに関するホワイトペーパーを公表

2019年4月18日、北米研究図書館協会(ARL)が、Wikidataに関するホワイトペーパーを公表しました。

図書館員が自館の蔵書や自組織の研究者や機関の情報の世界的な発見を促進するうえでオープンなナレッジベースを利用するための多様な方法を推奨するものです。

WikidataにおけるGLAM分野の活動や、研究図書館での関与の機会について紹介しています。

LGBTQ+を扱った絵本のコレクション構築のためのツールキットが公開

カナダ・ウェスタン大学のリポジトリで、LGBTQ+を扱った絵本のコレクションを図書館が構築するためのツールキットが公開されています。同大学図書館情報学の修士課程の学生らが作成したものです。

LGBTQ+を扱った絵本の評価のための手引、推奨される絵本、検閲に立ち向かうための手引、及び推奨される情報源が掲載されています。

Building and Maintaining LGBTQ+ Picture Book Collections(Western Libraries)
https://ir.lib.uwo.ca/fimspub/261/

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、先住民の文化・言語記録のデジタル化による保存支援事業を開始:“Indigenous Heritage Action Plan”も策定

2019年4月5日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、先住民の文化・言語の記録保存の支援に関する助成事業及びデジタル化サービス“ Listen, Hear Our Voices”を開始すると発表しました。

LACの“Indigenous Documentary Heritage Initiatives” (IDHI)の一環として実施されるもので、先住民の団体が現存の文化や言語の記録をデジタル化するために必要な、技能の構築や、知識・資源の取得を支援するため、プロジェクト当たり最大10万ドルの支援を行います。

LACでは、対象となるすべての先住民団体に対して、7月17日正午までに申請書を提出するよう求めています。LACの外部にあるカナダの先住民からの代表者で構成される委員会が審査を実施し、助成対象を推薦します。

また、LACでは、先住民団体やコレクター等からあらゆる形式の記録を受け入れて、ケベック州ガティノー市にあるLACの保存センターでデジタル化し、現資料を返却するとともにデジタルデータを提供します。

LACでは、2019年4月付で、先住民の文化遺産を保存しアクセス可能とするための今後5年間の計画“Indigenous Heritage Action Plan”を策定しています。

カナダ・アルバータ大学、Internet Archive(IA)と連携し、大学創設以来の修士論文・博士論文を含む図書館の蔵書のデジタル化作業を実施中

カナダのアルバータ大学がInternet Archive(IA)と連携して、同大学の図書館の蔵書のデジタル化作業の一環として、1908年の大学創設以来の1万4,000点の修士論文・博士論文をデジタル化して公開する作業を行っていることを紹介しています。

これまで、2,200点の博士論文を含む10万2,759点の資料がデジタル化されました。

U of A digitization project aims to make valuable research accessible to all(Folio University of Alberta,2019/3/25)
https://www.folio.ca/u-of-a-digitization-project-aims-to-make-valuable-research-accessible-to-all/

カナダ国立図書館・文書館(LAC)財団が設立される:コレクション拡大・保存のための資金の調達

2019年4月2日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、カナダ国立図書館・文書館財団(Library and Archives Canada Foundation)が設立されたことを紹介しています。

同財団は、LACが所蔵する膨大でかげがえのない貴重なコレクションを、カナダ人がよりアクセスできるように、また、同国の文化遺産をもっと鑑賞したいと望む世界中の人々と共有できるよう、熱意のある個人のグループにより設立されました。同館のコレクションを拡大し保存するための事業や連携を支援するための資金調達が重点的に取り組まれます。

また、生涯を同国の文学や歴史的遺産の創造と促進に捧げた個人の貢献をたたえることを目的に、5人の著名人に最初の“LAC Scholars Award”が授与されました。

国際図書館連盟(IFLA)、「国際マーケティング賞2019」の受賞館を発表

2019年3月28日、国際図書館連盟(IFLA)の管理・マーケティング分科会が、「国際マーケティング賞2019」の受賞館を発表しました。

同賞は、創造的で結果重視のマーケティングプロジェクトや、図書館・情報サービス産業の宣伝キャンペーンを実施した組織を表彰するものです。

1位にはカナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)図書館による「デジタル塗り絵キャンペーン(2018 UBC Library Digital Colouring Books Campaigny)」が選ばれました。

最終候補館であった、フィンランド・ヴァンター市図書館の“Taskukirjasto tutuksi/ Bring Pocket Library to Light”が第2位、オーストラリア・サンシャインコースト図書館の“Story Seat ー 10 seats, 10 stories, 10 parks”が第3位に選ばれています。

あわせて上位10館に選ばれた、残りの7館(スペイン・カナダ・ロシア・ジンバブエ・中国・オーストラリア)も発表されています。

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