オープンソース

デジタルコレクションのウェブ公開用オープンソースソフトウェア“Omeka S”のバージョン2がリリース

2019年8月8日、米国ジョージ・メイソン大学のロイ・ローゼンツヴァイク・歴史・ニューメディアセンター(RRCHNM)は、Omeka Sのバージョン2.0.0の公開を発表しました。Omeka Sは、同センターが開発に携わっているデジタルコレクションのウェブ公開用オープンソースソフトウェアOmekaの機関向けバージョンです。

今回のリリースでは、検索性能の向上、コンテンツのタイトルや説明文の表示に関する機能の改善等が行われており、あわせてOmekaチームが開発した全モジュール及びテーマの更新も行ったとあります。なお、バージョン2.0.0公開後もバグ修正等の改善が行われており、2019年8月20日時点の最新版はバージョン2.0.2となっています。

Omeka S v2.0.0 Now Available!(RRCHNM, 2019/8/8)
https://omeka.org/news/2019/08/08/omeka-s-v2-released/

オープンソースのリポジトリソフトウェアHykuを用いた機関リポジトリサービス開発プロジェクトが米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)の研究助成を獲得

2019年7月26日、米・ペンシルバニア大学図書館コンソーシアム(PALCI)は、米・インディアナ州の研究図書館ネットワーク(PALNI)と連携して進めている機関リポジトリサービス開発プロジェクト“Scaling Up a Collaborative Consortial Institutional Repository”が米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)から研究助成を獲得したことを発表しました。同プロジェクトへはIMLSから17万2,172ドル(2019年度)の助成が行われます。

この研究プロジェクトは、基盤となるインフラストラクチャー・ホスティング・管理コストを機関間で共有するために必要な機能等を構築しつつ、各館が独自に利用・カスタマイズ・ブランディングできるようなコンソーシアム規模での機関リポジトリサービスの実現を目指すものです。プロジェクト参加館は一元的な共同リポジトリインフラストラクチャーの実現に必要な機能と構成オプションを開発するため、オープンソースのリポジトリソフトウェアHykuを調整する作業を行います。開発当初はオープン教育資源(OER)と電子学位論文(ETD)への支援に重点が置かれる予定です。

米・LYRASISが実施する資金助成プログラム“Catalyst Fund”の2019年の助成対象として5件のプロジェクトが選定される

2019年7月18日、米国の図書館等のネットワークLYRASISは、LYRASIS加盟館による新しい試みや革新的なプロジェクトへの資金助成プログラムとして実施している“Catalyst Fund”について、2019年の助成対象となる5件のプロジェクトを選定したことを発表しました。

以下の5件のプロジェクトが2019年の“Catalyst Fund”による資金助成対象として選定されています。

・オハイオ州のコロンバス・メトロポリタン図書館(CML)による、ウェブ上のオープンソースのアップロードツールを使って、図書館利用者が簡便にデジタルコレクションを構築できることを目指すプロジェクト“My Upload: Engaging Library Users in Digital Collections”

・ワシントン州イサカのキング郡図書館システム(King County Library System)による、Alexa、Siriなどの会話型人工知能システムと連携する図書館アプリケーション実装の需要と実現可能性を調査するプロジェクト“Conversational Artificial Intelligence: Bringing the Library to Your Living Room”

オープンアクセス誌eLife、開発中のオープンソース出版プラットフォーム”Libero Publisher”のデモを公開

2019年7月18日、オープンアクセス誌eLifeが、開発中のオープンソース出版プラットフォーム、”Libero Publisher”のデモサイトを公開しました。

同ツールはeLifeがCollaborative Knowledge FoundationやHindawi等と協力して開発を進めているもので、論文の公開・検索等のプラットフォームとなるものです。今回公開されたデモサイトでは、本文のほかに図や参考文献、著者情報等も含む基本的な公開論文ページのイメージや、目次ページのイメージが掲載されています。今後、新機能のイメージも追加されていく予定とのことです。

eLifeではそのほかに投稿・査読の工程を管理する”Libero Reviewer”、採択決定後の校正や版面作成を行う” Libero Producer”、出版データから戦略立案等のマーケティングにかかわる情報を得るための”Libero Data Hub”といった一連のツールの開発も進められています。

オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン6.0が公開

米国のヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のVersion 6.0が、2019年7月15日に公開されました。

Version 6.0では、検索フィルターを管理するためのユーザインタフェースの改善、OverDriveの電子書籍サービスとの統合オプションのサポート機能追加、電子メールなどで送信するURLの短縮化機能追加、MySQL8との互換性改善等が行われています。

VuFind 6.0 Press Release(VuFind, 2019/7/15)
https://vufind.org/wiki/changelog:release-6-0

参考:
オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン5.0が公開
Posted 2018年7月18日
http://current.ndl.go.jp/node/36339

LYRASISとDuraSpace、合併完了を発表

2019年7月9日、米国の図書館等のネットワークLYRASISと、非営利団体DuraSpaceが、2019年7月1日に合併を完了したことを発表しました。

LYRASISが親組織となることのほか、DuraSpaceブランド、Dspace、Fedora、VIVOのスタッフはLYRASISの新部門である“DuraSpace Community Supported Programs (DCSP) Division”に移ったこと、DuraSpaceの提供サービスであるDuraCloud、DSpaceDirect、ArchivesDirectはLYRASISの“Digital Technologies Division”に引き継がれることが発表されています。

IFLA Journal、2019年6月号が発行

2019年6月13日、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の45巻2号(2019年6月)が公開されました。

ギリシャの図書館情報学のあらゆる側面での変化の始まりを意味するマイルストーンの概観、SDGsへのナイジェリアの農村住民の関与のためのオーダーメイドの情報リテラシーの提供の効果、議会図書館の図書館評価基準、新しい実践と専門職認識、バングラデシュの大学図書館におけるオープンソースの統合図書館システムの導入要因、新興国における大学生の情報探索行動、バングラデシュの中等学校の図書館及び図書館員の地位、に関する論考が掲載されています。

Out Now: June 2019 issue of IFLA Journal(IFLA,2019/6/13)
https://www.ifla.org/node/92223

LYRASISとDuraSpace、正式に合併へ

2019年3月13日、米国の図書館等のネットワークLYRASISと、非営利団体DuraSpaceが、2019年7月1日までに正式に合併すると発表しました。

合併後の名称はLYRASISで、新組織内にDuraSpaceのオープンソースのソフトウェアに関する事業およびLYRASISのコミュニティ支援事業の拠点となる“DuraSpace Community Supported Programs division”が設置されます。

Press Release: LYRASIS and DuraSpace Announce Merger(LYRASIS,2019/3/13)
http://lyrasisnow.org/press-release-lyrasis-and-duraspace-announce-merger/

LYRASISとDuraSpace、「合併の意向」を再度表明

米国の図書館等のネットワークLYRASISと、非営利団体DuraSpaceが「合併の意向」(Intent to Merge)を表明しています。

合併後はLYRASISが母体となり、LYRASISの新しい部門として、DSpace・Fedora・VIVO・DuraCloud・ArchivesSpace・CollectionSpace・SimplyE public・SimplyE academicといったオープンソースコミュニティーを統合する“DuraSpace Community Supported Programs Division”が設置されます。

また、DuraSpaceが提供するDuraCloud・DSpaceDirect・ArchivesDirecもLYRASISへ移行するほか、移行・統合・分析・ホスティングといった次世代ソリューションの共同設計・開発のための“thought leadership division”が設置される予定です。

図書館の所蔵資料共有のためのオープンソースソフトウェアの共有プラット フォーム構築を目指す“Project ReShare”が創設

2018年11月5日、図書館の所蔵資料共有のためのオープンソースソフトウェアの共有プラットフォーム構築を目指す“Project ReShare”が創設されました。

運営委員会には、米・デューク大学、米国中西部の大学図書館コンソーシアム“Greater Western Library Alliance(GWLA)、デンマークのIndex Data社、モジラ・ファウンデーション、ハンガリー国立セーチェーニ図書館、米・ノースカロライナ州立大学図書館、米・ノースウェスタン大学図書館、“Open Library Environment”(OLE)、米・ペンシルバニア大学図書館コンソーシアム(PALCI)、米・ノースカロライナ州の大学図書館ネットワーク“Triangle Research Libraries Network (TRLN)”、米・シカゴ大学図書館、米・ペンシルバニア大学、米・ヒューストン大学等が参加しています。

同プロジェクトで公開されるソフトウェアは、ユーザー中心設計を重視したモジュラアーキテクチャにより構築されます。利用者はプラットフォームのローカルへのインストール、もしくは、ホスティング・保守のためのベンダーを選ぶことで利用することができます。

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