電子書籍

Bookshare、ダウンロード数が1,000万件に到達

2016年9月20日、読むことに障害のある人々などに対しオンラインでアクセシブルなコンテンツを提供するオンライン図書館“Bookshare”においてダウンロードされたアクセシブルなコンテンツの総数が、1,000万件に到達したことが発表されています。

Bookshareは、米国教育省のOSEP(Office of Special Education Programs)から資金援助をうけ、非営利企業Benetech社によって運営されており、現在、Benetech社は、820の出版社と協力し、46万タイトルが提供されており、70か国の42万5,000のメンバーからアクセスされています。

Bookshare
https://www.bookshare.org/cms/

Benetech Delivers 10 Million Accessible Ebooks(The Bookshare Blog, 2016/9/20)
https://bookshareblog.wpengine.com/2016/09/benetech-delivers-10-million-accessible-ebooks/

参考:
Bookshare、提供コンテンツ数が250,000点以上、メンバー数が300,000名以上になったことを公表
Posted 2014年8月6日

韓国・慶尚南道、教育庁が所管する図書館のシステムを統合:道内サービスの標準化や学校図書館との連携

2016年9月6日、韓国・慶尚南道教育庁が、同庁が所管する道内24の図書館システムの統合事業が完了し、利用者登録をすれば道内24館のどの館でも資料の貸出・返却が可能となったと発表しています。

また、専用のウェブサイト(慶尚南道教育庁統合公共図書館)を構築し、24館の資料の統合検索が可能となったほか、障害者等一部住民のみを対象としていた宅配サービスの全道民への拡大、各館間での相互貸借サービスの開始、スマートフォンを用いた会員証、相互貸借の申込や電子書籍・オーディオブックの利用が可能なアプリの提供なども行っています。

その他、道内960の学校図書館との連携のため、読書教育総合支援システムを構築し、学校図書館からの公共図書館資料の検索と、資料の学校図書館での受取を可能としたと発表されています。

경상남도교육청 공공도서관 서비스, 확 달라진다 (慶尚南道教育庁,2016/9/6)
http://news.gne.go.kr/allBoard.do?mcode=XM1401070728004&idx=9105&point=view&boardId=boardQC1399882243039&page=1&search=

회원증 하나로 경남도내 24개 공공도서관 이용 가능(国際新聞,2016/9/6)

Pew Research Center、2016年の米国民の読書状況について報告書を公表

2016年9月1日、米国の調査機関Pew Research Centerが、2016年3月7日から4月4日まで、米国民(成人)1,520名を対象に読書状況について実施した調査をもとに、報告書“Book Reading 2016”を発表しました。

・過去1年間に紙媒体の本を読んだ割合(65%)は、電子書籍(28%)またはオーディオブック(14%)よりも高い
・過去1年間に何らかの媒体で本を読んだ人の割合は73%で、この値は2012年の74%からあまり変わっていない
・過去1年間に紙媒体の本だけを読んだ米国民は38%で、電子書籍だけ読んだ米国民はわずか6%であった
・米国民の電子書籍の読書について、(1)電子書籍を読むことに限定した端末、より(2)スマートフォンやタブレット端末などの多目的の端末、を使用する人が増加しており、(1)は2011年の調査時に7%で、今回は8%であったが、(2)はスマートフォンが5%から13%に、タブレット端末が4%から15%に増加した

などといった結果が紹介されています。

Book Reading 2016(Pew Research Center, 2016/9/1)
http://www.pewinternet.org/2016/09/01/book-reading-2016/

Book Reading 2016

ニューヨーク市地下鉄、乗客に電子書籍を提供

2016年8月28日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)、ニューヨーク市地下鉄の乗客向けに無料でWi-Fiを提供するTransit Wireless、Penguin Random Houseの3者が提携し、ニューヨーク市地下鉄の乗客向けに電子書籍を提供するサービス“Subway Reads”を開始しました。期間限定(8週間)のサービスとなります。

短編小説5タイトルと175タイトルの抜粋版が提供されます。

ウェブサイトが開設されており、30分間、20分間、10分間と、読書時間ごとに地下鉄の乗車時間にあわせて作品を選ぶことができます。

ニューヨーク市地下鉄では、2016年中に278の全ての駅でWi-Fiを提供する予定となっており、現在提供されている175の駅全てで電子書籍をダウンロードすることができます。

Subway Reads
http://www.subwayreadsny.com/

Governor Cuomo Announces Special "Subway Reads" Promotion to Celebrate Wi-Fi in More Than 175 Stations(MTA, 2016/8/28)

米国情報標準化機構、図書館のデジタルコンテンツへのアクセス向上を目的としたワーキンググループを立ち上げ:RESTful APIやモバイル拡張機能の標準を策定

2016年8月25日、米国情報標準化機構(NISO)が、図書館のデジタルコンテンツへのアクセス向上を目指して、RESTful APIやモバイル拡張機能の標準を策定する新しいプロジェクトを立ち上げると発表しています。

現在の図書館のサービスは、遅れた技術や遅い通信プロトコルに基づいているとし、ニューヨークのクィーンズ図書館によって開発されたAPIの要件にのっとって、NISOのワーキンググループ(WG)で、図書館界の基盤となる基礎的なAPIを検討するもので、WGでは、NISOの推奨案という形式で、その基礎的な枠組みを提案する予定です。

NISOでは、図書館、図書館システムのベンダー、デジタルコンテンツのプロバイダー・代理店のWGへの参加を呼びかけています。

NISO Launches New Project to Create a Flexible API Framework for E-Content in Libraries(NISO,2016/8/25)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=e18a9742103bc945868a51a1e196e62b68879df6

関連:

一般社団法人電子出版制作・流通協議会、「出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ」を公開

2016年8月25日、一般社団法人電子出版制作・流通協議会は、オンデマンド印刷について研究するために設立した「オンデマンド制作流通部会」の研究成果として、「出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ」を公開しました。

・出版においてオンデマンド印刷の共通仕様を採用することが出版社にもたらすメリット
・オンデマンド印刷の採用状況
・オンデマンド印刷で製造可能な出版物の一般的な仕様
・オンデマンド印刷を有効活用するヒント

の4章で構成されており、「オンデマンド印刷の採用状況」では、日本におけるオンデマンド印刷(デジタル印刷)の割合が世界に比べて小さいことなど、海外の状況にもふれつつ、市場在庫の適正化と迅速な重版対応を可能とするオンデマンド印刷に対応した製造設計の確立が急務である、とされています。

「出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ」(電子出版制作・流通協議会)
http://aebs.or.jp/pdf/Recommend_the_use_of_on-demand_printing_ver1.0.pdf

電子出版制作・流通協議会
http://aebs.or.jp/
※「お知らせ」に2016/8/25付で「『出版における オンデマンド印刷活用のすすめ』を公表」とあります。

参考:

米スノホミッシュ郡-アイランド郡図書館とOverDrive社による電子書籍DDAの取り組み(記事紹介)

2016年8月23日付けのLibrary Journal誌電子版記事で、米国ワシントン州のスノホミッシュ郡-アイランド郡図書館が、OverDrive社と協働で実施したDemand-Driven Acquisition(DDA)の取り組みについて紹介されています。

DDAあるいはPatron-Driven Acquisitions(PDA)と呼ばれる、利用者の希望あるいは実際に利用した図書を購入する選書形式は、電子書籍の選書方法として大学図書館で導入事例が報告されていますが、公共図書館ではあまり例がありませんでした。

スノホミッシュ郡-アイランド郡図書館はOverDrive社に一般書のDDAについて呼びかけ、2016年6月から提供を開始したとのことです。提供にあたっては出版年の範囲(小説は制限なし、ノンフィクションは出版後5年以内)や1冊あたりの金額の上限、重複購入を避けるための仕組み等をあらかじめ取り決めてあったとのことです。

DDA開始後、利用者数や利用冊数が増加した一方で、開始当初は1日あたりの購入金額が14,000ドル~17,000ドルにまで至るなど予想外の事態も発生したことが紹介されています。なお、1日あたりの購入金額についてはオーディオブックを対象から除いたところ落着き、1日5,000ドル前後になったとのことです。

米Amazon、途上国を対象に電子書籍端末等を寄贈するプログラム” Kindle Reading Fund”を発表 図書館も寄贈の対象に

2016年8月24日、米Amazonは発展途上国を対象に電子書籍端末等を寄贈するプログラム”Kindle Reading Fund”の開始を発表しました。図書館も寄贈の対象になります。

このプログラムはデジタル読書を通じて世界中のあらゆるコミュニティが本により容易にアクセスできるようにすることを目的とするものです。かねてからAmazonと協働関係にあった、発展途上国での電子書籍普及を推進する団体Worldreaderのほか、地域の学校や図書館等に対しても、Kindle電子書籍端末やタブレット端末、および電子書籍コンテンツ等を寄贈するとしています。寄贈の申し込みは現在、Eメールにより受け付けられています。

Kindle Reading Fund
https://www.amazon.com/p/feature/9yw55vpetvok3q3

Amazon launches the Kindle Reading Fund to expand digital reading around the world(TechCrunch、2016/8/24付け)

Knowledge Unlatched、学術書のオープンアクセスの第3弾を開始へ

学術出版物の継続的なオープンアクセス(OA)出版を支援するKnowledge Unlatched(KU)が、人文・社会科学分野の専門書のコレクションのオープンアクセス化の第3弾を行なうと発表しています。

今回対象となるコレクション“KU Select 2016”は、12か国の図書館員から構成されるタイトル選定委員会が681のタイトルから選んだもので、大学出版社・商業出版社・OA出版社を含む5つの国の54の学術出版社の147タイトルの新刊書と、196タイトルの既刊書を選択しています。

KUでは、OA化のコストについて、世界中の図書館に支援を求めており、2016年9月1日から2017年1月31日までの間に、少なくとも300の図書館が、コレクションの90%のタイトル相当額(9,653ドル)での参加を表明することで成立します。

KU Select 2016(KU,2016/8/17)
http://www.knowledgeunlatched.org/2016/08/ku-select-2016-details/

KU Select 2016 collection Title List

米・コネチカット州立図書館、州単位の図書館用電子書籍アプリを開発へ:ニューヨーク公共図書館が開発したSimplyEをカスタマイズ

2016年8月9日、米国のコネチカット州立図書館が、図書館システムに関するNPOであるLibrary Connection及び同州のファーガソン図書館と連携し、州単位の図書館用電子書籍プラットフォーム“eGO”を開発すると発表しています。

“eGO”は、iOS及びAndroid用のアプリで、図書館利用者が地元及び州単位の電子書籍コレクションを閲覧できるものです。

ニューヨーク公共図書館(NYPL)が開発した図書館用電子書籍アプリSimplyEをカスタマイズし、通常多様な電子書籍タイトルを提供するために複数の電子書籍プラットフォームを使っているところを、“eGO”を用いることで、図書館の全ての電子書籍コレクションを一括して利用できるようにします。

また、低所得層の子どもが無料で電子書籍を閲覧できるようにする取組み“Open eBooks project”とも連携することで、同州の低所得層の子どもが無料で何千タイトルもの電子書籍を利用できるようになるとのことです。

The Connecticut State Library Announces the First Phase of the Development of a Statewide Library eBook Platform(Connecticut State Library,2016/8/9)

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