電子書籍

韓国・文化体育観光部、電子書籍のメタデータ標準を開発

2016年9月23日、韓国・文化体育観光部は、電子書籍の流通基盤構築のため、韓国出版文化産業振興院、国立中央図書館(NLK)、出版界、電子書籍ベンダーと連携し、韓国版の電子書籍のメタデータ標準を開発したことを発表しています。

昨年締結された文化体育観光部と出版界・電子書籍ベンダーとの業務協約の成果で、書籍流通における商品情報としてのメタデータであるONIXに基づき構築されています。

文化体育観光部と韓国出版文化産業振興院では、このメタデータ標準を基盤に、電子書籍の流通協業システム等を開発し、NLKの書誌情報流通支援システムと連携させ、この電子書籍のメタデータ標準を電子書籍ベンダーに提供する予定です。

次年度はDRM(技術的制限手段)を導入して電子書籍ファイルの統合管理が可能なシステムを構築し、そのことを通じて、異なるベンダーによるものでも一つのビュアーで閲覧できるようにする計画とのことです。

문체부, 개방형 전자책 유통협업시스템 구축 추진- 민관이 협력하여 전자책 표준 메타데이터 도출 완료 -(韓国・文化体育観光部,2016/9/23)
http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=15568

参考:

国際図書館連盟と国際出版連合、最初の“International Day for Universal Access to Information”にあわせて共同声明を発表

2016年9月28日、最初の“International Day for Universal Access to Information”にあわせて、国際図書館連盟(IFLA)と国際出版連合(IPA)が共同声明を発表しています。

共同声明では、国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」における持続可能な開発目標(SDGs)の実現、周縁化されたグループへのアクセスの提供、国家等からの検閲圧力への抵抗、図書館が適切に支援されることの保証、リテラシーや電子書籍の貸出(eLending)の促進の必要性が強調されています。

毎年9月28日を“International Day for Universal Access to Information”(IDUAI)とすることは、2015年11月17日に、UNESCOで採択されています。

Universal Access to Information, Today and Every Day (IFLA,2016/9/28)
http://www.ifla.org/node/10887

堺市立図書館(大阪府)、「電子図書館」にPC読み上げ対応のテキストサイトを開設

2016年9月24日、大阪府の堺市立図書館は、同館で収集・集積しているさまざまなデジタル化資料を検索・閲覧できる「電子図書館」に、PC読み上げソフト(スクリーンリーダー)に対応したテキスト版サイトを開設したと発表しています。

電子図書館にPC読み上げ対応のテキストサイトを開設しました(堺市,2016/9/24)
http://www.city.sakai.lg.jp/kosodate/library/oshirase/D-libtext.html

堺市立図書館電子図書館テキスト版サイト
https://www.d-library.jp/SKI01/g1001/top/

参考:
大日本印刷、図書館流通センター、日本ユニシス、ボイジャーの4社が画面読み上げソフト「スクリーンリーダー」に適応した電子図書館システムを開発:3年間で200館の導入を目指す
Posted 2016年5月16日
http://current.ndl.go.jp/node/31602

三田市立図書館、電子図書館サービスに視覚障がい者対応機能を追加
Posted 2016年3月4日
http://current.ndl.go.jp/node/30933

E1057 - アクセシブルな電子書籍プラットフォームに向けて

米国の紙の本のない公共図書館Biblio Tech、地元のバス交通と連携

2016年9月21日、米国テキサス州のバス事業者であるVIA Metro Transitは、2013年に開館したベア郡の、紙の本のない公共図書館“Biblio Tech”と提携し、バスの停留所でBiblio Techに収録された電子書籍をダウンロードできるサービスを開始しました。

バスターミナルに端末が設置され、乗客らはBiblio Techの利用者として登録すれば、スマートフォンやタブレット端末などを用い、無料のWi-Fiを通じてBiblio Techに収録された4万タイトル以上の電子書籍をダウンロード(返却するまで、2週間利用可能)することができます。

ベア郡の住民であれば、登録しBiblio Techの利用カードをもらうことができますが、停留所に設置された端末でも、アプリを用いることで、仮想の利用カードを作成し、利用者ー登録をすることができる、とのことです。

BiblioTech, VIA expand digital library reach to mobile customers (2016/9/21, VIA Metropolitan Transit)
http://www.viainfo.net/Communication/ViewArticle.aspx?ArticleId=2873

Bookshare、ダウンロード数が1,000万件に到達

2016年9月20日、読むことに障害のある人々などに対しオンラインでアクセシブルなコンテンツを提供するオンライン図書館“Bookshare”においてダウンロードされたアクセシブルなコンテンツの総数が、1,000万件に到達したことが発表されています。

Bookshareは、米国教育省のOSEP(Office of Special Education Programs)から資金援助をうけ、非営利企業Benetech社によって運営されており、現在、Benetech社は、820の出版社と協力し、46万タイトルが提供されており、70か国の42万5,000のメンバーからアクセスされています。

Bookshare
https://www.bookshare.org/cms/

Benetech Delivers 10 Million Accessible Ebooks(The Bookshare Blog, 2016/9/20)
https://bookshareblog.wpengine.com/2016/09/benetech-delivers-10-million-accessible-ebooks/

参考:
Bookshare、提供コンテンツ数が250,000点以上、メンバー数が300,000名以上になったことを公表
Posted 2014年8月6日

韓国・慶尚南道、教育庁が所管する図書館のシステムを統合:道内サービスの標準化や学校図書館との連携

2016年9月6日、韓国・慶尚南道教育庁が、同庁が所管する道内24の図書館システムの統合事業が完了し、利用者登録をすれば道内24館のどの館でも資料の貸出・返却が可能となったと発表しています。

また、専用のウェブサイト(慶尚南道教育庁統合公共図書館)を構築し、24館の資料の統合検索が可能となったほか、障害者等一部住民のみを対象としていた宅配サービスの全道民への拡大、各館間での相互貸借サービスの開始、スマートフォンを用いた会員証、相互貸借の申込や電子書籍・オーディオブックの利用が可能なアプリの提供なども行っています。

その他、道内960の学校図書館との連携のため、読書教育総合支援システムを構築し、学校図書館からの公共図書館資料の検索と、資料の学校図書館での受取を可能としたと発表されています。

경상남도교육청 공공도서관 서비스, 확 달라진다 (慶尚南道教育庁,2016/9/6)
http://news.gne.go.kr/allBoard.do?mcode=XM1401070728004&idx=9105&point=view&boardId=boardQC1399882243039&page=1&search=

회원증 하나로 경남도내 24개 공공도서관 이용 가능(国際新聞,2016/9/6)

Pew Research Center、2016年の米国民の読書状況について報告書を公表

2016年9月1日、米国の調査機関Pew Research Centerが、2016年3月7日から4月4日まで、米国民(成人)1,520名を対象に読書状況について実施した調査をもとに、報告書“Book Reading 2016”を発表しました。

・過去1年間に紙媒体の本を読んだ割合(65%)は、電子書籍(28%)またはオーディオブック(14%)よりも高い
・過去1年間に何らかの媒体で本を読んだ人の割合は73%で、この値は2012年の74%からあまり変わっていない
・過去1年間に紙媒体の本だけを読んだ米国民は38%で、電子書籍だけ読んだ米国民はわずか6%であった
・米国民の電子書籍の読書について、(1)電子書籍を読むことに限定した端末、より(2)スマートフォンやタブレット端末などの多目的の端末、を使用する人が増加しており、(1)は2011年の調査時に7%で、今回は8%であったが、(2)はスマートフォンが5%から13%に、タブレット端末が4%から15%に増加した

などといった結果が紹介されています。

Book Reading 2016(Pew Research Center, 2016/9/1)
http://www.pewinternet.org/2016/09/01/book-reading-2016/

Book Reading 2016

ニューヨーク市地下鉄、乗客に電子書籍を提供

2016年8月28日、ニューヨーク州都市交通局(MTA)、ニューヨーク市地下鉄の乗客向けに無料でWi-Fiを提供するTransit Wireless、Penguin Random Houseの3者が提携し、ニューヨーク市地下鉄の乗客向けに電子書籍を提供するサービス“Subway Reads”を開始しました。期間限定(8週間)のサービスとなります。

短編小説5タイトルと175タイトルの抜粋版が提供されます。

ウェブサイトが開設されており、30分間、20分間、10分間と、読書時間ごとに地下鉄の乗車時間にあわせて作品を選ぶことができます。

ニューヨーク市地下鉄では、2016年中に278の全ての駅でWi-Fiを提供する予定となっており、現在提供されている175の駅全てで電子書籍をダウンロードすることができます。

Subway Reads
http://www.subwayreadsny.com/

Governor Cuomo Announces Special "Subway Reads" Promotion to Celebrate Wi-Fi in More Than 175 Stations(MTA, 2016/8/28)

米国情報標準化機構、図書館のデジタルコンテンツへのアクセス向上を目的としたワーキンググループを立ち上げ:RESTful APIやモバイル拡張機能の標準を策定

2016年8月25日、米国情報標準化機構(NISO)が、図書館のデジタルコンテンツへのアクセス向上を目指して、RESTful APIやモバイル拡張機能の標準を策定する新しいプロジェクトを立ち上げると発表しています。

現在の図書館のサービスは、遅れた技術や遅い通信プロトコルに基づいているとし、ニューヨークのクィーンズ図書館によって開発されたAPIの要件にのっとって、NISOのワーキンググループ(WG)で、図書館界の基盤となる基礎的なAPIを検討するもので、WGでは、NISOの推奨案という形式で、その基礎的な枠組みを提案する予定です。

NISOでは、図書館、図書館システムのベンダー、デジタルコンテンツのプロバイダー・代理店のWGへの参加を呼びかけています。

NISO Launches New Project to Create a Flexible API Framework for E-Content in Libraries(NISO,2016/8/25)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=e18a9742103bc945868a51a1e196e62b68879df6

関連:

一般社団法人電子出版制作・流通協議会、「出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ」を公開

2016年8月25日、一般社団法人電子出版制作・流通協議会は、オンデマンド印刷について研究するために設立した「オンデマンド制作流通部会」の研究成果として、「出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ」を公開しました。

・出版においてオンデマンド印刷の共通仕様を採用することが出版社にもたらすメリット
・オンデマンド印刷の採用状況
・オンデマンド印刷で製造可能な出版物の一般的な仕様
・オンデマンド印刷を有効活用するヒント

の4章で構成されており、「オンデマンド印刷の採用状況」では、日本におけるオンデマンド印刷(デジタル印刷)の割合が世界に比べて小さいことなど、海外の状況にもふれつつ、市場在庫の適正化と迅速な重版対応を可能とするオンデマンド印刷に対応した製造設計の確立が急務である、とされています。

「出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ」(電子出版制作・流通協議会)
http://aebs.or.jp/pdf/Recommend_the_use_of_on-demand_printing_ver1.0.pdf

電子出版制作・流通協議会
http://aebs.or.jp/
※「お知らせ」に2016/8/25付で「『出版における オンデマンド印刷活用のすすめ』を公表」とあります。

参考:

ページ