電子書籍

Kindleの次期バージョン発売の真相は?

Kindleの次期バージョンが2009年に発売、対象者は大学生、といったことが一部報道されたり、ブログで取り上げられたりしていますが、New York Timesの技術系ブログの記事によると、Amazon.comの主席スポークスマンは取材に対し、「記事で読んだことをすべて信じないでください。噂や憶測もたくさん含まれています。たった一つ、確かに言えることは、今年のKindle新バージョンの発売はない、ということです。新バージョンは、最速でも、来年のいつか、ということになるでしょう」と答えています。

Extinguish the Rumors: No New Amazon Kindle This Year
- Bits(New York Timesウェブサイト内の1コーナー)2008/8/28付けの記事

大学の授業用教科書の価格高騰に対抗した、教科書の「オープン」化状況-カリフォルニアの場合

米国では、大学の授業用教科書の価格高騰が問題となっていますが、カリフォルニア州では、出版社からの10万ドルという対価を断って、自著を「オープンソース・テキストブック」としてオンラインで無償公開した著名な経済学の教授が注目を集めているそうです。この教授がテキストブックのオープン化に取り組んだ経緯、また州内・米国の大学における教科書のオープン化の試み(オープンコースウェア、無料の電子書籍(Wikibooksなど))の広がりと、出版社による従来より安価な電子書籍の試みとの競合などについて、Los Angels Times紙が紹介記事を掲載しています。

Free digital texts begin to challenge costly college textbooks in California - Los Angeles Times

Amazonの電子書籍リーダー“Kindle”、次期バージョンは大学生向け?

2007年11月の登場以来、24万台が売れたと言われている米Amazon社の電子書籍リーダー“Kindle”の次期バージョン(2009年発売予定?)が、大学生向けになると米Seattle Post-Intelligencer誌で報じられています。大学の授業用テキストを扱うということで、サイズが少し大きくなるとともに、メモを書き込んだりする機能が追加されるのではないかと、技術系ブログでは予想されています。

なおKindle向けの書籍は16万点を超えており、この中にはすでに、大学の授業用テキストも含まれています。

Andrea on Amazon.com and the business of online retail - seattlepi.com
http://blog.seattlepi.nwsource.com/amazon/archives/146874.asp

高等教育におけるデジタルへの移行がステークホルダーに与える影響は?

米国の電子ジャーナルアーカイビング事業であるPorticoを運営している非営利法人Ithakaが、高等教育におけるデジタルへの移行(電子ジャーナル、電子書籍、デジタルリポジトリなど)が大学教員と図書館員に与える影響について調査した結果をまとめ、発表しました。なお、これは2006年の調査結果となっています。

Faculty and Librarian Surveys
http://www.ithaka.org/research/faculty-and-librarian-surveys

Ithaka’s 2006 Studies of Key Stakeholders in the Digital Transformation in Higher Education

イェール大学図書館、Vufindのユーザビリティテストを実施

イェール大学図書館(Yale University Library )が、次世代OPAC"Vufind"のユーザビリティテストを行い、その結果を公表しています。

Usability testing on Vufind
http://www.lisnews.org/node/30235

Electronic Books (Beta) - Harvey Cushing/John Hay Whitney Medical Library
http://shakespeare.med.yale.edu/ebooks/

参考:
オーストラリア国立図書館、VuFindを使った新OPACを開発中
http://current.ndl.go.jp/node/7772

インターネットでの読書率が大幅増-中国で第5回国民読書調査の結果が発表に

中国の出版科学研究所が、1999年から2年毎に実施している全国国民読書調査の第5回(2007~2008年に実施)の結果を発表しています。

・媒体ごとの読書率は、新聞(73.8%)、雑誌(58.4%)、図書(48.8%)、インターネット(44.9%)の順であった。図書は第1回の60.4%から、54.2%、51.7%、48.7%と回を追うごとに減少してきたが、ここに来てその傾向に歯止めがかかった。インターネットでの読書率は前回の27.8%から大幅に増加した。

・1人あたりの年間の平均読書冊数は4.58冊で、家庭における平均蔵書冊数は76冊であった。しかしこれらの値は都市部と農村部で大きな差があり、都市部は順に6.68冊、105冊であるのに対し、農村部は順に3.51冊、48冊であった。

米ソニーの電子書籍リーダー、EPUBフォーマットに対応、世界初

米国のソニー社が、同社の電子書籍リーダーをアップグレードし、米国の電子出版業界団体“International Digital Publishing Forum(IDPF)”が推進する新たなフォーマット“EPUB”に対応できるようにすることを発表しました。このサービスは2008年8月から開始されます。同社のプレスリリースによると、EPUBフォーマットに対応する電子書籍リーダーは世界初となるそうです。

米ソニー社のプレスリリース
http://news.sel.sony.com/en/press_room/consumer/computer_peripheral/e_book/release/36245.html

総務省、「モバイルコンテンツの産業構造実態に関する調査結果」を発表

総務省が、モバイル・コンテンツ・フォーラムに委託して実施した、2007年の「モバイルコンテンツの産業構造実態に関する調査結果」を発表しています。これは、携帯電話から利用するインターネットのいわゆる「公式サイト」(2007年12月時点で4,298社の16,042サイト)上で展開されているビジネスについて調査したもので、2007年のモバイルビジネス市場は1兆1,464億円と、前年比23%増という結果が出ています。特に電子書籍は221億円と、前年比220%の増加となっています。

モバイルコンテンツの産業構造実態に関する調査結果 - 総務省
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080718_4.html
http://www.mcf.to/press/images/2008_MobileContents_market_scale.pdf

Amazon、Kindle向けに作家のスピーチもコンテンツとして配信

米国のベストセラー作家、ミッチ・アルボム(Mitch Albom)が、甥の卒業式で行ったスピーチが、Kindle向けのコンテンツとして、99セントで販売されています。紙の書籍としては、4千語程度から成るこのスピーチは短か過ぎ、刊行できないということですが、Kindleのような端末で、さっと読むには適度な分量だということです。紙の書籍では実現できないものをコンテンツとして配信するという取り組みの今後の展開が、注目されているということです。Amazon社の関係者によると、今後も、同様のコンテンツ配信を検討しているそうです。

AP Exclusive: A digital Albom through Kindle
- Associated Press 2008/7/17付けの記事

障害のある大学生の学習支援のために-英国で会議

2008年7月、英国グロスターシャー大学で「障害のある利用者のアクセス改善のための高等教育機関図書館員ネットワーク」(CLAUD)による会議“Not always the full-text: working towards accessible learning resources”が開催されました。この会議では、技術者、出版社、大学図書館員、そして障害のある学生が、各々の立場から、障害のある学生の学習支援のベストプラクティスや、今後なすべきことについて話し合いました。英国情報システム合同委員会(JISC)のニュースリリースによれば、電子書籍などデジタル情報が障害のある学生に有益であること、またそれを受けて、図書館が利用方法をポッドキャストで配信したり、出版社が媒体変換のための連絡先情報を整備したり、教員が早めに授業教材を指定したりすることの重要性、といったことが提起されたようです。

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