電子書籍

米国図書館協会(ALA)、出版大手Hachette Book Group(HBG)の発表した図書館向け電子書籍・オーディオブックの貸出モデル変更に懸念を表明

2019年6月17日、米国図書館協会(ALA)は、同日に発表された出版大手Hachette Book Group(HBG)の図書館向け電子書籍・オーディオブックの貸出モデル変更への懸念をウェブサイト上で表明しました。

このALAの懸念は、米国の五大出版社の一つであるHBGが、2019年7月1日から図書館向けの電子書籍・オーディオブックについて、永続的なアクセス権を付与するモデルから2年間の購読モデルへ切り替えること、モデルの切り替えにより提供価格が25%割引されるが、2年後の更新時にはこの割引は適用されないことを発表したことを受けて発せられました。

ALAはHBGの提供モデル変更について、初期導入費用の削減やエンバーゴを設けない方針が維持されていること等は歓迎しつつ、この変更が電子書籍やオーディオブックへの長期的なアクセスを減少させ、米国の文化遺産の長期保存に対する課題を増大させる可能性を指摘しています。

岐阜県図書館、ビジネス支援の強化や来館が困難な利用者へのアウトリーチサービスの充実を目的に電子書籍サービスを開始

岐阜県図書館が、2019年7月7日から電子書籍サービスを開始すると発表しています。

ビジネス支援の強化及び来館が困難な利用者へのアウトリーチサービスの充実を図ることが目的です。

学術書・専門書を中心とした紀伊國屋書店学術電子図書館「KinoDen」の電子書籍を提供しており、ビジネス支援や地場産業に関する分野を中心に、法律や健康医療分野等の書籍が含まれます(辞典・事典28点、ビジネス支援277点、地場産業173点、法律53点、健康・医療174点、計705点)。

電子書籍サービス(岐阜県図書館)
https://www.library.pref.gifu.lg.jp/siryo-search/ebook/top.html
※「岐阜県図書館では、令和元年7月7日(日)10:00から、電子書籍サービスを開始します」とあります。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、『知識解縛:オープンアクセスに関する著作選,2002-2011』を公開:オープンアクセスに関する重要文献の日本語訳

2019年6月21日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、『知識解縛:オープンアクセスに関する著作選,2002-2011』の公開を発表しました。

オープンアクセス運動を支える理論家として知られるPeter Suber氏の著作“Knowledge unbound : selected writings on open access, 2002-2011”(MIT Press, 2016)の日本語訳です。

原著はオープンアクセス版がクリエイティブ・コモンズ表示4.0 国際ライセンス(CC-BY)で公開されており、今回の日本語訳も原著にならいCC-BYで公開するとあります。

オープンアクセスリポジトリ推進協会
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/
※トップページの「お知らせ」に、2019年6月21日付けのお知らせとして「ピーター・スーバー著『知識解縛』の公開」とあります。

米国デジタル公共図書館(DPLA)、戦略計画2019-2022を公表

2019年6月23日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、戦略計画2019-2022“Collaborating for Equitable Access to Knowledge for All”を公表しました。

戦略計画は、

・Introduction
・Who We Are
・Approach
・Audience
・Expanding Our Current Work
・Long-Term Success
・Conclusion

で構成されており、歴史・文化・知識を共有するためのアクセスを最大化することで、人々が学び、成長し、多様でより良く機能する社会に貢献できるようにすることを“Our Mission”として掲げ、これまで取り組んできた文化遺産の集約と電子書籍事業をさらに発展させることを述べています。また、全ての事業が持続可能となるように取り組むともされています。

【イベント】追手門学院大学・新図書館開館記念セミナー「図書館の中に教室がある-追手門学院大学・新図書館 ALUMNI LIBRARY(アラムナイ・ライブラリー)」(6/22・茨木)

2019年6月22日、大阪府茨木市の追手門学院大学茨木総持寺キャンパスにおいて、追手門学院大学・新図書館開館記念セミナー「図書館の中に教室がある-追手門学院大学・新図書館 ALUMNI LIBRARY(アラムナイ・ライブラリー)」が開催されます。

同セミナーは、2019年4月に新しく開設された茨木総持寺キャンパスで追手門学院が実践するICTを活用した新しい教育に関するセミナーと新図書館の見学会の二部構成で開催されます。

参加費は無料ですが、専用フォームから事前の申し込みが必要です。

主なプログラムは次のとおりです。

【第1部 セミナー「教育を変える電子図書館サービス」】
・「追手門学院の挑戦-1人1台のデバイスと電子図書館、ディスカバリーサービス」
湯浅俊彦氏(追手門学院大学)
・「電子図書館サービス LibrariEの可能性」(仮題)
大野繁治氏(株式会社紀伊國屋書店)
・「ディスカバリーサービスを活用したこれからの図書館サービス」(仮題)
古永誠氏(EBSCO Information Services Japan株式会社)
・ディスカッション

【第2部 見学会】

米国デジタル公共図書館(DPLA)、“Indie Author Project”と連携し、夏休みの読書用に「独立出版」された書籍30点を図書館用電子書籍アプリSimplyEを通じて無料公開

2019年6月13日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、BiblioBoard社の“Indie Author Project”と連携し、図書館用電子書籍アプリSimplyEを通じて、受賞歴のある作品等を含む「独立出版」された書籍30点を“Summer Reading collection”として無料で利用可能とすると発表しました。

期間は9月2日までです。

Indie Author Projectは、国内の図書館と連携し、コンテスト等のプログラム実施を通じて、新進の多様な独立系の作家を支援し、自費出版と地域の図書館の発展を促すことを目指すプロジェクトです。

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、公共図書館の概況調査の2016年度版のレポートを公開

2019年6月5日、米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、公共図書館の概況調査の2016年会計年度版のレポートを公開しました。

1988年から開始された同調査は、全米の1万7,000を超す図書館、分館、自動車図書館を含む約9,000の図書館機構(public library system)における図書館利用、経営状態、職員数に関する統計を分析したものです。

今回の報告書の特徴として

・公共図書館のサービスエリアに居住する米国人の半分を占める1億7,100万人以上の住民が利用者登録をし、13億5,000万回図書館を訪問した
・公共図書館は2015年より50万回以上のプログラムを提供した
・公共図書館で利用可能な電子情報資源(オーディオ・ビデオ・電子書籍)は増加傾向で、3億9,100万点を超す電子書籍が提供されている

といった点を挙げています。

IMLSでは、今回調査の統計データを用いて、自館と他館との比較などが可能な対話型ツール“Library Search & Compare”の公開もあわせて発表しています。

カナダの出版団体BookNet Canada、図書館利用と図書の購入の関係性について調査した報告書を公開

2019年5月28日、カナダの出版団体BookNet Canadaが、調査報告書“Looks at the Intersection of Library Use and Book Buying in Canada”を公開しました。

図書館利用と図書の購入の関係性について調査したもので、2018年の1年間を通じ、英語を話す18歳以上のカナダ人を対象にオンライン調査で行われました。 

・本を購入し図書館でも借りる人のほうが、図書館を全く利用しない人よりも、月平均でより多くの本を購入すること
・図書館で本を借りる人の41%が過去1年間に紙媒体の図書を、12%が電子書籍を、4%がオーディオブックを購入したこと
・図書館で本を借りる人は、過去1年間に少なくとも1冊は読書をしたカナダ人の平均よりオーディオブックをよく利用していること、
・図書館で本を借りる人は、毎日もしくは週に数回本を読む傾向があり、読書をする人の平均より読む頻度が高いこと
・読むための本を探すにあたって公共図書館は4番目に人気があること

等が指摘されています。

文部科学省、平成30年度委託調査「子供の読書活動推進計画に関する調査研究」を公開

2019年5月17日、文部科学省が、平成30年度委託調査「子供の読書活動推進計画に関する調査研究」を、「子ども読書の情報館」のウェブサイトで公開しました。

電子メディアが電子書籍をはじめとするテキストを読むことができることを踏まえ、読書活動に対する積極的な影響をもたらす可能性も念頭に置いて、子どもの電子メディアの利用実態を把握し読書活動等との関係をとらえることを目的とした調査です。

ニュース(文部科学省 子ども読書の情報館)
http://www.kodomodokusyo.go.jp/news/index.html
※5月17日欄に「平成30年度委託調査「子供の読書活動推進計画に関する調査研究」を公開しました。 」とあります。

関連データ・資料等(文部科学省 子ども読書の情報館)
http://www.kodomodokusyo.go.jp/happyou/datas.html

Knowledge Unlatched(KU)、オープンアクセス(OA)イニシアチブのための新たな資金調達ラウンドを開始

2019年5月2日、学術書のオープンアクセス(OA)化を支援するKnowledge Unlatched(KU)は、新しい資金調達ラウンドを開始したことを発表しました。今回で6回目の実施です。

2019年11月末まで、世界中の図書館はKUのウェブサイト上に掲載された17件のOAイニシアチブへの共同出資に参加する機会が与えられ、十分な数の図書館が参加を表明したOAイニシアチブは共同出資が成立し、研究者が資金を負担することなくKUによってOA化されます。

KUの取り組みによって、これまでに1,250タイトルの単行書と19タイトルの雑誌がOA化されています。

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