電子書籍

パブリックドメイン資料のオンデマンド電子書籍化プロジェクト“eBooks on Demand”に、フランスの50の図書館が参加

2017年2月20日、欧州の“eBooks on Demand”(EOD)は、トゥールーズ・ミディピレネー大学図書館ネットワーク(Toulouse and Midi-Pyrenees Universities Libraries Network)を通じ、フランスの50の図書館でのサービスの提供を開始したと発表しています。

EODは、パブリックドメインとなった資料について利用者からオンデマンドで注文を受け付け、電子書籍化して提供する欧州の図書館等によるプロジェクトで、オーストリア・インスブルック大学のUniversity and Regional Library of Tyrolが取りまとめています。

これにより、参加50館では、ネットワーク加盟館が所蔵する1904年以前の刊行物の電子書籍化に関する注文ができるようになります。

EODには、現在、欧州12か国の、38の図書館や図書館ネットワークが参加しています。

ProQuest、印刷版の図書と電子書籍が混在する中での蔵書管理の困難と新たな可能性に関するホワイトペーパーを公表

2017年2月8日、ProQuest社は印刷版の書籍と電子書籍が混在する中での、蔵書管理・構築の困難と新たな可能性に関してまとめたホワイトペーパー、”Obstacles and Opportunities: Ebooks, Print and the Impact of Choice on Libraries and the Users They Serve”を公表しました。全文を無料でダウンロード・閲覧することができます。

このホワイトペーパーでは複数のフォーマットが混在する中での蔵書管理の複雑さに焦点を当てて調査を行っており、中でも以下の点を中心に扱っているとのことです。

●印刷体図書と電子書籍管理の類似性
●電子書籍により新たに生じたコレクション管理の障害と機会
●図書館員は、複数のフォーマットにより構築されるコレクションの管理を簡素化するために、ProQuestのようなコンテンツアグリゲータをどのように使っているか

ProQuest Explores Obstacles and Opportunities in Managing Book Collections(ProQuest、2017/2/8付け)

【イベント】セミナー「電子図書館サービスの いまとこれから」(3/6・東京)

2017年3月6日、日本図書館協会(JLA)で、セミナー「電子図書館サービスの いまとこれから」が開催されます。

公共図書館・学校図書館での電子書籍貸出サービスの取り組みや、提供されているコンテンツとその利用などについてのセミナーとシンポジウムが行なわれます。また、2016年11月、電子出版制作・流通協議会(電流協)は、JLAの協力を得て実施したアンケートの結果をまとめた報告書『電子図書館・電子書籍貸出サービス調査報告2016』を刊行しましたが、その内容も報告されます。

参加費は、JLA会員と電流協の会員社の社員は無料ですが、それ以外は有料です。また、定員は100名で、事前申し込みが必要です。

日時:2017年3月6日 13時~17時
場所:公益社団法人日本図書館協会2階会議室

(1)13:05~13:20
「公共図書館の電子図書館・電子書籍貸出サービス」調査の結果について
講師 電子出版制作・流通協議会 電子図書館部会関係者
(2)13:20~13:40
「小中高校の教育現場における電子書籍利用」
講師 植村八潮(専修大学教授、日本出版学会会長)
(3)13:40~14:00
「図書館における電子書籍とアクセシビリティ」
講師 野口武悟(専修大学教授)
(4)14:00~14:20

カナダ・トロント公共図書館、電子書籍の貸出状況等をリアルに把握できる“Ebook Dashboard”のbeta版を公開

2017年1月24日、カナダのトロント公共図書館が、同館が提供する電子書籍が、現在貸出可能かであったり、2007年以来の貸出回数や、現時点での蔵書数をリアルに把握できる“Ebook Dashboard”のbeta版を公開したと発表しています。

What are you (e)reading, Toronto? New site shows a live feed from the city that reads the most library ebooks(トロント公共図書館,2017/1/24)
http://torontopubliclibrary.typepad.com/digital-services/2017/01/what-are-you-ereading-toronto-new-site-shows-a-live-feed-from-the-city-that-reads-the-most-library-e.html

Ebook Dashboard
https://insights.overdrive.com/dashboards/bf060ec0dbdd4c8ba5bc0812ddf6e94f

Facebook(OverDrive Japan,2017/2/9)

COUNTER実務指針第5版草案公開 フィードバック受け付け中

電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針、COUNTER Code of practiceの第5版草案が2017年1月付けで公開されています。第4版からの大きな変更点として、36あったレポートを半数以下に削減、25あった指標のタイプもフォーマットごとの指標の見直し等によって半減すること等が提案されています。

正式リリースは2019年1月を予定しており、2017年4月12日まで、ウェビナーやオンライン調査、メール、対面会議等を通じてフィードバックを受け付けるとのことです。

An Introduction to Release 5 Draft Code of Practice(COUNTER)
https://www.projectcounter.org/introduction-release-5-draft-code-practice/

About the Release 5 Draft Code of Practice(COUNTER)
https://www.projectcounter.org/code-of-practice/counter-release-5-draft-code-practice-consultation/

参考:
COUNTER実務指針第4版が正式リリース
Posted 2012年5月1日

米・ノースカロライナ州、州全体の公共図書館で子ども向けのデジタルコンテンツが利用ができる“NC Kids Digital Library”を開設

2017年2月1日、米国のノースカロライナ州公共図書館長協会(North Carolina Public Library Directors Association :NCPLDA)が、OverDrive社及びノースカロライナ州政府・ノースカロライナ州立図書館と連携し、未就園児から第4学年までの子ども向けのデジタルコンテンツを提供する“NC Kids Digital Library”を開設したと発表しています。

3,700点を超える電子書籍、オーディオブック、ビデオ、リードアロング(朗読)などのコンテンツが、OverDrive社のプラットフォームを用いて、同州の85の地域・郡・市の図書館を通じて利用できます。

North Carolina Launches new eBook Sharing Service Specifically for Children(NCPLDA,2017/2/1)
http://ncplda.org/2017-2-1_NC_KidsDigital_LibraryFINAL.pdf

NC Kids Digital Library
https://nckids.overdrive.com/

参考:
米・コネチカット州立図書館、州単位の図書館用電子書籍アプリを開発へ:ニューヨーク公共図書館が開発したSimplyEをカスタマイズ

W3Cと国際電子出版フォーラム(IDPF)が正式に統合

W3Cと国際電子出版フォーラム(IDPF)が正式に統合したと発表されています。

W3CとIDPF正式統合 - 出版の未来形を描くロードマッピング (W3C,2017/2/1)
https://www.w3.org/2017/01/pressrelease-idpf-w3c-combination.html.ja

New Roadmap for Future of Publishing is Underway as W3C and IDPF Officially Combine(W3C,2017/2/1)
https://www.w3.org/2017/01/pressrelease-idpf-w3c-combination.html.en

IDPF Has Combined With W3C(IDPF,2017/1/31)
http://idpf.org/news/idpf-has-combined-with-w3c

参考:
国際電子出版フォーラム(IDPF)、加盟機関による投票の結果、W3Cとの統合計画を承認
Posted 2016年11月8日
http://current.ndl.go.jp/node/32889

W3Cと国際電子出版フォーラムが統合のための調査の開始を発表
Posted 2016年5月11日

2016年の出版物の推定販売金額は前年比3.4%減の1兆4,709億円 電子出版市場は前年比27.1%増の1,909億円

2017年1月25日、出版科学研究所が、2016年に刊行された書籍・雑誌を合わせた出版物の推定販売金額が、前年同期比3.4%減の1兆4,709億円で、12年連続のマイナスとなったと発表しています。

また、電子出版市場は前年比27.1%増の1,909億円とのことです。

出版科学研究所(出版月報 2017年1月号の概要のページ)
http://www.ajpea.or.jp/book/2-1701/index.html

電子出版物の昨年の売り上げ1900億円 27%増と躍進(産経新聞,2017/1/25)
http://www.sankei.com/life/news/170125/lif1701250037-n1.html

定額制で生き物図鑑の電子書籍が読み放題となるサイト「図鑑.jp」、サービス開始

定額制で、生き物図鑑の電子書籍が読み放題となるサイト「図鑑.jp」が、2017年1月17日にサービスを開始しました。

このサイトは、株式会社山と溪谷社が運営しています。同社や他の出版社が発行する図鑑など、「植物コース」14タイトル、「野鳥コース」8タイトルが閲覧できます。品切れ・絶版となっているタイトルや、公共機関が発行する調査報告書など、入手困難な資料も含まれます。

サービス開始にあたり、紙の図鑑から計1万ページ以上がEPUB形式で電子化されています。

植物約9,000種・野鳥約800種がデータベース化され、和名・科名・学名から横断検索して参照できます。また、会員が質問をしたり、写真を投稿して報告したりできる掲示板もあり、会員から寄せられた報告で図鑑が補完されるとしています。

当初は「植物コース」と「野鳥コース」が設けられ、順次「きのこ」「魚類」「昆虫」などジャンルを拡大していきたいとのことです。

料金は個人向けと法人向けがあり、それぞれ植物コースと野鳥コースがあります。教育機関向け・図書館向けのライセンスも検討しているとのことです。非会員や無料会員でも、横断検索や掲示板の利用は可能です。

生き物図鑑が読み放題の「図鑑.jp」提供開始、絶版書も含む専門図鑑を電子化(Internet Watch, 2017/1/17)

米国デジタル公共図書館、公共図書館での電子書籍へのアクセス拡大に向け、スローン財団から助成金を獲得

2017年1月13日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、スローン財団(Alfred P. Sloan Foundation)から150万ドルの助成を受け、公共図書館での電子書籍コレクションを増やすとともに、それら作品に簡単にアクセスできるようにすると発表しています。

DPLAでは、他の機関と連携し、市場本位の方法で、電子書籍へのアクセス改善を行なうとともに、スマートフォンやタブレット向けのEPUB形式の人気がある電子書籍のコレクションを開発し、読者が興味にある作品を見つけることが出来るようにする計画とのことです。

DPLA to Expand Access to Ebooks with Support from the Alfred P. Sloan Foundation(DPLA,2017/1/13)
https://dp.la/info/2017/01/13/dpla-to-expand-access-to-ebooks-with-support-from-the-alfred-p-sloan-foundation/

参考:
“Open eBooks”が100万ダウンロードを達成:来年度はKindle Fire版・Chromebook版の提供や、所得制限の撤廃を予定
Posted 2016年12月20日

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