電子書籍

国立国会図書館が収集した電子書籍・電子雑誌が100万件を突破

2017年9月、国立国会図書館が収集した電子書籍・電子雑誌の件数が100万件を突破しました。

現在は、無償公開されているものを主な収集対象としており、主な種類は、学協会が発行する学術雑誌や会報などが59万件、地方公共団体が発行する公報、広報誌、統計類などが15万件などとなっています。

これらは国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧することができ、約9割はインターネット上で閲覧することができます。

Booknet Canada、カナダ人の余暇時間と読書習慣に関する調査の結果(2017年)を公表

カナダの出版団体Booknet Canadaが、同団体が毎冬行っているカナダ人の余暇時間と読書習慣に関する調査の最新の結果を発表しています。

2つ選択可能な余暇時間の活動内容についての質問への回答は、インターネット(33%)、家族と過ごす(32%)、TV(31%)、映画(23%)、読書(22%)の順で、ここ3年間似た傾向を示しています。

この1年間に読書をしたと回答した成人の割合は82%で、そのうち、46%が図書館で本を借りたと回答しています。また、読書した冊数については、44%が昨年と同数、38%が増加、17%が減少したと回答しています。

媒体別では、90%が冊子体の書籍を利用しており、オーディオブックが26%、電子書籍は48%と回答しています。年齢別に見ると、18歳から44歳まで年齢層では、冊子体や電子書籍よりもオーディオブックを利用する傾向がありますが、55歳以上では冊子体を好む傾向があり、オーディオブックの利用は少なくなっています。

電子書籍の利用は、この1年間で読書をしたと答えた成人のうち20%が利用したと回答しており、そのうち38%はタブレット端末、23%が電子書籍専用端末、20%がスマートフォンで閲覧しています。

文部科学省、子供の読書活動推進に関する有識者会議(第1回)の資料を公開

2017年8月15日、文部科学省は「子供の読書活動推進に関する有識者会議(第1回)」の配布資料を公開しました。

配布資料のうち「学校図書館における電子書籍の利用モデルの構築 報告書」では、学校図書館で電子書籍を提供した実験結果についてまとめられています。

文部科学省 新着情報(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/news/index.html
※平成29年08月15日欄に「子供の読書活動推進に関する有識者会議(第1回) 配付資料」とあります。

子供の読書活動推進に関する有識者会議(第1回) 配付資料(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/040/shiryo/1389071.htm

松田町(神奈川県)と講談社、「学校教育環境の充実に関する包括連携協定」を締結

2017年8月17日、神奈川県の松田町と講談社が、「学校教育環境の充実に関する包括連携協定」を締結したと発表されています。

松田町では、小・中学生に一人一台タブレット端末が支給されており、協定に関する取組の第一弾として、講談社が、同社運営のクラウド書店「じぶん書店」の仕組みを活用して、町内の小学生(5・6年生)および中学生(全学年)を対象に、「朝の読書の時間」に毎月10冊程度の電子書籍を、月替わりブッククラブ形式で提供します。

松田町と「学校教育環境の充実に関する包括連携協定」を締結(講談社,2017/8/17)
http://www.kodansha.co.jp/upload/pr.kodansha.co.jp/files/pdf/20170817matsudamachiHP.pdf

COUNTER実務指針第5版が正式公開

電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針、COUNTER Code of practiceの第5版が正式公開されました。あわせて、コンテンツ提供者向けのガイドとテクニカルノートも公開されています。

移行期限は2019年1月までで、2019年1月の統計データからは第5版に準じることが必要になります。また、2019年4月までは第4版に準拠したデータの提供も求められるとのことです。

Abstract | The COUNTER Code of Practice
https://www.projectcounter.org/code-of-practice-five-sections/abstract/

品川区(東京都)の「品川区トータル学習システム」事業で、電子図書館サービスの実証運用を開始

2017年7月14日、東京都の品川区教育委員会及び株式会社学研ホールディングスのグループ会社である株式会社学研教育みらい、株式会社学研教育アイ・シー・ティー、株式会社ブックビヨンドが、品川区が実施している「品川区トータル学習システム」事業において、電子図書館サービス「品川区トータル学習システム 図書ライブラリー」の実証運用を開始したと発表しています。

「品川区トータル学習システム」事業は、品川区内の小学校8校、中学校2校の全児童・生徒にタブレットPC(約2,000台)を配布して実施しているトータル学習システムで、今回の実証実験は、学研プラスが発行する書籍を、配信プラットフォーム「Beyond Publishing」を用いて、タブレットPC上で利用できるようにすることで、電子書籍を、授業や宿題、協働学習、朝読書で活用するほか、ダウンロードして自宅など校外で利用することも可能としています。

2017年年9月(2学期)より本格運用する予定とされています。

OverDrive社が2017年後半からCost-per-Circulationモデルを導入すると発表

2017年5月30日、米OverDrive社は同社の図書館向け電子書籍プラットフォーム内において、買い切り型のモデルに加え、新たに利用のあった電子書籍について料金を求めるCost-per-Circulation (CPC)モデルを導入すると発表しました。

CPCモデルはいわゆる利用者主導型購入方式(Patron-Driven Acqusitions、PDA)に相当するものです。OverDriveの全書籍に導入されるわけではなく、当初はSimon & Schuster Audio、Baker Publishing、Lerner Publishingのオーディオブックと電子書籍が対象となるとのことです。これらの出版社の図書についても、CPCモデル以外に従来の買い切り型での提供も継続して行われます。

CPCモデルの開始は2017年後半を予定しており、料金体系についてはまだ確定していないとのことです。

ハリー・ポッター出版20周年にあわせ、電子書籍版の図書館向けライセンス料が2週間限定で無料に

‘Harry Potter and the Philosopher’s Stone’ (邦題:ハリー・ポッターと賢者の石)の出版20周年にあわせ、英国の図書館において同書の電子書籍版の図書館向けライセンス料を2週間限定で無料にするキャンペーンが行われるようです。英The Bookseller誌が報じています。

同誌によると、OverDriveをはじめとする図書館向けの電子書籍アプリにおいて、2017年6月26日から7月9日にかけて、同書が無料かつ同時利用者数の制限なく利用できるようになるとのことです。また、ハリー・ポッターシリーズの著者であるJ.K.ローリング氏の電子書籍サイト、Pottermoreは、図書館向けにポスターやフライヤー等、キャンペーンの広報ツールも提供するとのことです。

JSTOR Labs、デジタル版の学術書の新しい閲覧方法を検討した報告書を公開

2017年6月12日、JSTORのツール作成部門JSTOR Labsが、“Reimagining the Monograph project”の最終報告書“Reimagining the Digital Monograph: Design Thinking to Build New Tools for Researchers”を公開しました。

デジタル形式で入手できる学術書が増える一方、閲覧のための形式としてはしばしばpdfファイルしかないという状況を鑑み、シンプル、かつ、既にpdfで公開されている学術書に実装するにあたって安価な閲覧形式という目標を立てて、オンラインの学術書の新しい閲覧方法のコンセプトの考案やデザインの検討作業を行なった成果です。

あわせて、6人の学者が、冊子体とデジタル版の学術書をどのように用いて研究を行なっているかについてのエスノグラフィ調査の結果も掲載されています。

また、この調査過程で作成された“Topicgraph”と呼ばれるプロトタイプも公開されています。

ニューヨークの地下鉄で、ニューヨーク・ブルックリン・クイーンズの公共図書館等によるプロジェクト“SubwayLibrary”が開始

2017年6月8日、ニューヨーク公共図書館(NYPL)・ブルックリン公共図書館(BPL)・クイーンズ公共図書館(QPL)及びニューヨーク地下鉄(MTA)、Transit Wireless社によるプロジェクト“SubwayLibrary”の開始が発表されました。

地下鉄で電子書籍を無料で提供するサービスで、列車内で無料のWi-Fiに接続し、無料の電子書籍アプリ“SimplyE”の技術を用いて開発された 専用サイトSubwayLibrary.comから利用することができます。

利用できるのは、一駅・二駅で読める分量である本の最初の章のみで(古典作品や短編小説については全文)、その本をもっと読みたい場合には、図書館の電子書籍アプリ“SimplyE”をダウンロードして、残りを読むことになります。

サービス開始にあわせ、NYPLの“Rose Main Reading Room”(大閲覧室)の内装に似せてデザインされた特別車両が走行しており、Transit Wireless社では、特別列車や駅構内の“SubwayLibrary”のポスターを写真をとってハッシュタグ等を付けてTwitterやInstagramで公開すると、Amazon Kindle Voyager等の賞があたるイベントを行っています。

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