機関リポジトリ

E1908 - デジタルリポジトリ連合(DRF)の活動を振り返って

日本の機関リポジトリの連合組織,デジタルリポジトリ連合(Digital Repository Federation:DRF)は2017年3月末で解散し,およそ10年に及ぶ歴史の幕を閉じた。DRFの歴史はこの間の日本における機関リポジトリおよびオープンアクセス(OA)運動の歴史とほぼ重なると言っても過言ではない。この機会にDRF設立以来の活動を振り返り,その意義や解散に至る経緯と今後の見通しなどについて整理してみたい。

【イベント】国立情報学研究所「学術情報基盤オープンフォーラム2017」(6/7-9・東京)、「オープンハウス2017」(6/9-10・東京)

2017年6月7日から9日まで、東京都千代田区の学術総合センターで、国立情報学研究所(NII)による「学術情報基盤オープンフォーラム2017」が開催されます。
 
プログラムでは、「認証(学認)」「クラウド」「リポジトリ」「コンテンツ」「SINET5」「研究データ」「セキュリティ」の7種の分野にわたる計12のセッションが予定されています。
 
また、フォーラムに続き、6月9日から10日まで、同会場で「オープンハウス2017」が開催されます。

基調講演や、NIIが構築・運用する情報通信ネットワーク「SINET」の活用に関する「SINETアイデアソン」、NIIの研究者10名が計100件の研究を発表する「NII研究100連発」、小学生向けのワークショップ、デモ・ポスター展示などが行われます。
 
学術情報基盤オープンフォーラム2017(NII)
http://www.nii.ac.jp/csi/openforum2017/

デジタルリポジトリ連合(DRF)、月刊DRF特別号(通号87号)で「さよならDRF」を特集

2017年3月31日をもって活動終了となるデジタルリポジトリ連合(DRF)が、月刊DRF特別号(通号87号)を発行しています。

24ページで、DRFとOA関連年表、歴代運営委員・WGメンバー・アドバイザ等名簿、委員等からのメッセージが掲載されています。

文部科学省、2016年度の「学術情報基盤実態調査」の結果を発表

2017年3月24日、文部科学省は「平成28年度「学術情報基盤実態調査」」の結果を公表しました。

調査結果のポイントとして、以下が示されています。

<大学図書館編>
・図書館資料費は746億円であり、前年度より16億円増。そのうち、電子ジャーナル経費は295億円であり、為替変動、価格上昇、消費税課税の影響もあり、前年度より19億円増。
・オープンアクセスの観点から教育研究成果を無償公開する「機関リポジトリ」を持つ大学は、486大学(62.5%)となり、前年度より46大学増加。
・学生の主体的な学びを促すアクティブ・ラーニング・スペースは、453大学(58.2%)が設置し、この5年間で約2.5倍に増加。

米国国立医学図書館、Pubmedにおいて機関リポジトリに登録されているフルテキストへのリンク機能を追加

2017年3月22日、米国国立医学図書館(NLM)が、PubmedのLinkout機能を用いて、機関リポジトリに登録されているフルテキストへのリンクを示すアイコンを表示する機能を追加したと発表しています。

機関リポジトリがこの新しい機能に参加することで、アイコンをAbstractの横にある“Full text links”欄に表示させることができます。

Institutional Repository LinkOut: A New Full Text Access Feature in PubMed(NLM Technical bulletin,2017/3/22)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ma17/ma17_linkout_institutional_repository_icon.html

九州大学附属図書館、九大リポジトリ(QIR)にダウンロード数表示機能を追加

2017年3月14日、九州大学附属図書館が、九大リポジトリ(QIR)にダウンロード数表示機能を追加したと発表しています。

「閲覧数」はコンテンツの書誌情報(メタデータ)の表示回数、「ダウンロード数」はコンテンツの本文ファイル(PDFなど)のダウンロード回数を意味しており、「閲覧数」「ダウンロード数」のいずれも、ロボットなどによる機械的なアクセスをある程度除外した件数となるとのことです。

また、「閲覧数」「ダウンロード数」のいずれも、表示は日次で更新され、即時反映はされないとのことです。

九大リポジトリ(QIR)にダウンロード数表示機能を追加しました(九州大学附属図書館,2017/3/14)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/8389

デジタルリポジトリ連合(DRF)、2016年度末で解散

2017年3月8日、デジタルリポジトリ連合(DRF)が、平成28年度末で解散することを発表しています。

DRFは平成18(2006)年度に発足し、現在157機関が参加しています。これまで、機関リポジトリの構築と運営に係る人材育成、技術開発、情報共有を通じて、国内における機関リポジトリの発展とオープンアクセス思潮の興隆につとめてきました。

2016年11月24日付けで、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)からDRFの主な活動を継承する旨の回答を得て、12月8日付けでDRF参加機関に解散についての賛否を問い、その結果、参加機関の3分の2以上である120機関から解散について同意を得たとのことです。

オープンアクセスリポジトリ推進協会、「JPCOAR スキーマ(案)」について意見募集(提出期限:3/24)

2017年3月3日、機関リポジトリ推進委員会メタデータ検討タスクフォースが、Junii2を改訂し新スキーマを策定するにあたり、スキーマ(案)を提示し意見を募集しています。意見募集期間は2017年3月6日から3月24日までです。

なお、2016年7月にオープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)が設立されたことを受けて、機関リポジトリ推進委員会はJPCOAR運営委員会に移行します。いただいた意見は今後、JPCOARにおいて検討していくとのことです。

「JPCOAR スキーマ(案)」に関する意見募集(JPCOAR、2017/3/3)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page_id=54

クロアチアの国レベルのリポジトリ“DABAR”(記事紹介)

OpenAIREのブログで、クロアチアの国レベルのリポジトリ“DABAR”が紹介されています。

オープンアクセス(OA)ジャーナル415誌を収録するリポジトリHRČAKと、3万以上のフルテキストの文献が収録されているCroatian Scientific Bibliography(CROSBI)を除いて、クロアチアには2015年まで機関リポジトリが7しかなかったこと、クロアチアの学術コミュニティ全体のためのリポジトリを開設するイニシアチブが2014年3月に立ち上がったこと、そのリポジトリとしてDABAR(Digital Academic Archives and Repositories)が2015年8月に開設されたこと、などが紹介されています。

Croatian national repository system DABAR & OpenAIRE(OpenAIRE Blog, 2017/2/7)
https://blogs.openaire.eu/?p=1767

全クロアチアリポジトリ"DABAR"(記事紹介)(STI Updates, 2017/2/10)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9419

DABAR
https://dabar.srce.hr/

HRČAK

リポジトリ向けオープンピアレビューモジュール(文献紹介)

Code4Lib Journal誌のIssue 35(2017年1月30日掲載)に、”OPRM: Challenges to Including Open Peer Review in Open Access Repositories”と題する記事が掲載されています。この記事はEUのOpenAIREの一環として開発された、リポジトリ向けのオープンピアレビューモジュール(OPRM)について紹介するものです。

OPRMはDSpace向けに開発されており、スペイン科学研究高等会議のリポジトリDIGITAL.CSIC、スペイン海洋研究機構のe-IEOという2つのリポジトリで実装されています。ソースコード、ドキュメント等はGitHubで公開されています。

OPRM: Challenges to Including Open Peer Review in Open Access Repositories
http://journal.code4lib.org/articles/12171

Open Peer Reviw Module
https://github.com/arvoConsultores/Open-Peer-Review-Module/wiki

参考:
オープンピアレビュー実験に関する報告
Posted 2016年4月19日

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