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機関リポジトリ

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示

九州大学、オープンアクセス方針の運用を開始

2017年1月1日、九州大学がオープンアクセス方針の運用を開始しました。

九州大学は2016年1月19日にオープンアクセス方針を採択していましたが、実施要領等はその後、作成するとしていました。2016年12月2日に実施要領が決定されたことを受け、2017年1月1日から方針の運用を開始したとのことです。

九州大学の教員はあわせて公開されている登録手順(マニュアル)に従い、2017年1月1日以降に出版した研究成果を九州大学学術情報リポジトリ(QIR)に登録することが求められます。なお、登録の負担を軽減するため、2017年度後半を目途に九州大学研究者情報(大学評価情報システム)から研究成果の登録も行えるようにすることを準備中とのことです。

九州大学オープンアクセス方針の運用を開始しました(九州大学、2017/1/10付け)
http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/notices/view/598

九州大学オープンアクセス方針実施要領(QIR)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/services/qir/oa_policy_guideline

オープンアクセス方針対象研究成果の登録手順(QIR)

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、地域ワークショップ(中国四国地区)を開催(12/2・広島)

2016年12月2日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、広島大学図書館において、活動計画の周知・参加促進およびこれから期待される活動について意見交換を行うことを目的として、地域ワークショップを開催します。

プログラムは以下の通りです。申込締切は11/30です。

13:00-13:10 挨拶(広島大学:高橋努氏 / 北海道大学:富田健市氏)
13:10-14:00 「研究者の視点からリポジトリに期待すること」(広島大学:山崎勝義氏)
14:00-14:15 「オープンアクセス方針の採択状況」(徳島大学:山本豪氏)
14:15-14:45 「博士論文と著作権に関する話題」(福山平成大学:尾崎史郎氏)
15:00-15:40 「機関リポジトリ推進委員会 WG/TF報告」(広島大学:川村拓郎氏)
15:40-16:10 「今後のリポジトリコミュニティに期待すること」(鳥取大学:中谷昇氏)
16:15-17:15 「JPCOARの紹介と今後の活動に関する意見交換」
(北海道大学:富田健市氏 / 広島大学:山崎勝義氏 / 静岡大学:鈴木雅子氏 / 鳥取大学:尾崎文代氏)
17:30-    情報交換会

JPCOAR地域ワークショップ(中国四国地区)の開催について(オープンアクセスリポジトリ推進協会)

機関リポジトリ推進委員会、junii2改訂の基本方針を公開

2016年10月27日、機関リポジトリ推進委員会は、junii2改訂の基本方針を公開しています。

機関リポジトリ推進委員会メタデータ検討タスクフォースでは、オープンサイエンスの動向、オープンアクセス方針採択の広がり、識別子の拡充など、社会的・技術的な変化に対応し、junii2の改訂を検討してきました。このたび、junii2改訂の基本方針がまとめられました。今後、さらに、次期スキーマ策定に向けた詳細を検討していくとのことです。

junii2改訂の基本方針を公開します(機関リポジトリ推進委員会、2016/10/27)
https://ir-suishin.repo.nii.ac.jp/?page_id=31#_href_235

参考:
NII、JAIROをjunii2バージョン3対応
Posted 2014年3月31日
http://current.ndl.go.jp/node/25806

国立情報学研究所(NII)、メタデータフォーマット“junii2”の学位授与番号(grantid)の推奨記入形式を変更し、バージョン3.1に
Posted 2014年3月27日
http://current.ndl.go.jp/node/25785

国立情報学研究所(NII)、機関リポジトリ用メタデータフォーマット“junii2”のバージョン3.0を公開

リポジトリ収録論文のうち、ORCIDと紐付けられるものは16%強(記事紹介)

2016年10月21日付けの英COREのブログ記事で、リポジトリ収録論文のDOIとORCIDのデータを対照した調査の結果が紹介されています。

COREは英国を中心に、オープンアクセス(OA)リポジトリ・OA雑誌掲載論文のデータを収集し、APIで提供する等しているアグリゲーションサービスです。今回の記事ではCOREで収集している論文データ中、DOIの付与されている約550万本について、ORCIDのAPIを用いてデータを対照した結果が報告されています。分析の結果、196,713人の異なる著者による論文927,645本が、ORCIDとCOREの双方にDOIが収録されており、CORE収録論文を分母とすると、16%強がORCIDと紐付けられる状況にあるとのことでした。

この調査に用いられたデータはGitHubで公開されています。

Analysing ORCID coverage across repositories through CORE(CORE blog、2016/10/21付け)
https://blog.core.ac.uk/2016/10/21/analysing-orcid-coverage-across-repositories-through-core/

oacore/orcid-experiments(データセット、GitHub)

Science Europe、加盟機関のオープンアクセス方針に関する調査報告を公開

欧州の研究助成財団・研究実施機関が加盟するScience Europeが、加盟機関のオープンアクセス(OA)方針の状況を調査した結果をまとめた報告書”Open Access Publishing Policies in Science Europe Member Organisations”を2016年10月付けで公開しています。

この報告書は2012年と2014年に実施した質問紙調査の分析結果に基づくもので、さらに2016年6月までの動向の変化も付録に収録されています。調査の結果、加盟機関は義務化の程度や実施済みか計画段階かの差はあれ、OA方針を持っていました。また、ほとんどの機関はリポジトリ等によるOA(グリーンOA)とOA雑誌(ゴールドOA)の双方を取り入れた方針としていて、ゴールドOAを排除してグリーンOAを優先する方針を持つ機関はわずかに存在するものの、グリーンOAを排除しゴールドOAを優先する機関はなかった等としています。

Open Access Publishing Policies in Science Europe Member Organisations: Key Results from Science Europe and Global Research Council Surveys(Science Europe)

Springer Nature社、論文シェア機能“SharedIt”の本格提供を開始

2016年10月17日、Springer Nature社は、無料のコンテンツ・シェアリング・イニシアチブ“SharedIt”の本格提供の開始を発表しています。

2014年12月から行われた、Nature関連雑誌を対象としたトライアルの成功を受けて、本格的に開始されたもので、同社の全てのポートフォリオのほか、共同で所有しているジャーナルや、パートナーが所有するジャーナル、約2,300誌を対象に、著者や購読者が、無料版の原著論文へのリンクをソーシャルメディア、リポジトリ、ウェブサイト、電子メールに、ReadCubeの拡張PDF機能を用いることで、張り付けることができるようになります。

また、同機能を、研究成果の共有を目的に、200の主要メディアやブロガーにも提供するとともに、医療情報提供サイト“patientINFORM”を通じて、米国がん協会や米国乳がん連合といった患者支援組織のウェブサイトを訪問した利用者が関連する無料版の研究論文を利用できるようにしています。

中国、学術機関リポジトリグループCHAIR設立

2016年9月21日から22日まで、中国・重慶に於いて中国機関リポジトリ第4回年次大会が開催されました。この会議は、中国科学院国家科学図書館と、CIRG(中国機関リポジトリ実装グループ)、重慶大学図書館の共催で行われ、330人以上の登録参加者を集めました。

研究データ管理、CRISシステムとの統合、トレーニング、ポリシー、ガイドライン等幅広く議論され、機関リポジトリ構築をサポートするChina Open Research Cloud (CORC)の機能とサービスの紹介や、海外諸機関の講演者によるプレゼンテーション、中国学術機関リポジトリ(China Academic Institutional Repository: CHAIR)の創立式典が行われました。CHAIRには33大学が加盟しています。

Brief report of the 2016 Chinese Institutional Repository Conference and launch of the new repository group in China, CHAIR(COAR、2016/10/19)
https://www.coar-repositories.org/news-media/news-from-china/

参考:

ミシガン大学、研究データサービスとリポジトリ「Deep Blue Data」の提供を開始

2016年9月20日、ミシガン大学図書館は、計画、作成、組織化、共有、保存を含む研究データのライフサイクルのすべての段階を通じて研究者をサポートするサービスと、リポジトリの提供を開始しています。

“Deep Blue Data”は、2006年に設置され現在11万件以上の登録がある、大学の機関リポジトリ“Deep Blue”を拡張したものです。これは、ミシガン大学の研究者が、データ共有義務を果たし、また、世界中の同僚や仲間が研究データセットをより簡単に利用できるようにする新しいプラットフォームを提供します。さらに、登録の際にデジタルオブジェクト識別子(DOI)を割り当てることも出来ます。

“Deep Blue”はDSpaceベースのシステムですが、“Deep Blue Data”はHydra/Fedoraのフレームワーク上で構築されており、Hydra/Fedoraで2つのリポジトリを調整しているとのことです。

Library launches Research Data Services and Deep Blue Data(The University RECORD、University of Michigan、2016/9/20)

一橋大学附属図書館、機関リポジトリ「HERMES-IR」でDOIの付与を開始

2016年10月14日、一橋大学附属図書館は、機関リポジトリ「HERMES-IR」でDOIの付与を開始したことを発表しています。

同大学の紀要論文および平成25年度(インターネット公表義務化)以降学位授与分の博士論文、計12,942件にDOIを付与したもので、今後、HERMES-IRに新規登録する紀要論文および博士論文には、登録と同時にDOIを付与します。

一橋大学機関リポジトリ「HERMES-IR」でDOIの付与を開始しました(一橋大学附属図書館,2016/10/14)
http://www.lib.hit-u.ac.jp/news_detail/n/20161014_2/

参考:
大阪大学附属図書館、機関リポジトリ「OUKA」収録コンテンツへのDOI付与を開始
Posted 2016年8月1日
http://current.ndl.go.jp/node/32209

名古屋学院大学リポジトリで公開している全ての研究成果にDOIを登録
Posted 2016年1月19日
http://current.ndl.go.jp/node/30481

九州大学附属図書館、九州大学学術情報リポジトリ(QIR)に登録された、同学の刊行物に掲載の論文等へのDOI登録について発表:QIRのコンテンツの半数以上にDOIが付与

カタール大学図書館、ScienceDirectから機関リポジトリへのデータ自動取得についてElsevier社と連携

2016年9月28日、Elsevier社はカタール大学図書館と、同大学の教員・研究者が発表した論文のビジビリティ、インパクト、流通を最大化するために連携を結んだことを発表しました。具体的には、Elsevier社の電子ジャーナルプラットフォームScienceDirectのAPIを用い、カタール大学の機関リポジトリQSpaceに対し、同大学の研究者による論文データを自動で配信していくとのことです。

この連携により、Elsevier社の雑誌に掲載されたカタール大学の研究者の論文については、論文のメタデータのみならず、エンバーゴの終了期間や、論文本文のデータもQSpaceに配信されるようになるとのことです。QSpaceはElsevier社から提供された本文データか、あるいはローカルサーバにホストしてある著者最終稿のデータか、リンクする対象を選ぶことができます(双方にリンクすることもできます)。ただしScienceDirect版が有料の雑誌に掲載されている場合、購読機関以外の利用者は最初の1ページのみが閲覧できるとのことです(ScienceDirect版がオープンアクセスの場合、当然ですが誰でもQSpaceから全文を利用できます)。

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