オーストラリア

オーストラリア国立図書館、総選挙期間中に収集した政府機関ウェブサイトを公開

オーストラリア国立図書館(NLA)は、連邦政府のウェブサイトをバルク収集する“Australian Government Web Archive (AGWA) ”に、900万ファイル、1.1TBのデータを追加したと発表しています。

追加されたのは、オーストラリアの総選挙期間中の、2016年6月下旬から7月上旬に収集した政府機関のウェブサイトで、今回、インデキシングされ利用可能となりました。

Australian Government Web Archive
http://webarchive.nla.gov.au/gov/
※Latest updates欄に説明があります。

参考:
E1793 - オンライン資料の納本制度の現在(3)オーストラリア
カレントアウェアネス-E No.302 2016.04.28
http://current.ndl.go.jp/e1793

米国の調査会社、大学図書館における計量書誌学指標及びaltmetricsの利用に関する調査報告書を刊行

米国の調査会社Primary Research Group(PRG)が、大学図書館における計量書誌学指標及びaltmetricsの利用の現状について調査した報告書“International Benchmarks for Academic Library Use of Bibliometrics & Altmetrics, 2016-17”(有料)を刊行しました。

この調査には、北米・欧州・オーストラリア・ニュージーランドの20の大学が参加しました。

アナウンスメントで紹介されている結果によると、50パーセントの機関が所属する研究者のトムソン・ロイターのResearcherID取得を支援していたこと、大半にあたる60%の機関がビブリオメトリクスサービスの需要がやや増えていると述べたこと、altmetricsのためにFacebookページインサイトを利用していたのは5%であったこと、等が紹介されています。

International Benchmarks for Academic Library Use of Bibliometrics & Altmetrics, 2016-17
http://www.primaryresearch.com/view_product.php?report_id=605

参考:

マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達

世界知的所有権機構(WIPO)は、2016年6月30日、カナダがマラケシュ条約(盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約)を批准したことにより、発効に必要な批准国数20か国に到達したと発表しています。

マラケシュ条約は、2016年9月30日に発効することになります。

批准20か国は、インド、エルサルバドル、アラブ首長国連邦、マリ、ウルグアイ、パラグアイ、シンガポール、アルゼンチン、メキシコ、モンゴル、韓国、オーストラリア、ブラジル、ペルー、北朝鮮、イスラエル、チリ、エクアドル、グアテマラ、カナダです。

関係団体もコメントを発表しています。

Canada’s Accession to Marrakesh Treaty Brings Treaty into Force(WIPO,2016/6/30)
http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2016/article_0007.html

WIPO-Administered Treaties
Contracting Parties > Marrakesh VIP Treaty (Treaty not yet in force)

今年の公共図書館世界一は?:“Public Library of the Year Award 2016”の候補4館が発表される

デンマークのAgency for Culture and Palacesが、“Systematic - Public Library of the Year Award 2016”に、以下の4館がノミネートされたと発表しています。

・シカゴ公共図書館チャイナタウン分館(米国)
・DOKK1(デンマーク)
・Geelong Library & Heritage Centre(オーストラリア)
・Success Public Library(オーストラリア)

大賞受賞者は、2016年8月15日、米国オハイオ州コロンバスで開催される第82回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会内で発表されます。

同賞は、デンマークのAgency for Culture and Palacesや建築保存協会Realdaniaによる、これからの公共図書館のデザインを模索する“Model Programme for Public Libraries”の一環で、IT企業のSystematic社が支援しています。

選考に当たっては、デジタル化の動向・利用者の要求・地域文化・多様な人々の要望へ対応するために実施している、オープンで機能的な建築表現を考慮に入れています。

オーストラリア図書館協会、職業教育機関の図書館に関する調査プロジェクトを終了:プロジェクトの成果は協会ウェブサイトで公開

2016年6月28日、オーストラリア図書館協会(ALIA)の職業教育機関(VET)の図書館に関する諮問委員会(VLAC)が、以下の3つの調査プロジェクトの終了を報告しています。

・公立の職業専門学校(TAFE)や私立のカレッジにおける図書館サービスの標準についてまとめたガイドラインの策定
・予算カットのTAFEの図書館や図書館員への影響調査
・全国のTAFEの図書館のリスト作成

プロジェクトの成果はVLACのウェブサイトで公開されています。

Newly released ALIA guidelines, survey and mapping projects support advocacy for libraries in the VET sector(ALIA,2016/6/28)
https://www.alia.org.au/media-releases/newly-released-alia-guidelines-survey-and-mapping-projects-support-advocacy-libraries-vet-sector

Guidelines for Australian VET Libraries(ALIA)

オーストラリア国立図書館の情報探索システム“Trove”とORCIDの連携開始から1年(記事紹介)

2016年5月31日、オーストラリア国立図書館(NLA)が、同館の情報探索システム“Trove”とORCIDの連携開始から1年が経過したことに際し、成果、改善点等をブログで紹介しています。

2015年にORCIDとの連携がはじまった当初は、Troveにおいて識別されていたオーストラリアの研究者は2,000名強であったものの、現在約1万2,000名にまで増加しているとされています。

まず、成果としては、従来、Troveにおける研究者のバイオグラフィーに追記することは難しかったものの、現在は、研究者がNLAに連絡をしてきた場合、ORCIDのプロフィールを作成、充実してもらうよう勧めており、ORCIDのレコードが数日後にTroveに反映されるようになっていること、また、2月にリリースされたTrove7.0の新機能である‘Related To’ のファセットによってORCIDのレコードを大学ごとに絞り込むことができるようになったことが紹介されています。

次に改善点として、人文学分野の研究者の識別(自然科学分野の研究者以外を識別するのが難しい現状にあること)、メルボルン大学のように、成果物のレコードにORCIDを含めることが、オーストラリア国内の他の大学でも始められることを期待していること、などが挙げられています。

国際図書館連盟、「グリーンライブラリ賞 2016」の受賞者を発表

2016年5月11日、国際図書館連盟(IFLA)の「環境の持続可能性と図書館」(Environmental Sustainability and Libraries:ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリ賞 2016」の受賞者3団体を発表しています。

1位 El Pequeño Sol ecological library(メキシコ)
2位 City of Cockburn(オーストラリア)
3位 La Tierra para quien la siembra(コロンビア)

第1回目となる今回は、世界中の30団体からの応募があったとのことです。

Facebook(IFLA ENSULIB,2016/5/11,2016/5/13,2016/5/17)
https://www.facebook.com/ensulib/posts/879861512139642
https://www.facebook.com/ensulib/posts/881067082019085
https://www.facebook.com/ensulib/posts/883581325100994

IFLA Green Library Award 2016 Winners announced(IFLA,2016/5/18)

オーストラリア・サザンクイーンズランド大学が開発したオープンアクセス論文の検索エンジン“OpenAccess.xyz”(記事紹介)

2016年5月10日付のitnews(iTnews.com.au)が、オーストラリア・クィーンズランド州にあるサザンクイーンズランド大学が開発した、Amazon Web Services(AWS)を用いた、オープンアクセス論文の検索エンジン“OpenAccess.xyz”(beta版)を紹介しています。

各国の機関リポジトリに含まれる1,600万件以上のオープンアクセスの記事のフルテキスト情報が検索対象で、検索結果画面は、標準的な形式のものと、GoogleブックスのNgram Viewer型式のものが用意されているとのことです。

USQ's open access search project hits 16 million records(iTnews,2016/5/10)
http://www.itnews.com.au/news/usqs-open-access-search-project-hits-16-million-records-419312

OpenAccess.xyz
http://openaccess.xyz/

OpenAccess.xyz(Ngram Viewer型式)
http://openaccess.xyz/ngram.html

参考:

連邦政府予算のカットにより、Troveへの新規コンテンツの追加が困難に(オーストラリア)

2016年5月5日付のABC(オーストラリア放送協会)が、2016年度の連邦予算で財源を確保することに失敗したため、オーストラリア国立図書館(NLA)が、同館の情報探索システムTroveに新規コンテンツを追加できなくなったことを報じています。

ABCのインタビューを受けたオーストラリア図書館協会(ALIA)会長・マッケラシャー(Sue McKerracher)氏は、今回のニュースは、郷土史家、人文学者、家族史の調査にとって打撃であることや、自然災害等が多いオーストラリアにおいて、Troveによる地域資料のデジタル化は、地域の歴史を残す事を保証していることを指摘しています。

Budget 2016: Cuts force online archive Trove to stop adding to collection(ABC,2016/5/5)
http://mobile.abc.net.au/news/2016-05-05/national-library-trove-project-not-funded-to-add-to-collection/7377634

Trove Stalled (ALIA,2016/5/5)
https://www.alia.org.au/news/14299/trove-stalled

参考:

E1793 - オンライン資料の納本制度の現在(3)オーストラリア

E1793 - オンライン資料の納本制度の現在(3)オーストラリア

◯はじめに

2015年8月17日にオーストラリア連邦議会を通過した「民法・司法関係法改正法2014」(Civil Law and Justice Legislation Amendment Bill 2014)によって,オーストラリア国立図書館(NLA)への納本対象資料をオンライン資料にも拡大するように改正された著作権法が,2016年2月17日施行された。これまで,NLAでは,無償のオンライン資料を出版者との契約により収集してきたが,改正著作権法の施行に伴い,有償・無償を問わずオンライン資料は全て納本制度に基づき収集できることとなった。2012年に司法省からオンライン資料のオンデマンド収集を主旨とする納本制度の拡大について提言が出されたが,これはその提言の延長にあるものであろう。

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