オーストラリア

オーストラリア図書館協会、職業教育機関の図書館に関する調査プロジェクトを終了:プロジェクトの成果は協会ウェブサイトで公開

2016年6月28日、オーストラリア図書館協会(ALIA)の職業教育機関(VET)の図書館に関する諮問委員会(VLAC)が、以下の3つの調査プロジェクトの終了を報告しています。

・公立の職業専門学校(TAFE)や私立のカレッジにおける図書館サービスの標準についてまとめたガイドラインの策定
・予算カットのTAFEの図書館や図書館員への影響調査
・全国のTAFEの図書館のリスト作成

プロジェクトの成果はVLACのウェブサイトで公開されています。

Newly released ALIA guidelines, survey and mapping projects support advocacy for libraries in the VET sector(ALIA,2016/6/28)
https://www.alia.org.au/media-releases/newly-released-alia-guidelines-survey-and-mapping-projects-support-advocacy-libraries-vet-sector

Guidelines for Australian VET Libraries(ALIA)

オーストラリア国立図書館の情報探索システム“Trove”とORCIDの連携開始から1年(記事紹介)

2016年5月31日、オーストラリア国立図書館(NLA)が、同館の情報探索システム“Trove”とORCIDの連携開始から1年が経過したことに際し、成果、改善点等をブログで紹介しています。

2015年にORCIDとの連携がはじまった当初は、Troveにおいて識別されていたオーストラリアの研究者は2,000名強であったものの、現在約1万2,000名にまで増加しているとされています。

まず、成果としては、従来、Troveにおける研究者のバイオグラフィーに追記することは難しかったものの、現在は、研究者がNLAに連絡をしてきた場合、ORCIDのプロフィールを作成、充実してもらうよう勧めており、ORCIDのレコードが数日後にTroveに反映されるようになっていること、また、2月にリリースされたTrove7.0の新機能である‘Related To’ のファセットによってORCIDのレコードを大学ごとに絞り込むことができるようになったことが紹介されています。

次に改善点として、人文学分野の研究者の識別(自然科学分野の研究者以外を識別するのが難しい現状にあること)、メルボルン大学のように、成果物のレコードにORCIDを含めることが、オーストラリア国内の他の大学でも始められることを期待していること、などが挙げられています。

国際図書館連盟、「グリーンライブラリ賞 2016」の受賞者を発表

2016年5月11日、国際図書館連盟(IFLA)の「環境の持続可能性と図書館」(Environmental Sustainability and Libraries:ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリ賞 2016」の受賞者3団体を発表しています。

1位 El Pequeño Sol ecological library(メキシコ)
2位 City of Cockburn(オーストラリア)
3位 La Tierra para quien la siembra(コロンビア)

第1回目となる今回は、世界中の30団体からの応募があったとのことです。

Facebook(IFLA ENSULIB,2016/5/11,2016/5/13,2016/5/17)
https://www.facebook.com/ensulib/posts/879861512139642
https://www.facebook.com/ensulib/posts/881067082019085
https://www.facebook.com/ensulib/posts/883581325100994

IFLA Green Library Award 2016 Winners announced(IFLA,2016/5/18)

オーストラリア・サザンクイーンズランド大学が開発したオープンアクセス論文の検索エンジン“OpenAccess.xyz”(記事紹介)

2016年5月10日付のitnews(iTnews.com.au)が、オーストラリア・クィーンズランド州にあるサザンクイーンズランド大学が開発した、Amazon Web Services(AWS)を用いた、オープンアクセス論文の検索エンジン“OpenAccess.xyz”(beta版)を紹介しています。

各国の機関リポジトリに含まれる1,600万件以上のオープンアクセスの記事のフルテキスト情報が検索対象で、検索結果画面は、標準的な形式のものと、GoogleブックスのNgram Viewer型式のものが用意されているとのことです。

USQ's open access search project hits 16 million records(iTnews,2016/5/10)
http://www.itnews.com.au/news/usqs-open-access-search-project-hits-16-million-records-419312

OpenAccess.xyz
http://openaccess.xyz/

OpenAccess.xyz(Ngram Viewer型式)
http://openaccess.xyz/ngram.html

参考:

連邦政府予算のカットにより、Troveへの新規コンテンツの追加が困難に(オーストラリア)

2016年5月5日付のABC(オーストラリア放送協会)が、2016年度の連邦予算で財源を確保することに失敗したため、オーストラリア国立図書館(NLA)が、同館の情報探索システムTroveに新規コンテンツを追加できなくなったことを報じています。

ABCのインタビューを受けたオーストラリア図書館協会(ALIA)会長・マッケラシャー(Sue McKerracher)氏は、今回のニュースは、郷土史家、人文学者、家族史の調査にとって打撃であることや、自然災害等が多いオーストラリアにおいて、Troveによる地域資料のデジタル化は、地域の歴史を残す事を保証していることを指摘しています。

Budget 2016: Cuts force online archive Trove to stop adding to collection(ABC,2016/5/5)
http://mobile.abc.net.au/news/2016-05-05/national-library-trove-project-not-funded-to-add-to-collection/7377634

Trove Stalled (ALIA,2016/5/5)
https://www.alia.org.au/news/14299/trove-stalled

参考:

E1793 - オンライン資料の納本制度の現在(3)オーストラリア

E1793 - オンライン資料の納本制度の現在(3)オーストラリア

◯はじめに

2015年8月17日にオーストラリア連邦議会を通過した「民法・司法関係法改正法2014」(Civil Law and Justice Legislation Amendment Bill 2014)によって,オーストラリア国立図書館(NLA)への納本対象資料をオンライン資料にも拡大するように改正された著作権法が,2016年2月17日施行された。これまで,NLAでは,無償のオンライン資料を出版者との契約により収集してきたが,改正著作権法の施行に伴い,有償・無償を問わずオンライン資料は全て納本制度に基づき収集できることとなった。2012年に司法省からオンライン資料のオンデマンド収集を主旨とする納本制度の拡大について提言が出されたが,これはその提言の延長にあるものであろう。

フランスとオーストラリアの国立公文書館が連携協定を締結:両国間の「歴史を共有する」プロジェクトの一環として

2016年4月27日、フランスの文化省において、オーストラリア総督(Governor-General of Australia)が“Imagination, exploration, memory: French-Australian shared histories”プロジェクトの開始を発表しています。

このオーストラリアとフランスの間で共有する歴史的な経験を祝うプロジェクトの一環として、フランス国立公文書館とオーストラリア国立公文書館(NAA)が、両機関の連携強化の協定を締結しています。

「歴史を共有する」というアイデアは、2014年にフランスのオランド(Francois Hollande)大統領が、キャンベラのフランス系オーストラリア人の高校を訪問し、オーストラリア国立公文書館が所蔵する記録を用いて同校の生徒が第1次世界大戦中のオーストラリア帝国軍に参加したフランス人140名を同定する共同プロジェクトを見学した際に思いついたもので、このアイデアが両国の国立公文書館での6年間の協働プログラムに発展したとのことです。

この他、フランスの歴史家のオーストラリア訪問、国際セミナー、展示なども企画されているほか、プロジェクト開始にあたり、オーストラリア国立公文書館長のフリッカー(Fricker)氏はフランスの芸術文化勲章(シュヴァリエ)を授けられています。

オーストラリア・ニュージーランドの学校図書館に関する調査報告書が公開

2016年4月12日、オーストラリアの図書館システムベンダのSoftlink社が、オーストラリア及びニュージーランドの学校図書館に関する調査報告書“2015 Softlink Australian and New Zealand School Library Survey”を公開しました。

同社が、学校図書館が直面する問題や傾向を把握するために行なっているもので、6回目になる今回の調査では、ニュージーランドを初めて対象に含めたとのことです。

予算、資源配分、情報やコンテンツの配信方法 好ましい実践例を調査しており、

・学校図書館予算が近年は安定化していること
・引き続き、学校図書館の蔵書量と、NAPLAN(オーストラリアの学力テスト)の調査結果から見られるリテラシー能力の改善に相関関係があること
・電子書籍の購入が増加していること
・64%の児童、生徒が個人のモバイル端末を所有していること(2014年調査では43%)

などが指摘されています。

2015 Softlink School Library Survey report released(Softlink,2016/4/12)

オーストラリア図書館協会、季刊誌“Journal of the Australian Library and Information Association” (JALIA)を創刊へ

オーストラリア図書館協会(ALIA)は、2017年1月から、“Journal of the Australian Library and Information Association”誌 (JALIA)を創刊すると発表しています。

現在発行している“Australian Library Journal”(ALJ) 誌を名称変更するもので、“Australian Academic and Research Libraries”(AARL) 誌もあわせて廃刊とするとのことです。

JALIA誌創刊の目的は、ALJ誌およびAARL誌の強みを統合することであり、図書館情報学の研究者と実務家からのコンテンツをバランスよく提供する予定とのことです。

冊子体とオンライン版があり、誌面は、論文、書評で構成され、オンラインコンテンツとして映像要約やブログが計画されています。

ダブルブラインドの査読誌であり、季刊で発行され、ALIAの機関会員や定期購読により閲覧可能なほか、3年間のエンバーゴ期間の後無料でも公開されるとのことです。

2018年にオープンする予定のシドニー市図書館が入居する市民センターのイメージ図などが公開(オーストラリア)

2016年3月14日、シドニー市は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニーのダーリングハーバーに2018年にオープンする予定の、図書館が入居する市民センターのイメージ画像等を公開しています。

同施設に入居する図書館には、メイカースペースも設けられるとのことです。

設計は、富山市立図書館が入居する「TOYAMAキラリ」なども手がけた隈研吾(くまけんご)氏で、木材を活かしたデザインとなっています。

Community library marks new chapter for Darling Harbour(City of Sydney, 2016/3/14)
http://www.sydneymedia.com.au/community-library-marks-new-chapter-for-darling-harbour/?utm_source=Twitter&utm_medium=social&utm_content=library-dh&utm_campaign=cosTwitter14March2016

kengo kuma plans the darling exchange for sydney(designboom, 2016/3/15)

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