オーストラリア

オーストラリア図書館協会、出版物の販売促進サービスNetGalleyと連携

2016年8月29日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、書籍の販売促進を目的に、図書館員・書店員・書評家・ブロガー・教師などに書籍の校正刷りを提供するサービスNetGalleyと連携したことを発表しています。

この連携により、ALIAの会員は、NetGalley上の出版予定の書籍のレビューを行なうことにより、出版社に意見をフィードバックすることができるとともに、同サービスを用いて、オーストラリアの図書館員による月刊の推薦図書リスト“LibrariansChoice”に書籍を推薦することができるようになります。

NetGalleyは、世界の2万9千人の図書館員が無料で利用しており、350の出版社や何百人もの個々の著者から寄せられた出版予定の書籍を閲覧できるようになっています。

Australian Library and Information Association, LibrariansChoice and NetGalley Announce New Ways to Access and Review New Books(ALIA,2016/8/29)

オーストラリアのデジタルインクルージョンの現状を調査した報告書

2016年8月24日、オーストラリアの通信会社テルストラとスウィンバン工科大学の研究所による取組み“Australian Digital Inclusion Index”が、調査会社ロイ・モルガン・リサーチ社の支援を受け、オーストラリアのデジタルインクルージョンの現状を調査した報告書“Measuring Australia's Digital Divide”を公開しました。

同報告書では、オーストラリア人はより多くの時間と費用をインターネットに費やしている一方でデジタルに関する能力が比較的低いこと、年齢・収入・居住地がインターネットへのアクセス環境や情報リテラシー能力に影響を与えていること、身体障害者や低所得者等がデジタル環境から疎外されるリスクがあること、教育状況や雇用状況が平均より低い地域はインターネットの利用が少ないこと、都市より地方のほうが包摂度を示すポイントが低いことなどが指摘されています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)では、この調査を受けて、公共図書館は、無料のインターネット接続の提供、デジタルリテラシー教育の提供、オンラインの政府サービスの利用、就職活動、オンラインリソースの利用、宿題の支援等を通じて、デジタルインクルージョンを支援するという重要な役割があると述べています。

【イベント】国際公文書館会議ソウル大会記念シンポジウム「アーカイブズの未来を考える」(9/11・東京)

2016年9月11日、国際公文書館会議(ICA)ソウル大会の開催(2016/9/5~9/10)を受けて、東京都の一橋講堂で、ICAソウル大会記念シンポジウム「アーカイブズの未来を考える」が開催されます。

第1部では以下の記念講演が行われます。

・ICA事務総長デービッド・リーチ氏「情報化時代におけるICAの役割」
・ICA会長デービッド・フリッカー氏「デジタル情報の継続性-情報社会に対応するためのオーストラリア国立公文書館の改革」

第2部では「日本のアーカイブズへの期待」と題したパネルディスカッションが行われ、国立公文書館長の加藤丈夫氏がモデレータを務め、記念講演を行った両氏と、一橋大学教授の井上由里子氏と青山学院大学特任教授の御厨貴氏がパネリストとして登壇します。

定員は500名で、参加費は無料ですが、メール・往復はがき・FAXでの事前の申し込みが必要です。

ICAソウル大会記念シンポジウム「アーカイブズの未来を考える」(国立公文書館)
http://www.archives.go.jp/about/activity/ica2016.html

オーストラリア図書館協会、全国学力テストの結果を受け声明を発表:司書教諭の積極的な配置を要望

2016年8月3日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、2016年の全国学力テスト(NAPLAN)の結果において、リテラシーや基礎学力において有意な変化が見られなかったことを受け声明を発表しています。

ALIAは、学校図書室の設置や司書教諭の配置がそれら能力の向上に貢献することが明らかにも関わらず、オーストラリア教育研究所(ACER)が実施した調査では、司書教諭が他の学校の専門職員と比べて配置が少ないこと、キャリアの少ない教員が学校図書室の運営を担っていること、学校図書室の運営を担当している初等教育の教員の3分の1、中等教育の教員の4分の1が図書館情報学を修めていないこと、社会経済的に下位の学校のほうが司書教諭の配置が少ないこと、等をあげ、能力のある司書教諭を初等学校・中等学校に積極的に配置するよう求めています。

ALIA calls for more teacher librarians following flat NAPLAN test results(ALIA,2016/8/3)
https://www.alia.org.au/news/14553/alia-calls-more-teacher-librarians-following-flat-naplan-test-results

参考:

オーストラリア図書館協会とオーストラリア出版協会、図書館のプロモーション活動における書影の利用について合意

2016年8月付けで、オーストラリア図書館協会(ALIA)とオーストラリア出版協会(APA)は、目的が図書館のプロモーション活動(ポスター、展示、カタログ、しおり、ウェブサイト、ソーシャルメディア)で、かつ、オーストラリアの出版社が著作権を所有しているものについては、事前の許可や利用料の支払いなしに書影(表紙画像)を利用できることで合意したと発表しています。

Agreement between ALIA and the Australian Publishers Association(ALIA,2016/8)
https://www.alia.org.au/copyright-and-book-covers

Educational Institutions & Libraries: Using Book Covers (Australian copyright counsil)

オーストラリア及びニュージーランドの国立図書館・州立図書館の連合であるNSLA、“Born Digital 2016”を開催(8/8-8/12)

2016年8月8日から8月12日まで、公益のためにデジタルコンテンツを保存することの重要性を啓発する“Born Digital 2016: collecting for the future”を実施することを、オーストラリア及びニュージーランドの国立図書館及び州立図書館の連合であるNSLA(National and State Libraries Australia)が発表しています。

NSLAのDigital Preservationプロジェクトが主催するもので、オーストラリア国立図書館(NLA)やニュージーランド国立図書館(NLNZ)をはじめ、NSLAの各図書館でイベントが開催されます。

デジタルコンテンツの収集保存に関する疑問について、専門家にオンラインでインタビューし、期間中に毎日公開する、といった取組も行われるようです。

Born Digital 2016: promoting digital preservation and 25 years of life on the web(NSLA, 2016/7/29)
http://www.nsla.org.au/news/born-digital-2016-promoting-digital-preservation-and-25-years-life-web

オーストラリア国立図書館、総選挙期間中に収集した政府機関ウェブサイトを公開

オーストラリア国立図書館(NLA)は、連邦政府のウェブサイトをバルク収集する“Australian Government Web Archive (AGWA) ”に、900万ファイル、1.1TBのデータを追加したと発表しています。

追加されたのは、オーストラリアの総選挙期間中の、2016年6月下旬から7月上旬に収集した政府機関のウェブサイトで、今回、インデキシングされ利用可能となりました。

Australian Government Web Archive
http://webarchive.nla.gov.au/gov/
※Latest updates欄に説明があります。

参考:
E1793 - オンライン資料の納本制度の現在(3)オーストラリア
カレントアウェアネス-E No.302 2016.04.28
http://current.ndl.go.jp/e1793

米国の調査会社、大学図書館における計量書誌学指標及びaltmetricsの利用に関する調査報告書を刊行

米国の調査会社Primary Research Group(PRG)が、大学図書館における計量書誌学指標及びaltmetricsの利用の現状について調査した報告書“International Benchmarks for Academic Library Use of Bibliometrics & Altmetrics, 2016-17”(有料)を刊行しました。

この調査には、北米・欧州・オーストラリア・ニュージーランドの20の大学が参加しました。

アナウンスメントで紹介されている結果によると、50パーセントの機関が所属する研究者のトムソン・ロイターのResearcherID取得を支援していたこと、大半にあたる60%の機関がビブリオメトリクスサービスの需要がやや増えていると述べたこと、altmetricsのためにFacebookページインサイトを利用していたのは5%であったこと、等が紹介されています。

International Benchmarks for Academic Library Use of Bibliometrics & Altmetrics, 2016-17
http://www.primaryresearch.com/view_product.php?report_id=605

参考:

マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達

世界知的所有権機構(WIPO)は、2016年6月30日、カナダがマラケシュ条約(盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約)を批准したことにより、発効に必要な批准国数20か国に到達したと発表しています。

マラケシュ条約は、2016年9月30日に発効することになります。

批准20か国は、インド、エルサルバドル、アラブ首長国連邦、マリ、ウルグアイ、パラグアイ、シンガポール、アルゼンチン、メキシコ、モンゴル、韓国、オーストラリア、ブラジル、ペルー、北朝鮮、イスラエル、チリ、エクアドル、グアテマラ、カナダです。

関係団体もコメントを発表しています。

Canada’s Accession to Marrakesh Treaty Brings Treaty into Force(WIPO,2016/6/30)
http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2016/article_0007.html

WIPO-Administered Treaties
Contracting Parties > Marrakesh VIP Treaty (Treaty not yet in force)

今年の公共図書館世界一は?:“Public Library of the Year Award 2016”の候補4館が発表される

デンマークのAgency for Culture and Palacesが、“Systematic - Public Library of the Year Award 2016”に、以下の4館がノミネートされたと発表しています。

・シカゴ公共図書館チャイナタウン分館(米国)
・DOKK1(デンマーク)
・Geelong Library & Heritage Centre(オーストラリア)
・Success Public Library(オーストラリア)

大賞受賞者は、2016年8月15日、米国オハイオ州コロンバスで開催される第82回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会内で発表されます。

同賞は、デンマークのAgency for Culture and Palacesや建築保存協会Realdaniaによる、これからの公共図書館のデザインを模索する“Model Programme for Public Libraries”の一環で、IT企業のSystematic社が支援しています。

選考に当たっては、デジタル化の動向・利用者の要求・地域文化・多様な人々の要望へ対応するために実施している、オープンで機能的な建築表現を考慮に入れています。

ページ