医療情報

公共図書館にオンラインの学術文献を無償で提供するプロジェクト“Access to Research”に、医学系雑誌出版者であるBMJ Publishingが参加(英国)

2017年11月1日、英国図書館長協会(SCL)は、公共図書館にオンラインの学術文献を無償で提供するプロジェクト“Access to Research”に、英国の医学系雑誌出版者であるBMJ Publishingが参加したと発表しています。

これにより、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの80%の地方公共団体で、同サービスでの利用が多い分野である健康・生命・医学分野に関するBMJ Publishingの学術文献の利用が可能となります。

BMJ joins leading academic publishers as part of national library resource ‘Access to Research’(SCL,2017/11/1)
http://goscl.com/bmj2017/

米国国立医学図書館、新しい検索アルゴリズムとモバイル端末優先のユーザーインターフェイスを備えたPubMedの試験版を“PubMed Labs”で公開

2017年10月19日、米国国立医学図書館(NLM)が、新しい検索アルゴリズムとモバイル端末優先のユーザーインターフェイスを備えたPubMedの試験版を“PubMed Labs”で公開したと発表しています。

試験版には限られた機能しか搭載されていないものの、それは、搭載されていない機能がPubMedから削除されることを意味するのではなく、現在テストを実施していないだけであると説明されています。

試験項目は、クエリに最も合致するように最適化した新しいランキングアルゴリズム、モバイル端末を優先したレスポンシブウェブデザインのインターフェイス、論文のAbstractから検索語やその類義語を強調するスニペット表示の3点で、3つの項目への意見を募集しています。

カーネギー英国財団とウェルカム・トラスト、公共図書館による医療・健康問題に関する市民参加型プロジェクトを対象としたファンドの助成対象14件を発表

2017年10月11日、カーネギー英国財団(Carnegie UK Trust)とウェルカム・トラストが、英国の公共図書館による医療・健康問題に関する市民参加型プロジェクトに助成する“Engaging Libraries”ファンドの助成対象となる14件のプロジェクトを発表しました。

医療・健康問題に関する議論の促進を試みる1年間のパイロットプロジェクトを支援するもので、120件の申請があり、英国図書館長協会(SCL)、英国図書館情報専門家協会(CILIP)、イングランド芸術評議会(ACE)、スコットランド図書館・情報協議会(SLIC)、ウェールズ政府、アイルランドの“Local Government Management Agency”及び“Libraries NI”により10のプロジェクトが選定されましたが、申請されたプロジェクトに高度なものが多かったため、ウェルカム・トラストが4プロジェクト分の助成を追加しました。

米・公共図書館協会と医学図書館全米ネットワーク、公共図書館職員の健康情報に関する知識・能力を向上させる“Healthy Communities”イニシアチブを開始

2017年10月11日、米・公共図書館協会(PLA)と医学図書館全米ネットワーク(National Network of Libraries of Medicine:NNLM)が“Healthy Communities”イニシアチブの開始を発表しています。

住民に健康情報を提供する情報源となっている公共図書館の職員向けの9か月間のイニシアチブで、公共図書館における健康情報ニーズを評価するとともに、公共図書館員がそのようなニーズを満たすのに役立つ無料の情報源と専門性開発の機会を提供するものです。

2018年初頭には、健康情報に関する研修・ツール・情報源を提供する公共図書館用のウェブサイトが公開されるほか、研修やウェビナー(ウェブセミナー)の開催や、成功事例の記事やポッドキャストの公開を通じて、多くの図書館員が健康情報専門家の認定資格を取得することが目指されています。

E1958 - 国立がん研究センター「がん情報ギフト」プロジェクト

がんは1981年以降,日本の死因の第一位であり,がん患者や家族からの声を受けて,がん対策基本法(2006年)やがん対策推進基本計画(2007年)が制定され,国,地方自治体,医療機関等において国民への情報提供の充実のための意識的な努力が行われるようになっている。そして,国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターが運営するインターネット「がん情報サービス」および各種資料と,がん医療の中核を担うために指定されている全国約400のがん診療連携拠点病院に設置されている「がん相談支援センター」が情報提供の担い手として取り組んできた。がん相談支援センターは,がんについての様々な相談を無料で受け付ける窓口であり,インターネットが使えない人等の情報弱者や,その病院を受診していない患者や家族らも含めて誰でも利用できる。しかし,がん相談支援センターが設置されているがん診療連携拠点病院は,専門的ながん医療の提供や支援の拠点となる一定規模以上の病院であることから,地方においても県庁所在地等,比較的人口が密集した地域に集中しがちであり,がんの情報提供や相談窓口に空白地帯が生じている。

第12回マニフェスト大賞優秀賞候補が発表される:図書館関連の取組も

2017年9月29日、マニフェスト大賞実行委員会が主催する、第12回マニフェスト大賞の優秀賞候補が発表されました。

成果賞の優秀賞候補には、図書館行政の充実に向けて超党派で取り組んでいる墨田区議会(東京都)が 、政策提言賞の優秀賞候補には、「つるがしまどこでもまちライブラリー@議会図書室」を実施している鶴ヶ島市(埼玉県)議会図書委員会委員長の山中基充氏と、県立図書館にがんの情報・相談の拠点の機能を持たせて課題解決型の図書館を目指すことに取り組んでいる岐阜県議会議員の太田維久氏がノミネートされています。

11月2日に実施される授賞式にて、優秀賞の中から最優秀賞(7つの賞から各1件)とグランプリ(最優秀賞から1件)が選ばれるほか、ノミネート外も含めて特別審査委員が選ぶ特別賞も当日発表されます。

第12回マニフェスト大賞ノミネートを発表しました(Manifesto Awards ,2017/9/29)
http://www.local-manifesto.jp/manifestoaward/docs/2017092800010/

【イベント】東海・北陸地区 図書館&がん相談支援センター連携ワークショップ「いつでも、どこでも、だれでもが、がんの情報を得られる地域づくりの第一歩」(in 岐阜)(11/10・岐阜)

2017年11月10日、じゅうろくプラザ(岐阜市文化産業交流センター)において、東海・北陸地区 図書館&がん相談支援センター連携ワークショップ「いつでも、どこでも、だれでもが、がんの情報を得られる地域づくりの第一歩」(in 岐阜)が開催されます。

公立図書館とがん相談支援センターの新たな連携や活動状況を広く紹介し、各地域での住民を対象にした医療・健康情報の連携に係る課題等について話し会う場を設け、取り組みをさらに推進する機会として開催されます。

参加費は無料です。また、事前の申込が必要です。

図書館とがん相談支援センターの連携プロジェクトについて
「図書館とがん相談支援センターの連携プロジェクトについて」
八巻知香子(国立がん研究センターがん対策情報センター)
「公共図書館からみたがん相談支援センターとの連携の意義」
田村俊作(慶應義塾大学名誉教授)

IFLA Journal、2017年10月号が刊行

国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の43巻3号(2017年10月)が公開されました。

発展途上国におけるリプロダクティブヘルスに関する情報ニーズと母親のリテラシー能力に関する文献レビュー、サハラ以南のアフリカ諸国の学術図書館とオープンサイエンスの普及における役割、ウガンダにおける大学図書館での統合図書館システムの導入とそれによる国家の発展への貢献、学術図書館におけるサービス革新のためのナレッジマネジメントの効果、図書館のインパクト評価のための方法と手順「ISO 16439」のレビュー、オーストラリアの2つの公共図書館による地域社会への関与の分析、といった論考が掲載されています。

Out Now: October 2017 issue of IFLA Journal(IFLA,2017/9/12)
https://www.ifla.org/node/11820

米・トウィンズバーグ公共図書館が住宅公社と連携して行なったアウトリーチ活動(記事紹介)

2017年9月4日付の米国図書館協会(ALA)児童図書館サービス部会(ALSC)のブログが、米・オハイオ州のトウィンズバーグ公共図書館が住宅公社と連携して実施したアウトリーチ活動の事例を紹介しています。

2015年に、同館が、地元の公団住宅の居住者の利用が少ないことに気付いたことから、地元住宅公社と連携して開始した、5歳児及びその保護者を対象とした週1回のプログラム“Play, Learn & Grow”を紹介するものです。

同プログラムは、公団住宅の多目的室を会場に、参加者全員で朝食を楽しんだ後、音楽・歌や読み聞かせなどを行ない、その後、テーブル型コンピュータであるインタラクティブステーションを用いて子ども向けの早期教育を実施するものです。

埼玉県立久喜図書館、「図書館で、よろずがん相談」を実施

2017年9月7日、埼玉県立久喜図書館が、「図書館で、よろずがん相談」を実施します。

がん相談支援センターを紹介をするミニセミナー「がん相談支援センターってどんなところ?」(定員20名・申込不要・当日先着順)と、埼玉県立がんセンター地域連携・相談支援センターの専門相談員(ソーシャルワーカー)による無料個別相談(要事前予約・4組まで)が行なわれます。

図書館で、よろずがん相談(埼玉県立図書館)
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/kouen/h29_gansoudan.html
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/news/kouen/h29_gansoudan_tirasi.pdf

ページ