オランダ

オランダ、デンマーク、スイスのOAに関する計量書誌学的調査

2015年1月付けで、オランダ・ライデン大学のCentre for Science and Technology Studies(CWTS)が作成した調査報告” Bibliometric study on Dutch Open Access published output 2000-2012/2013”が公開されていました。

同報告はCWTSがオランダの科学・文化・教育省(Ministry of Science, Culture & Education)に対して提出したもので、オランダの科学者による過去10年のオープンアクセス(OA)出版動向に関する大規模調査の一部として、予備的な結果をまとめたものです。オランダのほか、同国に近い傾向を持つであろう国としてデンマークとスイスについても調査対象に含めています。Web of Scienceのデータを出発点とした場合とDirectory of Open Access Journalsのデータを出発点とした場合の2つの方法で、これらの国々の2000~2012年の学術論文におけるOAの割合や、OA、非OAそれぞれの被引用数の状況の推移等をまとめています。

Bibliometric study on Dutch Open Access published output

オランダ王立図書館、2015-2018の戦略計画を公開

2015年1月5日、オランダ王立図書館(KB)が、“The power of our network”をスローガンとして、KBの2015-2018の戦略計画を公開しました。オランダでは2015年1月1日から、“Wet Stelsel Openbare Bibliotheekvoorzieningen(the Public Library Provisions System Act)”が施行され、この法律のもと、KBは、これまで学術情報において果たしてきたように、公共図書館の分野においても中心的な役割を果たすこととされているとのことです。

2015-2018年の戦略計画の優先事項には、1.国家的な電子図書館の実現、2.国内および国際的な協力関係の強化が挙げられているとのことです。

Strategic Plan 2015-2018(KB, 2015/1/5)
http://www.kb.nl/en/news/2015/strategic-plan-2015-2018
※英語

The power of our network: Strategic plan 2015-2018
http://www.kb.nl/sites/default/files/docs/strategicplan-2015-2018.pdf
※戦略本文(英語版)

LC法律図書館、EUの機密情報収集に関する法律についてのレポートを公開

2014年12月付で、米国議会図書館(LC)法律図書館(The Law Library of Congress)が、EUとその加盟国である英国、フランス、オランダ、ポルトガル、ルーマニア、スウェーデンの機密情報収集を規定する法律についてのレポート“Foreign Intelligence Gathering Laws”を公開しました。

レポートでは、EU加盟国がどのように諜報機関の活動を制御し、情報収集に制限を課しているのかについて、明らかにしているとのことです。すべてのEU加盟国は、共通の責任として、個人情報保護に関するEU法に従う必要があるとのことです。

また、2014年31日のブログ“In Custodia Legis”では、2014年にLC法律図書館で公開された法律関係のレポートが紹介されています。

Foreign Intelligence Gathering Laws(PDF;38ページ)(The Law Library of Congress, 2014/12)
http://www.loc.gov/law/help/foreign-intelligence-gathering/foreign-intelligence-gathering.pdf

欧州で初、図書館による移動するファブラボ“FryskLab”(記事紹介)

2015年2月10日にイタリアのフィレンツェで開催される、OCLCの欧州、中東、アフリカの地域評議会のミーティングEMEA Regional Council Meetingに“FryskLab”が参加すると発表され、“FryskLab”の概要が紹介されています。

“FryskLab”は、欧州初の、図書館による移動するファブラボ(FabLab)で、オランダのフリースランド州の公共図書館サービス機構のプロジェクトとのことです。移動図書館に使用されていたバスをファブラボ(FabLab)とし、3Dプリンタやレーザーカッター、プログラミングのできる機器などを備えているとのことです。

MakerTour2015: FryskLab, Europe’s First Mobile Library-powered FabLab, comes to OCLC EMEARC Meeting
http://www.oclc.org/en-europe/news/announcements/2014/FryskLabcomestoEMEARC15.html

FryskLab
http://www.frysklab.nl/
※トップページに紹介動画が掲載されています。

FryskLab
https://www.fablabs.io/frysklab

Bibliotheek.nl等、欧州と北米の公共図書館における電子書籍貸出モデルに関する報告書を公開

図書館向けのデジタルサービス開発を手掛けるために、オランダ教育・文化・科学省が公共図書館と連携して運営しているBibliotheek.nl等により、欧州と北米の公共図書館における電子書籍貸出モデルに関する報告書が公開されています。2014年始めに開始したオランダの電子書籍サービスを評価するため、15か国における18の異なる電子書籍貸出モデルのデータ等を収集、分析したとのことです。

A Review of Public Library E-Lending Models (PDF: 119ページ)
http://stichting.bibliotheek.nl/content/dam/landelijk/stichting/bestanden/Rapporten-Public-Library-e-Lending-Models.pdf

オランダ大学協会とSpringer社、オープンアクセスに関して合意

2014年11月20日、オランダ大学協会(VSNU)が、Springer社とジャーナルについての購読契約と、公的助成を受けた研究成果のオープンアクセスに向けて合意したと発表しています。

Springer and universities take key step towards open access(VSNU, 2014/11/20)
http://www.vsnu.nl/news/newsitem/12-springer-and-universities-take-key-step-towards-open-access.html

Springer and Dutch universities reach wide-ranging agreement on access(Springer, 2014/11/20)
http://www.springer.com/gp/about-springer/media/press-releases/corporate/springer-and-dutch-universities-reach-wide-ranging-agreement-on-access/40938

参考:
Elsevier社とオランダの大学図書館による購読料とオープンアクセスについての交渉が決裂
Posted 2014年11月7日

美術書誌のいま――革新的な美術文献探索システム「アート・ディスカバリー・グループ目録」(記事紹介)

2014年11月1日付けのartscapeで、「美術書誌のいま──革新的な美術文献探索システム『アート・ディスカバリー・グループ目録』」と題する記事が公開されています。国立西洋美術館の川口雅子氏によるもので、2014年10月にデンマークの首都コペンハーゲンで開催された美術図書館の国際会議の様子を交えて、美術図書館の動向を紹介するものです。

美術書誌のいま──革新的な美術文献探索システム「アート・ディスカバリー・グループ目録」(artscape, 2014/11/1)
http://artscape.jp/study/digital-achive/10104367_1958.html

参考:
IFLAの美術館図書館分科会、「アート・ディスカバリー・グループ目録」の支持を表明
Posted 2014年9月8日
http://current.ndl.go.jp/node/26961

Elsevier社とオランダの大学図書館による購読料とオープンアクセスについての交渉が決裂

2014年11月4日、オランダ大学協会(VSNU)が、Elsevier社とオランダの大学図書館による購読料とオープンアクセスについての交渉が暗礁に乗り上げたと発表しています。大学側は、オランダ教育・文化・科学省の方針に従い、学術出版物の自由利用を求めていたとのことです。

個々の学術出版社の学術ジャーナルの購読契約は、オランダ科学研究機構(NWO)、Royal Netherl
ands Academy of Arts and Sciences (KNAW)、やその他の研究機関だけでなく、オランダの研究大学と応用科学大学等すべてに対してなされているとのことです。いくつかの出版社は、オープンアクセスに対して消極的で、収益モデルの劇的な変化を望んでいないとのことですが、Elsevier社以外の出版社は、オープンアクセスへの移行に成功しているとも発表されているようです。

Negotiations between Elsevier and universities failed(NSNU, 2014/11/)
http://vsnu.nl/news/newsitem/11-negotiations-between-elsevier-and-universities-failed.html

IFLA Journal、2014年10月号が公開:イノベーションの中心としての国立図書館がテーマ

国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の40巻3号(2014年10月)が公開されました。今号は、「イノベーションの中心としての国立図書館」をテーマとしており、シンガポール、オランダ、エジプト、カタール、エジプト、カナダ、オーストラリア、ドイツ、中国、英国の図書館についての記事が掲載されています。

Volume 40 Number 3 October 2014
http://www.ifla.org/files/assets/hq/publications/ifla-journal/ifla-journal-40-3_2014.pdf

IFLA Journal
http://www.ifla.org/publications/ifla-journal

欧州の公共図書館を対象としたデジタルインクルージョンに関するアドボカシー活動への助成

オランダのReading & Writing Foundationが、EUの28の加盟国の公共図書館等を対象に、図書館のアドボカシー活動を支援する助成を行うとし、対象の募集を行っています。公共図書館の役割が過小評価されているとし、Europe 2020(EUの2020までの戦略)の実現にあたって、図書館は社会的包摂、デジタルインクルージョン、生涯教育の分野で重要な役割を果たすとしているようです。このような分野での図書館の貢献についてのアドボカシー活動に対して、最大15,000ユーロの助成が行われるとのことです。

第一段階の募集の締切は2014年10月17日まで、第二段階は2015年4月17日、第三段階は2015年10月16日までの締切が設定されているようです。

Reading & Writing Foundationは、オランダ王室のローレンティン妃のイニシアティブによるもので、オランダ国民のリテラシーに関する課題を解決を目的とする基金とのことです。

CALL FOR PROPOSALS(Public Libraries 2020)
http://www.publiclibraries2020.eu/content/call-proposals-0

Opportunity for EU Public Libraries(IFLA, 2014/10/9)

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