オランダ

国際図書館連盟(IFLA)とBrill社、2015年のオープンアクセス賞にDirectory of Open Access Books(DOAB)を選定

2015年6月17日、国際図書館連盟(IFLA)とBrill社は、オープンアクセスの書籍のディスカバリーサービスを行うオランダのDirectory of Open Access Books(DOAB)を、同分野において極めてすぐれ革新的な独創力があるとして2015年のオープンアクセス賞(IFLA/Brill Open Access award)に選定したと発表しています。

同賞は、IFLAとBrill社により2013年に創設された、学術書のオープンアクセス分野でのイニシアチブのために創設された賞です。

IFLA/Brill Open Access Award 2015 goes to DOAB(IFLA,2015/6/17)
http://www.ifla.org/node/9630

IFLA/Brill Open Access Award 2015 Goes to DOAB(Brill,2015/6/17)
http://www.brill.com/news/iflabrill-open-access-award-2015-goes-doab

Directory of Open Access Books(DOAB)
http://www.doabooks.org/

参考:

オランダ王立図書館(KB)とPorticoが連携

2015年5月28日、オランダ王立図書館(KB)と電子リソースのアーカイブサービスを提供しているPorticoが連携したと発表しています。

Porticono広範な保存基盤と専門的知識を利用して、KBの国際的なe-Depotプログラムを通しての電子ジャーナルの保存を支援するとのことです。

e-Depotでは既に1,500万以上の電子ジャーナルの記事を保存しており、Porticoは、KBに、このプログラムへの新規の科学出版社から保存フォーマットの電子ジャーナルコンテンツを提供するとのことです。

新しい提携者のグループには、BioOne、Walter DeGruyter, Wolters Kluwer, Karger, Brill, Thiemeが含まれるようです。

National Library of the Netherlands - Portico Partnership(KB,2015/5/28)
http://www.kb.nl/en/news/2015/national-library-of-the-netherlands-portico-partnership

所蔵作品デジタル化の魁・アムステルダム国立美術館“Rijksmuseum”(記事紹介)

2015年5月13日のニューヨークタイムズの「デジタル化における最前線のミュージアム」(“A Museum at the Forefront of Digitization”)と題した記事の中で、オランダのアムステルダム国立美術館“Rijksmuseum”が取り上げられています。同館は2020年までに、絵画や陶器、衣服等にいたる様々な所蔵作品(約100万点)全てをデジタル化することを企図しているとのことです。

記事では、(1)現在、所蔵作品のうち25%(絵画のほぼ全てを含む)が高解像度の画像で、同館のウェブサイトからダウンロード可能であること、(2)デジタル化された成果物はCC0(パブリックドメイン)で公開され、かつ同館は創作コンクールを開催したり、tiffファイルを無償で提供するなどいった試みを推奨していることなどが紹介されています。

他にも、デジタル化に当たっての撮影手法についても言及されており、収蔵作品が比較的小さく、手動で撮影するという“Rijksstudio”に対し、米国のスミソニアン協会では既に220万点の所蔵作品をデジタル化していることや、絵画等であれば1日に150~200点を撮影できるというベルトコンベア式に自動でデジタル化を行う方法を用いている、といったことについても言及されています。

オランダ、デンマーク、スイスのOAに関する計量書誌学的調査

2015年1月付けで、オランダ・ライデン大学のCentre for Science and Technology Studies(CWTS)が作成した調査報告” Bibliometric study on Dutch Open Access published output 2000-2012/2013”が公開されていました。

同報告はCWTSがオランダの科学・文化・教育省(Ministry of Science, Culture & Education)に対して提出したもので、オランダの科学者による過去10年のオープンアクセス(OA)出版動向に関する大規模調査の一部として、予備的な結果をまとめたものです。オランダのほか、同国に近い傾向を持つであろう国としてデンマークとスイスについても調査対象に含めています。Web of Scienceのデータを出発点とした場合とDirectory of Open Access Journalsのデータを出発点とした場合の2つの方法で、これらの国々の2000~2012年の学術論文におけるOAの割合や、OA、非OAそれぞれの被引用数の状況の推移等をまとめています。

Bibliometric study on Dutch Open Access published output

オランダ王立図書館、2015-2018の戦略計画を公開

2015年1月5日、オランダ王立図書館(KB)が、“The power of our network”をスローガンとして、KBの2015-2018の戦略計画を公開しました。オランダでは2015年1月1日から、“Wet Stelsel Openbare Bibliotheekvoorzieningen(the Public Library Provisions System Act)”が施行され、この法律のもと、KBは、これまで学術情報において果たしてきたように、公共図書館の分野においても中心的な役割を果たすこととされているとのことです。

2015-2018年の戦略計画の優先事項には、1.国家的な電子図書館の実現、2.国内および国際的な協力関係の強化が挙げられているとのことです。

Strategic Plan 2015-2018(KB, 2015/1/5)
http://www.kb.nl/en/news/2015/strategic-plan-2015-2018
※英語

The power of our network: Strategic plan 2015-2018
http://www.kb.nl/sites/default/files/docs/strategicplan-2015-2018.pdf
※戦略本文(英語版)

LC法律図書館、EUの機密情報収集に関する法律についてのレポートを公開

2014年12月付で、米国議会図書館(LC)法律図書館(The Law Library of Congress)が、EUとその加盟国である英国、フランス、オランダ、ポルトガル、ルーマニア、スウェーデンの機密情報収集を規定する法律についてのレポート“Foreign Intelligence Gathering Laws”を公開しました。

レポートでは、EU加盟国がどのように諜報機関の活動を制御し、情報収集に制限を課しているのかについて、明らかにしているとのことです。すべてのEU加盟国は、共通の責任として、個人情報保護に関するEU法に従う必要があるとのことです。

また、2014年31日のブログ“In Custodia Legis”では、2014年にLC法律図書館で公開された法律関係のレポートが紹介されています。

Foreign Intelligence Gathering Laws(PDF;38ページ)(The Law Library of Congress, 2014/12)
http://www.loc.gov/law/help/foreign-intelligence-gathering/foreign-intelligence-gathering.pdf

欧州で初、図書館による移動するファブラボ“FryskLab”(記事紹介)

2015年2月10日にイタリアのフィレンツェで開催される、OCLCの欧州、中東、アフリカの地域評議会のミーティングEMEA Regional Council Meetingに“FryskLab”が参加すると発表され、“FryskLab”の概要が紹介されています。

“FryskLab”は、欧州初の、図書館による移動するファブラボ(FabLab)で、オランダのフリースランド州の公共図書館サービス機構のプロジェクトとのことです。移動図書館に使用されていたバスをファブラボ(FabLab)とし、3Dプリンタやレーザーカッター、プログラミングのできる機器などを備えているとのことです。

MakerTour2015: FryskLab, Europe’s First Mobile Library-powered FabLab, comes to OCLC EMEARC Meeting
http://www.oclc.org/en-europe/news/announcements/2014/FryskLabcomestoEMEARC15.html

FryskLab
http://www.frysklab.nl/
※トップページに紹介動画が掲載されています。

FryskLab
https://www.fablabs.io/frysklab

Bibliotheek.nl等、欧州と北米の公共図書館における電子書籍貸出モデルに関する報告書を公開

図書館向けのデジタルサービス開発を手掛けるために、オランダ教育・文化・科学省が公共図書館と連携して運営しているBibliotheek.nl等により、欧州と北米の公共図書館における電子書籍貸出モデルに関する報告書が公開されています。2014年始めに開始したオランダの電子書籍サービスを評価するため、15か国における18の異なる電子書籍貸出モデルのデータ等を収集、分析したとのことです。

A Review of Public Library E-Lending Models (PDF: 119ページ)
http://stichting.bibliotheek.nl/content/dam/landelijk/stichting/bestanden/Rapporten-Public-Library-e-Lending-Models.pdf

オランダ大学協会とSpringer社、オープンアクセスに関して合意

2014年11月20日、オランダ大学協会(VSNU)が、Springer社とジャーナルについての購読契約と、公的助成を受けた研究成果のオープンアクセスに向けて合意したと発表しています。

Springer and universities take key step towards open access(VSNU, 2014/11/20)
http://www.vsnu.nl/news/newsitem/12-springer-and-universities-take-key-step-towards-open-access.html

Springer and Dutch universities reach wide-ranging agreement on access(Springer, 2014/11/20)
http://www.springer.com/gp/about-springer/media/press-releases/corporate/springer-and-dutch-universities-reach-wide-ranging-agreement-on-access/40938

参考:
Elsevier社とオランダの大学図書館による購読料とオープンアクセスについての交渉が決裂
Posted 2014年11月7日

美術書誌のいま――革新的な美術文献探索システム「アート・ディスカバリー・グループ目録」(記事紹介)

2014年11月1日付けのartscapeで、「美術書誌のいま──革新的な美術文献探索システム『アート・ディスカバリー・グループ目録』」と題する記事が公開されています。国立西洋美術館の川口雅子氏によるもので、2014年10月にデンマークの首都コペンハーゲンで開催された美術図書館の国際会議の様子を交えて、美術図書館の動向を紹介するものです。

美術書誌のいま──革新的な美術文献探索システム「アート・ディスカバリー・グループ目録」(artscape, 2014/11/1)
http://artscape.jp/study/digital-achive/10104367_1958.html

参考:
IFLAの美術館図書館分科会、「アート・ディスカバリー・グループ目録」の支持を表明
Posted 2014年9月8日
http://current.ndl.go.jp/node/26961

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