オランダ

オランダの学術出版社・IOS Press、研究者向けのウェブサービスであるKudosと連携開始を発表

2016年1月12日、オランダ・アムステルダムに本社を置き、国際STM出版社協会に加盟する、科学・医学系の学術出版社であるIOS Pressは、研究論文の共有や研究論文のインパクト向上などを支援する研究者向けのウェブサービスであるKudosと連携することを発表しました。

連携によって、IOP Pressは新しく出版された論文のメタデータをKudosに提供し、論文著者に電子メールでKudosに登録するようすすめ、プロフィールに新しく出た論文をリンクするという仕組みになるようです。

2016年の第一四半期中にすべてのIOS Pressの雑誌の論文の著者が利用可能になるとのことです。

IOS Press partners with Kudos(IOS Press, 2016/1/12)
http://www.iospress.nl/ios_news/ios-press-partners-with-kudos-2/

オランダ大学協会(VSNU)、Wiley社とオープンアクセスでの出版について合意

2016年2月3日、オランダ大学協会(VSNU)は、Wiley社とオランダの大学の研究者が、同社の約1,400タイトルのハイブリッドジャーナルで、出版料を支払くことなく、オープンアクセスで出版することに合意したと発表しています。

契約は2016年から2019年までで、同社の雑誌へのアクセス権も含まれるとのことです。

Combined open access and subscription agreement between Wiley and Dutch universities(VSNU,2016/2/3)
http://www.vsnu.nl/en_GB/openaccess-eng.html

Open access agreement with Wiley(open access.nl,2016/2/3)
http://www.openaccess.nl/en/events/open-access-agreement-with-wiley

参考:
オランダ大学協会とElsevier社、オープンアクセスと購読契約についての交渉が合意
Posted 2015年12月11日
http://current.ndl.go.jp/node/30197

オランダ大学協会とSpringer社、オープンアクセスに関して合意

Web of Scienceからダウンロードしたデータを分析するソフトウェアCRExplorer公開

トムソン・ロイター社のWeb of Scienceからダウンロードした、参考文献の情報を含む論文データを分析するための新たなソフトウェア”CRExplorer”が公開されています。開発に携わったのは独ライプツィヒ応用科学大学のAndreas Thor氏、マックスプランク研究所のWerner Marx氏、アムステルダム大学のLoet Leydesdorff氏、マックスプランク協会のLutz Bornmann氏です。ツールの公開にあわせ、ツールの使用方法や使用例等を示した論文もarXivで公開されています。

CRExplorer本体は無料ですが、使用するデータはWeb of Scienceを用いて分析対象とする論文グループのデータをダウンロードする必要があります。ダウンロードしたデータを読み込むと、グループ内でよく引用されている論文を特定したり、引用数の経年変化をグラフ化すること等ができるとのことです。

Cited References Explorer
http://www.crexplorer.net/

『アンネの日記』とパブリックドメイン(記事紹介)

2016年1月4日現在、国内外のニュースサイトのほか、スイスのアンネ・フランク財団(Anne Frank Fonds)のウェブサイトなどで、『アンネの日記』が、著者のアンネの死後70年が経過し、パブリックドメインとなるかどうかという問題に関し、多くの記事が掲載されています。

フランスでは、緑の党の議員であるイザベル・アタール(Isabelle Attard)氏や、“affordance.info”のウェブサイトを運営しているOlivier Ertzscheid氏らが公開に踏み切っているようです。

一方で、アンネ・フランク財団は同財団のウェブサイトにおいて、アムステルダム地方裁判所における2015年12月23日の判決から、公開されてから50年が経過するまで保護されるとし、同著作の保護期間は2037年までであることなどを主張しており、The Guardian誌の報じるところなどによれば法的措置も取る考えのようです。

「アンネの日記」が著作権切れで無料公開へ、アンネ・フランク財団は「法的措置を取る」と警告(Gigazine, 2016/1/4)
http://gigazine.net/news/20160104-anne-frank-publish-diary-online/

ユトレヒト大学図書館、学術コミュニケーション・ツールの利用に関するアンケート調査を実施

ユトレヒト大学図書館では、変化する学術コミュニケーションの状況を図表化し把握するための取り組みの一環として、学術コミュニケーション・ツールの利用に関するアンケート調査を実施しています。

実施期間は2016年2月10日まで、調査中及び調査後、中間報告や考察を掲載し、調査結果を発表するとのことです。

調査対象は、学生から教授まで研究を行っている者、または研究のサポートをしている図書館員、出版社、資金提供者とのことです。

学術コミュニケーション・ツールの利用に関するアンケート調査(ユトレヒト大学図書館)
https://101innovations.wordpress.com/nihongo/
※日本語版

オランダ大学協会とElsevier社、オープンアクセスと購読契約についての交渉が合意

2015年12月10日、オランダ大学協会(VSNU)は、Elsevier社と、オランダの学術出版のオープンアクセス(OA)への移行とオランダの研究者の同社の電子ジャーナルの購読契約の継続について原則合意したと発表しています。

この合意は3年間有効で、2016年に開始されるとのことです。

オランダの大学は、2018年までのこの合意により、研究者の出版物の30%をOAにすることを目指すとのことです。

Dutch Universities and Elsevier reach agreement in principle on Open Access and subscription(VSNU,2015/12/10)
http://www.vsnu.nl/en_GB/news-items/nieuwsbericht/241-dutch-universities-and-elsevier-reach-agreement-in-principle-on-open-access-and-subscription.html

Q&A’s for the agreement with Elsevier (VSNU)

オランダ科学研究機構(NWO)、2015年12月1日から、オープンアクセスを推進するために助成条件を厳格化

オープンアクセスを支持しているオランダ科学研究機構(Netherlands Organisation for Scientific Research:NWO)は、2015年12月1日から、オープンアクセスを推進するために、助成条件を厳しくすると発表しています。

これにより、この日付以降にNWOの「提案要請(call for proposals)」の成果である全ての出版物は出版された瞬間から誰にでもすぐにアクセス可能でなければならなくなるとのことです。

オランダの教育・文化・科学大臣は、2024年までに公的資金の援助を受けた出版物全てをオープンアクセスにすると述べており、今回は、その目的に貢献するものだとのことです。

NWO tightens its granting conditions with effect from 1 December(NWO,2015/11/26)
http://www.nwo.nl/en/news-and-events/news/2015/from-as-soon-as-possible-to-immediate-open-access.html

参考:
オランダ科学研究機構がBioMed Centralらと協定、助成研究成果のオープンアクセス出版料(APC)を負担
Posted 2012年9月13日

Elsevier社の言語学雑誌‘Lingua’のオープンアクセスを巡り、同誌の編集者6名を含む編集委員全員が辞職し、新しい雑誌を立ち上げへ Elsevier社も声明を発表

2015年11月2日、Inside Higher Edにおいて、Elsevier社が発行する言語学の雑誌‘Lingua’の編集者6名と編集委員31名全員が辞職したことが報じられています。

同誌の編集長である、Johan Rooryck氏をはじめ編集者らは10月ころにElsevier社に対し、‘Lingua’のフルオープンアクセス化や、同誌の権利を編集者らに無償で譲渡することのほか、著者への著作権の帰属、CC BYの採用、APCの費用などに関し、要求を出していましたが、Elsevier社はこれを拒絶したようです。

同社は、編集者らの辞職に関し、11月4日に声明を発表していて、‘Lingua’が斯界の権威の雑誌となるまでには相当の時間と費用などがかかったもので、無償で編集者らに権利を譲渡することは出来ないこと、‘Lingua’はハイブリッドオープンアクセス誌なので、著者が望めばオープンアクセスに出来ること、要求通りの論文処理費用(APC)では、同誌が立ち行かなくなること、などを反論しています。

なお、Johan Rooryck氏らは、新しいオープンアクセスの雑誌‘Glossa’をたちあげる予定であるようです。

ライデン大学図書館とBrill社が同館所蔵の中世の手稿類8万ページをデジタル化して公開

2015年10月30日、オランダの学術出版社Brill社が、世界的に有名なライデン大学図書館の中世の手稿類を、同館と共同で電子化し、“BrillOnline Primary Sources”を通じて研究者に公開すると発表しています。

コレクションは465タイトル363点8万ページ分の手稿類からなり“BrillOnline Primary Sources”上で、ライデン大学図書館所蔵の中東の手稿類といった他のデジタルコレクションとあわせて公開されるとのことです。

Leiden University Libraries and Brill digitize 80,000 pages of medieval manuscripts(Brill,2015/10/30)
http://www.brill.com/news/leiden-university-libraries-and-brill-digitize-80000-pages-medieval-manuscripts

DANSとMendeley、データアーカイブで協同

2015年9月23日、オランダの学術情報の収集・提供機関であるData Archiving and Networked Services(DANS)は、Mendeleyの新しいデータリポジトリプラットフォームMendeley Dataとの協同を公表しました。DANSは、Mendeley Dataのバックエンドの長期アーカイブを形成しているとのことです。

Collaboration DANS and Mendeley on archiving datasets via the new Data Repository platform Mendeley Data(DANS、2015/09/23)
http://www.dans.knaw.nl/en/current/news/collaboration-dans-and-mendeley-on-archiving-datasets-via-the-new-data-repository-platform-mendeley-data

EASY(Data Archiving and Networked Services)
https://easy.dans.knaw.nl/ui/home

Mendeley Data
https://data.mendeley.com/

参考:

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