オランダ

ユトレヒト大学図書館、学術コミュニケーション・ツールの利用に関するアンケート調査を実施

ユトレヒト大学図書館では、変化する学術コミュニケーションの状況を図表化し把握するための取り組みの一環として、学術コミュニケーション・ツールの利用に関するアンケート調査を実施しています。

実施期間は2016年2月10日まで、調査中及び調査後、中間報告や考察を掲載し、調査結果を発表するとのことです。

調査対象は、学生から教授まで研究を行っている者、または研究のサポートをしている図書館員、出版社、資金提供者とのことです。

学術コミュニケーション・ツールの利用に関するアンケート調査(ユトレヒト大学図書館)
https://101innovations.wordpress.com/nihongo/
※日本語版

オランダ大学協会とElsevier社、オープンアクセスと購読契約についての交渉が合意

2015年12月10日、オランダ大学協会(VSNU)は、Elsevier社と、オランダの学術出版のオープンアクセス(OA)への移行とオランダの研究者の同社の電子ジャーナルの購読契約の継続について原則合意したと発表しています。

この合意は3年間有効で、2016年に開始されるとのことです。

オランダの大学は、2018年までのこの合意により、研究者の出版物の30%をOAにすることを目指すとのことです。

Dutch Universities and Elsevier reach agreement in principle on Open Access and subscription(VSNU,2015/12/10)
http://www.vsnu.nl/en_GB/news-items/nieuwsbericht/241-dutch-universities-and-elsevier-reach-agreement-in-principle-on-open-access-and-subscription.html

Q&A’s for the agreement with Elsevier (VSNU)

オランダ科学研究機構(NWO)、2015年12月1日から、オープンアクセスを推進するために助成条件を厳格化

オープンアクセスを支持しているオランダ科学研究機構(Netherlands Organisation for Scientific Research:NWO)は、2015年12月1日から、オープンアクセスを推進するために、助成条件を厳しくすると発表しています。

これにより、この日付以降にNWOの「提案要請(call for proposals)」の成果である全ての出版物は出版された瞬間から誰にでもすぐにアクセス可能でなければならなくなるとのことです。

オランダの教育・文化・科学大臣は、2024年までに公的資金の援助を受けた出版物全てをオープンアクセスにすると述べており、今回は、その目的に貢献するものだとのことです。

NWO tightens its granting conditions with effect from 1 December(NWO,2015/11/26)
http://www.nwo.nl/en/news-and-events/news/2015/from-as-soon-as-possible-to-immediate-open-access.html

参考:
オランダ科学研究機構がBioMed Centralらと協定、助成研究成果のオープンアクセス出版料(APC)を負担
Posted 2012年9月13日

Elsevier社の言語学雑誌‘Lingua’のオープンアクセスを巡り、同誌の編集者6名を含む編集委員全員が辞職し、新しい雑誌を立ち上げへ Elsevier社も声明を発表

2015年11月2日、Inside Higher Edにおいて、Elsevier社が発行する言語学の雑誌‘Lingua’の編集者6名と編集委員31名全員が辞職したことが報じられています。

同誌の編集長である、Johan Rooryck氏をはじめ編集者らは10月ころにElsevier社に対し、‘Lingua’のフルオープンアクセス化や、同誌の権利を編集者らに無償で譲渡することのほか、著者への著作権の帰属、CC BYの採用、APCの費用などに関し、要求を出していましたが、Elsevier社はこれを拒絶したようです。

同社は、編集者らの辞職に関し、11月4日に声明を発表していて、‘Lingua’が斯界の権威の雑誌となるまでには相当の時間と費用などがかかったもので、無償で編集者らに権利を譲渡することは出来ないこと、‘Lingua’はハイブリッドオープンアクセス誌なので、著者が望めばオープンアクセスに出来ること、要求通りの論文処理費用(APC)では、同誌が立ち行かなくなること、などを反論しています。

なお、Johan Rooryck氏らは、新しいオープンアクセスの雑誌‘Glossa’をたちあげる予定であるようです。

ライデン大学図書館とBrill社が同館所蔵の中世の手稿類8万ページをデジタル化して公開

2015年10月30日、オランダの学術出版社Brill社が、世界的に有名なライデン大学図書館の中世の手稿類を、同館と共同で電子化し、“BrillOnline Primary Sources”を通じて研究者に公開すると発表しています。

コレクションは465タイトル363点8万ページ分の手稿類からなり“BrillOnline Primary Sources”上で、ライデン大学図書館所蔵の中東の手稿類といった他のデジタルコレクションとあわせて公開されるとのことです。

Leiden University Libraries and Brill digitize 80,000 pages of medieval manuscripts(Brill,2015/10/30)
http://www.brill.com/news/leiden-university-libraries-and-brill-digitize-80000-pages-medieval-manuscripts

DANSとMendeley、データアーカイブで協同

2015年9月23日、オランダの学術情報の収集・提供機関であるData Archiving and Networked Services(DANS)は、Mendeleyの新しいデータリポジトリプラットフォームMendeley Dataとの協同を公表しました。DANSは、Mendeley Dataのバックエンドの長期アーカイブを形成しているとのことです。

Collaboration DANS and Mendeley on archiving datasets via the new Data Repository platform Mendeley Data(DANS、2015/09/23)
http://www.dans.knaw.nl/en/current/news/collaboration-dans-and-mendeley-on-archiving-datasets-via-the-new-data-repository-platform-mendeley-data

EASY(Data Archiving and Networked Services)
https://easy.dans.knaw.nl/ui/home

Mendeley Data
https://data.mendeley.com/

参考:

DANSとBrill社が人文社会科学分野のデータジャーナルを創刊

2015年10月20日、オランダの学術情報の収集・提供機関であるData Archiving and Networked Services(DANS)とBrill社は、人文社会科学分野のデータジャーナルを創刊しました。このジャーナルは、Online onlyのオープンアクセス査読誌で、特に歴史学・考古学・言語学・文学をカバーし、年2回刊行するとのことです。

このジャーナルにはデータ論文が含まれ、データセット、研究の背景、研究課題、方法論について記述されています。データ論文にはデータセットやリストについての幅広い説明が掲載され、また、各論文は永続的な識別子を取得するとのことです。

DANS and Brill Publishers launch online journal on research data(DANS、2015/10/20)
http://www.dans.knaw.nl/en/current/news/dans-and-brill-publishers-launch-online-journal-on-research-data

Research Data Journal for the Humanities and Social Sciences(Brill)

オランダ・社会史国際研究所(IISH)、マルクスとエンゲルスの論文をデジタル化して公開

2015年8月11日、オランダの社会史国際研究所(IISH)が、マルクスとエンゲルスの論文をデジタル化して公開したと発表しています。

デジタル化資料は、同研究所のカタログやEuropeana等から閲覧でき、pdfファイルとしてダウンロードして利用できるとのことです。

アムステルダムにある同研究所は1938年以来マルクスとエンゲルスの論文を保存してきた機関とのことです。

Marx & Engels papers completely available online(IISH,2015/8/11)
https://socialhistory.org/en/news/marx-engels-papers-completely-available-online

オランダ王立図書館、2014年版年報を公表

オランダ王立図書館(KB)が2014年版年報を公表しています。
KBにとって2014年は、研究図書館や国立図書館としての現在の機能と並行して、新しい戦略期間の助走を形成しただけでなく、公共図書館の分野で重要な役割を果たす新しい段階への助走でもあったとのことです。

Annual report 2014
https://www.kb.nl/en/news/2015/annual-report-2014

Read the annual report
https://www.kb.nl/sites/default/files/docs/kb_jv_2014eng_def.pdf

オランダ大学協会、所属研究者に対しElsevier社の雑誌の編集責任者を退くよう呼びかけ

複数の媒体で、オランダ大学協会(VSNU)が所属する研究者に対し、Elsevier社の雑誌の編集責任者等を退くよう呼びかけていることが報じられています。

オランダでは大学図書館とElsevier社との間で、購読料とオープンアクセスに関する交渉が決裂していました。VSNUはElsevier社との交渉を有利にするために、ボイコットにより圧力をかけることを企図したとのことです。

この方法でもElsevier社との交渉がうまくいかなかった場合、今後は同社の査読もボイコットすることを呼びかけ、それでも難航した場合には論文投稿のボイコットも呼びかけていくとされています。

Dutch universities start their Elsevier boycott plan(Univers、2015/7/2付け)
https://universonline.nl/2015/07/02/dutch-universities-start-their-elsevier-boycott-plan

Elsevier journal editors 'may be asked to resign' in open access row(Times Higher Education、2015/7/3付け)

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