オランダ

Open Preservation Foundationとオランダ・国立デジタル保存連合が覚書を締結

2016年4月11日、電子資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)とオランダの国立デジタル保存連合(Nationale Coalitie Digitale Duurzaamheid)が、電子資料保存に関する連携協力の覚書を締結したと発表しています。

覚書では、両機関において、計画書の共有、教育活動での協力、電子資料保存のソフトウェアの持続可能性のための協力、が容易になるような方法が設定されていると紹介されています。

Open Preservation Foundation and Nationale Coalitie Digitale Duurzaamheid Sign Memorandum of Understanding(OPF,2016/4/11)
http://openpreservation.org/news/open-preservation-foundation-and-nationale-coalitie-digitale-duurzaamheid-sign-memorandum-of-understanding/

参考:
Open Preservation Foundation(OPF)が2015-2018年の戦略計画を発表 ブランドイメージとWebサイトも一新

EU理事会議長国・オランダ主導のもと、EUのオープンサイエンスに関する会議が開催され、アクションプランが示される

2016年4月4日と5日に、EU理事会議長国(2016年1月から6月)のオランダの教育・文化・科学省副大臣デッカー(Sander Dekker)氏の主催で開かれた会議“Open Science - From Vision to Action”が開催され、EUのオープンサイエンスに関するアクションプラン“EU action plan for Open Science”が示されました。

欧州におけるオープンサイエンスの進展を加速させるアクションプランで、

・2020年までに、すべての公的資金による学術出版物をフルオープンアクセス化すること
・全ての公的資金による研究について、オープンデータ化(データの共有及び再利用)を標準とすること
・オープンサイエンスを進展させ、さらなるオープンサイエンスの有効性や社会や経済に及ぼす影響を増大させること

などを3つの大きな到達点とするもので、“EU2016.nl”のウェブサイトでは会議の一部について、動画と発表資料などが公開されています。

オランダの科学技術・イノベーション諮問会議によるオープンサイエンスに関する勧告書の英語版が公開

2016年3月31日、オランダの科学技術・イノベーション諮問会議(Advisory Council for Science, Technology and Innovation:AWTI)が、オープンサイエンスに関する勧告書“Dare to share Open access and data sharing in science”の英語版を公開しました。

同書では、

・公開性の重要性を認め、知識のより良い活用のための広範な戦略を策定すること
・オランダでのオープンサイエンスの指針の効果的な実現のために努力すること
・EUレベルでのオープンサイエンスと協力すること

が勧告されています。

勧告書のオランダ語版は2016年1月に公開されています。

Dare to share(AWTI)
http://english.awti.nl/documents/publications/2016/01/20/dare-to-share

Dare to share Open access and data sharing in science

OCLCとオランダ王立図書館が、公共図書館のコレクションの可視性を高めるための連携協定を締結

2016年3月31日、OCLCがオランダ王立図書館と連携協定を締結したと発表しています。

協定締結は、オランダの公共図書館のコレクションの可視性を高めるメタデータ管理とディスカバリサービスの構築を目的としており、図書館のメタデータのワークフローを、WorldCat、及び、図書館業務管理システム“WorldShare”に移行するとともに、ディスカバリーサービスである“WorldCat Discovery Services”を、公共図書館のコレクションの可視性を高めるための国家インフラにするとのことです。

オランダ王立図書館は、2015年1月1日施行の“The Public Library Provisions System Act”により、公共図書館の継続的な発展の中心的な役割や電子図書館開発の責任を担うようになっています。

OCLC and the National Library of the Netherlands sign long-term agreement to serve public libraries(OCLC,2016/3/31)
http://www.oclc.org/news/releases/2016/201605leiden.en.html

参考:
オランダ王立図書館、2015-2018の戦略計画を公開

オランダの科学技術情報ゲートウェイ"NARCIS"、45万点の出版物をオープンアクセスで公開

オランダの科学技術情報ゲートウェイ"NARCIS"を通じて、45万点の出版物がオープンアクセスで公開されました。

学術論文18万7千点、レポート6万7千点、博士論文6万5千点が含まれるとのことです。

NARCIS provides access to 450,000 open access publications(open access.nl,2016/3/11)
http://www.openaccess.nl/en/events/narcis-provides-access-to-450000-open-access-publications

NACRIS
http://www.narcis.nl/

オランダのSURFがORCIDと合意、SURFconext経由でORCIDログインが可能に

2016年2月1日、オランダの高等教育・研究機関の協同ICT組織SURFとORCIDが合意に至り、今後オランダの学術認証フェデレーションSURFconext経由でORCIDへのログインが可能になると発表されました。これにより、オランダの研究者は所属機関の認証によるシングルサインオンでORCIDが利用できるようになります。

また、SURFconextは世界各国の学術認証フェデレーションを相互接続しているeduGAINに参加していますが、eduGAINに参加している学術認証フェデレーションを利用している各機関の研究者も、eduGAINを介して各機関からORCIDにログインできるようにすることが出来るとのことです。日本の学認(GakuNin)もeduGAINに参加しています。

また、ORCIDはこの取組の一環として、FacebookやGoogleのアカウントによるORCIDへのログインもできるようにするとのことです。このパイロットプロジェクト終了後、ORCIDのウェブサイトに各機関の参加方法に関する詳細が掲載される予定です。

Signing into to the ORCID registry using institution credentials(ORCID、2016/02/01)

オランダの学術出版社・IOS Press、研究者向けのウェブサービスであるKudosと連携開始を発表

2016年1月12日、オランダ・アムステルダムに本社を置き、国際STM出版社協会に加盟する、科学・医学系の学術出版社であるIOS Pressは、研究論文の共有や研究論文のインパクト向上などを支援する研究者向けのウェブサービスであるKudosと連携することを発表しました。

連携によって、IOP Pressは新しく出版された論文のメタデータをKudosに提供し、論文著者に電子メールでKudosに登録するようすすめ、プロフィールに新しく出た論文をリンクするという仕組みになるようです。

2016年の第一四半期中にすべてのIOS Pressの雑誌の論文の著者が利用可能になるとのことです。

IOS Press partners with Kudos(IOS Press, 2016/1/12)
http://www.iospress.nl/ios_news/ios-press-partners-with-kudos-2/

オランダ大学協会(VSNU)、Wiley社とオープンアクセスでの出版について合意

2016年2月3日、オランダ大学協会(VSNU)は、Wiley社とオランダの大学の研究者が、同社の約1,400タイトルのハイブリッドジャーナルで、出版料を支払くことなく、オープンアクセスで出版することに合意したと発表しています。

契約は2016年から2019年までで、同社の雑誌へのアクセス権も含まれるとのことです。

Combined open access and subscription agreement between Wiley and Dutch universities(VSNU,2016/2/3)
http://www.vsnu.nl/en_GB/openaccess-eng.html

Open access agreement with Wiley(open access.nl,2016/2/3)
http://www.openaccess.nl/en/events/open-access-agreement-with-wiley

参考:
オランダ大学協会とElsevier社、オープンアクセスと購読契約についての交渉が合意
Posted 2015年12月11日
http://current.ndl.go.jp/node/30197

オランダ大学協会とSpringer社、オープンアクセスに関して合意

Web of Scienceからダウンロードしたデータを分析するソフトウェアCRExplorer公開

トムソン・ロイター社のWeb of Scienceからダウンロードした、参考文献の情報を含む論文データを分析するための新たなソフトウェア”CRExplorer”が公開されています。開発に携わったのは独ライプツィヒ応用科学大学のAndreas Thor氏、マックスプランク研究所のWerner Marx氏、アムステルダム大学のLoet Leydesdorff氏、マックスプランク協会のLutz Bornmann氏です。ツールの公開にあわせ、ツールの使用方法や使用例等を示した論文もarXivで公開されています。

CRExplorer本体は無料ですが、使用するデータはWeb of Scienceを用いて分析対象とする論文グループのデータをダウンロードする必要があります。ダウンロードしたデータを読み込むと、グループ内でよく引用されている論文を特定したり、引用数の経年変化をグラフ化すること等ができるとのことです。

Cited References Explorer
http://www.crexplorer.net/

『アンネの日記』とパブリックドメイン(記事紹介)

2016年1月4日現在、国内外のニュースサイトのほか、スイスのアンネ・フランク財団(Anne Frank Fonds)のウェブサイトなどで、『アンネの日記』が、著者のアンネの死後70年が経過し、パブリックドメインとなるかどうかという問題に関し、多くの記事が掲載されています。

フランスでは、緑の党の議員であるイザベル・アタール(Isabelle Attard)氏や、“affordance.info”のウェブサイトを運営しているOlivier Ertzscheid氏らが公開に踏み切っているようです。

一方で、アンネ・フランク財団は同財団のウェブサイトにおいて、アムステルダム地方裁判所における2015年12月23日の判決から、公開されてから50年が経過するまで保護されるとし、同著作の保護期間は2037年までであることなどを主張しており、The Guardian誌の報じるところなどによれば法的措置も取る考えのようです。

「アンネの日記」が著作権切れで無料公開へ、アンネ・フランク財団は「法的措置を取る」と警告(Gigazine, 2016/1/4)
http://gigazine.net/news/20160104-anne-frank-publish-diary-online/

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