オランダ

オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアム、Karger社とオープンアクセス出版について合意

2016年5月31日、スイスに拠点を置く学術出版社であるKarger社は、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKB(Unibersiteitsbibliotheken & Koninklijke Bibliotheek)の会員のうち9機関と、オープンアクセス(OA)での出版について合意したと発表しています。

契約内容は、これまで通りKarger社の全てのジャーナルのコンテンツへのアクセスを認めるとともに、APC(論文処理費用)を支払うことなく同社の100点以上のハイブリッドジャーナルやフルオープンアクセスジャーナルから年間250件のOAの論文を公表できるというもので、契約期間は2016年から2017年の2年間で、2018年の1年間は延長することが可能となっています。

Karger Publishers and Dutch Universities Sign Novel Open Access and License Agreement(Karger,2016/5/31)
https://www.karger.com/WebMaterial/ShowFile/508488

参考:
E1790 - オランダ大学協会と大手学術出版社とのOAに関する合意
カレントアウェアネス-E No.302 2016.04.28

EU競争力担当相理事会、2020年までにすべての公的資金による学術出版物をオープンアクセス化することで合意

2016年5月26日から27日にかけてブリュッセルで行われたEU競争力担当相理事会(各国の科学、イノベーション、商業、産業担当大臣による会合)において、2020年までにすべての公的資金による学術出版物をオープンアクセス(OA)化すること等を盛り込んだオープンサイエンスに関する合意が承認されました。

この合意はEU理事会議長国であるオランダの主導で成されたもので、Horizon 2020の助成を受けた研究に限らず、各国単位の公的助成を受けた研究の成果についても、2020年にはすべてOAとすることとされています。実現手段については限定されておらず、エンバーゴについても設けないか、設ける場合もできるだけ短くすることなど、期間を明言はされていませんが、期限を決めてゴールが示されたことについて評価する声等が報じられています。

合意の中では研究データのオープン化についても言及されていますが、データについては「可能なかぎりオープンに、必要な範囲でクローズドに」する等とされています。

Competitiveness Council, 26-27/05/2016(European Council)
http://www.consilium.europa.eu/en/meetings/compet/2016/05/26-27/

【イベント】図書館員のキャリア研究フォーラム講演会「ライブラリアンの専門性とキャリア-オランダ・アトリアの経験から学ぶ」(5/14・東京)

2016年5月14日、東京大学史料編纂所大会議室において、図書館員のキャリア研究フォーラムが、日本女性学習財団と共催で、講演会「ライブラリアンの専門性とキャリア-オランダ・アトリアの経験から学ぶ」を開催します。

オランダの女性・ジェンダー専門家であるビアンド(Tilly Vriend)氏が、2014年まで在職したアトリア(Atria:Institute on Gender Equality and Women’s History)での活動を中心に、ライブラリアンの専門性とキャリアについての講演を行ないます。

定員は50名(先着順)で、参加費は2,000円(学生500円)、事前の申し込みが必要です。

5月14日(土)講演会「ライブラリアンの専門性とキャリア -オランダ・アトリアの経験から学ぶ」を開催します。(日本女性学習財団,2016/4/22)
http://www.jawe2011.jp/event185

Atria
http://www.atria.nl/atria/eng/

E1790 - オランダ大学協会と大手学術出版社とのOAに関する合意

○はじめに
 オランダの14の研究大学で構成されたオランダ大学協会(VSNU)が,複数の学術出版社とオープンアクセス(OA)に関する合意を締結している。オランダでは2013年11月15日に教育・文化・科学省副大臣のデッカー(Sander Dekker)氏が,オランダ国内の学術論文について2019年までに60%,2024年までに100%をOA化するという目標を示した。これを受け,VSNUでは,ビッグディール契約(CA1586参照)の更新の際に,各出版社のジャーナルに投稿・掲載されるオランダ国内学術論文のOA移行に関する合意を盛り込むことを条件として交渉していた。

Open Preservation Foundationとオランダ・国立デジタル保存連合が覚書を締結

2016年4月11日、電子資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)とオランダの国立デジタル保存連合(Nationale Coalitie Digitale Duurzaamheid)が、電子資料保存に関する連携協力の覚書を締結したと発表しています。

覚書では、両機関において、計画書の共有、教育活動での協力、電子資料保存のソフトウェアの持続可能性のための協力、が容易になるような方法が設定されていると紹介されています。

Open Preservation Foundation and Nationale Coalitie Digitale Duurzaamheid Sign Memorandum of Understanding(OPF,2016/4/11)
http://openpreservation.org/news/open-preservation-foundation-and-nationale-coalitie-digitale-duurzaamheid-sign-memorandum-of-understanding/

参考:
Open Preservation Foundation(OPF)が2015-2018年の戦略計画を発表 ブランドイメージとWebサイトも一新

EU理事会議長国・オランダ主導のもと、EUのオープンサイエンスに関する会議が開催され、アクションプランが示される

2016年4月4日と5日に、EU理事会議長国(2016年1月から6月)のオランダの教育・文化・科学省副大臣デッカー(Sander Dekker)氏の主催で開かれた会議“Open Science - From Vision to Action”が開催され、EUのオープンサイエンスに関するアクションプラン“EU action plan for Open Science”が示されました。

欧州におけるオープンサイエンスの進展を加速させるアクションプランで、

・2020年までに、すべての公的資金による学術出版物をフルオープンアクセス化すること
・全ての公的資金による研究について、オープンデータ化(データの共有及び再利用)を標準とすること
・オープンサイエンスを進展させ、さらなるオープンサイエンスの有効性や社会や経済に及ぼす影響を増大させること

などを3つの大きな到達点とするもので、“EU2016.nl”のウェブサイトでは会議の一部について、動画と発表資料などが公開されています。

オランダの科学技術・イノベーション諮問会議によるオープンサイエンスに関する勧告書の英語版が公開

2016年3月31日、オランダの科学技術・イノベーション諮問会議(Advisory Council for Science, Technology and Innovation:AWTI)が、オープンサイエンスに関する勧告書“Dare to share Open access and data sharing in science”の英語版を公開しました。

同書では、

・公開性の重要性を認め、知識のより良い活用のための広範な戦略を策定すること
・オランダでのオープンサイエンスの指針の効果的な実現のために努力すること
・EUレベルでのオープンサイエンスと協力すること

が勧告されています。

勧告書のオランダ語版は2016年1月に公開されています。

Dare to share(AWTI)
http://english.awti.nl/documents/publications/2016/01/20/dare-to-share

Dare to share Open access and data sharing in science

OCLCとオランダ王立図書館が、公共図書館のコレクションの可視性を高めるための連携協定を締結

2016年3月31日、OCLCがオランダ王立図書館と連携協定を締結したと発表しています。

協定締結は、オランダの公共図書館のコレクションの可視性を高めるメタデータ管理とディスカバリサービスの構築を目的としており、図書館のメタデータのワークフローを、WorldCat、及び、図書館業務管理システム“WorldShare”に移行するとともに、ディスカバリーサービスである“WorldCat Discovery Services”を、公共図書館のコレクションの可視性を高めるための国家インフラにするとのことです。

オランダ王立図書館は、2015年1月1日施行の“The Public Library Provisions System Act”により、公共図書館の継続的な発展の中心的な役割や電子図書館開発の責任を担うようになっています。

OCLC and the National Library of the Netherlands sign long-term agreement to serve public libraries(OCLC,2016/3/31)
http://www.oclc.org/news/releases/2016/201605leiden.en.html

参考:
オランダ王立図書館、2015-2018の戦略計画を公開

オランダの科学技術情報ゲートウェイ"NARCIS"、45万点の出版物をオープンアクセスで公開

オランダの科学技術情報ゲートウェイ"NARCIS"を通じて、45万点の出版物がオープンアクセスで公開されました。

学術論文18万7千点、レポート6万7千点、博士論文6万5千点が含まれるとのことです。

NARCIS provides access to 450,000 open access publications(open access.nl,2016/3/11)
http://www.openaccess.nl/en/events/narcis-provides-access-to-450000-open-access-publications

NACRIS
http://www.narcis.nl/

オランダのSURFがORCIDと合意、SURFconext経由でORCIDログインが可能に

2016年2月1日、オランダの高等教育・研究機関の協同ICT組織SURFとORCIDが合意に至り、今後オランダの学術認証フェデレーションSURFconext経由でORCIDへのログインが可能になると発表されました。これにより、オランダの研究者は所属機関の認証によるシングルサインオンでORCIDが利用できるようになります。

また、SURFconextは世界各国の学術認証フェデレーションを相互接続しているeduGAINに参加していますが、eduGAINに参加している学術認証フェデレーションを利用している各機関の研究者も、eduGAINを介して各機関からORCIDにログインできるようにすることが出来るとのことです。日本の学認(GakuNin)もeduGAINに参加しています。

また、ORCIDはこの取組の一環として、FacebookやGoogleのアカウントによるORCIDへのログインもできるようにするとのことです。このパイロットプロジェクト終了後、ORCIDのウェブサイトに各機関の参加方法に関する詳細が掲載される予定です。

Signing into to the ORCID registry using institution credentials(ORCID、2016/02/01)

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