オランダ

オランダの研究データに関する国内調整拠点・LCRDM(記事紹介)

ヴァーヘニンゲン大学のウェブサイトで、同学の図書館も参加するオランダの研究データに関する国内調整拠点(National collaboration on Research Data Management:LCRDM)について記事が掲載されています。

LCRDMは2015年10月1日から2017年12月31日までの期間限定で、オランダのSURF財団によって設立された、オランダにおける学術研究に関する研究データ管理方針の開発、導入の支援などを行う拠点です。

記事によれば、LCRDMはオランダ科学研究機構が2014年9月に開催した研究データ管理に関するセミナーで、国内共同について呼びかけられたもので、最終的にオランダ大学協会(VSNU)の求めにより設立されたものとなっています。

2015年11月30日付で、活動のロードマップも示されており、今夏から、LCRDMの5つのワーキンググループ(設備・データの基盤、法的側面・所有権、財政面、研究者支援、啓発・参画)の活動が本格化することが示されています。

National collaboration on Research Data Management(Wageningen UR, 2016/6/15)

公共図書館職員向け知識・情報共有プラットフォーム“Biebtobieb”(オランダ)(記事紹介)

2016年8月に開催される第82回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会の資料として、オランダ王立図書館(KB)のDEN BOER, Levien氏による“Biebtobieb: Stimulating cooperation among Dutch public libraries through an online knowledge and innovation platform ”と題する記事が公開されています。

同記事は、KBが運用を担当する、オランダの公共図書館職員向けの知識・情報共有プラットフォーム“Biebtobieb”を紹介するものです。

“Biebtobieb”は、公共図書館の職員が直面する類似の課題を、オンラインで情報共有し、協同で作業をすることで労力を省く事を目的としており、2012年に、国のレベルで公共図書館計画を調整する機関SIOBと地方の図書館団体の協会SPNにより、Drupalベースで構築されました。

タイムライン、「いいね」、「シェア」、タグの共有などといった機能があるほか、協同作業用にGoogle Docsが採用されており、登録をすると、テーマ・イベント・地域別の公開・非公開のグループ(2016年6月現在372グループ)に参加して議論などを行なうことができるとのことです。

オランダ大学協会と独・De Gruyter社、オープンアクセス出版について合意

2016年6月13日、ドイツの学術出版社De Gruyter社が、オランダ大学協会(VSNU)とオープンアクセス出版について合意したと発表しています。

VSNU加盟の大学の研究者が、APC(論文処理費用)を支払わずに、決められた数の論文をオープンアクセスとして、De Gruyter社のハイブリットジャーナルの査読誌370誌から出版できる内容で、契約期間は2016年から2018年までの2年間です。

ただし、研究者が投稿しようとしているジャーナルを、所属機関が購読している必要があります。

De Gruyter Signs Open Access License Agreement with Dutch Universities(De Gruyter,2016/6/13)
https://www.degruyter.com/dg/newsitem/197/de-gruyter-schliet-lizenzvertrag-mit-niederlndischen-universitten-ber-open-access-

参考:
オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアム、Karger社とオープンアクセス出版について合意
Posted 2016年6月1日
http://current.ndl.go.jp/node/31713

オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアム、Karger社とオープンアクセス出版について合意

2016年5月31日、スイスに拠点を置く学術出版社であるKarger社は、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKB(Unibersiteitsbibliotheken & Koninklijke Bibliotheek)の会員のうち9機関と、オープンアクセス(OA)での出版について合意したと発表しています。

契約内容は、これまで通りKarger社の全てのジャーナルのコンテンツへのアクセスを認めるとともに、APC(論文処理費用)を支払うことなく同社の100点以上のハイブリッドジャーナルやフルオープンアクセスジャーナルから年間250件のOAの論文を公表できるというもので、契約期間は2016年から2017年の2年間で、2018年の1年間は延長することが可能となっています。

Karger Publishers and Dutch Universities Sign Novel Open Access and License Agreement(Karger,2016/5/31)
https://www.karger.com/WebMaterial/ShowFile/508488

参考:
E1790 - オランダ大学協会と大手学術出版社とのOAに関する合意
カレントアウェアネス-E No.302 2016.04.28

EU競争力担当相理事会、2020年までにすべての公的資金による学術出版物をオープンアクセス化することで合意

2016年5月26日から27日にかけてブリュッセルで行われたEU競争力担当相理事会(各国の科学、イノベーション、商業、産業担当大臣による会合)において、2020年までにすべての公的資金による学術出版物をオープンアクセス(OA)化すること等を盛り込んだオープンサイエンスに関する合意が承認されました。

この合意はEU理事会議長国であるオランダの主導で成されたもので、Horizon 2020の助成を受けた研究に限らず、各国単位の公的助成を受けた研究の成果についても、2020年にはすべてOAとすることとされています。実現手段については限定されておらず、エンバーゴについても設けないか、設ける場合もできるだけ短くすることなど、期間を明言はされていませんが、期限を決めてゴールが示されたことについて評価する声等が報じられています。

合意の中では研究データのオープン化についても言及されていますが、データについては「可能なかぎりオープンに、必要な範囲でクローズドに」する等とされています。

Competitiveness Council, 26-27/05/2016(European Council)
http://www.consilium.europa.eu/en/meetings/compet/2016/05/26-27/

【イベント】図書館員のキャリア研究フォーラム講演会「ライブラリアンの専門性とキャリア-オランダ・アトリアの経験から学ぶ」(5/14・東京)

2016年5月14日、東京大学史料編纂所大会議室において、図書館員のキャリア研究フォーラムが、日本女性学習財団と共催で、講演会「ライブラリアンの専門性とキャリア-オランダ・アトリアの経験から学ぶ」を開催します。

オランダの女性・ジェンダー専門家であるビアンド(Tilly Vriend)氏が、2014年まで在職したアトリア(Atria:Institute on Gender Equality and Women’s History)での活動を中心に、ライブラリアンの専門性とキャリアについての講演を行ないます。

定員は50名(先着順)で、参加費は2,000円(学生500円)、事前の申し込みが必要です。

5月14日(土)講演会「ライブラリアンの専門性とキャリア -オランダ・アトリアの経験から学ぶ」を開催します。(日本女性学習財団,2016/4/22)
http://www.jawe2011.jp/event185

Atria
http://www.atria.nl/atria/eng/

E1790 - オランダ大学協会と大手学術出版社とのOAに関する合意

○はじめに
 オランダの14の研究大学で構成されたオランダ大学協会(VSNU)が,複数の学術出版社とオープンアクセス(OA)に関する合意を締結している。オランダでは2013年11月15日に教育・文化・科学省副大臣のデッカー(Sander Dekker)氏が,オランダ国内の学術論文について2019年までに60%,2024年までに100%をOA化するという目標を示した。これを受け,VSNUでは,ビッグディール契約(CA1586参照)の更新の際に,各出版社のジャーナルに投稿・掲載されるオランダ国内学術論文のOA移行に関する合意を盛り込むことを条件として交渉していた。

Open Preservation Foundationとオランダ・国立デジタル保存連合が覚書を締結

2016年4月11日、電子資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)とオランダの国立デジタル保存連合(Nationale Coalitie Digitale Duurzaamheid)が、電子資料保存に関する連携協力の覚書を締結したと発表しています。

覚書では、両機関において、計画書の共有、教育活動での協力、電子資料保存のソフトウェアの持続可能性のための協力、が容易になるような方法が設定されていると紹介されています。

Open Preservation Foundation and Nationale Coalitie Digitale Duurzaamheid Sign Memorandum of Understanding(OPF,2016/4/11)
http://openpreservation.org/news/open-preservation-foundation-and-nationale-coalitie-digitale-duurzaamheid-sign-memorandum-of-understanding/

参考:
Open Preservation Foundation(OPF)が2015-2018年の戦略計画を発表 ブランドイメージとWebサイトも一新

EU理事会議長国・オランダ主導のもと、EUのオープンサイエンスに関する会議が開催され、アクションプランが示される

2016年4月4日と5日に、EU理事会議長国(2016年1月から6月)のオランダの教育・文化・科学省副大臣デッカー(Sander Dekker)氏の主催で開かれた会議“Open Science - From Vision to Action”が開催され、EUのオープンサイエンスに関するアクションプラン“EU action plan for Open Science”が示されました。

欧州におけるオープンサイエンスの進展を加速させるアクションプランで、

・2020年までに、すべての公的資金による学術出版物をフルオープンアクセス化すること
・全ての公的資金による研究について、オープンデータ化(データの共有及び再利用)を標準とすること
・オープンサイエンスを進展させ、さらなるオープンサイエンスの有効性や社会や経済に及ぼす影響を増大させること

などを3つの大きな到達点とするもので、“EU2016.nl”のウェブサイトでは会議の一部について、動画と発表資料などが公開されています。

オランダの科学技術・イノベーション諮問会議によるオープンサイエンスに関する勧告書の英語版が公開

2016年3月31日、オランダの科学技術・イノベーション諮問会議(Advisory Council for Science, Technology and Innovation:AWTI)が、オープンサイエンスに関する勧告書“Dare to share Open access and data sharing in science”の英語版を公開しました。

同書では、

・公開性の重要性を認め、知識のより良い活用のための広範な戦略を策定すること
・オランダでのオープンサイエンスの指針の効果的な実現のために努力すること
・EUレベルでのオープンサイエンスと協力すること

が勧告されています。

勧告書のオランダ語版は2016年1月に公開されています。

Dare to share(AWTI)
http://english.awti.nl/documents/publications/2016/01/20/dare-to-share

Dare to share Open access and data sharing in science

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