オランダ

オランダ大学協会(VSNU)、Springer Nature社・オックスフォード大学出版局(OUP)とオープンアクセス出版等に関する契約で合意

2018年3月12日、オランダ大学協会(VSNU)は、2014年に締結したSpringer Nature社とのオープンアクセス(OA)出版等に関する契約を、2021年まで延長することで合意したと発表しています。この間、同社の雑誌でOAで公開されたオランダの論文の割合が2014年の34%から2017年の84%に上昇したことが紹介されています。

また、2018年3月15日には、英・オックスフォード大学出版局(OUP)とも、購読及びOA出版に関する2020年までの3年間の契約を締結したと発表しています。

オランダ大学協会(VSNU)、英国王立化学会(RSC)との契約交渉不成立を発表

2018年3月12日、オランダ大学協会(VSNU)は、英国王立化学会(RSC)との同会発行雑誌の利用に関する契約の不成立を発表しています。

VSNUでは、オープンアクセス(OA)を推進するにあたり、購読費とAPCの二重支払とならないように交渉を進めていました。

VSNUでは、研究者に対して、大学図書館においてRSCが発行する雑誌の論文入手のための代替方法を相談するように案内しており、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKBが作成したパンフレット“HOW TO GET THE PDF?”を紹介しています。

オランダ大学協会(VSNU)、2020年までに100%のオープンアクセス(OA)を達成するためのロードマップを公開

2018年3月7日、オランダ大学協会(VSNU)が、2020年までに100%のオープンアクセス(OA)を達成するためのロードマップ“Roadmap open access 2018-2020”を公開しました。

「出版者との交渉」「国際的な連携」「アーカイブ」「モニタリング」「新たな出版プラットフォーム」を目標達成のための5つの柱として掲げています。

オランダ・アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)、新しいスマートフォンアプリを公開

2018年1月26日、オランダのアムステルダム国立美術館“Rijksmuseum”が、スマートフォンアプリを改訂したと発表しています。

館内に300のビーコンを設置しての9言語・14のツアーによる高度な展示案内機能のほか、電子チケットの購入や同館の所蔵作品の高精細画像が閲覧できる“Rijksstudio”の利用などが可能です。

The Rijksmuseum in your pocket(Rijksmuseum,2018/1/26)
https://www.rijksmuseum.nl/en/press/press-releases/the-rijksmuseum-in-your-pocket

オランダの科学技術情報ゲートウェイ“NARCIS”、2000年以降のオープンアクセスの進展状況を分析したページを公開

オランダの、大学・研究機関の機関リポジトリ搭載の学術成果へのアクセスを提供するゲートウェイサービス“NARCIS”が、2017年12月時点でのNARCISのデータを用いて、2000年以降のオープンアクセス(OA)の進展状況を分析したページを公開しています。

NACRISに登録されている学術成果の57.3%を占める論文のOA率は27.5パーセントに過ぎない一方で、博士論文については90%がOAとなっていること、「その他」に分類される学術成果の平均OA率は47.2%だが、法律の注釈の13.9%からプレプリントの99.9%まで大きな幅があることなどを指摘しています。

またNARCIS内の学術成果の全登録数や博士論文の登録数とオランダ大学協会(VSNU)のデータによる国内で発表された学術成果(推計)や博士論文の数との比較、名前を伏せた形で大学ごとのOA率の変遷が比較できるグラフなども掲載されています。

Statistics(NACRIS)
https://www.narcis.nl/metrics/Language/en

【イベント】関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)キックオフ・シンポジウム「デジタルアーカイブが開く東アジア文化研究の新しい地平」(2/17-18・吹田)

2018年2月17日と18日に、大阪府吹田市の関西大学において、関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)キックオフ・シンポジウム「デジタルアーカイブが開く東アジア文化研究の新しい地平」が開催されます。

2017年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業に、同大学が申請した「オープン・プラットフォームが開く関大の東アジア文化研究」が採択されたことを記念して、国内外のデジタルアーカイブの研究者を招き、開催されるものです。

参加には事前の申し込みが必要です。

内容は以下の通りです。

【2月17日(土)】
・開会挨拶 芝井敬司氏(関西大学学長)
・趣旨説明 内田慶市氏(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター長)
・Nathalie Monnet氏(フランス国立図書館(BnF))
・楊 暁捷氏(カナダ・カルガリー大学)
・Hilde De Weerdt氏(オランダ・ライデン大学) 
・下田正弘氏(東京大学)

オランダのオープンアクセスの進展状況(記事紹介)

2018年1月23日付けのオランダ国営のオープンアクセス(OA)に関するウェブサイト“open access.nl”の記事において、ユトレヒト大学図書館職員が行なった、オランダの大学所属の研究者による学術文献のオープンアクセス(OA)状況の調査結果の概要が紹介されています。

Web of Science及びAPIを通じて論文のOA版への情報を提供するサービス“oaDOI”を用いて分析されたもので、結果をまとめた論文のプレプリントがPeerJで公開されているほか、分析に用いたデータもZenodoに搭載されています。

調査によると、2016年に発表された査読論文の42%がOAであったこと、原因は不明であるものの、全ての大学で2013年から2014年にかけてOA率が下がり2015年以降は拡大傾向であること、共有のための適切なライセンスなしに自由に閲覧できるブロンズOAの論文の割合が各大学においてかなりの部分を占めること、等が指摘されています。

オランダ社会研究所(SCP)、オランダ人の読書に関する調査報告書を公開

2018年1月18日、オランダ社会研究所(Netherlands Institute for Social Research:SCP)が、オランダ人の読書に関する調査報告書“Lees:Tijd Lezen in Nederland”(Reading: Time Reading in the Netherlands)を公開しました。

生活時間調査のデータを用いて、オランダ人の読書行動や、この10年間での電子書籍やタブレット端末・スマートフォン、SNSやデジタルメディアの登場が読書行動をどのように変容させたかについて調査したほか、時間的な制約が読書に与える影響についても検討しています。

報告書本文はオランダ語ですが、要約が英文で公開されています。

Lees:Tijd Lezen in Nederland(SCP,2018/1/18)
https://www.scp.nl/Publicaties/Alle_publicaties/Publicaties_2018/Lees_Tijd

オランダ視聴覚研究所、視聴覚資料の保存にかかる今後10年間の戦略的優先事項と専門家が取るべき共通行動をまとめたホワイトペーパーを公表

2018年1月12日、オランダ視聴覚研究所(Netherlands Institute for Sound & Vision)がホワイトペーパー“Towards a New Audiovisual Think Tank for Audiovisual Archivists and Cultural Heritage Professionals”を公表しています。

視聴覚資料の保存にかかる専門家が今後10年間の戦略的優先事項を把握することを支援し、また、それらの優先事項を決めるために必要な関係者による共通行動を定めたものです。

そして、体系化すべき行動・研究・開発・資源に関する戦略的優先事項として10項目をあげており、各々の項目には取るべき最初の共通行動などの行動計画表が付随しています。

@Beeld en Geluid(Twitter,2018/1/12)
https://twitter.com/BeeldenGeluid/status/952903620269346816

独マックスプランク協会、物理学分野のオープンアクセス出版プラットフォームSciPostに助成金を提供

独マックスプランク協会(Max Planck Society)が物理学分野のオープンアクセス(OA)出版プラットフォームSciPostに対し、2万ユーロの助成を行ったことを発表しました。

SciPostはアムステルダム大学の理論物理学者、J.-S. Caux教授が立ち上げたプロジェクトで、読者が無料で読めるだけではなく、著者からもAPC(論文処理加工料)を受け取らずに運営されています。また、論文投稿後、査読期間中も第三者が論文を閲覧し、査読者以外の者でもコメントをつけられる機能を実装したり、査読コメントやそれに対する著者からの回答等も公開される点に特徴があります。

SciPostは2018年に入って以降、マックスプランク協会の他にも、OpenAIRE(3万9,000ユーロ)やオランダ大学協会(5,000ユーロ)からも助成を得ています。

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