オランダ

オランダ王立図書館(KB)、国民全員に奉仕する「国立図書館」であることを示すため、新しいブランドカラーやロゴを発表

2019年2月26日、オランダ王立図書館(KB)が、新しいブランドカラーやロゴを発表しました。同館では現在、ウェブサイトを含めた全てのコミュニケーション手段を新しいブランドカラーやロゴに変換する作業を実施しています。

KBでは、2015年に公共図書館に関する調整を行う役割が法的に追加されたり、新しい利用者を開拓するための事業を行っていることから、KBが国民全員に奉仕する「国立図書館」であることを示すために新しいビジュアルブランディングを行うこととしたものです。

新しいブランドのコンセプトは「つなぐこと」(connection)で、ロゴは、古典と現代、過去と未来、静と動等の間の結合を表現しているとのことです。そして、開いている本等を表す矢印で結びつける表現で、王立図書館と呼ばれた古典的な世界と、近づきやすい今日の国立図書館をリンクさせています。

New visual brand for the KB(KB,2019/2/26)
https://www.kb.nl/en/news/2019/new-visual-brand-for-the-kb

オランダ・アムステルダム大学出版局(AUP)、オープンアクセス(OA)出版に関しfigshareと連携

2018年2月20日、オランダ・アムステルダム大学出版局(AUP)は、オープンアクセス(OA)出版に関し、研究データ公開プラットフォームfigshareと連携することを発表しました。

原稿や補足データを迅速かつ効率的に独自のポータルから公開できるよう、AUPがfigshareのリポジトリソフトウェアを利用するものです。

利用者は自身のデータを、簡便な投稿システムを用いて提出することができるほか、ポータルで公開しているコンテンツはAltmetricsを含む評価指標、ライセンス情報、閲覧数、DOIといった機能を利用することが可能です。

大学図書館における計量書誌学・オルトメトリクスを活用したサービス(米国、カナダ、オランダ)

2019年1月31日、米国の調査会社Primary Research Groupが、米国、カナダ、オランダの5つの大学において、大学図書館員が教職員・学生向けに行っている計量書誌学・オルトメトリクス(altmetrics)を活用したサービスの状況を調査したレポート” Profiles of Academic Library Efforts in Bibliometrics & Altmetrics”を発表しました。

調査対象はカナダのウォータールー大学、ロイヤルローズ大学、米国のバージニア工科大学、イーストテネシー州立大学、そしてオランダのデルフト工科大学です。各図書館の取り組みを紹介するとともに、教員・学生のニーズをどのように把握し、現在・将来のニーズのためにどう行動すべきかや、計量書誌学・オルトメトリクスをほかのサービスとどう統合するか、それぞれの分野・部門にどう適用すべきかといったことについて示唆を与える内容となっているとのことです。

なお、本文は有料です。

オランダ大学協会(VSNU)、学術成果のオープンアクセス化推進のためのパイロットプロジェクト“You share, we take care”の開始を発表

2019年1月31日、オランダ大学協会(VSNU)は、学術成果のオープンアクセスに関するパイロットプロジェクト“You share, we take care”が同日からオランダの大学において開始されることを発表しています。

オランダのオープンアクセス(OA)に関する情報を提供するウェブサイト“open access.nl”で紹介されているプロジェクトの詳細によれば、出版から6か月経過した学術成果の出版者版を、著者らが大学のリポジトリを通じてオープンアクセス化することをサポートするプロジェクトであり、2019年1月31日から6ヶ月間実施されます。

オランダでは著作権法の改正により、特定の条件を満たした科学的成果については、出版後合理的な期間を設けた後にオープンアクセス化が可能となっています。著作権法で求められる要件と関連して、次のプロジェクト参加条件が示されています。

・出版物がオランダの公的資金により全部または一部が助成を受けていること
・著者または共著者がプロジェクトに参加する機関と雇用契約を結んでいること
・科学論文や著作の1章分など、短い科学的成果であること

オランダ大学協会(VSNU)、Plan Sに対する声明を発表

2019年1月31日、オランダ大学協会(VSNU)がPlan Sに対する声明を発表しました。

オランダのオープンサイエンスに関する国家計画である“National Plan Open Science” (NPOS)で述べられているとおり、VSNUが積極的にオープンサイエンスに関わってきたことに触れ、オープンアクセスはオープンサイエンスの一部であるとし、Plan Sの目標に対する支持を表明しています。

その上で、全世界規模でPlan Sが求める効果をもたらすためにはCOAlition Sのメンバーシップを欧州内外で拡大していく必要があるとしています。

また、Plan Sが適切に取組むべき点として、十分な移行期間の確保、信頼できるジャーナルの明確化など科学出版の質向上のための取組、科学の独立性保証、出版コストの抑制・透明化、若手あるいはキャリアが浅い研究者の立場への十分な配慮等、全7点を挙げています。

オランダ王立図書館(KB)、同国の中国人コミュニティーをテーマとしたウェブアーカイブを館内で公開

2019年2月5日、オランダ王立図書館(KB)が、旧暦の正月にあわせて、同国の中国人コミュニティーに関するウェブアーカイブ“Chinese Netherlands' web collection”を同館閲覧室内の端末で公開したと発表しています。閲覧には有効期限内の図書館カードが必要です。研究者は同コレクションの「データセット」や「リンク分析」を利用することもできます。

同国では中国人が100年以上にわたって活動してきたにもかかわらず、彼らや彼らのオンライン上での文化について詳しくないことから取り組まれたもので、公開されたコレクションは、KBのウェブアーカイブチームに中国人インターンが加わって構築され、446のウェブサイトが含まれます。

コレクションは「ショップ」「レストランと食」「ブログ」「文化・芸術・歴史」「教育」「語学学校」「中国人の専門家」「地域グループ」「情報プラットフォーム」「中・蘭交流グループ」「祭礼・儀式」「移民グループ」「ニュース・メディア」「政治・社会問題」「留学生」「中国医学」「(中国)駐在員事務所」の17のカテゴリーに分類していると紹介されています。

オランダ大学協会(VSNU)による“Read & Publish”契約に基づいて出版されたOA論文数が2万件に

オランダのオープンアクセス(OA)に関する情報を提供するウェブサイト“open access.nl”の2019年1月28日付けの記事が、1月25日付けで更新された同サイト内の“Read & Publish”契約に関する統計を紹介しています。

2014年のオランダ大学協会(VSNU)による出版社との同契約の開始以来2万件を超すOA論文が公開されたこと、2018年にOA論文7,664件が12の出版社から公開されたこと(前年比21%増)、その増加はワークフローの改善により多数の出版社から論文が公開できたことによるもので、Wiley社 (152%)・ケンブリッジ大学出版局 (126%)・Elsevier社 (23%) では相当量増加した事が紹介されています。

Digital Science社、2000年以降のオープンアクセス(OA)の動向を分析した報告書を公開

2019年1月24日、Digital Science社が、2000年以降のオープンアクセス(OA)の動向を分析してまとめた報告書“The Ascent of Open Access”を公開しました。

同社の研究ディスカバリープラットフォーム“Dimensions”及びOA論文へのリンクを提供するブラウザ拡張機能Unpaywallのデータを用いて、2000年から2016年までのOAの動向を分析したものです。

得られた知見として、

・助成を受け国際協力による研究の成果として発表されたOA論文は全研究成果の6.3%、引用の15.2%を占める。

・英国の持続的なOAへの取り組みは重要な戦略的有意性となっており、OAの学術成果において高位置を占め続けることを可能とした。英国の学術成果の約52%がOAであり、全体の学術成果の7%を占める。

・ブラジルは英国に続く成功者であり、51.2%の学術成果をOAで入手できる。

・中国は2010年から2番目に多く学術論文を発表する国となり、2016年にはOA論文で3番目となった。

・米国は2012年から2016年にかけてOA率41%をピークに停滞し、OA論文に占める割合は、中国をはじめとした学術論文の世界的な増加により4%減少した。

ウェブアーカイブ用ツールWeb Curator Tool(WCT)のVer.2.0が公開

2018年12月21日、オランダ王立図書館(KB)は、選択的ウェブアーカイブのためのツールWeb Curator Tool(WCT)のVer.2.0がGithubで公開されたことを発表しています。

2017年の後半からニュージーランド国立図書館(NLNZ)とKBが共同で開発してきたもので、11月14日に開催された国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC)のウェブアーカイブ会議ではプレビューが行われました。

WCTのインストールとサポートの改善、ドキュメントのreadthedocsプラットフォームへの移行、最新のウェブをアーカイブするためのニーズへの対応、が今回の更新の目的です。

WCTは、IIPCの主導により、2006年にNLNZと英国図書館(BL)により共同開発されましたが、2018年1月からはNLNZとKBにより更新のための作業が行われています。

オランダ大学協会(VSNU)、契約交渉を継続するため、Elsevier社とのオープンアクセス出版等に関する契約の半年の延長を発表

2018年12月13日、オランダ大学協会(VSNU)は、12月31日までのElsevier社とのオープンアクセス(OA)出版と購読料に関わる契約の半年の延長に合意したと発表しました。

VSNUでは現在、出版社側が100%のOAを受入れるという条件において購読契約を更新するという大学側の意向に基づいて契約交渉を行っており、この6か月間の延長は、両者間の交渉を継続するために行われたものです。

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