JISC(英国情報システム合同委員会)

CA1903 - 動向レビュー:研究助成機関によるオープンアクセス義務化への大学の対応―英国の事例― / 花﨑佳代子

 英国では近年、RCUK(英国研究会議)やHEFCE(イングランド高等教育助成会議)などの主な研究助成機関により、オープンアクセス(OA)義務化ポリシーが発表されている。本稿では、英国において、これらの研究助成機関のOAポリシーを背景にOAが進展する中で発生している新たな課題と、その課題への大学およびその関連機関による対応について紹介する。

E1858 - 英国研究者の教育・研究実践に関する2015年調査報告

2016年6月15日,米国のIthaka S+Rは,英国のJisc,英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)と共同で実施した“UK Survey of Academics 2015”の調査結果を公表した。2012年以来2回目の調査となる今回は,2015年10月から12月にかけて行われ,英国の高等教育機関の研究者6,679名から有効回答を得た。...

米・ITHAKA S+R、英国の研究者に関する調査報告(2015年版)を公開

2016年6月15日、米国のIthaka S+Rは、英国のJisc、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)と共同で実施した“UK Survey of Academics 2015”の調査結果を公表しました。

調査は2015年秋に行なわれ、英国の高等教育機関の研究者6,679名から回答を得ました。“UK Survey of Academics 2012”以来2回目の調査となります。また、“US Faculty Survey 2015”と並行して実施されました。

調査結果として、次のことが言及されています。

・88%の研究者は、大学図書館のコレクションを重要な情報源と考えている。また、研究を始める際に大学図書館のコレクションを利用する研究者は18%であり、前回より28%増加している。

・自己の研究データをリポジトリに保存すると回答した研究者の割合が前回に比べて53%と大幅に増加している。また、43%の研究者はそれらを所属機関のリポジトリに保存することを選んでいる。

・自己の研究成果をオンラインで利用可能にする際に援助を受けた研究者は67%であり、前回の46%から大幅に増加している。

・米国より英国の研究者の方が、研究成果をオンラインで共有している。

英・Jisc、論文投稿先の雑誌がResearch Excellence FrameworkのOAポリシーに準拠しているかを確認できる“Sherpa REF”のBETA版を公開

2016年3月23日、英・Jiscが、論文投稿先の雑誌が、研究評価の枠組であるResearch Excellence Framework (REF)のオープンアクセス(OA)ポリシーに準拠しているかを容易かつ迅速に調べることができるウェブサービス“Sherpa REF”のBETA版を公開したと発表しています。

REFのOAポリシーでは、2016年4月1日以降に受理された雑誌論文や会議録は、OAにすることとなっており、大学は、その投稿が、高等教育助成機関4機関の最新のOAポリシーに準拠していることを確認する必要があります。

このウェブサービスは、英国高等教育助成会議(Higher Education Funding Council:HEFCE)の資金提供により、リポジトリ・プロジェクトSHERPAが提供するポートフォリオに基づいて構築されているとのことです。

New service launches to clarify journal compliance with REF(Jisc,2016/3/23)
https://www.jisc.ac.uk/news/new-service-launches-to-clarify-journal-compliance-with-ref-23-mar-2016

Sherpa REF(BETA)

OAPEN-UK、オープンアクセス単行書の出版への効果的な移行を容易にするための推奨事項をまとめた最終報告書を発表

2016年1月28日、英・Jiscと英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)の支援のもと、人文・社会科学系学術論文のオープンアクセス(OA)についてのエビデンス調査を進めているOAPEN-UKが、最終報告書を公開しています。

Jisc collectionが主導し、資金提供者・研究者・出版社・学会・大学・図書館と共同で実施した同プロジェクトは、OA単行書の出版へ移行することについて、利害関係者が情報に基づいた決定を行なうことを支援するための根拠を提供するために、大規模な定性的・定量的調査を行なっており、最終報告書では、この調査で得られた全ての知見を統合し、OA単行書の出版への効果的な移行を容易にするための推奨事項をまとめているとのことです。

OAPEN-UK Open Access Monograph Publishing final report released(Jisc,2016/1/28)
https://www.jisc-collections.ac.uk/News/OAPEN-UK-Open-Access-Monograph-Publishing-final-report-released/

Final Report(OAPEN-UK)
http://oapen-uk.jiscebooks.org/finalreport/

英国図書館長協会(SCL)、公共図書館のデジタル化のためのアプローチについて概説した報告書を公開

2016年1月12日、英国図書館長協会(Society of Chief Librarians:SCL)は、利用者による図書館体験を観察し、公共図書館のデジタル化のためのアプローチについて概説した報告書“Essential Digital Infrastructure for Public Libraries in England: A Plan moving forward”を公開しました。

報告書では、

・今日の図書館のIT技術は概ね30年前にデザインされたもの
・図書館のウェブサイトは利用者に不満をもたらしている
・現在の図書館のデジタルインフラは、図書館が、聴衆や資源を、非営利団体や政府と、オンラインで共有しないようにしている
・現在のデジタルインフラは、図書館が他の優良事例を採用することを防止し、それを推進するよりも、改良を阻止している
・各々の図書館システムが、単一の共通語彙で通信するデジタルインフラを共有するのではなく、異なる語彙のソフトウェアを用いるため、図書館は全国的に連携に苦労している

ということが指摘されているとのことです。

英・Jisc、研究データ管理についての入門ガイドを公表

英・Jiscが、研究データ管理についての入門ガイドを公表しています。

研究データ管理に従事するための入門書であり、大学の研究者や、研究データの保存、管理、公開、アーカイブについて研究者に助言する責任を持つ研究データ管理の支援スタッフを対象にしているとのことです。

Jisc公式Twitter(2016/1/11付け)
https://twitter.com/Jisc/status/686354950453084160

How and why you should manage your research data: a guide for researchers(Jisc)
https://www.jisc.ac.uk/guides/how-and-why-you-should-manage-your-research-data

オープンアクセスポリシーのスキーマ(記事紹介)

大学・研究機関・資金提供者のオープンアクセスポリシーはSHERPA/JULIET、ROARMAP、 MERIBEAにより収集されています。これらのポリシーはしばしば異なった方法で表現され、研究成果を共有し出版する過程で関わる関係者にとり、OAポリシーは複雑なものになっています。

そこで、Jisc、SHERPA Services、ROARMAPがオープンアクセスポリシーのスキーマを共同で開発しています。スキーマは、世界の政策立案者が一貫した方法でポリシーを表現するのを進めることを目指しています。

大学や資金提供者がこのスキーマを採用する利点として
・資金提供者、大学やオンラインサービスでの著者に、明確な指針と体系的な情報が提供される
・1つまたは複数のポリシーが適用される場合、著者の負担が軽減される
・ポリシーが順守されているか体系的にモニターされ、教訓が得られ改善が行われることが可能になる
ことを挙げています。

スキーマは「組織」「ポリシー」「リポジトリ要件」「OA出版の要件」「その他の要件」の5つのセクションから構成されており、38の項目が含まれています。

A Schema for Open Access policies(Jisc, 2015/11/30)

英国研究会議(RCUK)、英Jiscによる同国のORCIDのコンソーシアムに参加

英国研究会議(RCUK)は、英・Jiscによる同国のORCIDのコンソーシアムに参加して、2016年の初頭にはRCUKの交付金制度でORCID idの取得を開始する準備を行なうと発表しています。

Research Councils’ grants system to capture ORCID iDs from early next year(RCUK,2015/12/3)
http://www.rcuk.ac.uk/media/news/151203/

ProQuest社、英国全体の継続教育機関へ主要なテキストを提供するために、英・Jiscと締結

2015年11月13日、ProQuest社は、カスタマイズされた電子書籍コレクションを作成し、英国全体の継続教育機関へ主要なテキストを提供するために、英・Jiscと締結したと発表しています。

英国の400以上の大学へ400以上の電子書籍を提供している現在のサービスを拡大するもので、新しい73タイトルは、英国国家職業資格である、BTEC(商業技術教育委員会認定資格)のAレベルや、NVQ(全国職業資格)の学生を対象としているとのことです。

Jisc Chooses ProQuest to Deliver Key Ebook Content to UK Further Education colleges(ProQuest,2015/11/13)
http://www.proquest.com/about/news/2015/Jisc-Chooses-ProQuest-to-Deliver-Key-Ebook-Content.html

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