BL(英国図書館)

E2165 - 欧州の国立図書館における複写サービスの現状

筆者は2018年11月にイタリア,英国,デンマーク,スウェーデンの国立図書館を訪問し,複写サービスの現状について調査を行った。本稿では,その概要を報告する。

英国図書館(BL)、2018/19年度の年報を公開

英国政府のポータルサイト“GOV.UK”において、2019年7月18日付けで英国図書館(BL)の2018/19年度の年報が公開されています。

コレクション管理、研究支援、ビジネス支援、文化への関与、学習の振興、国際連携の各分野における進展や主要な指標の数値、財政状況の報告等が掲載されています。

Roly Keating館長らによるイントロダクションでは、2018年10月から2019年2月にかけて同館で開催されていた展示“Anglo-Saxon Kingdoms: Art, Word, War”が好評をもって迎えられ、会期中10万人を超える来場者があったことを特筆しています。

国文学研究資料館、英国図書館(BL)と学術交流・協力に関する基本協定書を締結

2019年7月12日、国文学研究資料館が、英国図書館(BL)との学術交流・協力に関する基本協定書(Non-legally Binding Basic Agreement on Academic Exchanges and Cooperation)を、6月14日にBLにおいて締結したことを発表しています。

調印の後、BLが所蔵する日本の古典籍の閲覧や、両館それぞれの資料デジタル化に関する取組の紹介、今後の連携協力についての意見交換が行われました。この協定に基づき、データベースの連携をはじめとする協力を進めていくことが予定されています。

日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画(国文学研究資料館)
https://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/
※2019年7月12日の「お知らせ」に協定書締結に関する情報が掲載されています。

英国図書館(BL)、研究プロジェクトの報告書“British Library Research Report”の2017-2018年版を公開

2019年5月20日、英国図書館(BL)が、研究プロジェクトの報告書“British Library Research Report”の2017-2018年版を公開していました。昨年9月に刊行された2016-2017年版に続く2回目の刊行であり、今回の2017年10月から2018年9月末までが報告対象期間になっています。

報告書では、博士課程の学生による研究、国際フェローシッププログラム、展示会や学習リソースに関する研究プロジェクト、資料保全やデジタル保存などの最先端の図書館活動を支える実践主導型研究といった同館が関わる研究プロジェクトのほか、他機関との協力状況、研究成果の広報活動等の概要が紹介されています。

また、2018年10月から2019年2月19日までの同館で開催された展示会“Anglo-Saxon Kingdoms:Art, Word, War”に関する研究プロジェクトと、2018年1月に開始された新しいプロジェクト“The Business of Women’s Words:Purpose and Profit in Feminist Publishing”のケーススタディも掲載されています。

英国図書館(BL)によるビジネス・知財センター(Business&IP Centre)ネットワークとNPOが連携し、女性起業家のためのイベントを国内の図書館で巡回実施

2019年6月10日、英国図書館(BL)は、BL及び国内13の図書館に設置されているビジネス・知財センター(Business&IP Centre)のネットワークとNPO・Make It Your Businessが連携し、女性起業家のためのインフォーマルな講演会と交流会によるイベントを、英国内の図書館で巡回実施すると発表しました。

Make It Your Businessは、起業を望む女性が、名声のある地元の女性起業家と知り合いその知見から学ぶとともに、他の地元の女性起業家と交流する機会を提供するプログラムを実施している団体で、今回の巡回イベントは、ビジネス・知財センターのネットワークの卒業生として成功した女性起業家等を招いての企画です。

6月28日にバーミンガム図書館から開始されます。

FIFA女子ワールドカップ2019と“UK Web Archive”:収集するウェブコンテンツを募集(記事紹介)

2019年6月7日から7月7日にかけてフランスで行われる「FIFA女子ワールドカップ2019」にちなみ、英国図書館(BL)等が運営しているウェブアーカイブ“UK Web Archive”のブログ(2019年5月28日付)が、FIFA女子ワールドカップと“UK Web Archive”に関する記事を投稿しています。

伝統的に女子スポーツがメディアで取り上げられることは少なかったが、近年は変化が見られ、“UK Web Archive”で収集されたデータを分析した結果では、FIFA女子ワールドカップ関連情報が1999年には11件であったのが、2007年・2011年と英国代表が参加した後の2011年の収集データでは4,930件へと増加していること等が指摘されています。

一方で、“UK Web Archive”のコレクションでは性別による区別は行われていないが、マスコミを含む社会の男女平等の欠如により男女のバランスが崩れていることも指摘し、言語を問わず、英国で発信されたFIFA女子ワールドカップ2019関連のウェブページを発見した場合、公募フォームから知らせるよう依頼しています。

英国図書館(BL)、同館のメタデータに関する2023年までの新戦略“Foundations for the Future”を公開

2019年4月12日、英国図書館(BL)は、2015年の“Unlocking The Value”を後継する、同館のメタデータに関する新戦略“Foundations for the Future”を4月に策定したことを発表しました。

“Foundations for the Future”は、2019年から2023年までの5年間を対象とし、2015年から2018年まで実施された“Unlocking The Value”の成果を継承しながら、システム・規格・アクセス環境等のメタデータに関わる基盤の統一を図ること、現在・将来のニーズに対応させるための古いメタデータ更新やメタデータの作成・マイグレーションによる「隠れた」コンテンツの可視化を通してコレクションの価値を保全し高めること、量や複雑さを増すメタデータへの対処や新しい技術革新を取り入れて効率的で持続的なメタデータ処理体制を実現すること、保存メタデータ・権利メタデータ・管理メタデータなどを充実させること、図書館内での情報交換の促進や図書館員のスキル向上を通してメタデータに関するより良い取り組みを広め支えること等の課題に取り組むとしています。

国立国語研究所、英国図書館所蔵の天草版平家物語・天草版伊曽保物語について翻字本文を公開

2019年3月25日、国立国語研究所は、英国図書館所蔵の天草版平家物語・天草版伊曽保物語について翻字本文を公開したことを発表しました。

ローマ字翻字テキスト、漢字仮名翻字テキスト、ローマ字・漢字仮名翻字対照テキストがtxt形式で公開されており、ライセンスはクリエイティブ・コモンズ表示 4.0 国際 (CC BY 4.0)となっています。

なお、底本の画像(英国図書館提供)は「大英図書館所蔵天草版『平家物語』『伊曽保物語』『金句集』画像」として同研究所が2019年3月1日に公開しています。

日本語史研究用テキストデータ集(国立国語研究所)
https://textdb01.ninjal.ac.jp/dataset/
※2019年3月25日付けの更新情報に「大英図書館所蔵 天草版平家物語,大英図書館所蔵 天草版伊曽保物語の翻字本文(txt)を公開しました」とあります。

E2117 - スウェーデン王立図書館によるラボ設置のための調査報告書

近年,主に海外の図書館において,館内にラボを設置する館が増えてきている。スウェーデン王立図書館(NLS)でも図書館ラボ設置のための検討が行われ,2018年にはNLSのラボ(以下「NLSラボ」)に求められる要件について委託調査を行った。その調査の報告書である“datalab.kb.se:A Report for the National Library of Sweden”(以下「報告書」)が,2018年10月,調査に携わったスウェーデンのウメオ大学教授Pelle Snickars氏の個人ウェブサイト上で公開された。章立ては,(1)欧米の国立図書館ラボの調査,(2)デジタル研究(Digital Scholarship),(3)NLSラボ設置のための推奨事項となっている。本稿では報告書の概要を紹介することで,図書館ラボに関する知見を深める材料としたい。

国立国語研究所、「大英図書館蔵天草版『平家物語』『伊曽保物語』『金句集』画像」を公開

2019年3月1日、国立国語研究所は、「大英図書館蔵天草版『平家物語』『伊曽保物語』『金句集』画像」の公開を発表しました。

16世紀の日本を訪れたキリスト教宣教師の日本語学習向けに編纂された読本(リーダー)であり、ポルトガル語式のローマ字で書かれていることから、当時の日本語の発音を知るための研究資料として重要視されてきたものです。英国図書館(BL)以外での所蔵は知られておらず、天下の孤本であるとしています。

BLから提供されたカラー画像(JPEG形式)をパブリックドメインとして公開しているほか、より高画質の画像が必要な場合はBLのウェブサイトから有償で提供を受けることができるとあります。

平成30年度 (2018年度)のニュース一覧(国立国語研究所)
https://www.ninjal.ac.jp/newsyears/2018/
※2019年3月1日付けのニュースに「「大英図書館蔵天草版『平家物語』『伊曽保物語』『金句集』画像」を公開しました」とあります。

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