電子情報資源

Ithaka S+R、宗教学研究者の研究活動を支援するためのレポートを公開

2017年2月8日、米国のIthaka S+Rは、宗教学研究者の研究活動を支援するためのレポート“Supporting the Changing Research Practices of Religious Studies Scholars”を公開しました。

このレポートは、米国神学図書館協会(ATLA)、米国宗教学会(American Academy of Religion:AAR)、聖書文学学会(Society of Biblical Literature:SBL)の援助を受け、Ithaka S+Rが18の研究図書館と協力して、宗教学における研究実践について調査したものです。調査チームが協力機関の宗教学の研究者にインタビューする質的調査を行なったほか、ATLAがイスラム研究の研究者などにもインタビューをしています。情報の発見とアクセス、情報管理、研究成果の公開方法、の3つの領域に焦点を当てて、宗教学の研究者に対しどのような支援を優先するか、提言をまとめています。

農学と公衆衛生学についても同様の調査が進行中で、2017年春には、アジア研究に関するプロジェクトを立ち上げる予定です。

調査に協力した研究図書館が各大学等で実施した個別調査の結果も公表されています。

COUNTER実務指針第5版草案公開 フィードバック受け付け中

電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針、COUNTER Code of practiceの第5版草案が2017年1月付けで公開されています。第4版からの大きな変更点として、36あったレポートを半数以下に削減、25あった指標のタイプもフォーマットごとの指標の見直し等によって半減すること等が提案されています。

正式リリースは2019年1月を予定しており、2017年4月12日まで、ウェビナーやオンライン調査、メール、対面会議等を通じてフィードバックを受け付けるとのことです。

An Introduction to Release 5 Draft Code of Practice(COUNTER)
https://www.projectcounter.org/introduction-release-5-draft-code-practice/

About the Release 5 Draft Code of Practice(COUNTER)
https://www.projectcounter.org/code-of-practice/counter-release-5-draft-code-practice-consultation/

参考:
COUNTER実務指針第4版が正式リリース
Posted 2012年5月1日

【イベント】国立国会図書館、第13回レファレンス協同データベース事業フォーラム(「レファ協にデジタル情報資源を活用しよう ~ローカルからグローバルまで」)を開催(2/17・京都)

2017年2月17日、国立国会図書館(NDL)は、関西館を会場に「レファ協にデジタル情報資源を活用しよう ~ローカルからグローバルまで」をテーマとして「第13回レファレンス協同データベース事業フォーラム」を開催します。

・NDL報告(デジタルコレクション、図書館送信、資料デジタル化等について)(NDL関西館電子図書館課 辰巳公一)
・事例報告
  新聞記事文庫について(神戸大学附属図書館 菊池一長氏)
  北摂アーカイブスについて(豊中市立高川図書館長 西口光夫氏)
  北方資料デジタル・ライブラリーについて(北海道立図書館 海藤久仁子氏)
  国際機関等のサイトについて(日本貿易振興機構アジア経済研究所図書館 坂井華奈子氏)
・レファレンス協同データベース事業報告(NDL関西館図書館協力課)
・パネルディスカッション(コーディネーター:羽衣国際大学人間生活学部准教授 谷本達哉氏)

などを行います。

第13回レファレンス協同データベース事業フォーラム レファ協にデジタル情報資源を活用しよう ~ローカルからグローバルまで(レファレンス協同データベース, 2016/12/13)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_13.html

新たに5つの出版社がKBARTのフェーズ2の推奨指針に従ったメタデータの提供を開始

2016年11月21日、米国情報標準化機構(NISO)は、新たに5つの出版社が電子リソースのメタデータ交換形式の標準化によりその品質向上を目指すKBARTのフェーズ2の推奨指針に従ったメタデータの提供を開始したと発表しています。

新たな出版社は以下の通りです。

・Greenleaf Publishing
・ハーバード大学出版局
・IEEE
・オックスフォード大学出版局
・Project MUSE

NISO Announces New Publishers Enacting Phase Two of KBART Guidelines, Encourages Other Publishers to Seek Endorsement(NISO,2016/11/21)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=20dc432141175c0d6050649cf91bce5ab8fab88d

参考:
NISO、KBART推奨指針を改訂
Posted 2014年4月8日
http://current.ndl.go.jp/node/25874

CA1784 - 動向レビュー:図書館におけるナレッジベース活用の拡がりとKBARTの役割 / 渡邉英理子, 香川朋子

【イベント】第21回情報知識学フォーラム「IoT時代の先にあるものは?―情報知識学の新たな展開―」(1/22・東京)

2017年1月22日、東京工業大学田町キャンパスにおいて、情報知識学会は第21回情報知識学フォーラム「IoT時代の先にあるものは?―情報知識学の新たな展開―」を開催します。

このフォーラムは、機械化が進展した社会における人間と機械の関係性を問い直し、情報知識学に関する新たな研究の方向性を議論し、開拓するために実施されます。2件の招待講演と、学会員等からの研究発表(口頭またはポスター発表)で構成されるとのことです。参加費は無料ですが、情報知識学会の非会員は資料代として3,000円(学生は1,500円)が必要です。

第21回情報知識学フォーラム「IoT時代の先にあるものは?―情報知識学の新たな展開―」
http://www.jsik.jp/?forum2016

参考:
【イベント】第20回情報知識学フォーラム「地域情報学における知識情報基盤の構築と活用」(12/12・京都)
Posted 2015年11月24日
http://current.ndl.go.jp/node/30025

アイルランド国立図書館、2015年の年次評価と2016年から2020年まで戦略計画を公表

2016年9月8日、アイルランド国立図書館(NLI)が、2015年の年次評価と2016年から2020年までの5年間の戦略計画を公開しています。

戦略計画は、デジタル環境下でのナショナルコレクションの拡充のための同館の構想を概観したものです。

同館では、2016年に600のウェブサイトを収取して世界中に公開する事業に着手したほか、同国の現代作家のデジタルアーカイブ事業、本館の改修工事、詩人のシェイマス・ヒーニーに関する展示などが行われます。

また、2016年の事業実施にあたり、1916年のイースター蜂起100周年を記念した“Ireland 2016”、大使館、Google、アイルランドのデジタル文化遺産を利用可能にするためのプロジェクト“Inspiring Ireland”と連携していることが紹介されています。

NLI launches its 2015 Annual Review and 2016-2021 Strategy(NLI,2016/9/8)
http://www.nli.ie/en/list/latest-news.aspx?article=dc766b63-c0b5-40c6-8aa4-697d2f6f1812

オランダ大学協会(VSNU)、デジタル社会におけるオランダと国内の大学について共同声明を発表

2016年9月5日、オランダ大学協会(VSNU)は、オランダがデジタル情報技術等における国際的な先駆者であり続けることと、デジタル社会における大学の役割等について、共同声明“The Digital Society”を発表しました。

The Netherlands as a leader and testing ground for digital society(VSNU, 2016/9/5)
http://www.vsnu.nl/en_GB/news-items/nieuwsbericht/263-the-netherlands-as-a-leader-and-testing-ground-for-digital-society.html

E1832 - Internet Archiveによるウェブアーカイブの現状・課題等調査

 Internet Archive(IA)は2016年に,同団体によるウェブアーカイブ事業の開始から20年を迎えるにあたり,世界のウェブアーカイブの動向を把握し今後のサービスを見直すため,現在のIAのサービスの使われ方や,IAに対する期待等について調査を実施した。調査期間は2015年11月から2016年3月までで,調査対象は国立図書館18館を中心とした30機関と個人である。調査は,直接の面談やメール・Skypeを通じたインタビュー方式で行われた。このたび調査報告書“Web Archiving at National Libraries - Findings of Stakeholders’ Consultation by the Internet Archive”が公開されたので,その概要を紹介する。

オーストラリア及びニュージーランドの国立図書館・州立図書館の連合であるNSLA、“Born Digital 2016”を開催(8/8-8/12)

2016年8月8日から8月12日まで、公益のためにデジタルコンテンツを保存することの重要性を啓発する“Born Digital 2016: collecting for the future”を実施することを、オーストラリア及びニュージーランドの国立図書館及び州立図書館の連合であるNSLA(National and State Libraries Australia)が発表しています。

NSLAのDigital Preservationプロジェクトが主催するもので、オーストラリア国立図書館(NLA)やニュージーランド国立図書館(NLNZ)をはじめ、NSLAの各図書館でイベントが開催されます。

デジタルコンテンツの収集保存に関する疑問について、専門家にオンラインでインタビューし、期間中に毎日公開する、といった取組も行われるようです。

Born Digital 2016: promoting digital preservation and 25 years of life on the web(NSLA, 2016/7/29)
http://www.nsla.org.au/news/born-digital-2016-promoting-digital-preservation-and-25-years-life-web

ミャンマーの大学図書館に、電子情報資源を提供する“e-Library Myanmar Project”(記事紹介)

途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)が、ミャンマーにおいて2013年12月から2017年12月まで実施しているプロジェクト“e-Library Myanmar Project”について、2016年7月23日付で、オックスフォード大学出版局のブログに、プロジェクトのコーディネーターであるMyat Sann Nyein氏がプロジェクトの影響と課題を述べた記事が掲載されています。

同プロジェクトは、ミャンマーの大学図書館に、電子ジャーナル・データベース・電子書籍などの電子資源を提供することで、あらゆる分野の教育・研究・学習を提供するものです。

当初ヤンゴン大学とマンダレー大学の2つの大学においてはじめられ、現在7つの大学が参加しており、それらの大学の16万人以上の学生と約4,000人の職員が1万4,000のジャーナルと15万件の電子書籍にアクセスできるようになったことが紹介されています。

一方で課題としては、
・図書館や図書館員の役割が50年以上にわたって軽視されており、図書館の重要性や図書館の能力開発が見過ごされてしまっていること
・インターネットの帯域幅の狭さ
・機関における固定IPアドレスの取得が難しいこと

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