電子情報保存

国立国会図書館(NDL)、国立情報学研究所(NII)の電子図書館事業(NII-ELS)により提供されていた論文データの一部を収集・保存・公開

2017年6月22日、国立国会図書館(NDL)は、国立情報学研究所(NII)の電子図書館事業(NII-ELS)により提供されていた論文データの一部を収集・保存・公開することを発表しました。

これは、NII-ELSにより提供されていた論文データの長期保存と公開を目的としており、対象は、

・学協会がNDLによる収集・保存・公開を希望する論文
・発行終了あるいは編集元の解散等の理由により、学協会等から公開が行われない論文

で、約380誌、100万件の論文が該当します。

第一弾として、6月22日、29誌、5,149件の論文データを国立国会図書館デジタルコレクションから公開しました。CiNii Articlesの検索結果のリンクからも利用可能です。その他の論文データについても、順次、収集・保存・公開していきます。

電子学術情報アーカイブのPortico、保存したファイルの容量が400TBに

2017年5月8日、電子学術情報アーカイブのPorticoが、保存したファイルの容量が400TBとなったと発表しています。

2014年末時点で163TB、2015年末時点で269TB、2016年末時点で395TBであったと紹介されています。

Portico Archive Hits Terabyte Milestone(2017/5/8)
http://www.portico.org/digital-preservation/news-events/news/portico-archive-hits-terabyte-milestone

参考:
電子学術情報アーカイブのPortico、保存したファイルが10億点に
Posted 2016年5月2日
http://current.ndl.go.jp/node/31491

カナダ研究図書館協会とオンタリオ州大学図書館コンソーシアム、研究データ管理及びデジタル保存に関して連携協定を締結

2017年5月3日、カナダ研究図書館協会(CARL)とオンタリオ州大学図書館コンソーシアム(OCUL)が、カナダの研究コミュニティにおける、研究データ管理(RDM)及びデジタル保存に関するニーズに関する、地域的・国家的課題の進展のため、連携協定を締結したと発表しています。

この合意に基づき、CARLのPortageネットワークによるRDMに関する知見と、OCULが運営するデジタルリポジトリ“Scholars Portal”におけるデジタル保存に関する知見を統合し、カナダでのRDMを支援するための統合性と相互運用性の検討を進めることになります。

OCLC Research、アーキビストがIT専門家と効果的に連携するために必要な知識を解説した手引きを公開

2017年4月27日、OCLC Researchが、“Demystifying IT: A Framework for Shared Understanding between Archivists and IT Professionals”を公開しました。

あらゆる種類の電子記録やデジタルコンテンツへの対応が必要となった現状に鑑み、アーキビストが、その問題を解決するためにIT専門家と効果的に連携する際に知っておくべき、IT分野における優先事項・技術・文化を解説したものです。

2015年7月に公表した報告書“The Archival Advantage : Integrating Archival Expertise into Management of Born-digital Library Materials”の手引きであり、図書館やアーカイブ機関がボーンデジタル資料管理を実施するにあたって必要な知識を得るための事業“Demystifying Born Digital”シリーズの後継レポートとして位置付けられています。

英国の電子情報保存連合(DPC)にカナダ国立図書館・文書館(LAC)が参加

2017年4月5日、英国の電子情報保存連合(DPC)にカナダ国立図書館・文書館(LAC)が2017年3月に参加したことが発表されました。

Library and Archives Canada joins the Digital Preservation Coalition.(DPC, 2017/4/5)
http://www.dpconline.org/news/new-members-of-the-dpc/lac-new-member

Library and Archives Canada joins the Digital Preservation Coalition(LAC, 2017/4/5)
http://www.bac-lac.gc.ca/eng/news/Pages/2017/Digital-Preservation-Coalition.aspx

CA1893 - ウェブアーカイブの利活用に向けた動き―世界の潮流とWARPの取組― / 前田直俊

1990年代半ばにウェブアーカイブが行われ始めてから20年が経過し、その間、技術開発、法整備、運用構築、普及活動など様々な分野で取組が行われてきた。この数年はとりわけ利活用に向けた議論が活発になっている。本稿は、そうした動きと背景について概観するとともに、国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)における利活用の取組を紹介する。

LCがPREMISデータディクショナリの概説資料改訂版を公開

米国議会図書館(LC)がPREMIS(Preservation Metadata Maintenance Activity)の概説資料、”Understanding PREMIS”の2017年改訂版を公開しています。同資料の初版は2009年に公開されていました。

Understanding PREMIS rev 2017
https://www.loc.gov/standards/premis/understanding-premis-rev2017.pdf

参考:
LC、PREMISデータディクショナリの「やさしい」概説資料を刊行
Posted 2009年2月5日
http://current.ndl.go.jp/node/11751

【イベント】第14回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2017)(9/25-29・京都)

2017年9月25日から29日まで、京都大学国際科学イノベーション棟において、第14回電子情報保存に関する国際会議(14th International Conference on Digital Preservation:iPRES2017)が開催されます。2004年に始まったiPRESですが、今回初めての日本開催となります。

テーマは「多様な文化をデジタル空間に保存して未来へ伝える-ポップカルチャーから学術情報まで」(Keeping Cultural Diversity for the Future in the Digital Space ― from Pop-Culture to Scholarly Information)です。

論文・ポスターの抄録受付締切が3/17、本文受付締切が3/31となっています。また、ワークショップ・チュートリアル・パネルの受付締切は4/3です。

iPRES2017
https://ipres2017.jp/
https://ipres2017.jp/japanese/

電子情報保存連合(DPC)、メンバーとソリューション・プロバイダーの協力を推進するイニシアチブを立ち上げ

2017年1月25日、英国の電子情報保存連合(DPC)は、DPCのメンバーとソリューション・プロバイダーの密接な協力関係を推進する新しいイニシアチブを立ち上げました。

お互いが中立的な立場でコミュニケーションをとり、電子情報保存の意識を向上させることを目的としているようです。

同時に、英国のPreservica社が、このイニシアチブに参加することも発表されています。

Digital Preservation Coalition launches New Commercial Supporter Programme(DPC, 2017/1/25)
http://www.dpconline.org/news/commercial-supporter-launch

CLOCKSS、BoneKEy Reports誌とTijdschrift voor tijdschriftstudies誌のオープンアクセス提供を開始

2017年1月9日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、国際骨代謝学会(International Bone and Mineral Society)の雑誌”BoneKEy Reports”(発行はSpringer Nature社)と、オランダの逐次刊行物研究に関する雑誌”Tijdschrift voor tijdschriftstudies”の2誌について、オープンアクセスでの公開を開始したことを発表しました。

CLOCKSSはコンテンツの恒久的な保存が主目的であり、通常は利用できないダーク・アーカイブですが、出版社の倒産や電子ジャーナルの提供停止等、「トリガーイベント」と呼ばれる事態が起こった場合、対象コンテンツにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与し、オープンアクセスで公開しています。

今回公開が始まった2誌のうち、”BoneKEy Reports”については2016年後半から国際骨代謝学会の運営が停止し、同誌もオンラインで閲覧できなくなっているため、”Tijdschrift voor tijdschriftstudies”については終刊し、バックナンバーのオンライン公開も停止したため、トリガーイベントが発生したと判断されました。

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