電子情報保存

LCがPREMISデータディクショナリの概説資料改訂版を公開

米国議会図書館(LC)がPREMIS(Preservation Metadata Maintenance Activity)の概説資料、”Understanding PREMIS”の2017年改訂版を公開しています。同資料の初版は2009年に公開されていました。

Understanding PREMIS rev 2017
https://www.loc.gov/standards/premis/understanding-premis-rev2017.pdf

参考:
LC、PREMISデータディクショナリの「やさしい」概説資料を刊行
Posted 2009年2月5日
http://current.ndl.go.jp/node/11751

【イベント】第14回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2017)(9/25-29・京都)

2017年9月25日から29日まで、京都大学国際科学イノベーション棟において、第14回電子情報保存に関する国際会議(14th International Conference on Digital Preservation:iPRES2017)が開催されます。2004年に始まったiPRESですが、今回初めての日本開催となります。

テーマは「多様な文化をデジタル空間に保存して未来へ伝える-ポップカルチャーから学術情報まで」(Keeping Cultural Diversity for the Future in the Digital Space ― from Pop-Culture to Scholarly Information)です。

論文・ポスターの抄録受付締切が3/17、本文受付締切が3/31となっています。また、ワークショップ・チュートリアル・パネルの受付締切は4/3です。

iPRES2017
https://ipres2017.jp/
https://ipres2017.jp/japanese/

電子情報保存連合(DPC)、メンバーとソリューション・プロバイダーの協力を推進するイニシアチブを立ち上げ

2017年1月25日、英国の電子情報保存連合(DPC)は、DPCのメンバーとソリューション・プロバイダーの密接な協力関係を推進する新しいイニシアチブを立ち上げました。

お互いが中立的な立場でコミュニケーションをとり、電子情報保存の意識を向上させることを目的としているようです。

同時に、英国のPreservica社が、このイニシアチブに参加することも発表されています。

Digital Preservation Coalition launches New Commercial Supporter Programme(DPC, 2017/1/25)
http://www.dpconline.org/news/commercial-supporter-launch

CLOCKSS、BoneKEy Reports誌とTijdschrift voor tijdschriftstudies誌のオープンアクセス提供を開始

2017年1月9日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、国際骨代謝学会(International Bone and Mineral Society)の雑誌”BoneKEy Reports”(発行はSpringer Nature社)と、オランダの逐次刊行物研究に関する雑誌”Tijdschrift voor tijdschriftstudies”の2誌について、オープンアクセスでの公開を開始したことを発表しました。

CLOCKSSはコンテンツの恒久的な保存が主目的であり、通常は利用できないダーク・アーカイブですが、出版社の倒産や電子ジャーナルの提供停止等、「トリガーイベント」と呼ばれる事態が起こった場合、対象コンテンツにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与し、オープンアクセスで公開しています。

今回公開が始まった2誌のうち、”BoneKEy Reports”については2016年後半から国際骨代謝学会の運営が停止し、同誌もオンラインで閲覧できなくなっているため、”Tijdschrift voor tijdschriftstudies”については終刊し、バックナンバーのオンライン公開も停止したため、トリガーイベントが発生したと判断されました。

ホワイトハウス、オバマ政権がソーシャルメディア上で発信したコンテンツを独創的にアーカイブするプロジェクトを発表

2017年1月5日、ホワイトハウスは、オバマ政権がソーシャルメディア上で発信したコンテンツを独創的にアーカイブするプロジェクトを発表しました。

これは、2016年10月にホワイトハウスが、オバマ政権のソーシャルメディアのコンテンツを保存・公開することを発表した際に、独創的なアーカイブ・活用の方法を募集していたものです。

次のようなプロジェクトが発表されています。

・ソーシャルメディアのコンテンツをアーカイブするシステムArchiveSocialが、25万件以上のオバマ政権のソーシャルメディアのコンテンツをアーカイブして、日付・プラットフォーム・キーワードで検索可能に。
・デジタルアートを支援する団体Rhizomeが、オバマ政権と関係のあるインターネットカルチャーについてのエッセーを公開
・MIT Media Labなどが、ホワイトハウスがTwitterで最も多く取り上げたトピックは何かについて分析
・GIFファイルの検索エンジンGiphyが、ホワイトハウスが発信したすべてのGIFファイルと、ホワイトハウスのVineのすべてのコンテンツを閲覧することができるページを公開
・オレゴン州の企業Feel Train社が新しいTwitterのボットを生成して、今後8年間、ホワイトハウスのツイートを再びツイート

“Open Library of Humanities(OLH)”、CLOCKSSとの正式の連携を発表

2017年1月4日、人文科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌のプラットフォーム“Open Library of Humanities”(OLH)は、世界規模の電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトであるCLOCKSSとの正式の連携を発表しています。

OLH digitally preserved in CLOCKSS(OLH,2017/1/4)
https://about.openlibhums.org/2017/01/04/olh-digitally-preserved-in-clockss/

参考:
CLOCKSSとCHORUSが提携、公的助成を得た研究成果への長期的なアクセスの保障へ
Posted 2015年3月31日
http://current.ndl.go.jp/node/28255

図書館情報資源振興財団、“National Digital Stewardship Residency”プログラムに関する調査報告書を公開

2016年12月12日、米国の図書館情報資源振興財団(CLIR)が報告書“Keepers of Our Digital Future: An Assessment of the National Digital Stewardship Residencies, 2013-2016”を公開しました。

同報告書は、デジタル資料の管理に携わる研究員や図書館員の専門性を高めるために、米国議会図書館(LC)が、修士号取得者を対象に2013年から行なっているNational Digital Stewardship Residency (NDSR)プログラムの、2013年から2016年の参加者や監督者を対象にした調査及びインタビューに基づいたもので、同プログラムに対する評価を示すとともに、同様な取組みが全国展開されるように設計されたNDSRの今後の課題についても指摘されています。

Report Examines Early Impacts of the National Digital Stewardship Residency Programs (CLIR,2016/12/12)
https://www.clir.org/about/news/pressrelease/ndsr-pr

研究図書館協会の国際的組織IARLA、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する声明への支持を発表

2016年12月12日、カナダ研究図書館協会(CARL)・オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)・欧州研究図書館協会(LIBER)・英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)によって2016年に結成された、大学・研究図書館協会の国際的な連合体である“ International Alliance of Research Library Associations” (IARLA) が、ISSN国際センターと英・国立データセンターEDINAによる声明“Working Together to Ensure the Future of the Digital Scholarly Record”を支持すると発表しました。

同声明は、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する課題に取り組むために必要な行動を概説し、出版社・研究図書館・国立図書館のアーカイブと保存に関する取組みにおいて推奨される一連の活動を示したものです。

これに伴いIARLAでは、会員館の課題に対する理解と下記の行動を促進・支援すると述べています。

・専門知識により、消失のリスクがある重要なコンテンツのタイトルと分野の特定及びそれらコンテンツの保存の優先付
・設置母体の大学が発行したジャーナルのアーカイブの保証
・出版社と購読契約交渉中のジャーナルの保存について議論

E1863 - 第13回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2016)<報告>

2016年10月3日から6日までの4日間にわたり,第13回電子情報保存に関する国際会議(13th International Conference on Digital Preservation:iPRES2016;E1758ほか参照)が,スイスのベルンにあるベルンエキスポで開催された。2004年に始まったiPRESは,電子情報の保存に係る政策や具体的な事例の紹介,国際的な取組からNPO団体のような比較的小さな組織の活動まで,様々なトピックを幅広く扱っている。...

アンドリュー・W・メロン財団と英国の電子情報保存連合(DPC)、電子メールのアーカイブへの技術的アプローチに関するタスクフォースを結成

2016年11月1日、アンドリュー・W・メロン財団と英国の電子情報保存連合(DPC)が、電子メールのアーカイブへの技術的アプローチに関するタスクフォース(Task Force on Technical Approaches for Email Archives)の結成を発表しました。

個人的にやり取りされた書簡は、人文・社会科学の歴史家や研究者等にとって重要な情報源ですが、現在ではほとんど電子資料、とくに電子メールの形態でやり取りされています。

しかし電子メールについては、作成・送受信・閲覧・保管などの技術的要素が複雑に絡み合っていて保存に課題があり、他の電子資料の保存・提供に比べるとその取組が遅れていました。また、プライバシーや法的な課題、メッセージ本体と添付ファイルの保存などの問題もあります。

このタスクフォースは、電子メールの保存に関する現在のフレームワークやツール等を評価することを責務としており、

・技術的なフレームワークを明確にすること
・既存のツールがこのフレームワークにどのように適合するのか提案すること
・他に取り上げるべき観点がないか検討すること

などに関するアジェンダを策定することとしています。

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