電子情報保存

デジタル保存ネットワーク(DPN)、業務の段階的終了を発表

2018年12月4日、デジタル保存ネットワーク(DPN)が、業務の段階的終了を発表しました。

DPNの理事会が、現在の保存モデル及び会員モデルの変更の可能性を慎重に検討した結果、持続可能性を保証するための変更を計画・実行することは不可能と判断しました。最大時62の会員と27機関からのコンテンツを保存していましたが、現在の会員数は31で、組織の維持が困難となったと説明されています。

DPNでは、既に新規のコンテンツの受け入れを停止しており、今後、コンテンツの処分方法について計画し、データの移管等のワークフローを支援するとしています。

Community Announcement - DPN Sunset(DPN,2018/12/4)
http://dpn.org/news/2018-12-04-community-announcement-dpn-sunset

米国政府印刷局(GPO)と米国議会図書館(LC)、LCの電子出版物の永続的なアクセス保障に関して新たにパートナーシップを締結

2018年12月6日、米国政府印刷局(GPO)は、米国議会図書館(LC)と、“congress.gov”及び“law.gov”を含めたLCのウェブサイト上で公開された、連邦政府刊行物寄託図書館制度(FDLP)に基づくボーンデジタル及びデジタル化された出版物に関して、永続的なアクセスを保証する内容の新たなパートナーシップを締結したと発表しています。

GPOでは引き続き、議会調査局のCRSレポートを含めたLCのウェブサイト上の出版物の目録作業とURLの一貫性を保障するPURLを継続しますが、LCがそれらの電子出版物へのアクセスを提供できなくなった場合、GPOに移管される内容です。

E2085 - 第15回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2018)<報告>

2018年9月24日から27日までの4日間にわたり,第15回電子情報保存に関する国際会議(iPRES2018;E1863ほか参照)が,米国マサチューセッツ州のハーバード大学ジョセフ・B・マーティン会議場で開催された。2004年に始まったiPRESは,電子情報の保存に係る政策や具体的な事例の紹介,国際的な取組からNPO団体のような比較的小さな組織の活動まで,様々なトピックを幅広く扱っている。

英・電子情報保存連合(DPC)、2018年の“Digital Preservation Awards”を発表

2018年11月29日、英・電子情報保存連合(DPC)が2018年の“Digital Preservation Awards”を発表しました。

同賞は2004年に創設されたもので、2018年は6つの賞が設けられており、デジタル保存に関するすぐれた取組や、デジタル保存の進展に多大な功績のあった個人に与えられます。

DPCは、デジタル保存に関する取組の社会における認知度向上のため、2017年11月30日を“International Digital Preservation Day”として様々なイベントを開催しました。2018年も同様に、11月29日を“World Digital Preservation Day”としており、今回の発表も同日に開かれたデジタル保存に関する国際会議において行われたものです。

各賞の概要と受賞者は次のとおりです。

○The Software Sustainability Institute (SSI) Award for Research and Innovation
すぐれた実用的研究や革新的取組に対して授与される賞であり、eメールアーカイブの運用サポートのためにスタンフォード大学図書館が開発したソフトウェア“ePADD”が受賞しました。

ケンブリッジ大学図書館、デジタル保存ポリシーを公開

オックスフォード大学ボドリアン図書館とケンブリッジ大学図書館によるデジタル保存プロジェクト“Digital Preservation at Oxford and Cambridge”(DPOC)は、2018年11月26日付けのブログ記事において、ケンブリッジ大学図書館によるデジタル保存ポリシーの公開を紹介しています。

デジタル保存ポリシーの本文では、ポリシーの目的として、デジタル保存に対する同館のアプローチの概要を示すこと、同館のデジタルコンテンツ保存・管理に際し用いられる指針を定義することを挙げています。

また、このポリシーは、同館の別の戦略、フレームワークである“Cambridge University Libraries Strategy 2019 – 2023 ”(in draft)、“Digital Preservation Strategy 2019 – 2023” (in draft)、“Collection Development Policy Framework”とも連携したものであるとしています。

ルクセンブルク国立図書館(BnL)、英・電子情報保存連合(DPC)に加盟

2018年11月26日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)が、11月に英・電子情報保存連合(DPC)に正会員として加盟したと発表しました。

BnLでは加盟により、デジタル化・ボーンデジタル資料の収集・納本制度を通じて、デジタル出版物の管理・利用可能性・長期保存を確実にするとしています。

The National Library joins the Digital Preservation Coalition(BnL,2018/11/26)
https://bnl.public.lu/fr/actualites/articles-actualites/2018/2018_11/dpc.html

科学技術振興機構(JST)、J-STAGEでのPorticoのダークアーカイブを導入

2018年11月20日、科学技術振興機構(JST)が、J-STAGEに電子学術情報アーカイブPorticoのダークアーカイブサービスを導入しました。J-STAGEに登録している約2,700誌のうち、2,105誌に同サービスが提供されています。

JSTはダークアーカイブサービス導入により、登録されている論文の長期保存と安定提供が保証され、J-STAGEの電子ジャーナル出版・提供サイトとしての信頼性の向上が期待されると述べています。

J-STAGEでダークアーカイブサービスを提供開始~登載論文の長期保存と安定提供を保証~(JST,2018/11/20)
http://www.jst.go.jp/pr/info/info1349/index.html

J-STAGE (Portico)
https://www.portico.org/publishers/jstage/

米・ミシガン大学図書館、デジタル保存ラボのウェブサイトを公開

2018年11月13日付の米・ミシガン大学図書館のブログにおいて、同館のデジタル保存ラボ(Digital Preservation Laboratory)の新ウェブサイト公開が紹介されています。

デジタル保存ラボは2017年に設立され、主に同館のボーンデジタル資料保存に関する標準プロセスの開発・実装に取り組んでいます。

ウェブサイトはデジタル保存ラボの成果公開を目的としており、同館で行われているマイグレーションのワークフローや関連設備、過去の調査レポート類が公開されています。

A New Website for the Digital Preservation Lab(ミシガン大学図書館, 2018/11/13)
https://www.lib.umich.edu/blogs/bits-and-pieces/new-website-digital-preservation-lab

北米の研究図書館センター(CRL)、2018年にCLOCKSSに行った監査の結果を公開

2018年11月7日、北米の研究図書館センター(Center for Research Libraries: CRL)が、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSに対して2018年に行った監査結果のレポートを公開しました。

主に「信頼できるデジタルリポジトリのための監査及び認証(Trustworthy Repositories Audit & Certification:TRAC)」のチェックリストに基づいて行われたもので、2013年9月から2014年5月まで行われた前回監査に続き、今回の監査においてもCLOCKSSは電子ジャーナルについての信頼できるリポジトリ(trustworthy digital repository)であると認証されたと発表しています。

前回監査では、プロジェクトが終了した場合の後継計画が策定されていないことが課題の一つとなっていましたが、CLOCKSSは2018年11月に後継計画の策定を発表しています。今回の監査では前回の監査よりも高い評価が与えられていますが、CRLはこの点を高評価につながった重要な要素として挙げています。

CLOCKSS、プロジェクトが終了した場合のコンテンツ長期保存継続計画を発表

2018年11月5日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、仮に将来同プロジェクトが終了した場合でも、コンテンツの長期保存が継続できるよう、4大学がコンテンツ保存の役割を担っていくことを発表しました。

2018年11月時点で、CLOCKSSには日本を含む世界の300以上の図書館、260以上の出版社が参加しており、米・スタンフォード大学が開発したLOCKSSの技術を用いて、参加出版社のコンテンツを収集し12の大学図書館・学術機関(アーカイブ・ノード)で分散保存する取組みを行っています。

同プロジェクトが終了した場合、12のアーカイブ・ノードのうち、米・スタンフォード大学、英・エディンバラ大学、独・フンボルト大学、カナダ・アルバータ大学の図書館が、CLOCKSSが担っていたコンテンツ保存の役割を引き継ぐとしています。

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