電子図書館

国立国会図書館、インターネット提供を継続するため、文化庁長官裁定を受けた著作物のうち、現在まで著作権者の連絡先が不明な著作者約5万名の公開調査を開始

2015年5月20日、国立国会図書館は、過去に文化庁長官裁定を受けてインターネット公開している著作物について、平成27年度及び28年度に裁定期間が終了するの伴い、現在まで著作権者のご連絡先が不明な著作者約5万名について、インターネット提供を継続するために、ホームページ上で著作者に関する情報を募集する「公開調査」を開始しました。

著作権者のご連絡先等が不明な著作者に関する情報をお寄せください(付・プレスリリース)(国立国会図書館,2015/5/20)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2015/1210448_1830.html

プレスリリース(国立国会図書館,2015/5/20)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2015/__icsFiles/afieldfile/2015/05/18/pr150520.pdf

「徳島市電子図書館」で徳島の狸伝説をもとにした短篇集の電子書籍『ぽんぽこ-阿波の狸の物語 プレ公開版』を公開

徳島市立図書館の電子書籍貸出サービス「徳島市電子図書館」で、2015年5月16日から、電子書籍『ぽんぽこ-阿波の狸の物語 プレ公開版』が公開されています。

本書籍は、「徳島市電子図書館」において公開するためのオリジナルのコンテンツであるとのことで、『徳島の風景 今昔』などに続き、第3弾ということのようです。

現在公開されているのはプレ公開版のようですが、今後、画家の飯原一夫氏による絵を用いつつ、徳島文理大学の学生が、本の中の絵が動く仕掛けの加わった絵本を完成させる予定であるとのことです。

徳島は、スタジオジブリ制作のアニメーション『平成狸合戦ぽんぽこ』などのモチーフともなるなど、狸で有名で、『ぽんぽこ-阿波の狸の物語』は徳島県内の各地に伝わるタヌキ伝説についてまとめられた短編集であるとのことです。

同書籍は、「徳島市電子図書館」上で誰でも閲覧でき、また、市内の徳島城博物館では5月24日まで原画展も開催されているようです。

『ぽんぽこ-阿波の狸の物語 プレ公開版』を公開しています!(徳島市電子図書館, 2015/5/16)
https://www.d-library.jp/tokushima/g0108/infodetail/?iid=11

『ぽんぽこ-阿波の狸の物語 プレ公開版』資料詳細ページ(徳島市電子図書館)

東京大学附属図書館と京セラコミュニケーションシステム、「次世代ハイブリッド図書館」の実証実験を開始

東京大学附属図書館と京セラコミュニケーションシステム株式会社は、次世代ハイブリッド図書館の実現に向けた実証実験の開始を発表しました。

5月から行われている実験は、「国立国会図書館近代デジタルライブラリー」をはじめ、インターネット上で公開されている著作権の保護期間の満了した書籍を活用するものとのことで、Europeana、DPLA、Internet Archive、青空文庫、Wikipeiaなどとネットワーク化され、「文学作品の作者がどのような書籍を読み、作品を作り上げていったのか追体験できる読書空間」が構築されるものであるとのことです。

東京大学では「新図書館計画」に基づき、2013年10月から授業や学術研究の支援のため、電子書籍配信サービス“BookLooper”を用い、また、2014年10月から上記のような電子書籍の学術的利活用方法の検証を行うべく検討が進められていたようです。

また、発表によれば、同計画において300万冊を収容可能な自動化書庫の設置が予定されている とのことで、これら図書館と電子図書館を融合させることで、電子情報と実物の本との間を自由に行き来する次世代ハイブリッド図書館の実現を計画しているとのことです。

「バベルの図書館」を再現したWebサイト公開

ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編小説「バベルの図書館」に登場した、同名の架空の図書館を再現したWebサイトが公開されています。

このWebサイトはニューヨーク在住の著述家Jonathan Basile氏が作成したものです。サイトにアクセスするとボルヘスの小説の設定に従い、六角形の部屋の4つの壁に設置された書架(それぞれ棚数は5つで、1棚あたり32冊の図書を配架)を閲覧することができます。すべての図書は410ページの、アルゴリズムによってランダムに配列されたアルファベットから成っています。

同サイトでは部屋番号や書架を指定して配架された図書を閲覧できるほか、図書の全文検索によって任意のフレーズが含まれる図書を探すこともできます。

Library of Babel
http://libraryofbabel.info/

Brooklyn Author Recreates Borges’ Library of Babel as Infinite Website(Flavorwire、2015/4/23付け)
http://flavorwire.com/515783/brooklyn-author-recreates-borges-library-of-babel-as-infinite-website

【イベント】電子出版制作・流通協議会、「公共図書館の電子図書館・電子書籍への取り組みに関するセミナー」を開催(5/11・東京)

電子出版制作・流通協議会主催による、公共図書館の館長・図書館員を参加対象とした「公共図書館の電子図書館・電子書籍への取り組みに関するセミナー」の開催が発表されています。開催日は2015年5月11日です。

同協議会では、公共図書館における図書館システムや電子書籍サービス、国立国会図書館(NDL)のデジタル化資料送信サービス、デジタルアーカイブなどについて調査する「公共図書館の電子図書館・電子書籍サービスのアンケート」を実施しているとのことで、セミナーではそのアンケートの説明も行われるようです。

なお、参加費は無料とのことです。

公共図書館の電子図書館・電子書籍への取り組みに関するセミナー(電子出版制作・流通協議会)
http://aebs.or.jp/seminar20150511.html

電子出版制作・流通協議会ホームページ(※2015/4/19付でお知らせが掲載されています。)
http://aebs.or.jp/#page1

2015年「公共図書館の電子図書館・電子書籍サービスのアンケート」(電子出版制作・流通協議会)
https://questant.jp/q/J67CX88G

参考:
インプレスR&D、電流協による公共図書館の電子図書館・電子書籍サービス検討状況アンケート調査結果をまとめた報告書を刊行

石川県立図書館がデジタル版『石川県史』について、大型絵図48点を追加公開

2015年4月2日、石川県立図書館は歴史資料検索閲覧システム“ADEAC”を用いて公開しているデジタル版の『石川県史第二編』および『第三編』(日置謙が編纂)について、48点の大型絵図資料を追加公開したことを発表しました。

追加された48点の資料は、江戸時代の加賀藩で作成された絵図であるとのことで、同藩が測量・作成した、国絵図、町絵図、境絵図、城絵図が高精細の画像で提供されているようです。

石川県立図書館 (2015/4/2付けのお知らせに「『石川県史』(デジタル版)に、新たに大型絵図48点が加わりました。」とあります)
http://www.library.pref.ishikawa.jp/

ADEAC(アデアック):歴史資料検索閲覧システム(2015/4/1付けのお知らせに「『石川県立図書館/大型絵図・石川県史』に史資料を追加しました。」とあります。)
https://trc-adeac.trc.co.jp

メディアドゥ、OverDrive社との提携により国内での電子図書館サービスを開始

2015年4月8日、株式会社メディアドゥは、米OverDrive社と提携し、4月から日本国内での電子図書館サービスを開始することを発表しました。

発表によると、関東を中心に、複数の公共、大学図書館で、正式なサービス開始に向けた準備を進めているとのことで、作品の選書や利用のルールなどについて最終検討を行っている段階である、とのことです。

また、メディアドゥは、OverDrive社の親会社である楽天株式会社と、事業連携や推進体制等について協議を進めているとのことで、想定よりも速やかな事業展開が期待できる、とのことです。

加えて、メディアドゥでは、2016年4月の「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(いわゆる障害者差別解消法)施行に対応し、障害へ配慮したサービスの提供を検討する公共図書館への電子図書館サービス導入の準備も進めているようです。

メディアドゥ、国内での電子図書館サービスをOverDriveとの提携により本格的にスタート
http://www.mediado.jp/corporate/1172/

参考:
楽天株式会社、米OverDrive社の全株式を取得、子会社化へ
Posted 2015年3月19日
http://current.ndl.go.jp/node/28190

米国デジタル公共図書館(DPLA)のサービス・ハブの拡大に、全米人文科学基金(NEH)より助成

2015年3月23日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、サービス・ハブのネットワーク拡大のため、全米人文科学基金(NEH)より25万ドルの助成を得たと発表しています。サービス・ハブは、州や地方の電子図書館で、地域内の諸機関のメタデータを集約してDPLAに受け渡すとともに、データ提供元機関に対してデジタル化に関わる標準的なサービスを提供する機関です。助成された資金は、現在サービス・ハブがカバーしていない州に対して、サービス・ハブを通じてDPLAにコレクションを提供するために使用されるとのことです。

National Endowment for the Humanities announces award to support expansion of DPLA Hub network
http://dp.la/info/2015/03/23/national-endowment-for-the-humanities-announces-award-to-support-expansion-of-dpla-hub-network/

参考:
E1646 - 米国デジタル公共図書館(DPLA)戦略計画2015-2017
カレントアウェアネス-E No.274 2015.01.22
http://current.ndl.go.jp/e1646

D-Lib Magazineの2015年3・4月号が電子図書館の実践を特集

オープンアクセス誌“D-Lib Magazine”の2015年3・4号が刊行されました。今号は、電子図書館の実践が特集テーマとなっています。ニュージーランドの国立図書館によるストレージのアウトソーシングの事例、北米研究図書館協会(ARL)の参加館以外の研究図書館を対象としたデジタルコレクション管理の実態についての調査、OpenDOARリポジトリのメタデータについての調査、フランスとドイツの電子学位論文のアクセスと制限についての調査、信頼できるデジタルリポジトリか否かについて自己監査を行ったDeakin Universityの事例、韓国におけるMLAをつなぐLinked Dataの事例等を扱った記事9本が掲載されています。

【Article】
Storage is a Strategic Issue: Digital Preservation in the Cloud
by Gillian Oliver, Victoria University of Wellington, New Zealand; Steve Knight, National Library of New Zealand

Managing Digital Collections Survey Results

東京女子大学が「丸山眞男文庫バーチャル書庫」を公開

2015年3月9日、東京女子大学が「丸山眞男文庫バーチャル書庫」を公開しました。政治学者・丸山眞男が生前、自宅に所蔵していた約18,000冊の蔵書について、書棚に並べられていた時の状況をウェブ上に再現したものとのことです。この蔵書は、1998年に同大学に寄贈され、2005年から同大学図書館において丸山文庫として公開されています。

東京女子大学、丸山眞男文庫バーチャル書庫
http://maruyamabunko.twcu.ac.jp/shoko/index.html

丸山眞男文庫バーチャル書庫を公開(東京女子大学, 2015/3/9)(PDF)
http://office.twcu.ac.jp/facilities/maruyama/pr_maruyamavircual.pdf

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