電子ジャーナル

ラテンアメリカにおけるオープンアクセスの電子ジャーナルプラットフォームSciELOと研究・出版ネットワークScienceOpenが連携へ

2016年6月1日、ラテンアメリカなどで、オープンアクセスで電子ジャーナルを提供するSciELO(Scientific Electronic Library Online)と、2013年に設立されたドイツと米国に本拠をおく研究・出版ネットワークScienceOpenの連携開始について、ScienceOpenが発表しました。

SCiELOとの統合により、ScienceOpenは、PubMedCentralやarXivなどの220万件のオープンアクセスの研究論文及び1,500万件以上の記事のメタデータを含むことになります。

ScienceOpen helps to put scientific research in a global context with more than 15 million article records(ScienceOpen, 2016/6/1)
http://blog.scienceopen.com/2016/06/scienceopen-helps-to-put-scientific-research-in-a-global-context-with-more-than-15-million-article-records/

オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアム、Karger社とオープンアクセス出版について合意

2016年5月31日、スイスに拠点を置く学術出版社であるKarger社は、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKB(Unibersiteitsbibliotheken & Koninklijke Bibliotheek)の会員のうち9機関と、オープンアクセス(OA)での出版について合意したと発表しています。

契約内容は、これまで通りKarger社の全てのジャーナルのコンテンツへのアクセスを認めるとともに、APC(論文処理費用)を支払うことなく同社の100点以上のハイブリッドジャーナルやフルオープンアクセスジャーナルから年間250件のOAの論文を公表できるというもので、契約期間は2016年から2017年の2年間で、2018年の1年間は延長することが可能となっています。

Karger Publishers and Dutch Universities Sign Novel Open Access and License Agreement(Karger,2016/5/31)
https://www.karger.com/WebMaterial/ShowFile/508488

参考:
E1790 - オランダ大学協会と大手学術出版社とのOAに関する合意
カレントアウェアネス-E No.302 2016.04.28

英国のOpen University(OU)、Open Library of Humanities(OLH)の図書館協力補助金(Library Partnership Subsidy)モデルに参加

2016年5月19日、英国のOpen University(OU)が、人文科学分野のオープンアクセス(OA)の新しいモデルを目指す“Open Library of Humanities(OLH)”の図書館協力補助金(Library Partnership Subsidy)モデルに参加したと発表されています。

The Open University joins OLH LPS model(OLH, 2016/5/19)
https://about.openlibhums.org/2016/05/19/the-open-university-joins-olh-lps-model/

参考:
スウェーデン王立図書館が“Open Library of Humanities(OLH)”の図書館協力補助金制度(Library Partnership Subsidy system)に加盟
Posted 2015年11月9日
http://current.ndl.go.jp/node/29908

ハーバード大学図書館が“Open Library of Humanities(OLH)”の図書館協力補助金制度(Library Partnership Subsidy system)に加盟
Posted 2015年10月14日

ビッグディール購読費用とAPCを一括して支払う「OAオフセットモデル」についての共通理解

ドイツのマックス・プランク・デジタル・ライブラリ(MPDL)に拠点を置く、オープンアクセス(OA)におけるAPC(論文処理費用)の管理等に関わるイニシアティブESAC(Efficiency and Standards for Article Charges)が、電子ジャーナルのビッグディール購読費用と所属研究者のAPCを研究機関が一括して支払う、いわゆるOAオフセット(offsetting)モデルの共通理解に関する文書を公表しました。

この文書は2016年3月に行われた、欧州を中心とする各国の図書館員やコンソーシアム関係者を招いた2日間のワークショップの中で、参加者間の合意を得られた事項をまとめたものです。OAオフセットモデル導入の目的はなんであるか、どのような仕組みとするべきか、どのようなツールが必要か等がまとめられています。ESACはこの文書を、OAオフセットの動きへの参入を検討する研究機関や図書館が参照する、出発点となるものであるとしています。

Joint Understanding of Offsetting(ESAC、2016/5/20付け)
http://esac-initiative.org/joint-understanding-of-offsetting/

参考:

E1790 - オランダ大学協会と大手学術出版社とのOAに関する合意

○はじめに
 オランダの14の研究大学で構成されたオランダ大学協会(VSNU)が,複数の学術出版社とオープンアクセス(OA)に関する合意を締結している。オランダでは2013年11月15日に教育・文化・科学省副大臣のデッカー(Sander Dekker)氏が,オランダ国内の学術論文について2019年までに60%,2024年までに100%をOA化するという目標を示した。これを受け,VSNUでは,ビッグディール契約(CA1586参照)の更新の際に,各出版社のジャーナルに投稿・掲載されるオランダ国内学術論文のOA移行に関する合意を盛り込むことを条件として交渉していた。

米・Boopsie社、アブダビ大学図書館と共同でモバイルアプリを開発

2016年4月18日、米・Boopsie社がアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ大学図書館と共同でモバイルアプリを開発したと発表しています。

このアプリでは、研究者が、EBSCO社やElsevier社といった企業の信頼できるコンテンツにシームレスにアクセスできるようになっています。

Boopsie Develops Mobile App for Abu Dhabi University Library(Boopsie,2016/4/18)
http://www.boopsie.com/abu-dhabi-university-library-chooses-boopsie-to-develop-user-friendly-custom-mobile-app/

参考:
Baker & Taylor社の“Axis 360”と Boopsie社の図書館向けアプリを統合、Boopsieのモバイル向けアプリで“Axis 360”のコンテンツの利用が可能に
Posted 2014年7月31日
http://current.ndl.go.jp/node/26700

Boopsie社がProQuest社と連携:Boopsie社の図書館アプリからeLibraryコンテンツが利用可能に:シアトル公共図書館もテスト段階
Posted 2014年6月20日

名古屋大学、Elsevier社の電子ジャーナルのパッケージ契約を復活

名古屋大学が、2016年4月より、Elsevier社の下記5分野の電子ジャーナルが最新号まで利用できるようになったとアナウンスしています。これは、エルゼビア社と名古屋大学が、分野別のパッケージ契約を交わしたことによるものとのことです。

•Biochemistry, Genetics and Molecular Biology (生命科学)
•Chemistry (化学)
•Engineering (工学)
•Health Science (ヘルスサイエンス)
•Material Science (材料科学)

〔電子ジャーナル〕電子ジャーナル利用可能タイトル追加のお知らせ(名古屋大学附属図書館、2016/04/01)
http://lws.nul.nagoya-u.ac.jp/news/denshi/2015/20160401

参考:
名古屋大学、Elsevier社の電子ジャーナルの契約を個別タイトルの契約に変更
Posted 2014年1月31日
http://current.ndl.go.jp/node/25385

佐賀大学附属図書館、Wiley社の電子ジャーナルパッケージの契約中止を発表
Posted 2016年2月19日
http://current.ndl.go.jp/node/30782

文献管理ツールReadCube、Emerald社と連携

2016年3月30日、文献管理ツールReadCubeは、Emerald Group Publishing社と連携し、同社の20万点を超す研究文献を索引化し、ReadCubeのウェブ版、デスクトップアプリ、モバイルアプリで検索できるようにすると発表しています。

Emerald Group Publishing + ReadCube!(ReadCube,2016/3/30)
http://blog.readcube.com/post/141951767295/emerald-group-publishing-readcube

参考:
文献管理ツールReadCube、ロンドン地質学会と連携
Posted 2016年2月9日
http://current.ndl.go.jp/node/30684

人文・社会科学系の電子資料提供サービス“Project MUSE”と、文献管理ツールReadCubeと連携
Posted 2015年9月25日
http://current.ndl.go.jp/node/29509

文献管理ツールReadCube、MIT Press社と連携
Posted 2015年8月27日
http://current.ndl.go.jp/node/29282

Springer社、災害・防災に関する世界中の研究を特集したウェブサイト"Coping with Disaster"を開設:期間限定で論文を無料公開

2016年3月10日、Springer社は3月11日で東日本大震災から5年の節目となるに際し、 災害・防災に関する世界中の研究を網羅的に集めたウェブサイト""Coping with Disaster - Future Directions"を公開しました。

掲載されている論文は、2016年3月11日から4月29日までの期間限定ですべて無料公開されます。ウェブサイトでは、6つのテーマ(災害とその影響、災害への応急対応、復興、リスク管理、災害への備え、東日本大震災と福島の原子力災害)と16のトピックに分けて研究が紹介されています。

発表によると、特集されている出版物は、2011年以降に出版された論文から選定された160編、ジャーナルの特集号8点、オープンアクセス書籍を含む書籍140点以上です。

Coping with Disaster - Future Directions(Springer)
http://www.springer.com/jp/marketing/coping-with-disaster

東日本大震災から5年 災害・防災に関する研究を特集(シュプリンガー・ジャパン, 2016/3/10)

オックスフォード大学出版局、福島第一原子力発電事故に関する学術論文30本を1年間無料でオンライン公開

2016年3月9日、オックスフォード大学出版局(OUP)が、この5年の間に、世界の研究者が行なってきた、環境・人体・社会への影響に関する研究に敬意を表し、9つの雑誌から福島第一原子力発電事故に関する30本の論文を選んで、1年間無料でオンラインで公開すると発表しています。 

OUP publishes free article collection about Fukushima Daiichi nuclear power plant disaster(AlphaGalileo,2016/3/9)
http://www.alphagalileo.org/ViewItem.aspx?ItemId=161977&CultureCode=en
※OUPのプレスリリース

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