電子ジャーナル

2016年韓国図書館界の10大ニュース(記事紹介)

韓国図書館協会が発行する『図書館文化』の2017年1月号に、「2016年図書館界10大ニュース」という記事が掲載されています。

2016年12月14日から12月20日にかけて、同協会が選定した25項目のニュースを対象に、オンライン調査を行なった結果で、以下の10件が選ばれています。

・「学校図書館振興法」改正、司書処遇改善に関する議論
・Googleの電子図書館、合法化判決
・2016司書就業実態調査結果発表
・2016年図書館道の上の人文学事業
・地方公共団体による公共図書館委託に対する反対活動
・公共図書館1,000館 蔵書1億冊を突破
・「図書館法」改正によるオンライン納本の実施
・国会図書館資料保存館の釜山への建設及び「国会図書館法」改正
・図書館と地域書店の協力と共生
・韓国大学図書館連合会を中心とした大学図書館電子ジャーナルコンソーシアムの推進

『図書館文化』2017年1月号
http://www.kla.kr/jsp/fileboard/cultureboard.do?procType=view&f_board_seq=52558
http://www.kla.kr/culturepaper/2017/01/EBook.htm

CLOCKSS、BoneKEy Reports誌とTijdschrift voor tijdschriftstudies誌のオープンアクセス提供を開始

2017年1月9日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、国際骨代謝学会(International Bone and Mineral Society)の雑誌”BoneKEy Reports”(発行はSpringer Nature社)と、オランダの逐次刊行物研究に関する雑誌”Tijdschrift voor tijdschriftstudies”の2誌について、オープンアクセスでの公開を開始したことを発表しました。

CLOCKSSはコンテンツの恒久的な保存が主目的であり、通常は利用できないダーク・アーカイブですが、出版社の倒産や電子ジャーナルの提供停止等、「トリガーイベント」と呼ばれる事態が起こった場合、対象コンテンツにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与し、オープンアクセスで公開しています。

今回公開が始まった2誌のうち、”BoneKEy Reports”については2016年後半から国際骨代謝学会の運営が停止し、同誌もオンラインで閲覧できなくなっているため、”Tijdschrift voor tijdschriftstudies”については終刊し、バックナンバーのオンライン公開も停止したため、トリガーイベントが発生したと判断されました。

台湾やペルーでも、2017年からElsevier社の電子ジャーナルの閲覧が不可能に

台湾の図書館コンソーシアムCONCERTは、Elsevier社と、2017年のライセンス契約において契約料を下げるよう交渉していましたが、台湾の大学図書館の75%以上が同社の提案を拒否したことにより、交渉が決裂したと発表しています。

CONCERTでは、Google Scholor、図書館間貸出し、郵送複写サービス、学術コミュニティのネットワークを通じた学術情報資源へのアクセスを提案しています。

台湾科技大学においては、当初、2016年末までCONCERTを支持するとともに、2017年1月からはElsevier社と個別交渉することを予定していましたが、台湾教育部の政策や、他の大学との友好精神にもとづき、他の大学とともに、交渉をしないと決めたと発表しています。同大学では、影響を最小限に抑えるため、代替計画を策定し、教職員を支援するとしています。

2016年12月23日付けのNatureオンライン版記事では、ペルーにおいても、政府が国立科学技術委員会(CONCYTEC)に対して、アクセスに必要な経費を支出しないため、2017年からElsevier社製品へのアクセスできなくなることが紹介されています。

J-STAGE、収録誌数が2,000誌を突破

2016年12月15日でJ-STAGEの収録誌数が2,000誌に達しました。J-STAGEのトップページの「お知らせ」で報告されています。

J-STAGEはトップページから収録誌数、収録記事数を確認できます。2016年12月20日現在では全収録誌数が2,004誌、全収録記事数が2,784,811本とのことです。

J-STAGE、収録誌数が2,000誌に達する(SIT Updates、2016/12/20付け)
http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9267

J-STAGE トップ
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/

ドイツ・DEALプロジェクトとElsevier社による全国規模でのライセンス契約交渉が決裂

ドイツ大学長会議(HRK)は、同会議主導で行っている、学術出版社の出版物に対する2017年1月1日からの全国規模でのライセンス契約を目的としたDEALプロジェクトにおいて、Elsevier社との交渉を中断したと発表しています。

同社から、ドイツ科学機構連合(Alliance of Science Organisations in Germany)に対して提示があった契約内容が、さらなるオープンアクセスを可能とする透明性の高いビジネスモデルを拒否し、価格の上昇を求めるものであったためと説明されています。

ゲッティンゲン大学図書館の説明によると、交渉力を高めるために、ドイツ国内の60以上の主要な研究機関が、2016年10月に同社との契約を解除しており、それらの機関では、2017年1月1日からElsevier社の電子ジャーナルへのアクセスができなくなるとのことです。

HRKの説明によると、Springer Nature社とWiley社との契約は2017年1月1日から履行されるとのことです。

Elsevier licence offer contravenes open access and fair pricing for scientific publications(HRK,2016/12/2)

E1866 - 英国の大学図書館における利用統計の活用調査報告

本稿では,英国における電子リソースの利用統計サービス,およびその活用事例について報告する。本報告は,平成28年度国立大学図書館協会海外派遣事業の助成を受け,筆者が2016年9月27日から29日にかけて実施した,英国のJisc,インペリアル・カレッジ・ロンドン,ロンドン大学バークベック校の3機関へのインタビュー調査にもとづいている。...

Springer Nature社、地震による被害を受けたイタリアの2大学に、同社の全ての電子ジャーナルへのアクセスを無償で提供

2016年11月25日、Springer Nature社は、8月と10月の地震による被害をうけたイタリア・マルケ州のカメリーノ大学とマチェラータ大学に対して、購読済の学術雑誌に加え、同社の全ての電子ジャーナルへのアクセスを、2017年6月まで無償で提供すると発表しています。

研究・出版ネットワークScienceOpen、人文科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌のプラットフォーム“Open Library of Humanities”(OLH)と連携開始

2016年10月21日、ドイツと米国に本拠をおく研究・出版ネットワークScienceOpenは、人文科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌のプラットフォーム“Open Library of Humanities”(OLH)と連携を開始したと発表しました。OLHで公開される雑誌がScienceOpenの収録対象となり、OLH掲載論文はScienceOpenを通じてAltmetricデータも閲覧できるようになるとのことです。

ScienceOpen joins forces with the Open Library of Humanities(ScienceOpen.com、2016/10/21付け)
http://blog.scienceopen.com/2016/10/scienceopen-joins-forces-with-the-open-library-of-humanities/

ScienceOpen partners with the Open Library of Humanities to open up the context of HSS research(STM Publishing News、2016/10/21付け)

研究・出版ネットワークScienceOpenとPeerJが連携 PeerJ Computer ScienceがScienceOpenに収録

2016年10月18日、ドイツと米国に本拠をおく研究・出版ネットワークScienceOpenは、OA出版者PeerJと連携を開始したと発表しました。PeerJが発行するコンピュータ科学部門の雑誌、PeerJ Computer Scienceが新たにScienceOpenの収録対象となります。

New partnership with PeerJ(ScienceOpen.com、2016/10/18付け)
http://blog.scienceopen.com/2016/10/new-partnership-with-peerj/

ScienceOpen partners with PeerJ to support Computer Science research(STM Publishing News、2016/10/18付け)
http://www.stm-publishing.com/scienceopen-partners-with-peerj-to-support-computer-science-research/

参考:
ラテンアメリカにおけるオープンアクセスの電子ジャーナルプラットフォームSciELOと研究・出版ネットワークScienceOpenが連携へ
Posted 2016年6月2日

文部科学省、「大学図書館における先進的な取組の実践例」(Web版)に平成28年度分を掲載

文部科学省が、「大学図書館における先進的な取組の実践例」(Web版)に平成28年度分として以下の4例を掲載しています。

・学術情報のオープンアクセス推進活動 (京都大学)
・地域性(文化・価値観)への理解を深める 茨城大学図書館の「新聞マルシェ」事業 (茨城大学)
・人社系欧文大学紀要の国際発信力強化の取組 一橋ジャーナルの海外論文データベースへの搭載 (一橋大学)
・他大学協働型のスキル継承の在り方 西洋古版本を扱うための知識をより多くの図書館員に知ってもらうということ (私立大学図書館協会東地区部会研究部西洋古版本研究分科会)

大学図書館における先進的な取組の実践例(Web版)(文部科学省,最終更新日:平成28年10月5日)
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/jouhou/1341375.htm

ページ