電子ジャーナル

フランスのコンソーシアムCouperin、Springer Nature社と2018年のSpringerコレクションのナショナルライセンス契約を締結しないと発表

2018年3月30日、フランスの250を超す学術機関からなるナショナルコンソーシアムCouperinが、Springer Nature社と、Springerコレクションに関して、2018年のナショナルライセンス契約を締結しないと発表しました。

同コレクションへのアクセスは2018年4月1日までとなります。

Couperinでは、APC(論文処理加工料)支払によるオープンアクセス(OA)論文の増加、購読料とAPCの二重支払の解消、Springerコレクションの利用減少などから、購読料の減額交渉を13か月間にわたって行なってきましたが、合意できませんでした。

JSTOR、ユーザ登録すると閲覧のみであるものの無料で論文にアクセスできるサービスの改善を発表

2018年3月29日、JSTORが、研究機関等に所属していない独立研究者を対象に実施している、ユーザー登録(無料)すれば、閲覧のみであるものの、無料で論文アクセスできるサービスの改善を発表しています。

これまでは同時に3記事にアクセスでき、オンライン上の専用の棚から14日後以降に削除できる内容でしたが、今回の改善により、30日間ごとに6論文へのアクセスが可能となります。

JSTOR’s free read-only access gets simpler(JSTOR,2018/3/29)
https://about.jstor.org/news/jstors-free-read-access-gets-simpler/

これからの学術情報システム構築検討委員会、「電子リソース管理システムの利用可能性の検証について(2017年度最終報告)」を公表

2018年3月29日、これからの学術情報システム構築検討委員会の電子リソースデータ共有作業部会が、「電子リソース管理システムの利用可能性の検証について(2017年度最終報告)」(2018年3月28日付)を公表しました。

同部会で実施している、電子リソース業務のワークフロー改善に関する検討結果で、2017年度に実施した、Ex LibrisのAlmaを利用した電子リソース業務のワークフロー検証報告です。

2018年度は、検証結果をもとに実運用時におけるさらなる課題の洗い出しを進めるとし、実際の業務で発生するものと同一の情報を図書館サービスプラットフォーム(LSP)に登録し、試行的な業務運用を行なうとしています。

電子リソース管理システムの利用可能性の検証について(2017年度最終報告)の公開について(これからの学術情報システム構築検討委員会,2018/3/29)
https://www.nii.ac.jp/content/korekara/2018/03/2017.html

CLOCKSSに新たに5の出版者が参加

2018年3月27日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、新たに5の出版者がCLOCKSSに参加したことを発表しました。

これにより、CLOCKSSに参加している出版者は、240を超えました。

CLOCKSS Announces the Participation of Additional Publishers(CLOCKSS, 2018/3/27)
https://clockss.org/clockss/News#0327

参考:
CLOCKSSに22の出版者、図書館が参加:日本からは4つの大学が参加
Posted 2016年6月13日
http://current.ndl.go.jp/node/31784

Springer Compact(オフセット契約)によるオープンアクセス(OA)の状況

2018年3月22日、オープンアクセス(OA)におけるAPC(論文処理加工料)の透明性が高く、効率的な管理体制の構築を目的とするドイツの団体INTACTが、Springer Nature社のオフセット契約モデルSpringer CompactによるOAの実現状況に関する調査結果をブログで公開しました。

オフセット契約とは電子ジャーナルのビッグディール費用とAPCを一括して機関が支払うモデルです。INTACTの調査では、オーストリアの大学図書館協会、ドイツのマックス・プランク・デジタル・ライブラリ(MPDL)、オランダのVSNU、スウェーデンのBibsamコンソーシアム、そしてイギリスのJISCのデータを用い、2016~2017年のSpringer Compact対象雑誌について、OA論文の割合や、そのうちオフセット契約の結果OAになったものの割合等を調査しています。

Public Knowledge Project(PKP)、最初の20年間の活動を振り返る報告書を公開

オープンソースの電子ジャーナル出版システム“Open Journal Systems(OJS)”等を開発・提供しているPublic Knowledge Project(PKP)が、活動開始から20年を過ぎたことを受け、最初の20年間を振り返る報告書”Understanding the Audience of the Public Knowledge Project’s Open Source Software”を公開しています。

同報告書は開始から20年を経たPKPが、今後どのような方向を目指して活動していくかを考えるために、外部団体の助成を受け実施した、利用者コミュニティ等へのヒアリングを中心とするコンサルテーションの結果をまとめたものです。報告書では専門家パネルや50人の個人に対するインタビュー、カンファレンスの開催等を通じて、PKPが開発・提供するOJSは広く活用され、価値あるものとなっていることが確認されたとしています。一方で、PKPの問題点として、OJSの更新速度の遅さに対する利用者のフラストレーション、OJSに関連するサービスや、OJS以外に提供しているソフトウェアの認知度の低さ、オープンソースソフトウェアでありながら「閉鎖的な」プロジェクトと思われていること、等が指摘されています。

オランダ大学協会(VSNU)、Springer Nature社・オックスフォード大学出版局(OUP)とオープンアクセス出版等に関する契約で合意

2018年3月12日、オランダ大学協会(VSNU)は、2014年に締結したSpringer Nature社とのオープンアクセス(OA)出版等に関する契約を、2021年まで延長することで合意したと発表しています。この間、同社の雑誌でOAで公開されたオランダの論文の割合が2014年の34%から2017年の84%に上昇したことが紹介されています。

また、2018年3月15日には、英・オックスフォード大学出版局(OUP)とも、購読及びOA出版に関する2020年までの3年間の契約を締結したと発表しています。

オランダ大学協会(VSNU)、英国王立化学会(RSC)との契約交渉不成立を発表

2018年3月12日、オランダ大学協会(VSNU)は、英国王立化学会(RSC)との同会発行雑誌の利用に関する契約の不成立を発表しています。

VSNUでは、オープンアクセス(OA)を推進するにあたり、購読費とAPCの二重支払とならないように交渉を進めていました。

VSNUでは、研究者に対して、大学図書館においてRSCが発行する雑誌の論文入手のための代替方法を相談するように案内しており、オランダ大学図書館・王立図書館コンソーシアムUKBが作成したパンフレット“HOW TO GET THE PDF?”を紹介しています。

カナダ研究図書館協会(CARL)、国際的な学術雑誌の価格高騰問題に関するブリーフィングペーパーを公表

2018年2月15日、カナダ研究図書館協会(CARL)が、ブリーフィングペーパー“Responding to Unsustainable Journal Costs”を公表しました。

国際的な学術雑誌の価格高騰問題の現状を概観するとともに、問題の原因となっているシステム上の問題について考察し、国による適切な対応を明確にすることを目的にしています。

CARL Releases New Brief on the Unsustainability of International Journal Costs(CARL,2018/2/15)
http://www.carl-abrc.ca/news/brief-unsustainability-international-journal-costs/

スウェーデン王立図書館(NLS)、Springer Nature社との“Springer Compact”契約の効果を検証した報告書を公開

2018年2月12日、スウェーデン王立図書館(NLS)が、Springer Nature社との“Springer Compact”の契約が2018年12月31日で終了することを受け、再交渉に際しての手引きとなるための推奨事項をまとめた“Evaluation of offset- agreements report 3: Springer Compact”を公開しました。

独立評価グループが同契約の効果を検証したもので、公開される4つの報告書のうちの3番目のものです。

また、オーストリア・英国・ドイツ・オランダなど、スウェーデン以外での、Springer Nature社による購読料とAPCとを相殺するオフセット契約も検証し、その違いを表でまとめています。

ページ