電子ジャーナル

ProQuest社がGoogle ScholarのCASAとQuick Abstracts機能に対応

2018年6月19日、ProQuest社はGoogle Scholarの2つの機能、Campus Activated Subscriber Access (CASA)とQuick Abstractsに対応したことを発表しました。

CASAは契約機関外のネットワークからも購読コンテンツにアクセスできる機能です。ProQuestの発表によれば、Google Scholarの購読者リンクプログラムによって実現されているとされています。

また、モバイル端末からGoogle Scholarを利用する際には、検索結果の詳細をスワイプによって容易に一覧できるようになっていますが、ProQuestが提供する論文については、この詳細の中に論文の抄録も含まれるようになるとのことです。

米HighWireがGoogle Scholarと提携し、キャンパス外からも購読コンテンツにアクセス可能となる新機能Universal CASAを開始

2018年6月11日、米国の出版プラットフォーム企業HighWireが、Google Scholarと提携し、同社のプラットフォームIntelligent Publishing Platform掲載コンテンツについて、購読機関の利用者であれば、自宅などキャンパス外のネットワークからもアクセス可能となる新機能、”Universal Campus Activated Subscriber Access’ service (Universal CASA)”を開始したと発表しました。Google Scholarと提携し、同機能を提供するプラットフォームはHighWireがはじめてとのことです。

Universal CASAにより、利用者は契約機関外のネットワークからでも、またサーチエンジンの検索結果や同僚からのメール、ブログポスト、Twitterなど、どのようなルート経由であっても、HighWireの購読コンテンツにアクセスできるようになるとされています。

図書館向け電子書籍・電子ジャーナル提供サービス間のタイトル重複図(記事紹介)

2018年6月10日、『世界の出版情報調査総覧』のサイトで、図書館向け電子書籍及び欧文電子ジャーナル提供サービス間のタイトル重複状況を示した図が公開されています。

次の3通りの組合せにおける重複タイトル数が示されたものです。

(1)公共図書館・大学図書館向け電子書籍提供サービス4種
OverDrive、LibrariE、Maruzen eBook Library、EBSCO eBooks

(2)医学図書館向け電子書籍提供サービス4種
Maruzen eBook Library、EBSCO eBooks、医書.jp、Medical*Online

(3)欧文電子ジャーナル提供サービス3種
ProQuest Central、Academic Search Complete、Academic OneFile

CLOCKSS、Crossrefの全メタデータを保存すると発表

2018年6月12日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSが、Crossrefの全メタデータを保存すると発表しました。

CLOCKSSに全メタデータを保存するとともに、他のアーカイブサービスと組み合わせることで、緊急時対応プランを確実に実行することができるとしています。

CLOCKSS announces preservation of Crossref metadata(CLOCKSS,2018/6/12)
https://clockss.org/clockss/News#0612

参考:
CA1836 - CrossRefの動向 revisited / 長屋 俊
カレントアウェアネス No.322 2014年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1836

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、OA出版社・Frontiers社とオープンアクセス出版等に関する契約で合意

スウェーデン・Bibsamコンソーシアムが、オープンアクセス(OA)出版社・Frontiers社とOA出版等に関する契約で合意しました。

Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)とFrontiers社が、2018年6月1日付で発表したもので、論文処理費用(APC)を含むオフセットモデルによる契約で、コンソーシアム参加20機関が対象です。

発表によるとFrontiers社とのこの種の契約は北欧初で、2017年にオーストリア科学財団(FWF)及びウィーン大学と同社の契約に準拠した内容です。

同契約は2018年7月1日からの3年半の間有効です。

arXivを活用した組み合わせ数学に関するオーバーレイ雑誌”Advances in Combinatorics”創刊

2018年6月4日、分野別リポジトリarXivを活用した、組み合わせ数学(Combinatorics)分野の新たな雑誌”Advances in Combinatorics”の創刊が発表されました。

同誌はarXivに投稿された論文を対象に、いわゆるオーバーレイ・ジャーナルとして運用されるものです。著者にAPC等は要求せず、運用にかかるコストや管理業務はカナダのクイーンズ大学図書館が担うとのことです。

同誌の創刊にはクイーンズ大学図書館とオープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が注力してきたとのことで、両者はAdvances in Combinatoricsが、arXivの枠組みを越え、リポジトリ一般に拡張したオーバーレイモデルの構築につながるものと捉えているとされています。COARのウェブサイトでは、リポジトリの上に査読システム等を構築する点で、COARが考える次世代リポジトリにも非常に近いものであるとも評されています。

スウェーデン・Bibsamコンソーシアム、Elsevier社との契約を更新しないと発表

スウェーデン・Bibsamコンソーシアムが、Elsevier社との契約を更新しないと発表しています。

Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)が2018年5月16日に発表したもので、同国政府が設定した2026年までのオープンアクセス(OA)を達成するための要件を満たすモデルをElsevier社が提示できなかったことによるものです。

参加館の研究者は現在の契約条件に基づき、引き続き1995年から2017年にかけて発行された論文にはアクセスできますが、2018年6月30日以降にElsevier社のプラットフォームで公開された論文は利用できなくなります。

カナダ研究図書館協会(CARL)、加盟館の2016・2017年度分の電子ジャーナル及びデータベースのライセンス契約料に関するデータを公表

2018年5月11日、カナダ研究図書館協会(CARL)は、大学図書館の加盟館がカナダ研究知識ネットワーク(Canadian Research Knowledge Network:CRKN)を通じてライセンス契約した2016・2017年度分の電子ジャーナルとデータベースの利用料のデータセット及び集計表を公表しました。

CARLの持続可能な学術コミュニティ構築のためのロードマップ“Scholarly Communications Roadmap”において、加盟館間でのライセンス情報の透明性向上の必要性を指摘しており、その一環として公表されたものです。

ただし、同データは会員館を網羅しておらず、掲載分についても、ライセンス契約全てを含んではいないと説明されています。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、Code Oceanとの提携を発表

2018年4月12日、英国のケンブリッジ大学出版局(CUP)は研究者・技術者向けに学会・会議予稿集内で公開されたコードを発見・実行するためのプラットフォーム、Code Oceanとの提携を発表しました。

Political Science Research & Methods (PSRM)誌がCUP最初のCode Ocean導入誌となります。電子ジャーナルプラットフォーム上に組み込まれたウィジェットにより、論文内でコードを実行することが可能になります。

Cambridge University Press and Code Ocean Announce Partnership(CUP、2018/4/12付け)
http://admin.cambridge.org/about-us/news/cambridge-university-press-and-code-ocean-announce-partnership/

マルウェアに感染したOAジャーナル(記事紹介)

2018年3月29日、クロフォード(Walt Crawford)氏が、自身のブログに“Malware in OA”と題する記事を掲載しています。

記事によると、同氏がゴールドOAのOAジャーナルをスキャンしたところ、マルウェアに感染していると認められたのは410誌でした。2017年は67誌でした。2018年も2017年も感染が認められたのは3誌でした。国別では30か国で感染例が認められ、インドネシアが287誌、ブラジルが41誌、ウクライナが13誌などとなっています。

感染が認められた410誌を一覧にしたエクセルファイルも公開されています。

Malware in OA(Walt at Random, 2018/3/29)
https://walt.lishost.org/2018/03/malware-in-oa/

感染が認められたOAジャーナルの一覧
https://waltcrawford.name/mal_doaj_all.xlsx

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