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電子ジャーナル

E1021 - EBSCO社による一般雑誌コンテンツ独占契約が呼んだ波紋(米)

米国では,データベースベンダー大手のEBSCO社が複数の有力出版社と締結した,一般雑誌コンテンツの独占契約が波紋を呼んでいる。・・・

CrossRef、DOI登録数が4000万件を突破

論文のリンキングサービスを提供するCrossRefが、DOIの登録数が4000万件を突破したと発表しています。登録されているもののうち、87%がジャーナル、学術書が5%、会議録が5%となっています。

40 MILLION CROSSREF DOIs PRESERVE THE RECORD OF SCHOLARSHIP(CrossRefのニュースリリース)
http://crossref.org/01company/pr/news020210.html

参考:
CrossRef、DOI登録数が3000万件を突破
http://current.ndl.go.jp/node/7135

逐次刊行物コンテンツ提供の独占を巡り、EBSCO社とGale社が対立

2大データベース企業、EBSCO社とGale社の対立が議論を呼んでいます。発端は、Gale社が逐次刊行物のフルテキスト提供におけるEBSCO社の独占的立場を糾弾する、図書館関係者に宛てたの公開書簡です。この書簡で同社は、「1つの情報プロバイダが逐次刊行物コンテンツを囲い込むやり方は、ライセンス料の高騰に繋がりかねず、正しくない。情報へのアクセスを制限することは図書館の理念に反する」というように、EBSCO社の姿勢を批判しました。一方EBSCO社は、「1つのデータベースに重要な刊行物を集約することは、ベンダーとの複数契約を回避し、図書館が費用を節約することに繋がる。私たちは、図書館を支援するというGale社の主張に同意する」と反論しています。この両者の対立に対し、米国図書館協会の機関誌“American Libraries”は、「1つ確かなことは、ライブラリアンは、EBSCO社の独占権がどのように図書館の予算に影響するのかを注視することである」としています。

EBSCO, Gale Spar Over Exclusivity
- American Libraries 2010/1/26付けの記事
http://americanlibrariesmagazine.org/news/01262010/ebsco-gale-spar-over-exclusivity

SCOAP3、必要経費の3分の2を確保

図書館・研究所・助成機関がこれまで学術雑誌の予約購読費に使っていた資金を転用する形で国単位の分担金を集め、高エネルギー物理学分野の全ての文献をオープンアクセス化することを目指しているSCOAP3に対し、9つの米国の大学が新たに支援を表明しました。これによりSCOAP3は、目的達成に必要な経費の3分の2をカバーする総額6,800万ユーロの資金を確保したことになりました。

02/02/2010, SCOAP3 support crosses the two-thirds mark: U.S. libraries lead the way
http://scoap3.org/news/news73.html

参照:
E812 高エネルギー物理学は再び学術情報流通に革新をもたらすか?
http://current.ndl.go.jp/e812

WorldCat.orgでJSTOR収録の論文が検索可能に

電子ジャーナル等のアーカイブ“JSTOR”に収録されている450万本以上の論文等のコンテンツが、WorldCat.orgから検索できるようになったとのことです。

JSTOR now indexed in WorldCat.org(2010/1/15付けOCLCのニュースリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2010/20103.htm

JSTOR Archive now indexed in WorldCat.org(2010/1/20付けWorldCat blogの記事)
http://worldcat.org/blogs/archives/2010/01/jstor-archive-now-indexed-in-w.htm

E1012 - 学術雑誌の将来<文献紹介>

本書は,米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校教授のコープ(Bill Cope)と英国オックスフォード国際出版研究センター所長のフィリップス(Angus Phillips)が編集し,2006年に出版された“The Future of the Book in the Digital Age”(『デジタル時代における図書の将来』)に続く,学術雑誌とその将来をテーマとした,分野を代表する研究者と業界専門家による論文集である。...

BioMed Central、電子ジャーナルアーカイビングプロジェクトに参加

世界最大のオープンアクセス誌出版社であるBioMed Centralが、電子ジャーナルのアーカイビングを手がける2プロジェクト、PorticoとCLOCKSSとそれぞれ提携することを発表しました。プレスリリースによると、どちらのプロジェクトにおいても、BioMed Centralの全論文コレクション6万件以上がアーカイブの対象となるようです。

BioMed Central Joins CLOCKSS to Archive its Open Access Articles
- Resourse Shelf 2010/1/14付けの記事
http://www.resourceshelf.com/2010/01/13/biomed-central-joins-clockss-to-archive-its-open-access-articles/

Portico to Preserve Open Access Content from BioMed Central
(Porticoのニュースリリース)
http://www.portico.org/news/011210.html

参考:
CA1645 - 電子ジャーナルのアーカイビングの現状:レポートE-Journal Archiving Metes and Boundsを中心に

カナダの医学誌CMAJ、オープンアクセスから一部有料制に変更へ

カナダ医師会(CMA)がオープンアクセスで発行してきた雑誌“CMAJ”が、2010年1月から、CMA会員以外の利用者は、一部の論文について有料制になるとのことです。厳しい経済状況が原因の模様で、得られる購読料は赤字を埋めるのに使われるとのことです。

No longer free for all(CMAJ,181(11),2009/11/24の記事)
http://www.cmaj.ca/cgi/content/full/181/11/E245

CMAJ to Cease Being an Open Access Journal in January 2010(2009/11/30付けDigitalKoansの記事)
http://digital-scholarship.com/digitalkoans/2009/11/30/cmaj-to-cease-being-an-open-access-journal-in-january-2010/

英国図書館、デジタル図書館の資料が50万点を突破

英国図書館(BL)のデジタル図書館(Digital Library System) の資料が50万点を突破したのことです。内訳は、電子出版物の自発的納入制度(VDEP)によるものが38万6千点と大半を占め、その他は、音声アーカイブのファイルが2万3千点、デジタル化された19世紀の書籍が6万5千点、電子ジャーナルが2千点、新聞が2万9千点とのことです。

Digital Library passes half-million milestone(2009/11/13付けBLのプレスリリース)
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20091113.html

Milestones: The British Library’s Digital Library Passes 500,000 Items(2009/11/18付けResourceShelfの記事)
http://www.resourceshelf.com/2009/11/13/milestones-the-british-librarys-digital-library-passes-500000-items/

光学・光通信学の世界最大の電子図書館、経済不況に対応して機関購読料をディスカウント

世界最大の光学・光通信学の電子図書館である“SPIE Digital Library”は、経済不況による図書館の財政事情を考慮し、世界的に2010年の機関購読料を10%引き下げるということです。また英国では、電子ジャーナル契約の英国の国家規模でのコンソーシアム“NESLi2”のメンバーであれば、さらに15%の割引価格で契約が可能で、その価格が2012年まで据え置かれることになりました。

SPIE Digital Libraryの英国の代理店によるプレスリリース
http://www.burgundyservices.com/pdf/SPIE_10_09.pdf

SPIE Digital Library
http://www.dlinfo.org/

NESLi2
http://www.nesli2.ac.uk/

DeepDyve社が学術論文の「レンタル」サービスを開始

米国カリフォルニア州のDeepDyve社が、学術論文を24時間のみ閲覧できるという「レンタル」サービスを開始したとのことです。3000万本以上の論文があり、料金は1本99セントとのことです。スクリーンでの閲覧のみが可能で、ダウンロード・キャプチャー・印刷はできないとのことです。一月9.99ドルで20本までを7日間借りるプランや、一月19.99ドルで本数無制限のプランもあるとのことです。組織に属さない、個人利用者をメインターゲットにしているようですが、図書館による利用も見込まているようです。

DeepDyve’s Rent-to-Own Service(2009/10/29付けInformation Todayの記事)
http://newsbreaks.infotoday.com/NewsBreaks/DeepDyves-RenttoOwn-Service-57680.asp

DeepDyve Unveils Online Rental Service for Research(DeepDyve社のプレスリリース)
http://www.deepdyve.com/corp/about/press/20091027

PORTA、J-STAGEを検索対象に追加

国立国会図書館(NDL)は2009年10月5日、デジタルアーカイブポータル「PORTA」の検索対象に、科学技術振興機構(JST)の「J-STAGE」を追加したと発表しています。

J-STAGEを追加
http://porta.ndl.go.jp/service/SER_Information_DetailRSS.jsp?news_id=50

J-STAGE
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja

CA1693 - 動向レビュー:オープンアクセスは被引用数を増加させるのか? / 三根慎二

1. オープンアクセス効果は神話か オープンアクセス(以下、OA)を支持・推進する論拠の一つとして、「OA論文は非OA論文よりも頻繁に引用される」というものがある。つまり、インターネットに接続可能であれば誰でも読むことができる論文は、オンライン上に無いあるいは契約上読むことができない論文よりも頻繁に読まれ引用される、という主張である(ここでは、これを「オープンアクセス効果(以下、OA効果)」と呼ぶことにする)。分野に関わらず研究者が電子ジャーナル(以下、EJ)で学術雑誌論文を入手するようになったこと(1)、EJの閲読可能性は所属機関の図書館の契約状況に依存しかつ機関間格差があることを考慮すれば、この主張は一見理にかなっているように思われる。...

3.3.2 電子書籍の保存の社会的意義

 PDF版はこちら

 図書館に収集されている資料は、ランガナタン(Shiyali R. Ranganathan)の「図書館学の五法則」のひとつ「図書は利用するためのものである」に示されるよう(1)に、利用されるために存在している。たとえ現時点において、利用者に利用されていない資料であっても、未来に重要な意味をもつことになる可能性がある。過去、歴史研究において、図書館の果たした役割はきわめて大きい。明治以後、書籍が図書館で収集・保存されていればこそ、今に生きる我々も、明治、大正時代の実相を知ることができる。そして我々、現在に生きる者には、現在の資料を未来に残す責務があるといえる。
 ところが今、図書館の紙の資料だけでは、時代の実相を知ることはできなくなっている。以前は印刷された情報さえ収集してあれば、その時代時代に発生し利用されていただろう情報がほぼ網羅できたが、現在では膨大な情報が紙の上にはない。

Porticoにブラジルの大学図書館協会も参加

米国の電子ジャーナルアーカイビング事業であるPorticoは、ブラジルの大学図書館協会“CAPES(Coordenacao de Aperfeicoamento do Pessoal de Nivel Superior)”の150以上の大学図書館が同事業に加わることを発表しています。

Brazilian Academic Consortia - CAPES - Joins Portico to Support Digital Preservation(Porticoのニュースリリース)
http://www.portico.org/news/092209.html

E977 - 大学図書館の整備・学術情報流通の在り方に関する審議のまとめ

文部科学省の科学技術・学術審議会学術分科会研究環境基盤部会学術情報基盤作業部会(以下,作業部会)は2009年7月,同年3月からの6回の審議をまと めた「大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)」を同省のウェブサイト上に公開した。これは,「電子ジャーナルの効率的な整 備」及び「学術情報発信・流通の推進 」という早急な対応を要する2つの課題についての審議内容をまとめたものである。・・・

ALAとARL、オンラインでのみ利用可能な出版物の納本義務化に向けたLCの取組への支援を表明

米国議会図書館(LC)は2009年7月15日付けの官報のなかで、オンラインのみの出版物について、LCの要求がある場合には納本を義務づけるようにするための規則改正の提案を行いました。この件に関し米国図書館協会(ALA)と北米研究図書館協会(ARL)は連名で、意見表明の文書をLCに送付したということです。このなかでALAとARLは、「オンラインでのみ発行される雑誌の数が増えるなど、技術的な進歩に照らして考えると、今回の提案は必須のものである。ARLとALAはLCの提案を賞賛する。」として、感謝と支援の意を表明しています。

ALA, ARL commend Library of Congress for proposing mandatory deposit of electronic works
http://www.wo.ala.org/districtdispatch/?p=3621

参考:
LC、オンラインのみの出版物を納本対象とするための規則改正を検討
http://current.ndl.go.jp/node/13644

文部科学省、『大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)』を公開

文部科学省は、『大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)』を同省ウェブサイト上で公開しています。「電子ジャーナルの効率的な整備及び学術情報発信・流通の推進」をテーマに、大学図書館における電子ジャーナルの整備状況・対応や、オープンアクセス、機関リポジトリなどの学術情報の発信についてなどが審議されています。

大学図書館の整備及び学術情報流通の在り方について(審議のまとめ)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/1282987.htm

E971 - NDL-OPAC,リンクリゾルバによる外部データベースとの連携開始

 国立国会図書館(NDL)は,2009年9月1日,リンクリゾルバ(CA1482参照)を使用したNDL-OPAC(国立国会図書館蔵書検索・申込システム)と外部データベースとの連携を開始した。...

Springer社及びElsevier社とテキサス大学の電子ジャーナル契約について開示命令

電子ジャーナルの価格を研究対象としている経済学者らによる、テキサス大学が結んでいるビッグディール(包括的契約)の契約内容の開示請求に対し、Springer社及びElsevier社が反対を示していましたが、2009年8月5日に、テキサス州の司法長官(Attorney General)が内容を開示するよう命じたとのことです。この研究者グループは、約150件の契約について情報を入手しており、2009年秋ごろには何らかの分析結果が公開される予定とのことです。

Texas Attorney General Orders "Big Deal" Bundle Contracts Released(2009/8/27付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/article/CA6686338.html?nid=2673&source=title&rid=1407498533

University of Texas Big Deal Contracts Released to Researchers(2009/8/27付けDigitalKoansの記事)

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