資料保存

CA730 - EROMMとIROMMの作成計画 / 田中久徳

劣化資料のマイクロ化による保存を図る上で,保存努力の重複を避け,保存の優先順位を決定するために,マスターネガフィルムの所在記録を一元的に管理することが大変重要となる。この種の試みとしては,米国で1965年から続けられてきた,NRMM(National Register of Microform Masters:全米マイクロ資…

CA724 - 英国のナショナル手稿保護トラスト / 坂本博

私たちは記憶を失いつつあります。書架450マイルに及ぶ私たちの書き記された記憶。1年に75万人の研究者が400万点の文献を漁る。しかし,その1/4は目録が造られていないために探し出せない。書架20マイル分は手を触れると崩れてしまう。痛んでしまって早急な修復を要するものは数えきれない…

CA721 - 共同研究の文献は誰のもの? / 坂本博

アメリカのカリフォルニア大学バークレー校図書館と国立公文書館が,それぞれ文献の所有権を主張して争っている。その文献とは,大学と,連邦政府から資金を得ている同大学の研究所の双方から委託を受けた科学者が作成した202箱の資料である。図書館にあったそれを公文書館の職員がトラ…

CA698 - どうか本を返してくださいませんか / 原田圭子

このやりとりは,英国図書館(BL)のNational Preservation Office(NPO)が制作したビデオ“Library security: who cares ? ”のリバプールでの街頭インタビューのひとこまである。資料の未返却,盗み,切り取りは図書館の蔵書に損害を与えているが,これらの行為はすぐには表面には現れにくく,正確な被害…

CA681 - 注目されるLCの大量脱酸処理入札 / 宇津芳枝

紙の中の酸を取り除く方法は,大きくは,本をアルカリ性の溶液に浸す液相法と,アルカリ性の蒸気をしみ込ませる気相法に分かれる。大量の本を取り扱う液相法としては,ウェイトー法(カナダ国立図書館/公文書館が採用),ブックキーパー法,FMC法等がある。FMC法はFMC社の化学製品グルー…

CA678 - ソ連における資料保存の課題から / 篠原ミカ

1988年2月の科学アカデミー図書館(レニングラード市)の火災を契機に,ソ連国内では防火体制をはじめとする図書館資料の保管についての劣悪な状況が指摘され(同じレニングラード市内のロシア文学研究所,通称プーシキンの家の書庫など),昨年暮れにはモスクワでソビエト図書館・文学…

CA673 - マイクロ波で資料の害虫駆除 / 大橋邦生, 兎内勇津流

ニューヨーク州立大,環境科学・林学研究室で,マイクロ波を利用した害虫駆除法が研究されている。従来,燻蒸処理等の方法はあったが,安全性や費用,資料そのものに対する影響が問題となっている。この点,マイクロ波の利用はその解決策としてユニークである。○マイクロ波の性質マイ…

CA640 - 紙の強化法―期待される保存技術― / 安江明夫

酸による紙・本の劣化問題が知られるようになり,それへの対処法として脱酸,とりわけ大量脱酸の技術が注目をあびている。大量脱酸が中性書籍用紙の普及と並び,重要な保存のアプローチであることは確かである。しかしよく知られているように,脱酸は,原理的には,処理後の紙の劣化を…

E032 - 失われゆく言語の半永久的保存「ロゼッタ・プロジェクト」

同ディスクの情報は,デジタル形式で記録されるのではなく,米ロスアラモス国立研究所とノーサム・テクノロジーズ社が開発したマイクロエッチング処理技術を使って,約2,000年の耐久性をもつ3インチのニッケル製ディスクに普通の文字で記録される。ディスクに収められた各言語の語彙,文…

CA623 - カンボジア国立図書館の再生へ向けて――コーネル大の援助プロジェクト―― / 山口学

カンボジア語は,オストロアジア語族モン・クメール語に属し,かって東南アジア一円に君臨したクメール王朝の公用語として広く通用していた。現在でも旧カンボジア王国領以外にもベトナム,タイ,ラオス領に居住するカンボジア人約1000万人が使用している。ロンノルのクーデターが起るま…

ページ