資料保存

E192 - 武力紛争時の文化財保護条約を強化する議定書が発効

同議定書は,1990年代初頭の地域紛争による文化財の破壊を契機にハーグ条約見直しの機運が高まったことを受けて作成されたもので,軍事的必要性による文化財保護の免責の乱用を防ぐとともに,新たに「強化保護」制度を設け,また,刑事責任の強化,条約の履行を監視する委員会の設置,文…

CA780 - LCの大量脱酸処理の今後―保存フォーラムでの報告から― / 安藤由美子

去る9月25日,国立国会図書館において第3回保存フォーラム(注)が開催され,LC保存部のドナルド・シベラ博士とジェラルド・ギャーベイ氏によって大量脱酸処理入札の結果について報告がなされた。以下,その報告を中心にして,LCにおける大量脱酸処理の動向についてまとめる。LCは従来よリ…

CA773 - 英国のナショナル手稿トラストの一年 / 坂本博

1989年11月23日に発足し,1990年1月9日に信託証書が発効した標記のトラストの最初の1年間の活動について報告する。補助金申請の締切日は毎年4月1日と10月1日であり,1990年には理事会は選定会議を5月と11月に開いた。併せて18件の申請が審査され,合計123,781ポンドの補助金が13件の申請に対して交…

E164 - 資料保存活動の歴史と取組み <講演会報告>

国立国会図書館主催により2003年12月5日(金)に東京本館,8日(月)には関西館において,英国の修復家クリストファー・クラークソン (Christopher Clarkson)氏とオクスフォード大学ボードリアン図書館修補製本課主任ロバート・ミンチ(Robert Minte)氏を招いての資料保存に関する講演会が行われた。...

CA745 - ラオスの近代史を映す未整理のフィルム資料群 / 宮島安世

ラオスの首都ビエンチャンにある国営フィルムビデオ株式会社(SFVC)は,最近ドキュメンタリーの膨大な遺産を継承した。それは,16ミリフィルムの未整理資料だが,ラオスの近代史を知る上で貴重なものである。内容は,王宮の儀礼から民族儀式,農業拡大の訓練や,戦闘ニュースに至るまで…

CA731 - 政府出版物に中性紙使用――米国で法制化―― / 富田美樹子

1990年10月12日,米国では永久保存の価値を有する連邦政府出版物に,中性紙(acid-free permanent papers)を使用すべきであるという法律が発効した(Public Law 101-423)。この法律には,出版物に中性紙使用を明記すべきであるという条項も含まれている。これに先立つ'90年4月には,米下院歳出委員会…

E138 - 資料保存分野における国際規格の動き

資料保存関連では,6月にも,ISO14416:2003「文書館および図書館で利用に供される図書,定期刊行物,逐次刊行物その他の紙文献の製本のための要件−方法および材料(Requirements for binding of books, periodicals, serials and other paper documents for archive and library use - Methods and materials)」が制定・出版されている。…

CA730 - EROMMとIROMMの作成計画 / 田中久徳

劣化資料のマイクロ化による保存を図る上で,保存努力の重複を避け,保存の優先順位を決定するために,マスターネガフィルムの所在記録を一元的に管理することが大変重要となる。この種の試みとしては,米国で1965年から続けられてきた,NRMM(National Register of Microform Masters:全米マイクロ資…

CA724 - 英国のナショナル手稿保護トラスト / 坂本博

私たちは記憶を失いつつあります。書架450マイルに及ぶ私たちの書き記された記憶。1年に75万人の研究者が400万点の文献を漁る。しかし,その1/4は目録が造られていないために探し出せない。書架20マイル分は手を触れると崩れてしまう。痛んでしまって早急な修復を要するものは数えきれない…

CA721 - 共同研究の文献は誰のもの? / 坂本博

アメリカのカリフォルニア大学バークレー校図書館と国立公文書館が,それぞれ文献の所有権を主張して争っている。その文献とは,大学と,連邦政府から資金を得ている同大学の研究所の双方から委託を受けた科学者が作成した202箱の資料である。図書館にあったそれを公文書館の職員がトラ…

ページ