資料保存

E936 - 印の研究所図書館で起こった暴動が示唆すること<文献紹介>

このほどLibri誌の2008年最優秀学生論文賞に,ウィスコンシン大学ミルウォーキー校の情報学部の学生による“Irreparable Damage: Violence, Ownership, and Voice in an Indian Archive”(取り返しのつかない損失:インドの文書館における暴力,所有権,声)が選ばれた。これは,2004年1月4日にインドのプネ市にある Bhandarkar東洋研究所(Bhandarkar Oriental Research Institute:BORI)で起こった設備や文書類の破壊行動を題材にして,文書館における政治,所有権,暴力の関連と,将来起こりうる破壊行為の回避の可能性について論じたものである。・・・

父の日のプレゼント代わりに本への寄付はいかが?-BLが企画

英国図書館(BL)が父の日を前に、修復が必要な貴重書について資料単位で寄付を募る試み“Adopt a Book”(本を養子に)を企画しています。「プレゼントの靴下の代わりに」BLがセレクトしたお父さんにぴったりの貴重書に対して、25ポンド、75ポンド、150ポンド、250ポンド、500ポンドの金額を選び、寄付するよう呼びかけています。

Adopt a Book for Father's Day
http://adoptabook.bl.uk/

What's said in the Scrum stays in the Scrum...? – The search for the perfect Father's Day gift is over!
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20090603b.html

偽造の達人が教える、文書の真偽の見分け方(米国)

米国議会図書館(LC)の資料保存部門のウェブサイトで、映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のモデルとなった元詐欺師のアバグネイル(Frank Abagnale)氏による、「盗みの技巧(偽造を見抜く)」と題する講演のウェブキャストが公開されています。アバグネイル氏は、仮釈放となって以来、FBI等の政府機関で詐欺対策等のコンサルント業務を行っているとのことです。

The Art of the Steal (Recognizing Forgeries) March 19, 2009
http://www.loc.gov/preserv/tops/abagnale/abagnale.html

NPO法人「共同保存図書館・多摩」による蔵書の「里親探し」事業

東京都調布市のNPO法人「共同保存図書館・多摩(多摩デポ)」が実施している、図書館で廃棄される蔵書の「里親探し」事業が報じられています。多摩地域の図書館の協力を得て、蔵書を維持できない図書館と蔵書が足りない図書館を橋渡しする事業で、2008年7月の開始以降、148冊の仲介を行ったとのことです。

廃棄蔵書:「里親探し」注目 図書館同士橋渡し、148冊の仲介に成功 /東京(2009年5月29日付け毎日jpの記事)
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20090529ddlk13040301000c.html

特定非営利活動法人共同保存図書館・多摩 
http://www.tamadepo.org/index.html

E930 - 作家のボーン・デジタル資料を収集・管理・提供する際の課題 <文献紹介>

2009年5月,米国メリーランド大学のキルシェンバウム(Matthew Kirschenbaum)准教授を中心とする研究グループによる,現代の作家のボーン・デジタル資料を収集・管理・提供する際の課題について,実際にそのような取り組みを行っている3つの機関の実地調査と,研究者・作家・実務者等の関係者によるミーティングをもとに取りまとめた報告書が,助成元の全米人文科学基金(NEH)デジタル人文科学局から公表された。…

北米研究図書館協会(ARL)、これからの資料保存に関する調査報告を公表

北米研究図書館協会(ARL)は、2009年5月14日、ARLのメンバー図書館における資料保存の現状と今後への提言をまとめた報告書“Safeguarding Collections at the Dawn of the 21st Century”を公表しました。報告書の主なテーマは、「研究図書館における保存機能を再形成する」「ネットワーク化されたデジタル環境」「図書館間の協力の戦略」の3つとなっています。

Contemporary Preservation Activities in ARL Libraries: ARL Releases Report(2009年5月14日付けARLのプレスリリース)
http://www.arl.org/news/pr/preservation-14may09.shtml

イタリアでの地震についてブルーシールドが声明を発表

2009年4月6日にイタリア中部のアブルッツォ州で起きた地震について、国際ブルーシールド委員会(International Committee of Blue Shield, ICBS)が声明を発表しています。被害状況等についてのレポートも後ほど発行予定としています。ブルーシールド国内委員会協会(Association of National Committees of the Blue Shield, ANCBS)も声明を発表しています。

STATEMENT BY THE ICBS ON THE EARTHQUAKE IN THE ABRUZZO (ICBSによる2009年4月8日付けの声明)
http://www.ifla.org/VI/4/admin/ICBS-Abruzzo-statement.pdf

ANCBS statement on earthquake Abruzzo (ANCBSによる声明)
http://www.ancbs.org/index.php?option=com_content&view=article&id=96:ancbs-statement-on-earthquake-abruzzo&catid=10:statements&Itemid=20

参考:
E879 - ブルーシールド国内委員会協会が設立される

E909 - 米国が武力紛争の際の文化財保護条約を批准

武力紛争時の文化財保護を目的とする「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約(平成19年条約第10号)」(E192,E688,E879参照)および同議定書について米国は,すでに1954年5月の採択時に署名を行っていたものの,その後長らく批准を行っていなかった。米国を欠くことは,同条約の実効性確保の点で問題とされてきた。…

東京大学経済学部資料室の「長期保存が不可能な記録材料のための保存プロジェクト」

東京大学経済学部資料室が、「長期保存が不可能な記録材料のための保存プロジェクト」のページを公開しています。

近現代資料の記録材料の劣化について調査・研究を行い、蒟蒻版、青焼、感熱紙といった、長期保存できない近現代資料の代替保存の可能性を探る試みを行っています。

長期保存が不可能な記録材料のための保存プロジェクト
http://www.lib.e.u-tokyo.ac.jp/shiryo/index01.html

参考:
東京大学経済学部資料室の蔵書劣化調査報告書
http://current.ndl.go.jp/node/4271

埼玉大学と立教大学が高度成長期の市民運動資料を共同利用へ

埼玉大学が、同大学が所蔵する高度成長期の市民運動の資料を移管し、一般公開や共同利用、デジタル化することで立教大学と協定を結んでいます。

現在、埼玉大学共生社会教育研究センターが所蔵する資料で、2001年に閉館した「住民図書館」からミニコミ誌など約16万点を受け継いでいます。

埼玉大学と立教大学が60-70年代市民運動資料の共同利用・研究へ
―ベ平連や宇井純氏など「共生社会教育研究センター」所蔵資料―
http://www.rikkyo.ac.jp/news/2009/03/4509/
http://www.saitama-u.ac.jp/news/20090310.html

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