資料保存

大学図書館の資料保管スペースとデジタル化の問題(米国)

高等教育に関する情報サイトInside Higher EDに、大学図書館の資料保管スペースとデジタル化の問題についての記事が掲載されています。あまり使われない紙資料を遠方の保管施設に移送し空いたスペースでデジタル資料にアクセスできる学生向けの場所を作ろうというシラキュース大学図書館の計画に学生・研究者から反対が起こったということが紹介された後、図書館と保管施設での保管コスト比較、ブラウジングなどの紙の本の利点、デジタル資料のフォーマット等の不統一の問題などが取り上げられています。学生・研究者サイドからの現時点での期待だけでなく、予算等も踏まえて、図書館としての長期的な目標も考えなければならない、と結んでいます。
また、Library Journalの記事では、上記の記事に対するコメントが紹介されています。

E-Library Economics(2010/2/10付けInside Higher EDの記事)
http://www.insidehighered.com/news/2010/02/10/libraries

Studies Cite Argument for, Resistance to Increased Digital Library Collections(2010/2/11付けLibrary Journalの記事)

北米の研究図書館センター(CRL)が紙資料の共同アーカイブ事業について提案

北米の大学図書館と研究図書館のコンソーシアムである研究図書館センター(CRL)が、紙資料の共同保存に向けた提案を行っています。2010年秋に共同アーカイブ事業を開始することを想定し、図書館や関係機関などの間で、意思決定と情報共有の仕組みの構築、紙資料アーカイブの情報収集、資料選択や保存条件などの基準の設定、などについて今後検討していく予定とのことです。

CRL Proposes Print Archiving Network
http://www.crl.edu/news/6590

図書館改修工事のため、所蔵資料を地下の岩塩坑の洞穴で保管(英国)

英国マンチェスター市の中央図書館は、建物の改修工事のため100万冊の資料を他の場所に移転する必要があるということですが、その一部は、地下数百フィートの深さにある、岩塩坑の跡地の洞穴で3年間保管されるそうです。サッカーグラウンド700面分の広さがあり、保存に適した環境であるのことです。

A million library books to be sent down the mines(2010/1/29付けManchester Evening Newsの記事)
http://www.manchestereveningnews.co.uk/news/s/1190824_a_million_library_books_to_be_sent_down_the_mines

E1008 - 公共図書館が廃刊になった地方紙アーカイブの管理者に(米国)

米国ミシガン州・アナーバーの地方新聞“The Ann Arbor News”は2009年7月,174年の歴史に幕を下ろし,その役割を地方ニュースウェブサイト“Ann Arbor.com”に譲った。そして2009年12月には,アナーバー地域図書館(Ann Arbor District Library:AADL)と“The Ann Arbor News”のオーナーであるHerald Publishing社との契約に基づき,AADLが“The Ann Arbor News”のアーカイブの管理者となることが発表された。・・・

IFLA、国際ブルーシールド委員会がハイチ大地震について支援を発表

国際図書館連盟(IFLA)、国際ブルーシールド委員会(ICBS)はハイチ大地震に関し、遺憾の意を示すとともに、被害への支援を発表しています。ICBSは、図書館の文化資源復興のため、必要な情報を収集中で、その内容を適宜報告するとしています。

IFLA supports Haitian colleagues in their struggle to recover from the earthquake
http://www.ifla.org/en/news/ifla-supports-haitian-colleagues-in-their-struggle-to-recover-from-the-earthquake

ハイチ大地震に関する情報を集めている国内の図書館サイト

オークション目録の長期保存とアクセシビリティ向上を研究するプロジェクト(米国)

アンドリュー・メロン財団の資金援助の下、学術雑誌のバックナンバーのデジタル化・アーカイビングを行っているJSTOR、フリック・コレクション、メトロポリタン美術館が協力して、オークション目録の長期保存とアクセシビリティ向上に関する研究プロジェクト“Auction Catalogs”を開始しました。オークション目録は、美術マーケットやコレクション史の研究にとって重要な資料であるものの、美術館は長期保存や保存場所の制限といった課題に直面しています。プロジェクトでは試みに18世紀から20世紀初頭にかけてのオークション目録を何冊かデジタル化し、必要な長期保存技術、検索技術についての研究を進めるということです。

Auction Catalogs
http://auctioncatalogs.jstor.org/

LC、National Film Registryに追加する2009年の25作品を発表

米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2009年分の映画25作品を発表しています。映画「怪傑ゾロ」(1940年)や音楽ビデオの「スリラー」(1983年)などが含まれています。

Michael Jackson, the Muppets and Early Cinema Tapped for Preservation in 2009 Library of Congress National Film Registry(LCのニュースリリース)
http://www.loc.gov/today/pr/2009/09-250.html

参考:
LCがNational Film Registryで永久保存する映画、合計500作品に
http://current.ndl.go.jp/node/9966

資料を保存し伝える図書館の役割をアピールする“Preservation Week @ your library”(米国)

米国図書館協会(ALA)は、資料を残して伝えるという図書館の役割の認知度を高めるため、2010年5月9日~15日を“Preservation Week @ your library”とし、各地での関連イベントの開催を呼びかけています。こうしたテーマの全国的なPR運動は今回が初めてで、合言葉は“Pass it on!”(「伝えよう!」)に決定しました。なお、“Preservation Week @ your library”には、米国議会図書館、博物館・図書館サービス機構も協賛しています。

E993 - データの長期保存にはマイクロ+光ディスクを-国際規格誕生

2009年6月,国際標準化機構(ISO)から,デジタルデータを長期的に保存するための国際規格として,ISO 11506:2009“Document management applications -- Archiving of electronic data -- Computer output microform (COM) / Computer output laser disc (COLD)”が刊行された。...

「におい」でわかる資料の劣化状態

資料の劣化状態をその資料の「におい」によって分析する研究の成果が発表されています。ロンドン大学のMatija Strlic氏が、スロベニアの大学およびオランダ国立公文書館の協力の下で研究を行ったとのことで、研究成果はAnalytical Chemistry誌の81巻20号に掲載されています。

Digging Into the Science of That Old-Book Smell
http://www.nytimes.com/2009/11/17/science/17obbook.html

Material Degradomics: On the Smell of Old Books(Analytical Chemistry)
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ac9016049

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