資料保存

CA681 - 注目されるLCの大量脱酸処理入札 / 宇津芳枝

紙の中の酸を取り除く方法は,大きくは,本をアルカリ性の溶液に浸す液相法と,アルカリ性の蒸気をしみ込ませる気相法に分かれる。大量の本を取り扱う液相法としては,ウェイトー法(カナダ国立図書館/公文書館が採用),ブックキーパー法,FMC法等がある。FMC法はFMC社の化学製品グルー…

CA678 - ソ連における資料保存の課題から / 篠原ミカ

1988年2月の科学アカデミー図書館(レニングラード市)の火災を契機に,ソ連国内では防火体制をはじめとする図書館資料の保管についての劣悪な状況が指摘され(同じレニングラード市内のロシア文学研究所,通称プーシキンの家の書庫など),昨年暮れにはモスクワでソビエト図書館・文学…

CA673 - マイクロ波で資料の害虫駆除 / 大橋邦生, 兎内勇津流

ニューヨーク州立大,環境科学・林学研究室で,マイクロ波を利用した害虫駆除法が研究されている。従来,燻蒸処理等の方法はあったが,安全性や費用,資料そのものに対する影響が問題となっている。この点,マイクロ波の利用はその解決策としてユニークである。○マイクロ波の性質マイ…

CA640 - 紙の強化法―期待される保存技術― / 安江明夫

酸による紙・本の劣化問題が知られるようになり,それへの対処法として脱酸,とりわけ大量脱酸の技術が注目をあびている。大量脱酸が中性書籍用紙の普及と並び,重要な保存のアプローチであることは確かである。しかしよく知られているように,脱酸は,原理的には,処理後の紙の劣化を…

E032 - 失われゆく言語の半永久的保存「ロゼッタ・プロジェクト」

同ディスクの情報は,デジタル形式で記録されるのではなく,米ロスアラモス国立研究所とノーサム・テクノロジーズ社が開発したマイクロエッチング処理技術を使って,約2,000年の耐久性をもつ3インチのニッケル製ディスクに普通の文字で記録される。ディスクに収められた各言語の語彙,文…

CA623 - カンボジア国立図書館の再生へ向けて――コーネル大の援助プロジェクト―― / 山口学

カンボジア語は,オストロアジア語族モン・クメール語に属し,かって東南アジア一円に君臨したクメール王朝の公用語として広く通用していた。現在でも旧カンボジア王国領以外にもベトナム,タイ,ラオス領に居住するカンボジア人約1000万人が使用している。ロンノルのクーデターが起るま…

E026 - LC,メリーランド州フォート・ミードに保存書庫を開設

このほど運用を開始するのは全14区画のうちの一つで,ここには利用頻度の低い図書や製本済みの雑誌が収蔵される。書庫内は,温度10度,相対湿度30%に保たれる。約7,900平方メートルの区画内には,高さ約9メートル,幅約90センチメートルの書架が配置され,資料は大きさごとにまとめて箱に…

E022 - ウェブを用いた資料保存学習プログラムを開発(米国)

自館の資料保存への取り組みの現状をチェックするための自己点検ツールと, 「管理と計画」「保存」「能力の育成」「取り組みへの支援」という4つのセクションからなる解説部分で構成されている。それぞれテーマごとに図表,絵入りで説明がなされているほか,用語集,資材の入手先リス…

CA612 - 逐次刊行物保存に関するIFLA・LC国際シンポジウム / 星健一

IFLAおよびLCが共催する“MANAGING THE PRESERVATION OF SERIAL LITERATURE: An International Symposium”が1989年5月24日から26日に開催された。IFLAは傘下の4つの部会の代表を企画委員として派遣した。本シンポジウムに出席する機会が得られたので,その概要を報告する。会議の出席者・報告者名簿に掲載された正式登…

CA606 - 全国レベルの資料保存計画―アメリカ / 大泉典子

酸性紙問題に直面する米国では,3つの主要な解決法が検討されている。すなわち,過去の劣化資料のマイクロ化,現在の酸性紙本の脱酸,そして未来の本のための永久紙(中性紙)の利用促進である。全米人文科学基金(National Endowment for the Humanities)保存局の1989年度予算は,8万ドル上乗せした…

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