資料保存

米国議会図書館(LC)、国内の研究図書館の蔵書の物理的状態を評価するためのプロジェクトへの助成を獲得

2019年2月4日、米国議会図書館(LC)が、アンドリュー W.メロン財団から、40か月間のプロジェクト“Assessing the Physical Condition of the National Collection”への助成を獲得したとを発表しました。

米国の研究図書館の蔵書を保存するための全国的な取組を発展させる科学的基盤を策定するため、どの本をどの分量で全国的に保存する必要があるかを決定する際に基準となる、比較可能で信頼のできる意思決定方法を提供することが目的です。他には、アリゾナ州立大学・コーネル大学・コロラド大学ボルダー校・マイアミ大学・ワシントン大学が参加します。

蔵書の物理的状態を定量的・客観的に評価するため、異なる地域の5つの大規模研究図書館が所蔵する書誌的に同一の書籍をサンプルに、その物理的・化学的・光学的な特徴を比較します。集められたデータをもとに、書籍が自然に劣化する過程に関するナレッジベースの構築、人工物としての書籍に関するデータセットの提供を行ない、書籍の物理的状態の予測モデルの構築に繋げることが目標です。また、書庫で利用可能な簡単なテストツールの開発も目標とされています。

岡山県立記録資料館、「平成30年7月豪雨」で被害を受けた機関への支援活動内容をまとめた資料を公開

2019年1月25日、岡山県立記録資料館が、「平成30年7月豪雨による災害への対応」(2018年12月付)をウェブサイトで公開しています。

「平成30年7月豪雨」で被害を受けた機関への、同館による支援活動内容をまとめたもので、同館による支援活動の経過や、県立倉敷まきび支援学校・倉敷市立真備図書館・倉敷市真備支所で実施した水損資料の保全処置についてまとめられています。

岡山県立記録資料館 新着情報
http://archives.pref.okayama.jp/
※2019.01.25欄に「「平成30年豪雨による災害への対応」について報告します。」とあります。

平成30年7月豪雨による災害への対応(平成30年12月) [PDF:12ページ]
http://archives.pref.okayama.jp/pdf/H3007gouu_taiou.pdf

歴史資料ネットワーク、第4回全国史料ネット研究交流集会(岡山)の報告書を公開

2019年1月26日、歴史資料ネットワーク(史料ネット)が、2018年1月20日・21日に岡山市で開催した「第4回全国史料ネット研究交流集会」の成果報告書を、国立文化財機構文化財防災ネットワーク推進本部のウェブサイトで公表したと発表しています。

第4回全国史料ネット研究交流集会(岡山)の報告書が公表されました(史料ネット,2019/1/26)
http://siryo-net.jp/publication/201901-okayama/

【イベント】「京都映画ノンフィルム資料アーカイブ」セミナー&シンポジウム(2/6・京都):アーカイブ中核拠点形成モデル事業実証展示も開催

2019年2月6日、京都大学楽友会館(京都市)で、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)の文化庁委託事業「アーカイブ中核拠点形成モデル事業」(撮影場所等における映画関連非フィルム資料)の主催により、「京都映画ノンフィルム資料アーカイブ」セミナー&シンポジウムが開催されます。

同事業では、京都及び関西地区における映画の撮影所等に保管されているシナリオ、ポスター等の映画関連非フィルム資料について、アーカイブ中核拠点形成のためのネットワーク構築等に取り組んでいます。セミナー及びシンポジウムは、映画関連非フィルム資料の価値や、修復、保存について理解を深めるものです。

入場は無料です。定員は75人(先着順)で、申込みが必要です。内容は次のとおりです。

・第1部セミナー「映画資料の特性を生かした修復・保存について」
講師:株式会社資料保存器材取締役 営業グループ 阿部祐貴氏

・第2部シンポジウム「映画資料の保存・修復における今後の展望」
登壇者:
株式会社東映京都スタジオ代表取締役社長 山口記弘氏
国立映画アーカイブ主任研究員 岡田秀則氏
国立新美術館学芸課美術資料室長 谷口英理氏
(進行)京都大学大学院人間・環境学研究科准教授 木下千花氏

韓国・大統領所属図書館情報政策委員会、「第3次図書館発展総合計画(2019-2023)」を発表

2019年1月24日、韓国の大統領所属図書館情報政策委員会が「第3次図書館発展総合計画(2019-2023)」(1月23日付)をウェブサイトで公表しました。

以下の4大戦略((1)~(4))・13の中心課題([1]~[13])のもと、36の推進課題が提案されています。

(1)個人の可能性を発見する図書館
[1]市民の能力を育成する文化サービスの拡大
[2]利用者の情報アクセスの利便性拡大
[3]ライフサイクルにあわせた図書館サービスの強化

(2)コミュニティの能力を育成する図書館
[4]分権型図書館運営体制の構築
[5]コミュニティの記憶を保存・共有・拡散
[6]交流協力のプラットホームとしての機能強化

(3)社会的包摂を実践する図書館
[7]積極的な情報福祉の実現
[8]空間の開放性拡大
[9]既存の枠組みを超えたサービス連携

(4)未来を開くための図書館の革新
[10]図書館運営体制の質的向上
[11]図書館協力体制の強化
[12]情報資源の共有基盤構築
[13]図書館インフラ(基盤施設)の拡大

【イベント】「マンガ原画に関するアーカイブ(収集、整理・保存・利活用)および拠点形成の推進」関連シンポジウム「マンガ原画アーカイブセンター(仮)の創設に向けて」(2/3・秋田)

2019年2月3日、秋田県横手市の横手市ふれあいセンターにて、平成30年度文化庁メディア芸術連携促進事業「マンガ原画に関するアーカイブ(収集、整理・保存・利活用)および拠点形成の推進」関連シンポジウム「マンガ原画アーカイブセンター(仮)の創設に向けて」が開催されます。

横手市増田まんが美術館はマンガ原画アーカイブを行っており、2019年5月のリニューアルオープンにあわせてアーカイブ機能を充実させ、全国のマンガ関連文化施設のマンガ原画問題の窓口として「マンガ原画アーカイブセンター(仮)」の併設を目指すとしています。

今回のシンポジウムでは、同事業に参加したマンガ関連文化施設等による、原画アーカイブの実践報告をもとに「アーカイブセンター」実現の可能性や問題点などについて議論します。保存科学の観点から、紙やペンなどのマンガ画材を化学的に調査・分析した結果も発表されます。

参加無料で定員は100名、事前申込不要で当日先着順です。

カタール国立図書館(QNL)、同館のIFLA/PACアラビア語圏地域センターとしての役割について国際図書館連盟(IFLA)と3年間の延長で合意

2019年1月20日、カタール国立図書館(QNL)は、同館のIFLA/PACアラビア語圏地域センターとしての役割について、国際図書館連盟(IFLA)と3年間の延長で合意したと発表しています。

同館では、ユネスコ(UNESCO)との18か月間の連携プロジェクトを含む、アラブ地域の文献遺産の保存支援に関するいくつかの事業を計画しており、将来的にはアラブのいくつかの国での保存・保全に関する研修やワークショップの開催も予定しています。

Qatar National Library Extends its Role as Regional IFLA Preservation and Conservation Center(QNL,2019/1/20)
https://www.qnl.qa/en/about/news/qatar-national-library-extends-its-role-regional-ifla-preservation-and-conservation

米国議会図書館(LC)、“Library of Congress Magazine”2019年1・2月号を刊行:LCにおける映画フィルムコレクションとその保存に関する取組を特集

米国議会図書館(LC)は、2019年1月3日付けのTwitterにおいて、LCが刊行する隔月誌“Library of Congress Magazine”の2019年1・2月号の刊行を紹介しています。

同号では、LCにおける映画フィルムコレクションとその保存に関する取組が特集されており、LCの“National Film Registry”事業30周年を記念する記事や、LCのパッカードキャンパス(Packard Campus)の国立視聴覚資料保存センターで行われている保存の取組に関する記事、未特定の無声映画・トーキー作品を特定するワークショップ“Mostly Lost”の紹介記事等が掲載されています。

@librarycongress(Twitter, 2019/1/3)
https://twitter.com/librarycongress/status/1080901760024223746

【イベント】page2019セミナー「写真フィルムのデジタルアーカイブ-デジタル化による利用・検索の可能性-」(2/6・東京)

2019年2月6日、池袋サンシャインシティー文化会館(東京都豊島区)において、page2019 オープンイベント「日本写真保存センター」セミナー「写真フィルムのデジタルアーカイブ-デジタル化による利用・検索の可能性-」が開催されます。

聴講無料、定員80名であり、事前の申込みが必要です。

セミナーの内容は次のとおりです。

1.「写真保存センターの活動-収集・保存、データベースの構築」について
講師:松本徳彦氏(公益社団法人日本写真家協会副会長)

2.「写真原板情報のデジタル化-利活用の範囲を広げる」について
講師:丸川雄三氏(国立民族学博物館人類基礎理論部研究部准教授)

3.質疑応答、ディスカッション

page2019セミナー「写真フィルムのデジタルアーカイブ」開催のお知らせ 2/6(公益社団法人日本写真家協会)
http://www.jps.gr.jp/20180206/

ユネスコ(UNESCO)と国連衛星プロジェクト(UNITAR-UNSAT)、シリア・アレッポの文化財の破壊状況に関する詳細報告を公表 13世紀に建てられたワクフ図書館等が破壊されていることを確認

2018年12月、ユネスコ(UNESCO)と国連訓練調査研究所(UNITAR)の衛星プロジェクト(UNSAT)は、イスラム過激派組織「イスラミックステート(IS/ダーイシュ)」の拠点となり、内戦が繰り広げられたシリアの都市・アレッポの文化財破壊状況に関する詳細報告”FIVE YEARS OF CONFLICT: The State of Cultural Heritage in the Ancient City of Aleppo”を公表しました。

この報告は衛星写真の情報等を用いたもので、図書館に関連する施設としては、大モスクに併設されたワクフ図書館(al-Waqfiyya Library)のISによる破壊が確認されたとのことです。同図書館の建物の多くは13世紀に建造されたものでした。その他に12世紀に建造された図書館・学習室を持つ施設の破壊も確認された、とのことです。なお、これらの図書館に所蔵されたていた資料がどうなったかについては特に記述されていません。

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