資料保存

東北大学附属図書館、「図書館のみらい基金」(東北大学特定基金)を設置

2019年3月1日、東北大学附属図書館が、「図書館のみらい基金」(東北大学特定基金)の設置を発表しています。

同大学が所蔵する学術資料の一層の活用を図るとともに、貴重な資料を次世代に確実につないでいくことや、所蔵資料を公開するデジタル・アーカイブを構築することを目的に設置されたもので、基金の主な使途として、以下の4点が挙げられています。

1.市民のみなさま・学生・研究者のためのデジタルコレクション構築と公開
2.貴重資料に関する各種イベント開催
3.図書館設備の充実、資料の保存・修復
4.人材育成

同基金に寄付を行うと、各種顕彰・特典を得ることができます。

お知らせ(東北大学附属図書館)
http://www.library.tohoku.ac.jp/news/news.html
※2019/03/01欄に「 「図書館のみらい基金」を設置しました」とあります。

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)、国内の文化遺産の保存状態に関する調査報告書を公開:2004年調査のフォローアップ

2019年2月25日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、報告書“Protecting America’s Collections: Results from the Heritage Health Information Survey”を公開しました。

現在の収集機関(図書館・博物館・文書館)の保存業務に関する情報を収集し、ニーズを把握するため、2004年に実施した国内の文化遺産の保存状態調査“Heritage Health Index”を更新することを目的に2014年に1,714機関を対象に実施した“Heritage Health Information Survey (HHIS)”の報告書です。

米国の文化遺産機関の、2004年から2014年の10年間の傾向として以下を指摘しています。

・不適切な保管や露光による損傷事故の削減。
・コレクション管理を職責とする担当者の増加。
・コレクション評価を実施する機関の増加。
・危機管理計画を策定した機関の増加。
・コレクションの保存の予算を重点化した機関の増加。

E2109 - 第29回保存フォーラム「図書館建築と資料保存」<報告>

2018年12月21日,国立国会図書館(NDL)は,東京本館において第29回保存フォーラム「図書館建築と資料保存」を開催した。保存フォーラムは資料保存の実務者による知識の共有,情報交換を意図した場である(E2001ほか参照)。

中東地域の危機に瀕する遺跡の正確な3D記録を作成するプロジェクト“Project Anqa”のウェブサイトが公開

2019年2月27日、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が、“Project Anqa”のウェブサイトの公開を発表しました。

中東地域の文化遺産の壊滅的な損失に対応するため、ICOMOSと、世界の遺跡の3Dデータを記録する活動を行なっている米国のNPO・CyArk、米・イエール大学文化財保存研究所が2015年に共同で開始した事業です。

同事業では、危機に瀕している遺跡の正確な3D記録を作成するとともに、同地域の能力開発や知識の移転等を実施することが目的とされており、同国の文化財博物館総局(DGAM)と提携してシリアで開始された同事業で記録化されたダマスカスにある6つの遺跡を記録が掲載されています。

Launch of Project Anqa's Website (ICOMOS,2019/2/27)
https://www.icomos.org/en/178-english-categories/news/44200-launch-of-project-anqa-s-website

【イベント】文化庁主催シンポジウム「芸術資産をいかに未来に継承発展させるか-コレクター文化育成のための法律・制度設計の具体的提言-」(3/16・東京)

2019年3月16日、東京都港区の国立新美術館において、文化庁主催シンポジウム「芸術資産をいかに未来に継承発展させるか-コレクター文化育成のための法律・制度設計の具体的提言-」が開催されます。

文化・芸術資産の価値評価を高めていくための具体的な方策についてより議論を深めるため、日本の美術コレクションをまもり・増やし・社会に生かしていくかという観点から、保存修復家の美術館常勤体制の整備・税制改正及びコレクター文化の育成・美術館やコレクション間での所蔵作品交換やレンタル・関連アーカイブ公開の重要性などを中心として法整備を含む具体的提言を議論することを目的としています。

参加費は不要ですが、参加には事前の申し込みが必要です。

内容は以下の通りです。

・キーノートスピーチ
圀府寺司氏(大阪大学大学院文学研究科文学部教授)

国立映画アーカイブ(NFAJ)、「NFCニューズレター」の連載「フィルムアーカイブの諸問題」をオンライン公開

2019年1月29日、国立映画アーカイブ(NFAJ)が、「NFCニューズレター」の連載記事「フィルムアーカイブの諸問題」をPDF化し、オンラインアーカイブとして公開したことを発表しています。

「NFCニューズレター」はNFAJの前身である東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)が1995年から2018年にかけて刊行したものであり、NFAJの機関誌「NFAJニューズレター」の継続前誌にあたります。

同連載記事では、映画保存に関する取り組みや各国のフィルムアーカイブによる活動等が紹介されています。

「NFCニューズレター」の連載「フィルムアーカイブの諸問題」をオンラインサービスで公開(NFAJ, 2019/1/29)
https://www.nfaj.go.jp/ge/topics/20190129/

ボーンデジタルの視聴覚資料の保存に関するケーススタディー(記事紹介)

Code4Lib Journal誌のIssue 43(2019年2月14日掲載)に、“Never Best Practices: Born-Digital Audiovisual Preservation”と題する記事が掲載されています。

この記事では、ボーンデジタルの視聴覚資料の保存に取り組む3機関のケーススタディーを通じて、ファイルフォーマットの陳腐化等のリスク管理に際し、組織の使命やステークホルダーからの要求、利用可能なリソース等のさまざまな要因が影響すること、そのために日常の実践の中ではベストプラクティスの決定やそれへの準拠が難しい状況があることを論じています。

ケーススタディーとして取り上げられているのは、米・ノースカロライナ大学チャペルヒル校、米国議会図書館(LC)の米国民俗センター、米国のボストン公共放送局(WGBH)の事例です。

Never Best Practices: Born-Digital Audiovisual Preservation(Code4Lib Journal)
https://journal.code4lib.org/articles/14244

American Archive of Public Broadcasting、テレビ番組「セサミストリート」のエピソード50年分をデジタル保存することを発表

米国議会図書館(LC)とボストンの公共放送局であるWGBHが共同で運営する、米国の公共放送の歴史的コレクションを提供するデータベース“American Archive of Public Broadcasting ”(AAPB)が、2019年2月14日付けのブログ記事において、米国のテレビ番組「セサミストリート」の50年分のエピソードをデジタル保存することを発表しました。

1969年11月10日の第1回放映以来、2019年で50周年を迎えることを記念して、同番組を制作するセサミ・ワークショップからAAPBに対し、デジタル化したエピソード過去50年分の寄贈が行われたことを承けてのものです。

2020年には放映開始からの49シーズン分、4,500回近くのエピソードがAAPBのアーカイブに加わり、LC館内、または予約すればボストンのWGBHでも閲覧できるようになるとあります。

【イベント】大図研関西3地域グループ合同例会「大学図書館の資料保存:体制の構築と継続」(3/2・大阪)

2019年3月2日、難波市民学習センター(大阪市浪速区)において、大学図書館問題研究会関西3地域グループ合同例会「大学図書館の資料保存:体制の構築と継続」が開催されます。

定員は35名であり、参加費は無料ですが2月20日までの事前申し込みが必要です。
内容は次のとおりです。

○講演1
藤井亜希子氏(和歌山大学図書館)「資料被害とその対策―シバンムシ、カビ、マイクロフィルム劣化―」

○講演2
由利江里子氏(大阪大学大学院理学研究科数学専攻図書室)「西洋古典資料保存の第一歩」

○講演3
図書館資料保存ワークショップ「資料保存・修復のいまとこれから」
1. 山崎千恵氏(京都大学)「京大での資料保存ワークショップの取り組み―書庫環境整備から遡及入力、デジタルアーカイブまで」
2. 永田千晃氏(京都大学)「資料保存ワークショップから資料保存ネットワークへ」
3. 八木澤ちひろ氏(京都大学)「一般書の資料修理にあたって―修理本の具体例紹介」

文化庁、2019年度のメディア芸術アーカイブ推進支援事業の募集要項を発表

2019年1月30日、文化庁は、「2019年度文化芸術振興費補助金メディア芸術アーカイブ推進支援事業」の補助対象となる団体の募集要項を発表しました。

同事業は、国内の優れたメディア芸術作品や、散逸・劣化などの危険性が高いメディア芸術作品の保存及びその活用等を支援することにより、日本のメディア芸術の振興に資することを目的としています。同事業における「メディア芸術」は、デジタル技術を用いて作られたアート(インタラクティブアート、インスタレーション、映像等)、アニメーション・特撮、マンガ及びゲームを指します。

同事業で整備されたデータは、2019年度末より公開予定の文化庁が運営するメディア芸術データベース(正式版)への登録が予定されています

新着情報一覧(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/whats_new.html
※「2019年1月30日 2019年度文化芸術振興費補助金メディア芸術アーカイブ推進支援事業の募集」とあります。

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