資料保存

CA1570 - インド洋大津波による図書館,文書館被害と今後の課題 / 坂本勇

1. 図書館,文書館資料の命運 営々と築かれてきた図書館,文書館の貴重で多様な収蔵品群。これらの貴重な収蔵品群が2004年12月に発生したインド洋大津波(E282参照)で目の前から消え去ってしまった。州立図書館(旧国立地方図書館)に寄贈されたばかりの新しい図書館巡回バスも流されてし…

CA1569 - 動向レビュー:米国政府刊行物アーカイビングの進展 / 村上浩介

米国政府印刷局(GPO)の活動が目ざましい。CA1548で既報のとおり,GPOは2004年12月に将来計画『21世紀への戦略ビジョン』を発表し,保存と利用の拡大のため,媒体種別や時代を問わず,全ての政府刊行物をデジタル形式で提供するというビジョンを描いた。このビジョンを実現するため,矢継ぎ…

CA1458 - 文化資源保存論 / 大場利康

文化「財」や文化「遺産」ではなく,文化「資源」という言葉を使うケースが,近年増えてきている。これは,鉱物資源が様々な製品に活用されることで新たな価値を持つように,文化的な様々なモノ・コトが,ただそれだけで意味を持つのではなく,社会的に活用されて初めて意味を持つのだ…

CA1453 - 資料保存における残された課題―紛失問題を通して考える― / 小林昌樹

はじめに資料保存についてマスコミなどで社会的に広く論議されるようになったのは,酸性紙問題を提起する小冊子,かなやひろたか編訳『本を残す』の刊行(1982年)がきっかけである。1980年代から90年代にかけて出版用紙は酸性紙から中性紙へ切替えられるようになり,近年では民間出版物の8割…

CA1439 - 資料保存に関する研修の評価-SOLINETの試み- / 村上直子

米国には現在,20あまりの地域保存センターが設置されている。地域保存センターは,個々に資料保存のラボを持てない図書館や博物館等が共同で利用できる施設である(CA1215参照)。活動内容は,ラボの共用,修復依頼への対応,インターンの受け入れ(コンサベーターの育成)などである。また,…

CA1436 - ニコルソン・ベイカーの静かな図書館 / 上田修一

今年(2001年)の2月に次のようなニュース記事が,あるメーリングリストに載せられた。「サンフランシスコのラッド図書館財団(Ludd Library Foundation)は,ラッド図書館を設計し建設するための資金募集活動を始めると発表した。このラッド図書館は,無料の公共図書館で,図書館サービスの基本に立…

CA1407 - CLIR「現物保存」タスクフォース / 図書館研究所

CLIR(Council on Library and Information Resources:図書館情報資源振興財団)では研究者・図書館員・アーキビストからなるタスクフォースを立ち上げ,図書館資料の現物(artifact)コレクションの保存とアクセスの諸問題について調査しており,この春,「手許に在る物証」と題する報告書のドラフトを発表し…

CA1393 - OCLCとRLG,電子情報保存のためのメタデータに関する現状報告書発表 / 図書館研究所

2001年3月,OCLCとRLG(Research Libraries Group)による「保存のためのメタデータ検討班(Working Group on Preservation Metadata)」は,メタデータに関して共通の目標と方法を示すために現状を調査し,報告書を発表した。この検討班は2000年3月に結成されたもので,メタデータの構造を策定し,実用化することを目…

CA1372 - LC,初の電子ジャーナルアーカイブを構築 / 図書館研究所

米国議会図書館(LC)は2000年11月,米国物理学会(American Physical Society: APS)により刊行されている物理学関係の雑誌8誌について,創刊時から現在までの電子化データを,アーカイブを構築して永久保存すると発表した。内容は適宜更新される。LCの利用者はAPSの電子ジャーナルを無料で利用できるよう…

CA1348 - ヨーロッパ保存・アクセス委員会創立から5年の活動報告 / 村本聡子

ヨーロッパ保存・アクセス委員会(European Commission on Preservation and Access: ECPA)は,ヨーロッパ内の図書館,文書館,関係各機関に対する「資料の保存と利用」のための協力活動の支援と促進を目的に,1994年3月に非営利組織として発足した。事務局はアムステルダムにあるオランダ王立芸術科学院に置かれている(CA1298参照)。…

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