インド

伊藤忠商事株式会社とセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンがインドで移動式図書館事業を開始

2014年6月2日、伊藤忠商事株式会社と子ども支援専門の国際組織である公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)が、新興国が直面する格差の課題解決に取り組むべく、インド マハラシュトラ州ムンバイ市M-East区においてSCJのインドにおけるパートナー団体であるセーブ・ザ・チルドレン・インドの協力を得ながら、ストリートチルドレンや児童労働に従事する子どもたちを対象に移動式図書館事業を開始すると発表しました。

この事業では、移動式図書館として運行するバスにラッピングを施し、内装をできるだけ学校の学習環境と近い形にするために、椅子、黒板、そして本棚を設置し、2名の教育ファシリテーターとカウンセラーを配置するとのことです。音声や動画などの教材も駆使して楽しく参加できる学習の機会を提供することで、子どもたちが学校へ通うための橋渡しになることを目的としているとのことです。ムンバイ市M-East区の学校に通っていない子どもたち約1,000人を対象に2年で2千万円を投じて支援を開始するとのことです。

インドで移動式図書館事業を開始(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン, 2014/6/2付)
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/press.php?d=1533

E1542 - WIPOで,図書館等に関する著作権の権利制限が議論される

 2013年12月16日から20日まで,第26回世界知的所有権機関(WIPO)著作権等常設委員会(SCCR)が開催され,放送機関の保護,教育・研究機関及び視覚障害者等(E1455参照)以外の障害者に関する著作権の権利制限のほかに,図書館及び文書館の利用を促進するための著作権の権利制限が議題とされた。このうち,図書館等に関する著作権の権利制限は2日間にわたって議論されたが,本格的に議論されたのは初めてであった。この議論の背景には,WIPO加盟国の間で著作権の権利制限など図書館等での利用を合法化するための規定が異なるために,国境を越えた図書館等による資料等の複製,交換などの利用が円滑に進まない場合があることから,図書館等に関する著作権の権利制限の国際条約の創設の必要性があった。2008年11月に開催された第17回SCCRで研究発表された,コロンビア大学著作権アドバイザリーオフィスのクルーズ(Kenneth D. Crews)ディレクターの報告によれば,条文の翻訳を入手できたWIPO加盟国149か国のうち,著作権法に図書館に関する何らかの著作権の権利制限の規定がある国は128か国だった。しかし,その権利制限の内容は,図書館による複製一般にわたるものから,研究目的の複製に限定するもの,図書館間貸出しを認めるもの,資料保存目的の複製を認めるものなど,国ごとに様々であった。...

オムロン(インド)がインド視覚障害者協会と共同で視覚障害者向けの電子図書館プロジェクトを計画

2013年12月17日、インド視覚障害者協会(National Association for the Blind; NAB)は、インドのオムロングループと共同で行う視覚障害者向けの電子図書館プロジェクト“Your Voice, Their World”の計画を公表しました。

世界の中で最も視覚障害者数が多いとされるインドでは、視覚に障害のある生徒は、印刷された本の1%未満しか入手できないとされており、技術によるデジタルデバイドの克服を目指して、視覚障害者向けの電子図書館が計画されているとのことです。

プロジェクトの第一段階においては、2014年12月までに、DAISY形式で計2,000時間(約200タイトル)の録音図書を作成する予定であるとのことです。

この録音図書とあわせて、5,000ページの印刷物を電子書籍フォーマットに変換することも予定しているとのことです。

OMRON unveils “ Your Voice, Their World” – Accessible Digital Library project in association with National Association for the Blind, Delhi(National Association for the Blind, 2013/12/17付け)

電子書籍市場動向レポート“The Global eBook: A report on market trends and developments”、2013年秋版が公開

Rudiger Wischenbart Content and Consulting社が、"The Global eBook: A report on market trends and developments"を2013年10月付けで公開しています。このレポートは、米国、英国、欧州諸国(東欧を含む)、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)、およびアラブの電子書籍の市場動向を対象とするものです。2011年秋から年2回刊行されており、これまでO'Reilly Media社が刊行してきましたが、今回からRudiger Wischenbart Content and Consulting社が刊行するとのことです。

同レポートは、Rudiger Wischenbart Content and Consulting社のウェブサイトで、PDF形式で掲載されています。また、ePub形式でも公開されており、KindleやApple iTunesなどの主要な電子書籍のプラットフォームからダウンロードできます。なお、プロモーション期間である2013年11月1日(現地時間)までは無料でダウンロードでき、期間終了後は29.95ユーロで販売されるとのことです。

The Global eBook report update fall 2013 is out

インド政府機関のオープンデータポータルサイト“Data Portal India”が正式に公開

2012年にベータ版として公開されたインド政府機関のオープンデータポータルサイト“data.gov.in”(Data Portal India)が、正式に公開されていました。

現在51の政府機関からの3,665のデータセットが提供されています。また、データを活用したイノベーションを促進する“OpenDataApps Challenge”が開始されています。

India's open data portal launched with 3500 datasets(Future.gov, 2013/8/13付け)
http://www.futuregov.asia/articles/2013/aug/13/indias-open-data-portal-launched-3500-datasets/

Announces "#OpenDataApps Challenge" to evangelize users to use open data (CIOL, 2013/8/12 )
http://www.ciol.com/ciol/news/193300/nic-nasscom-invite-developers-develop-apps

インドの歴史的音源を提供するArchive of Indian Music (AIM)公開

2013年7月30日、インドの民間非営利信託団体により、Archive of Indian Music (AIM)が公開されました。AIMでは1902年以降に蓄音機等で録音された、古くて価値のあるスピーチ、歌、演劇等のコレクションをデジタル化し、オンラインで提供するとのことです。1931年に英国滞在中に録音されたマハトマ・ガンディー氏のスピーチの音声等が公開されています。

Archive of Indian Music (AIM)
http://archiveofindianmusic.org/

米デューク大学がチベットのボン教の写本資料をデジタル化 英国図書館による危機に瀕した資料保存のプログラムで

2013年6月17日、米国のデューク大学が、チベットのボン教の写本資料をデジタル化を行うと発表しました。ボン教とは、チベットに仏教以前から存在する宗教とのことです。

このデジタル化プロジェクトは、失われる危険性のある資料をデジタル化して保存する英国図書館(BL)の“Endangered Archives Programme”の助成を得て行われるものです。

デジタル化される写本は、北インドにあるメンリ僧院が所蔵するもので、その大部分の資料は文化大革命の際にチベットから移されたものとのことです。デジタル化後は、BLを通じてオンラインで無料公開される予定となっています。

British Library Grant Helps Duke Preserve Tibetan Manuscripts (Duke University Librarie 2013/6/17付けの記事)
http://blogs.library.duke.edu/blog/2013/06/17/british-library-grant-helps-duke-preserve-tibetan-manuscripts/

Endangered Archives (Blitish Library)
http://eap.bl.uk/

参考:

E1438 - 地域の自立的発展のための“図書館”を作るREAD Global

ネパール等で,農村地域の自立的発展のため“図書館”を作る活動を行っている非営利組織READ Global(以下READ)に対して,2013年4月14日,米国のペンシルバニア大学とそのビジネススクールであるウォートン・スクール(Wharton School)が“Lipman Family Prize”を贈った。READの代表者であるシアビカ(Tina Sciabica)氏は受賞に際しインタビューに応じ,その活動の概要や考え方を語った。...

E1399 - インドのヴァーチャル図書館:公共図書館充実化への挑戦

E1399 - インドのヴァーチャル図書館:公共図書館充実化への挑戦

筆者は国立大学図書館協会の海外派遣事業に採択され,2012年11月にインド共和国で調査を行なった。そこで得た知見の内,本稿では国家プロジェクトであるインドのヴァーチャル図書館(National Virtual Library:NVL)とインドの公共図書館の課題について紹介する。...

2世紀間英印で別々に保存されていた『ラーマーヤナ』がデジタル化で一つに

2013年2月19日、英国図書館(BL)が、インドの長編叙事詩『ラーマーヤナ』のデジタル化事業について発表しています。

これは、17世紀に作成されてこれまで2世紀間にわたって英国とインドに分割保存されていた『ラーマーヤナ』の写本のデジタル化に関するものです。BLの発表によると、同館とインドのCSMVS Museum等の諸機関の共同デジタル化事業によって、2013年5月にもこの『ラーマーヤナ』が一つにつなげられることになったとのことです。

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