視聴覚資料

スミソニアン協会、米国の美術関係者による対談イベントを記録した音声・映像資料のコレクションを取得

2017年10月5日、米・スミソニアン協会のArchives of American Artは、“Art Talk on Art”(ATOA)のコレクションを取得したことを発表しました。

“Art Talk on Art”は、1974年に芸術家が始めたパネルディスカッションのイベントで現在も継続して行われており、米国の美術史を語るうえで重要な情報源となっています。同コレクションは、1975年から2015年までにニューヨークで開催された、美術に関する500件以上のパネルディスカッションや対談を記録した録音資料と映像資料、文書類を含んでいます。イベントでは数千人のアーティストや、批評家、歴史家、美術商、学芸員、ライターなどが米国の美術に関する問題について語っています。“Art Talk on Art”は60テラバイトにものぼる音声と映像をデジタル化し、原資料とともにスミソニアン協会に寄贈しました。

同コレクションは現在、検索手段の準備中ですが、音声と映像資料は、同協会の事務局にて利用可能です。

ウェールズ国立図書館、“Welsh Music Archive”を創設

ウェールズ国立図書館(NLW)が、2017年9月22日に“Welsh Music Archive”を創設したと発表しています。

音楽関連の記録・手稿類、印刷物(楽譜、書籍、雑誌)、視聴覚資料の収集や利用促進のため創設されたもので、同館の蔵書構築方針に従い、

・ウェールズの歴史のなかで重要な役割を果たしたもしくは果たしている、あるいは、国内外の活動で高評価を得ているウェールズ出身の、作曲家、プロモーター、ウェールズ伝統音楽の研究者などの人物に関する資料
・音楽活動を手がけ促進する国家機関や、ウェールズ音楽を普及・研究する国家機関や学会、ウェールズ音楽やウェールズで音楽を実演するグループの記録
・ウェールズの商業音楽出版社やレコード会社の記録
・コンサートプログラムやエフェメラ類等を含めた、全時代・地域の音楽関連の手稿類

を収集します。

Launching the Welsh Music Archive(NLW,2017/9/25)
https://www.llgc.org.uk/blog/?p=15813

タリバンによる破壊を逃れたアフガニスタンの映画フィルムのデジタル化作業(記事紹介)

AFP通信社が、2017年9月9日付けで、アフガニスタンの国営映画会社Afghan Filmが、タリバンによる破壊を逃れた約7,000本の映画フィルムのデジタル化作業を行なっている記事を配信しています。

1990年代中頃、タリバンが全ての映画を破壊を意図してAfghan Filmに突入した際、担当者がフィルムを会社の敷地内に隠したもので、2001年にタリバンが撤退した際に、いくつかのフィルムは焼かれたものの、約7,000点のフィルムが発見されずに残ったとのことです。

これらフィルムのデジタル化を実施しているもので、16ミリフィルム・3万2,000時間分、35ミリフィルム・8,000時間分の映像があります。

タリバンによる破壊を逃れた映画を引き続き入手していることから、カタログ化作業は継続中とのことです。

担当者は、2年以内で全てのフィルムのデジタル化が完了することを期待しているとのことです。

Europeanaのタスクフォース、視聴覚メディアの「編集」「利用状況の改善」「アクセシビリティ」の3分野に関する9つの提案事項をまとめた報告書を公開

2017年8月17日、Europeanaの視聴覚メディアに関するタスクフォースが、報告書“Final Recommendations from the Audiovisual Media in Europeana Task Force”をオンラインで公開しました。

タスクフォースの設置は、視聴覚メディアの「編集」「利用状況の改善」「アクセシビリティ」の3分野に関する提案事項を策定する事を目的としており、今回の報告書では9件の提案事項が提示されています。

Making audiovisual media a first-class citizen in Europeana(Europeana pro,2017/8/17)
http://pro.europeana.eu/blogpost/making-audiovisual-media-a-first-class-citizen-in-europeana

米国図書館協会児童サービス部会、2017年の注目すべきビデオを発表

2017年2月14日、米国図書館協会(ALA)の児童サービス部会(ALSC)が、14歳以下の子どもを対象といた、2017年の注目すべきビデオを発表しています。

リストには上映時間や対象年齢の記載があります。

ALSC announces 2017 Notable Children's Videos(ALA,2017/2/14)
http://www.ala.org/news/press-releases/2017/02/alsc-announces-2017-notable-childrens-videos

Notable Children's Videos - 2017(ALSC)
http://www.ala.org/alsc/awardsgrants/notalists/ncv

米国図書館協会、ニューベリー賞、コルデコット賞など子ども向けメディアを表彰する賞の2017年の受賞者・受賞作品を発表(米国)

2017年1月23日、米国図書館協会(ALA)が、ALA冬季大会において、ニューベリー賞、コルデコット賞、コレッタ・スコット・キング賞、マイケル・L・プリンツ賞など、子ども向けの各種メディアを表彰する賞の2017年の受賞者、受賞作品を発表しています。

American Library Association announces 2017 youth media award winners(ALA,2017/1/23)
http://ala.unikron.com/2017/

参考:
米国図書館協会(ALA)、ニューベリー賞、コルデコット賞など子ども向けメディアに関連する賞の受賞者を発表(米国)
Posted 2016年1月12日
http://current.ndl.go.jp/node/30410

米国議会図書館で永久保存対象に選ばれた25本の映画作品(2016年)

2016年12月14日、米国議会図書館(LC)が、文化的・歴史的・美学的に意義のある映像資料の永久保存レジストリ“National Film Registry”に追加する2016年分の映画25作品を発表しています。

新たに保存される作品は「ライオン・キング」(1994年)、「鳥」(1963年)、「エデンの東」(1955年)などです。また今回もっとも古いものは、「海底六万哩」(1916年)でした。

公開から少なくとも10年を経た作品の名から、毎年25作品が追加されており、今回の追加によりレジストリで保存される作品は700作品になったとのことです。

With "20,000 Leagues," the National Film Registry Reaches 700
“Thelma & Louise,” “The Birds,” “Blackboard Jungle” Among Film Titles(LC,2016/12/14)
https://www.loc.gov/item/prn-16-209/

参考:
米国議会図書館(LC)、National Film Registryに2015年分の映画25作品を追加 「ゴーストバスターズ」「トップガン」「L.A.コンフィデンシャル」など
Posted 2015年12月17日

東京藝術大学附属図書館、クラシックSPレコードを救うための支援金をネットで募集開始

2016年12月13日から2017年2月21日まで、東京藝術大学附属図書館は、クラウドファンディングサイト「READYFOR(レディフォー)」において、「巨匠の響きよ永遠に!藝大に遺されたレコード2万枚の危機を救う」というプロジェクトを行なっています。

このプロジェクトは、クリストファ・N・野澤氏により寄贈されたクラシックSPレコードコレクション2万枚について、適切な保管環境を整えるための資金として500万円を募集するものです。

支援金額に応じて、レコード保存箱に寄贈者氏名記載や、図書館見学ツアー、蓄音機コンサート、ヴァイオリニスト・澤和樹氏(第10代東京藝術大学長)による特別限定コンサートなどのリターン(いずれも数量限定)が用意されています。

Readyforにて東京藝術大学の第2弾クラウドファンディング開始。段ボール300箱に遺された2万枚の貴重なクラシックSPレコードの危機を救うため支援金を募集。(ValuePress, 2016/12/13)
https://www.value-press.com/pressrelease/175096

巨匠の響きよ永遠に!藝大に遺されたレコード2万枚の危機を救う(READYFOR, 2016/12/13)
https://readyfor.jp/projects/geidailibrarysp

参考:

国際図書館連盟と国際音声・視聴覚アーカイブ協会、各国の視聴覚資料の法定納本制度に関する調査を開始

2016年10月27日の、ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(World Day for Audiovisual Heritage)にあわせ、国際図書館連盟(IFLA)の視聴覚・マルチメディア分科会と国際音声・視聴覚アーカイブ協会(IASA)のNational Archives分科会は、連携して、世界の視聴覚資料の法定納本制度に関する調査を開始すると発表しています。

各国が視聴覚資料の法定納本制度を構築したり、既存の制度を改善したりする際に役立つ情報を集めることを目的としています。

Legal deposit survey(IFLA,2016/10/27)
http://www.ifla.org/node/10956

A worldwide survey of legal deposit for audiovisual materials(IASA,2016/10/27)
http://www.iasa-web.org/notice_board/worldwide-survey-legal-deposit-audiovisual-materials

IASA-IFLA legal deposit survey Online questionnaire

米国議会図書館、歌手マーティ・スチュアートに関する視聴覚資料を同氏から取得

2016年5月10日、米国議会図書館(LC)は、カントリーミュージックの歌手で、グラミー賞を複数回受賞しているマーティ・スチュアート(Marty Stuart)が所持している膨大なコレクションから、歴史的に価値があるカントリーミュージックに関する数百時間分のフィルムや録音資料といった視聴覚資料を、同氏からの寄贈及び購入により取得したと発表しています。

記念式典が2016年5月15日に、バージニア州カルペパーの国立視聴覚資料保存センター(NAVCC)が立地するパッカードキャンパス(Packard Campus)で行われ、マーティ・スチュアート自身による演奏も行なわれる予定となっています。

取得されたコレクションは、ワシントンD.C.にあるLCの映像・テレビ資料閲覧室で研究者のみが閲覧できます。

Library Acquires Marty Stuart’s Audio-visual Collection of Country Music History(LC,2016/5/9)
http://www.loc.gov/today/pr/2016/16-083.html

参考:
CA1711 - 米国議会図書館における録音・映像資料の保存と活用の状況 / 川野由貴
カレントアウェアネス No.303 2010年3月20日

ページ