著作権

デジタル教科書教材協議会(DiTT)、「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議の中間まとめについて意見を表明

2016年8月12日、デジタル教科書教材協議会(DiTT)は、2016年6月16日に文部科学省が公開し、2016年中に最終的な取りまとめを行うことが予定されている「「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議 中間まとめ」について意見表明し、その内容をウェブサイトで公開しています。

紙の教科書とデジタル教科書の学習内容を同一のものとし、紙の教科書を基本にしながらデジタル教科書を併用すること、デジタル教科書について改めて検定を経る必要はないこと等、デジタル教科書の位置付けについても概ね賛同した上で、

・次期通常国会での法改正、早急な制度化
・教科書と位置づける以上、無償とすべきこと
・デジタル教科書の導入に伴う著作権の権利制限の在り方について、文化審議会等における審議を促し、デジタル教科書の制度化と合わせて制度整備を行うこと
・デジタル教科書とデジタル教材を一体化し、ストレスなく使えるようにするためのシステム整備
・デジタル教育環境の整備に合わせて、プログラミング学習の普及を図ること

などを含む8点の事項を要望しています。

『「デジタル教科書」の位置づけに関する検討会議』中間まとめに関するDiTT意見表明について(DiTT, 2016/8/12)
http://ditt.jp/news/?id=2209

【イベント】JapanKnowledge Forum 2016『情報革命と図書館の運命』(9/28・東京)

2016年9月28日、東京国際フォーラムにて株式会社ネットアドバンス主催のイベント「JapanKnowledge Forum 2016『情報革命と図書館の運命』」が開催されます。

このフォーラムは学習・研究支援に携わる図書館員が今後目指す方向について、コンテンツプロバイダーと共に考察を深めることを目的とするとのことです。以下の講演・プレゼンテーション等が行われます。参加は無料ですが、事前登録が必要で、定員は先着順に80名とのことです。

基調講演「情報革命と図書館の運命」/福井健策氏
ディスカッション「出版流通の現状と展望」/紀伊國屋書店、東洋経済新報社、八木書店、ゆまに書房、吉川弘文館
ランチョンセミナー「経済出版社121年目の決意」/西村雄吉氏
講演「ラーニングコモンズを超えて:学習・研究・交流の場としての図書館再考」/米澤誠氏
講演「利用者の目に映る図書館ウェブサービス~その向こう側にあるもの」/飯野勝則氏
講演「これからの学術情報サービス:2020年に向けての検討」/大向一輝氏
プレゼンテーション「デジタル・アーカイブ構築支援ツールとしてのジャパンナレッジ」/桑原博文氏

JapanKnowledge Forum 2016『情報革命と図書館の運命』

オーストラリア図書館協会とオーストラリア出版協会、図書館のプロモーション活動における書影の利用について合意

2016年8月付けで、オーストラリア図書館協会(ALIA)とオーストラリア出版協会(APA)は、目的が図書館のプロモーション活動(ポスター、展示、カタログ、しおり、ウェブサイト、ソーシャルメディア)で、かつ、オーストラリアの出版社が著作権を所有しているものについては、事前の許可や利用料の支払いなしに書影(表紙画像)を利用できることで合意したと発表しています。

Agreement between ALIA and the Australian Publishers Association(ALIA,2016/8)
https://www.alia.org.au/copyright-and-book-covers

Educational Institutions & Libraries: Using Book Covers (Australian copyright counsil)

【イベント】一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)、シンポジウム「欧州の事例から考える著作権の未来」を開催(8/25・東京)

2016年8月25日、東京都新宿区にあるアンスティチュ・フランセ東京で、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)主催の「MIAUシンポジウム2016「欧州の事例から考える著作権の未来」」が開催されます。

欧州議会議員で欧州海賊党所属のジュリア・レダ(Julia Reda)議員が視察のために来日するのに合わせ、開催されるものです。欧州議会で著作権リフォームに取り組む同議員から、欧州での著作権に関する議論の最新動向が報告されるほか、日本の権利者、法学者、実務家を交えて、著作権の未来を考えるシンポジウムです。

MIAUシンポジウム2016「欧州の事例から考える著作権の未来」開催のお知らせ(MIAU, 2016/7/27)
http://miau.jp/1469623512.phtml

参考:
「TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム」が結成、提言を発表
Posted 2012年12月6日
http://current.ndl.go.jp/node/22463

国際図書館連盟(IFLA)や欧州研究図書館協会(LIBER)など5機関、EU内の著作権制度改革に関し、ポジションペーパーを発表

2016年7月、国際図書館連盟(IFLA)、欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)、欧州研究図書館協会(LIBER)、Public Libraries 2020、Europeanaの連名で、欧州委員会が、デジタル単一市場戦略に対応させるために2016年秋に改変することを予定している、EU内の著作権制度改革に関し、ポジションペーパーを発表しています。

・図書館、教育、研究に関する規制や例外に関して、さらに調整をすること
・非商用、商用いずれの目的での利用でも、テキストデータマイニング(TDM)に関し、明確な例外を設けること
・技術的保護手段や、契約期間などに優先して、利用者の権利を守ること

などを求めるものです。

なお、Public Librariesは、、欧州の公共図書館を対象とした、社会的包摂、デジタルインクルージョン、生涯教育の分野における図書館の役割についてのアドボカシー活動を支援するプロジェクトです。

Towards a modern, more European Copyright Framework

マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達

世界知的所有権機構(WIPO)は、2016年6月30日、カナダがマラケシュ条約(盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約)を批准したことにより、発効に必要な批准国数20か国に到達したと発表しています。

マラケシュ条約は、2016年9月30日に発効することになります。

批准20か国は、インド、エルサルバドル、アラブ首長国連邦、マリ、ウルグアイ、パラグアイ、シンガポール、アルゼンチン、メキシコ、モンゴル、韓国、オーストラリア、ブラジル、ペルー、北朝鮮、イスラエル、チリ、エクアドル、グアテマラ、カナダです。

関係団体もコメントを発表しています。

Canada’s Accession to Marrakesh Treaty Brings Treaty into Force(WIPO,2016/6/30)
http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2016/article_0007.html

WIPO-Administered Treaties
Contracting Parties > Marrakesh VIP Treaty (Treaty not yet in force)

E1814 - アーカイブサミット2016<報告>

 2016年6月3日,千代田区立日比谷図書文化館で「アーカイブサミット2016」が文化資源戦略会議により開催された。本稿では,そのなかの昼と夜にそれぞれ開催されたシンポジウムについて報告する。

CA1873 - 権利者不明著作物の活用促進について / 星川明江

他人の著作物を利用する場合、原則としてその著作物の権利者に許諾を得る必要がある。しかし、権利者が誰かそもそも分からない場合や、権利者が特定できたとしてもその連絡先が分からないという場合には、権利者と連絡を取ることができず、許諾を得ることはできない。このような著作物は「権利者不明著作物」と呼ばれている。...

米・ミシガン大学図書館、著作権調査管理業務に役立つツールキットを刊行

2016年6月13日、米・ミシガン大学図書館が、HathiTrustの著作権調査管理システム(CRMS)への理解を促し、類似の著作権調査事業遂行の参考となることを目的に“Finding the Public Domain: Copyright Review Management System Toolkit”を刊行しました。

図書館のウェブサイトでhtml版、pdf版も公開されています。

米・ミシガン大学図書館では、HathiTrustに含まれる孤児著作物を特定するプロジェクトに取組んでいます。

Announcements >Finding the Public Domain Toolkit: Identifying Items Not Subject to Copyright(University of Michigan Library,2016/6/13)
http://www.lib.umich.edu/announcements/finding-public-domain-toolkit-identifying-items-not-subject-copyright

Finding the Public DomainCopyright Review Management System Toolkit

フェアユースウィーク:中国で初開催

EIFL(開発途上国において図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組んでいる非営利組織)のブログで、2016年5月19日・20日に中国で初めて開催されたフェアユースウィークの報告記事が掲載されています。

“Copyright issues in information services”をテーマに実施されたフェアユースウィークは、中国科学院(CAS)の主催で、一般人を含め、100名以上の図書館員、研究者、出版社が参加しました。

セッションでは、フェアユースの仕組みが、情報の共有と活用の促進や知的財産戦略の履行を如何に支援するかについて焦点が当てられ、大規模デジタル化、孤児著作物、図書館での権利制限規定、オープンアクセス、オープンデータなどについて議論されたとのことです。

イベントの資料(中国語)は中国科学院文献情報センター(LCAS)の機関リポジトリからダウンロードできます。

First China ‘Fair Use Week’ a success China’s first ‘Fair Use Week’ attracts over 100 participants(EIFL,2016/6/9)
http://www.eifl.net/news/first-china-fair-use-week-success

2016中国合理使用周

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