著作権

マラケシュ条約、2016年9月30日に発効:批准国が20か国に到達

世界知的所有権機構(WIPO)は、2016年6月30日、カナダがマラケシュ条約(盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約)を批准したことにより、発効に必要な批准国数20か国に到達したと発表しています。

マラケシュ条約は、2016年9月30日に発効することになります。

批准20か国は、インド、エルサルバドル、アラブ首長国連邦、マリ、ウルグアイ、パラグアイ、シンガポール、アルゼンチン、メキシコ、モンゴル、韓国、オーストラリア、ブラジル、ペルー、北朝鮮、イスラエル、チリ、エクアドル、グアテマラ、カナダです。

関係団体もコメントを発表しています。

Canada’s Accession to Marrakesh Treaty Brings Treaty into Force(WIPO,2016/6/30)
http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2016/article_0007.html

WIPO-Administered Treaties
Contracting Parties > Marrakesh VIP Treaty (Treaty not yet in force)

E1814 - アーカイブサミット2016<報告>

 2016年6月3日,千代田区立日比谷図書文化館で「アーカイブサミット2016」が文化資源戦略会議により開催された。本稿では,そのなかの昼と夜にそれぞれ開催されたシンポジウムについて報告する。

CA1873 - 権利者不明著作物の活用促進について / 星川明江

他人の著作物を利用する場合、原則としてその著作物の権利者に許諾を得る必要がある。しかし、権利者が誰かそもそも分からない場合や、権利者が特定できたとしてもその連絡先が分からないという場合には、権利者と連絡を取ることができず、許諾を得ることはできない。このような著作物は「権利者不明著作物」と呼ばれている。...

米・ミシガン大学図書館、著作権調査管理業務に役立つツールキットを刊行

2016年6月13日、米・ミシガン大学図書館が、HathiTrustの著作権調査管理システム(CRMS)への理解を促し、類似の著作権調査事業遂行の参考となることを目的に“Finding the Public Domain: Copyright Review Management System Toolkit”を刊行しました。

図書館のウェブサイトでhtml版、pdf版も公開されています。

米・ミシガン大学図書館では、HathiTrustに含まれる孤児著作物を特定するプロジェクトに取組んでいます。

Announcements >Finding the Public Domain Toolkit: Identifying Items Not Subject to Copyright(University of Michigan Library,2016/6/13)
http://www.lib.umich.edu/announcements/finding-public-domain-toolkit-identifying-items-not-subject-copyright

Finding the Public DomainCopyright Review Management System Toolkit

フェアユースウィーク:中国で初開催

EIFL(開発途上国において図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組んでいる非営利組織)のブログで、2016年5月19日・20日に中国で初めて開催されたフェアユースウィークの報告記事が掲載されています。

“Copyright issues in information services”をテーマに実施されたフェアユースウィークは、中国科学院(CAS)の主催で、一般人を含め、100名以上の図書館員、研究者、出版社が参加しました。

セッションでは、フェアユースの仕組みが、情報の共有と活用の促進や知的財産戦略の履行を如何に支援するかについて焦点が当てられ、大規模デジタル化、孤児著作物、図書館での権利制限規定、オープンアクセス、オープンデータなどについて議論されたとのことです。

イベントの資料(中国語)は中国科学院文献情報センター(LCAS)の機関リポジトリからダウンロードできます。

First China ‘Fair Use Week’ a success China’s first ‘Fair Use Week’ attracts over 100 participants(EIFL,2016/6/9)
http://www.eifl.net/news/first-china-fair-use-week-success

2016中国合理使用周

セルフパブリッシング時代の剽窃 Amazonで販売される盗作小説

2016年6月5日付けのAtlantic紙の記事で、Amazonの電子書籍個人出版機能を用いて他人の小説を剽窃した、盗作小説が多く売られている現状が報じられています。

同記事ではロマンス小説を中心に、他人の作品を名義だけ変更したり、自動剽窃検知に発見されないよう部分的に書き換える等した上で、自身の作品として販売している例が多数紹介されています。

Stealing Books in the Age of Self-Publishing(The Atlantic、2016/6/5付け)
http://www.theatlantic.com/entertainment/archive/2016/06/plagiarism-in-the-age-of-self-publishing/485525/

米国著作権局、著作権法の図書館・アーカイブズに関する権利制限規定の改正案を公開

2016年6月7日付の米国の連邦官報に、著作権法の図書館・アーカイブに関する権利制限規定(108条)の改正案が掲載される予定となっており、その校正刷り(pdf版)が既に公開されています。

Draft Revision of the Library and Archives Exceptions in U.S. Copyright Law (Federal Register)
https://www.federalregister.gov/articles/2016/06/07/2016-13426/draft-revision-of-the-library-and-archives-exceptions-in-us-copyright-law
https://s3.amazonaws.com/public-inspection.federalregister.gov/2016-13426.pdf

参考:
CA1838 - 欧米における図書館活動に係る著作権法改正の動向 / 南 亮一
カレントアウェアネス No.322 2014年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1838

E778 - LCの108条研究グループ,著作権制限規定の検討報告書を公表
カレントアウェアネス-E No.127 2008.05.14

世界で一番オープンアクセス雑誌刊行タイトル数が多いのはElsevier(記事紹介)

オタワ大学のHeather Morrison氏が、ブログ”Sustaining the Knowledge Commons”でElsevier社等の出版者のオープンアクセス(OA)雑誌の状況を分析した調査結果を紹介しています。

この調査でMorrison氏は出版者のウェブページからデータを取得・分析したとのことです。その結果、現在もっともOA雑誌刊行タイトル数が多い出版者はElsevierで、511のOA雑誌を刊行していました。次いで多いのはDe Gruyter社の435誌、さらにHindawi社の405誌と続くそうです。

ブログ記事およびあわせてアップロードされた論文草稿(PDF)においてはElsevier社のデータ詳細も分析されており、511のOA雑誌中、315誌はAPC(論文処理加工料)によるのではなく学会や機関等のスポンサーシップによって成り立っていることが紹介されています。また、OA雑誌とハイブリッドOAを導入している雑誌のAPCの比較、著作権を誰が保持することになっているかの分析等もなされています。

Elsevier: now the world’s largest open access publisher(Sustaining the Knowledge Commons、2016/5/13付け)

IRIセミナー「図書館における貴重書等資料のデジタル化と著作権処理」の動画が公開

2016年2月29日に東京・日比谷図書文化館において行なわれた、特定非営利活動法人知的資源イニシアティブ(IRI)主催のセミナー「図書館における貴重書等資料のデジタル化と著作権処理」の動画が2016年5月6日に公開されています。

『図書館における貴重書等資料のデジタル化と著作権処理』の動画をアップロードしました。(IRI,2016/5/6)
http://iri-project.org/bunka/kenrichousa/seminar20160229video/

『図書館における貴重書等資料のデジタル化と著作権処理』開催報告(IRI,2016/3/4)
http://iri-project.org/bunka/kenrichousa/seminar20160229/
※動画が追加されています。

参考:
IRIセミナー「図書館における貴重書等資料のデジタル化と著作権処理」の報告資料等が公開
Posted 2016年3月8日
http://current.ndl.go.jp/node/30949

【イベント】IRIセミナー「図書館における貴重書等資料のデジタル化と著作権処理」(2/29・東京)
Posted 2016年2月3日
http://current.ndl.go.jp/node/30629

HathiTrustの著作権レビュー管理システム(CRMS)、米国図書館協会による“L. Ray Patterson Copyright Award”を受賞

2016年5月10日、米国図書館協会(ALA)の情報技術政策局(OITP)が、2016年の“L. Ray Patterson Copyright Award”に、HathiTrustの著作権レビュー管理システム(CRMS)を選んだと発表しています。

同賞は、フェアユースの法理とパブリックドメインのためのアドヴォカシー活動を通じて、バランスのとれた米国の著作権システムへの貢献を示した、個人やグループに贈られるものです。

HathiTrustのCRMSは、同サービスにおける数多くの作品の中からパブリックドメインであるものを決定するためのシステムで、2008年に、博物館・図書館サービス機構(IMLS)からの助成を得て開発されたものです。

これまでに32万3,334件を超える作品がCRMSによってパブリックドメインとして決定され、HathiTrustで公開されています。

ALA announces 2016 winner of L. Ray Patterson Copyright Award(ALA,2016/5/10)
http://www.ala.org/news/press-releases/2016/05/ala-announces-2016-winner-l-ray-patterson-copyright-award

参考:

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