イタリア

イタリア中部での地震で被災した図書館、復興に向け情報を発信

2016年8月24日の午前3時36分(日本時間午前10時36分)にイタリア中部で発生した地震を受け、9月6日に、ラツィオ州リエーティ県のコムーネ、アマトリーチェにあるジョバンニ・ジャンニ・フォンタネッラ図書館がウェブサイトに記事を投稿しています。

記事では、建物が崩壊してしまった図書館の外観が写真とともに紹介されており、今回の地震の記憶を忘れないために震災前のウェブサイトを保存するとともに、これからの図書館づくりに向け、同館の新たなウェブサイトを立ち上げたことを紹介し、今後新たな図書館づくりに向けて取り組んでいく、としています。

Biblioteca comunale di Amatrice Giovanni "Gianni" Fontanella …….. e poi vennero le 3,36 del 24 agosto 2016(Biblioteca comunale di Amatrice Giovanni "Gianni" Fontanella, 2016/9/6)
https://bibliotecadiamatrice.wordpress.com/2016/09/06/e-poi-vennero-le-336-del-24-agosto-2016/

OCLC、イタリアの図書館サービス事業者IFNETを買収

2016年7月6日、OCLCがイタリアの図書館サービス事業者IFNETを買収したと発表しました。

IFNETは1985年にイタリアの図書館員らによって設立された団体で、図書館向けのソフトウェア販売のほか、様々な館種向けの文献サービス、目録サービス、研究事業、コンサルティング等を手掛けていたとのことです。

買収後、旧IFNETの職員はOCLCに移り、イタリアにおけるOCLCのサービス提供・サポート等を担当するとされています。

OCLC acquires Italian library services distributor IFNET(OCLC、2016/7/6付け)
https://www.oclc.org/news/releases/2016/201614dublin.en.html

NTTデータ、バチカン教皇庁図書館、キヤノン、約1600年前の文献の質感を再現した複製物を作成:プロジェクトの賛同者に200部限定で配布へ

2016年6月27日、株式会社NTTデータとバチカン教皇庁図書館、キヤノン株式会社の3者が、バチカン教皇庁図書館所蔵の貴重な手書き文献である「バチカン版ウェルギリウス」“Vergilius Vaticanus”(Vat. lat. 3225) のうちのうち1ページを様々な技術を用いて再現した複製物を、200部限定で配布することに合意しました。

複製物は、NTTデータが電子化・保存した画像データを、キヤノン株式会社が保有する質感画像処理技術とキヤノンのグループ会社であるオランダのオセ社の隆起印刷技術を用いて印刷し、再現したものです。

配付は、バチカン教皇庁図書館とNTTデータによる、同館所蔵の貴重文献電子化プロジェクトの資金管理団体である“Digita Vaticana”のウェブサイトから寄付した賛同者を対象に、2016年9月から行われます。

バチカン図書館が所蔵する貴重な手書き文献の再現複製物を限定で配布~人類の歴史的遺産を現代の技術で再現する取り組みを実施~(キヤノン株式会社, 2016/7/8)
http://web.canon.jp/pressrelease/2016/p2016jul08j.html

バチカン図書館が所蔵する貴重な手書き文献の再現複製物を限定で配布(NTTデータ, 2016/7/8)

イタリアの読書に関する統計が発表される

2016年1月13日、イタリアの国立統計研究所が、イタリアの読書に関する統計を発表したとのことです。

・6歳以上の国民の42パーセントは、学校や仕事以外の目的で、少なくとも1冊以上の本を読んでいる
・9.1%の世帯は書籍を所持しておらず、64.4%の世帯は多くて100冊は保有している
・女性のほうが書籍に親和性があり、48.6%の女性は読書を行なうと推定される一方、男性は35%である
・11歳から19歳までが読者層の50%以上を占めている(最も読書するのは15歳から17歳)
・学校は不十分で、家族が重要な要因となっており、両親が読書をする6歳から14歳の若者の66.8%は読書を行ない、両親が読書をしない若者は30.9%しか読書をしない

などと分析されています。

Book reading in Italy(Istituto nazionale di statistica,2016/1/13)
http://www.istat.it/en/archive/178341

歴史資料ネットワーク、同会のブログにて、「1966年11月4日、フィレンツェ― アルノ川大洪水の被害と復興の道のり」の連載を開始

2016年1月10日、歴史資料ネットワークが、同会のブログにて、「1966年11月4日、フィレンツェ― アルノ川大洪水の被害と復興の道のり」の連載を開始すると発表しています。

執筆者は、日本学術振興会特別研究員で、保存修復史・修復理論を専門とする田口かおり氏です。

1966年11月4日にフィレンツェのアルノ川を襲った大洪水から50年目にあたる節目の年に、実際にあの日何が起きたのか、そして、保存修復学の技法や思想はあの日からどのように変化したのかをあらためて整理するもので、フィレンツェが乗り越え、築き上げてきた事柄は、震災後の文化財復興に励む現在の日本がまさに直面している問題でもあるとして、多くの人々の証言をたどり、一刻一刻と過ぎゆく時を臨場感をもって再現し、現在・未来の保存修復のためのヒントとなることを意図しているとのことです。

田口かおりさんによる連載「1966年11月4日、フィレンツェ― アルノ川大洪水の被害と復興の道のり」開始のお知らせ(歴史資料ネットワーク,2016/1/10)
http://siryo-net.jp/contribution/firenze1966-start/

田口かおり「1966年11月4日、フィレンツェ」(はじめに)(歴史資料ネットワーク,2016/1/11)

【イベント】中京大学社会科学研究所、学術講演会「イタリアのアーカイブズと文書保護局」を開催(12/11・愛知)

2015年12月11日、中京大学社会科学研究所は、学術講演会「イタリアのアーカイブズと文書保護局」を開催します。

トスカーナ文書保護局の局長である、ディアーナ・マルタ・トッカフォン氏を招いて行われれる講演とのことです。

また、講演の導入として、通訳も務める国文学研究資料館の特任助教である湯上良氏による、日本とイタリアのアーカイブズ行政の違いについての説明もあるとのことです。

イタリアのアーカイブズと文書保護局(中京大学)
http://www.chukyo-u.ac.jp/event/2015/11/010108.html

参考:
【イベント】中京大学社会科学研究所、学術講演会「イタリアの地方文書館の多様性と特色」を開催(12/9・愛知)
Posted 2014年12月1日
http://current.ndl.go.jp/node/27546

イタリア・聖ピオ十世ホールで、近世豊後のキリシタン関連資料を扱うマレガ・プロジェクトのシンポジウム「キリシタンの跡をたどる-バチカン図書館所蔵マレガ収集文書の発見と国際交流」が開催される

2015年9月12日、イタリア・ローマの聖ピオ十世ホールで、マレガ・プロジェクトのシンポジウム「キリシタンの跡をたどる-バチカン図書館所蔵マレガ収集文書の発見と国際交流」が開催されました。

当時の豊後の状況や、キリスト教の禁教が近世の日本社会に与えた影響のほか、マレガ神父による資料の収集、日本とイタリアの共同調査におけるそれぞれの国の機関の連携など、様々な点について紹介されるとともに、日本と欧州の機関による、手稿を用いた文化・学術交流等について検討されたようです。

Biblioteca Apostolica Vaticana
https://www.vatlib.it/home.php?ling=it&res=1366x768
https://www.vatlib.it/download/A4_Vatican_0912_2015.pdf
※In Evidenzaの箇所に掲載されています。

「マレガ・プロジェクト」シンポジウム in バチカン
「キリシタンの跡をたどる-バチカン図書館所蔵マレガ収集文書の発見と国際交流」 (国文学研究資料館)
http://www.nijl.ac.jp/pages/research/marega04.html

イタリアが国家規模でORCIDを採用、3年間のコンソーシアム・メンバーシップについて合意

ORCIDは、2015年6月19日、イタリアが国家規模でORCIDを採用し、3年間のコンソーシアム・メンバーシップについて合意したことを発表しました。

イタリアの大学や研究機関を評価する国家機関であるANVURと、大学の総長の協議会であるCRUIの援助のもと、まず最初に70の大学と4の研究機関がコンソーシアムに参加します。

ORCIDの採用には、Cinecaが責任をもちます。Cinecaは、イタリアの70の大学、4の研究機関、Ministry of Educationから構成される非営利のコンソーシアムです。この採用により、イタリアの研究者識別子IRIDE (Italian Researcher IDentifier for Evaluation)プロジェクトの基盤が強化されます。

2016年までに、イタリアの研究者の80%以上がORCIDのIDを所有し、2006年までさかのぼって研究成果をリンクすることを目標としています。

Italy Launches National ORCID Implementation(ORCID, 2015/6/19)
http://orcid.org/blog/2015/06/19/italy-launches-national-orcid-implementation

【イベント】中京大学社会科学研究所、学術講演会「イタリアの地方文書館の多様性と特色」を開催(12/9・愛知)

2014年12月9日、中京大学名古屋キャンパスアネックスホールで、ヴェネツィア大学人文学科准教授で、アーカイブズ学、図書館情報学やヴェネツィア史等が専門のドリット・ライネス氏による講演会「イタリアの地方文書館の多様性と特色」が開催されるとのことです。

イタリア各地方都市の長い歴史を踏まえ、各文書館が持つ地域性と多様性について講演を行うそうです。

定員は100名で、予約等は不要のようです。

2014年度 学術講演会 イタリアの地方文書館の多様性と特色(中京大学社会科学研究所)
http://www.chukyo-u.ac.jp/research/irss/gakujutsu.html

学術講演会のpdfファイル(中京大学社会科学研究所)
http://www.chukyo-u.ac.jp/research/irss/image/gakujutsu-141209.pdf

国際出版連合(IPA)、各国のデジタルコンテンツの納本制度についてのレポートを公開

2014年7月25日付で、国際出版連合(IPA)が、デジタルコンテンツの納本制度についてのレポートを公開しました。電子書籍、電子ジャーナル、ウェブサイトやブログなどのデジタルコンテンツに納本制度がどのように適応されてきたのか、ドイツ、オランダ、英国、フランス、イタリアを中心に事例が簡潔に紹介されています。また、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、日本、ノルウェー、韓国、米国の電子納本の状況についても簡単に触れられています。

Digital Legal Deposit An IPA Special Report(PDF;9ページ)(IPA, 2014/7/24)
http://www.internationalpublishers.org/images/stories/news/DLD.pdf

New IPA report on electronic legal deposit(IPA)
http://www.internationalpublishers.org/component/content/article/55-news/473-new-ipa-report-on-electronic-legal-deposit

参考:
E1464 - オンライン資料収集制度(愛称:eデポ)の開始

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