イタリア

Springer Nature社、地震による被害を受けたイタリアの2大学に、同社の全ての電子ジャーナルへのアクセスを無償で提供

2016年11月25日、Springer Nature社は、8月と10月の地震による被害をうけたイタリア・マルケ州のカメリーノ大学とマチェラータ大学に対して、購読済の学術雑誌に加え、同社の全ての電子ジャーナルへのアクセスを、2017年6月まで無償で提供すると発表しています。

フィレンツェの大水害から50年:フィレンツェ国立中央図書館の現在(記事紹介)

1966年11月4日に発生した、イタリア・フィレンツェの大水害から50年を迎え、2016年11月6日付けの地元の英字紙“The Florentine”が、“The National Central Library, 50 years after the flood”という記事を掲載しています。

水害で所蔵資料に大きな被害を受けたフィレンツェ国立中央図書館の被災当時の様子と現在に関する記事で、当時資料修復への支援に訪れたオーストラリア・米国・ドイツ・英国の専門家からの助言が、資料修復技術の「遺産」として現在も引き継がれていること等が紹介されています。

現在、同館では、バーチャルリアリティ(VR)用のゴーグルを装着して館内を巡り、洪水当時を様子を体感するツアーの実施や、同種の体験が可能なアプリの提供、当時の写真のデジタル化、被害を受け修復された同館所蔵のユダヤ人の著作物に関する展覧会、本の修復に関する講義など、1966年の水害に関するイベントが行われています。

The National Central Library, 50 years after the flood(The Florentine,2016/11/6)

OCLCのWorldCatに、イタリア・ローマ国立中央図書館の200万件のレコードが追加

2016年11月8日、OCLCは、WorldCatに、イタリア・ローマ国立中央図書館(BNCR)の200万件のレコード(うち、60%が新規レコード)が追加されたと発表しています。

WorldCatにレコードを登録する同国の最初の国立図書館で、今後もレコードは追加されていく予定です。

The National Central Library of Rome adds catalog collections to WorldCat(OCLC,2016/10/18)
http://www.oclc.org/news/releases/2016/201607leiden.en.html

参考:
E940 - イタリアの図書館事情
カレントアウェアネス-E No.152 2009.06.24
http://current.ndl.go.jp/e940

米国議会図書館の地理・地図部とイタリアのガリレオ博物館が連携し、16世紀頃の地図作成や航行技術、天文学・地理に関する知識を学べるウェブサイトを公開

2016年10月7日、米国議会図書館(LC)の地理・地図部は、イタリアのガリレオ博物館と連携し、ウェブサイト“A Land Beyond the Stars”を公開したことを発表しています。

初めて“America”という名前を使った16世紀の地図製作者マルティン・ヴァルトゼーミュラー(Martin Waldseemüller)を記念して作成されたもので、その当時の地図作成や航行技術、天文学、地理に関する知識を解説する対話式の動画(11時間)を閲覧することができます。

New Website on Martin Waldseemuller And His 1507 Map, the “Birth Certificate of America”(LC,2016/10/7)
http://www.loc.gov/today/pr/2016/16-176.html

イタリア中部での地震で被災した図書館、復興に向け情報を発信

2016年8月24日の午前3時36分(日本時間午前10時36分)にイタリア中部で発生した地震を受け、9月6日に、ラツィオ州リエーティ県のコムーネ、アマトリーチェにあるジョバンニ・ジャンニ・フォンタネッラ図書館がウェブサイトに記事を投稿しています。

記事では、建物が崩壊してしまった図書館の外観が写真とともに紹介されており、今回の地震の記憶を忘れないために震災前のウェブサイトを保存するとともに、これからの図書館づくりに向け、同館の新たなウェブサイトを立ち上げたことを紹介し、今後新たな図書館づくりに向けて取り組んでいく、としています。

Biblioteca comunale di Amatrice Giovanni "Gianni" Fontanella …….. e poi vennero le 3,36 del 24 agosto 2016(Biblioteca comunale di Amatrice Giovanni "Gianni" Fontanella, 2016/9/6)
https://bibliotecadiamatrice.wordpress.com/2016/09/06/e-poi-vennero-le-336-del-24-agosto-2016/

OCLC、イタリアの図書館サービス事業者IFNETを買収

2016年7月6日、OCLCがイタリアの図書館サービス事業者IFNETを買収したと発表しました。

IFNETは1985年にイタリアの図書館員らによって設立された団体で、図書館向けのソフトウェア販売のほか、様々な館種向けの文献サービス、目録サービス、研究事業、コンサルティング等を手掛けていたとのことです。

買収後、旧IFNETの職員はOCLCに移り、イタリアにおけるOCLCのサービス提供・サポート等を担当するとされています。

OCLC acquires Italian library services distributor IFNET(OCLC、2016/7/6付け)
https://www.oclc.org/news/releases/2016/201614dublin.en.html

NTTデータ、バチカン教皇庁図書館、キヤノン、約1600年前の文献の質感を再現した複製物を作成:プロジェクトの賛同者に200部限定で配布へ

2016年6月27日、株式会社NTTデータとバチカン教皇庁図書館、キヤノン株式会社の3者が、バチカン教皇庁図書館所蔵の貴重な手書き文献である「バチカン版ウェルギリウス」“Vergilius Vaticanus”(Vat. lat. 3225) のうちのうち1ページを様々な技術を用いて再現した複製物を、200部限定で配布することに合意しました。

複製物は、NTTデータが電子化・保存した画像データを、キヤノン株式会社が保有する質感画像処理技術とキヤノンのグループ会社であるオランダのオセ社の隆起印刷技術を用いて印刷し、再現したものです。

配付は、バチカン教皇庁図書館とNTTデータによる、同館所蔵の貴重文献電子化プロジェクトの資金管理団体である“Digita Vaticana”のウェブサイトから寄付した賛同者を対象に、2016年9月から行われます。

バチカン図書館が所蔵する貴重な手書き文献の再現複製物を限定で配布~人類の歴史的遺産を現代の技術で再現する取り組みを実施~(キヤノン株式会社, 2016/7/8)
http://web.canon.jp/pressrelease/2016/p2016jul08j.html

バチカン図書館が所蔵する貴重な手書き文献の再現複製物を限定で配布(NTTデータ, 2016/7/8)

イタリアの読書に関する統計が発表される

2016年1月13日、イタリアの国立統計研究所が、イタリアの読書に関する統計を発表したとのことです。

・6歳以上の国民の42パーセントは、学校や仕事以外の目的で、少なくとも1冊以上の本を読んでいる
・9.1%の世帯は書籍を所持しておらず、64.4%の世帯は多くて100冊は保有している
・女性のほうが書籍に親和性があり、48.6%の女性は読書を行なうと推定される一方、男性は35%である
・11歳から19歳までが読者層の50%以上を占めている(最も読書するのは15歳から17歳)
・学校は不十分で、家族が重要な要因となっており、両親が読書をする6歳から14歳の若者の66.8%は読書を行ない、両親が読書をしない若者は30.9%しか読書をしない

などと分析されています。

Book reading in Italy(Istituto nazionale di statistica,2016/1/13)
http://www.istat.it/en/archive/178341

歴史資料ネットワーク、同会のブログにて、「1966年11月4日、フィレンツェ― アルノ川大洪水の被害と復興の道のり」の連載を開始

2016年1月10日、歴史資料ネットワークが、同会のブログにて、「1966年11月4日、フィレンツェ― アルノ川大洪水の被害と復興の道のり」の連載を開始すると発表しています。

執筆者は、日本学術振興会特別研究員で、保存修復史・修復理論を専門とする田口かおり氏です。

1966年11月4日にフィレンツェのアルノ川を襲った大洪水から50年目にあたる節目の年に、実際にあの日何が起きたのか、そして、保存修復学の技法や思想はあの日からどのように変化したのかをあらためて整理するもので、フィレンツェが乗り越え、築き上げてきた事柄は、震災後の文化財復興に励む現在の日本がまさに直面している問題でもあるとして、多くの人々の証言をたどり、一刻一刻と過ぎゆく時を臨場感をもって再現し、現在・未来の保存修復のためのヒントとなることを意図しているとのことです。

田口かおりさんによる連載「1966年11月4日、フィレンツェ― アルノ川大洪水の被害と復興の道のり」開始のお知らせ(歴史資料ネットワーク,2016/1/10)
http://siryo-net.jp/contribution/firenze1966-start/

田口かおり「1966年11月4日、フィレンツェ」(はじめに)(歴史資料ネットワーク,2016/1/11)

【イベント】中京大学社会科学研究所、学術講演会「イタリアのアーカイブズと文書保護局」を開催(12/11・愛知)

2015年12月11日、中京大学社会科学研究所は、学術講演会「イタリアのアーカイブズと文書保護局」を開催します。

トスカーナ文書保護局の局長である、ディアーナ・マルタ・トッカフォン氏を招いて行われれる講演とのことです。

また、講演の導入として、通訳も務める国文学研究資料館の特任助教である湯上良氏による、日本とイタリアのアーカイブズ行政の違いについての説明もあるとのことです。

イタリアのアーカイブズと文書保護局(中京大学)
http://www.chukyo-u.ac.jp/event/2015/11/010108.html

参考:
【イベント】中京大学社会科学研究所、学術講演会「イタリアの地方文書館の多様性と特色」を開催(12/9・愛知)
Posted 2014年12月1日
http://current.ndl.go.jp/node/27546

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