カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。

カレントアウェアネス

雑誌『カレントアウェアネス』掲載記事

CA1791 - 研究文献レビュー:被災した紙資料の救出・修復 / 久永茂人

2011年3月に発生した東日本大震災では、行方不明者の捜索や瓦礫の撤去、被災者の支援等と並んで、地震や津波によって被災した文化財を救出する活動が展開されたことは記憶に新しい。誰が、何を、どのように行ったのかについて振り返り、記録や記憶にとどめておくことは、今後起こり得る災害等による資料(1)の被災に備えるにあたって重要なことであろう。...

CA1790 - 若手研究者問題と大学図書館界―問題提起のために― / 菊池信彦

大学を取り巻く問題の一つに、「若手研究者問題」というものがある(1)。およそ大学関係者であれば必ず耳にするものの一つだが、管見の限りこれを論じた図書館関係の文献はない。...

CA1789 - ドイツ経済学中央図書館(ZBW)について~ドイツの図書館の経済分野のサービス / 伊藤白

 経済分野の図書館サービスと言えば、日本ではいわゆるビジネス支援サービスを思い浮かべる人が多いだろう。残念ながらドイツでは、これに相当するサービスは、盛んではない(1)。比較的近いものとして、たとえばドレスデン市立図書館では、二十代前半までの青少年を対象に就職活動支援を行うサービスが提供されており(2)、類似したサービスは他の図書館でもしばしば見られるようである(3)。とはいえ、この事例からも垣間見えることだが、ドイツの公共図書館は現在子ども・青少年へのサービスに注力しており、企業やビジネスパーソンへの情報提供は特段重要なサービスと位置付けられていない。...

CA1788 - カレントアウェアネス・ポータルのいまを“刻む”:情報収集活動と未来へのアイデア / 依田紀久, 林 豊, 菊池信彦

 国立国会図書館(NDL)関西館の設立から10年。東京に置かれていた図書館研究所から関西館に新設された図書館協力課に引き継がれた『カレントアウェアネス(CA)』の編集業務(1)はその間に大きく様変わりし、「カレントアウェアネス・ポータル(CAポータル)」という情報ポータルサイトへと発展した。...

CA1787 - 『カレントアウェアネス』の10年: レビュー誌への道:課題、そして展望 / 村上泰子

2012年10月に国立国会図書館関西館が開館10周年を迎えた。まずはそのことに対し、大いなる祝意を表したい。関西館の10年については、9月20日に刊行された本誌の313号に、開館時の目標、現況、そして今後の展望が記されている(CA1774参照)。それによれば、関西館の基本的な役割は「文献情報の発信」、「世界に広がるサービス」、「新しい図書館協力」の3つであった。本誌の創刊は1979年で関西館の開館以前から刊行されていたので、新規の事業というわけではないが、「新しい図書館協力」の一翼を担うものとは位置づけることができるだろう。そして、この「新しい図書館協力」についての個別の言及はないものの、それは「当初の構想を上回る成果を挙げ」たものと評価されている。...

小特集 マンガ図書館の現在(CA1779-CA1782)

 2012年8月、福岡県に北九州市漫画ミュージアムが誕生しました。2014年度には明治大学で「東京国際マンガ図書館(仮称)」の開館が予定されています。幅広い年代に親しまれているマンガという資料に、図書館はどう関わっていくのか。今号では、開館したばかりの北九州市漫画ミュージアムを含め、国内のマンガ図書館等4館の取り組みを小特集で紹介します。...

CA1779 - 動き出した北九州市漫画ミュージアム / 古川清香

福岡県北九州市のJR小倉駅新幹線口から徒歩2分のところに、サブカルチャー大型施設「あるあるCity」がある。その5階・6階部分に、今年の8月3日、北九州市漫画ミュージアムが開館した。延べ床面積約2,300平方メートル、5階には期間限定のイベントや展示会を行う「企画展示エリア」、6階には「常設展示エリア」と「閲覧エリア」がある。...

CA1780 - 京都国際マンガミュージアムの現在 / 吉村和真

 京都国際マンガミュージアム(以下、MM)は、京都精華大学と京都市の共同事業として2006年11月に開館した。館内では、漫画家や出版社との協力による展示や講演、独自企画の研究会やワークショップ、さらには教育機関や企業、省庁や自治体との共催事業も展開している。今年度の第41回日本漫画家協会賞で特別賞を受賞するなど、産・官・民・学による幅広い社会連携の成功例として注目されるようになった。...

CA1781 - 米沢嘉博記念図書館の現在 / 山田俊幸

 2009年10月31日に開館し、今年で3周年を迎えた米沢嘉博記念図書館(1)は、明治大学の運営するマンガとサブカルチャーの専門図書館である。明治大学駿河台キャンパス内のビルを使用し、国内有数のマンガコレクションを所蔵している。...

CA1782 - 広島市まんが図書館の現状と課題について / 吉田 宏

1983年、広島市まんが図書館の前身である広島市立比治山公園青空図書館が開館した。当初は利用も多かったが、山の上という立地条件の悪さに加え、蔵書規模が一般図書3~4万冊程度のミニ図書館(1)であったこと、同一区内に閲覧室の広さがほぼ倍(2)の南区図書館ができたこと等が影響し、次第に利用が減少していった。市議会において「まんがを置いてはどうか」という提案が出たことを機に検討を重ねた結果、1997年5月1日、公立では全国初となる、まんがだけを扱う、広島市まんが図書館が開館(蔵書数約3万8千冊)した(3)(図1参照)。...

CA1783 - イタリアの“パブリック・ライブラリー”の現状と課題 / アントネッラ・アンニョリ

 ヴェネツィアのマルチアーナ図書館、チェゼーナのマラテスティアーナ図書館、ボローニャのアルキジンナージオ図書館をはじめ、イタリアには世界的にみても非常に古い図書館が数多く存在する。これらの図書館は、500年という想像を超える歴史を持つ。それらは今でも、我々が現在認識しているような欧州文明の土台となった書物を確実に保存している。...

CA1784 - 動向レビュー:図書館におけるナレッジベース活用の拡がりとKBARTの役割 / 渡邉英理子, 香川朋子

 電子ジャーナル、電子書籍、データベースといった電子リソースの導入が進むなか、その管理と適切なアクセス提供のために、電子リソースのA-Zリスト、リンクリゾルバ、統合検索システム、ディスカバリインターフェース(CA1727CA1772参照)、MARC提供サービス、電子情報資源管理システム(ERMS)(1)などが多くの学術機関で利用されている。現在国内外で主流となっているのは、EBSCO、Ex Libris、Serials Solutionsなど、海外ベンダーのサービスである。これらのサービスは、ナレッジベース(Knowledge Base)と呼ばれるデータベースを中核に持つ点に特徴がある。...

CA1785 - 動向レビュー:Europeanaの動向:「欧州アイデンティティ」および「創造性」の観点から / 古山俊介

 図書館、ミュージアム、アーカイブズといった公的文化機関のもつ資料を電子化し、それを電子的に公開する試みは現在、それら異種の機関が協働して電子化資料を一括提供しようとする大規模な「文化遺産ポータル」へと駒を進めている。なかでも欧州連合(European Union、以下EU)は、国家の境界をこえた大規模ポータルの構築においていち早くスタートを切り、現時点でかなりの成功をおさめている。本稿は、EUにおける代表的な文化遺産ポータル“Europeana”について、その動向を概観する。...

CA1786 - 動向レビュー:中国の納本制度の現状と新たな動き / 岡村志嘉子

 国内出版物を納本によって国立図書館が網羅的に収集する仕組みは、中国においても制度化されている。中国唯一の国立図書館として「国の総書庫」(1)の機能を担う中国国家図書館は、長年にわたり納本制度の下で蔵書構築を行ってきた。しかし、納本率の低さなど懸案も少なくない。最近では、オンライン出版物の納本をめぐって、法整備を含めた議論も活発になっている。...

CA1778 - 研究文献レビュー:電子書籍 / 北 克一

本稿は「電子書籍元年」とされた2010年以降に出版された電子書籍を話題とした和図書をレビュー対象とする。対象期間はわずか2年半である。本来は研究文献レビューであるが、実際には電子書籍を対象とした研究文献(論文)が少ないため、あえて単行書を中心としたレビューとした。...

CA1777 - 動向レビュー:利用者要求にもとづくコレクション構築:大学図書館における電子書籍を対象としたPDAを中心に / 小山憲司

PDA(Patron-Driven Acquisitions)とは、利用者からの要求をきっかけとして資料を収集し、コレクションを構築するしくみのことで、DDA(Demand-Driven Acquisitions)やPOD(Purchase On Demand)などともよばれる。College & Research Libraries Newsの2012年6月号に掲載された、「2012年、大学図書館の動向トップ10」の一つに電子書籍のPDAが取り上げられたり(E1306参照)(1)、米国教育諮問会議(Education Advisory Board)の報告書『大学図書館の再定義』(2011年)において、デジタル・コレクションを活用する方策の一つとして、電子書籍のPDAが扱われたりするなど(E1255参照)(2)、米国の大学図書館界、そして高等教育界において、広く注目されるトピックとなっている(E1310参照)。...

CA1776 - 数字でみるイラン児童書の昨今の出版状況 / 酒井貴美子

筆者の働いている国際子ども図書館は「世界のすぐれた児童書を集める」を、収集方針のひとつにしている。現在のところ外国書担当は3人である。この3人で世界を分割しているので、チンギスハーンもアレキサンダー大王もびっくりの広大な版図がそれぞれの担当となる。中東地域は私の担当地域のひとつである。しかし、選書して、はるばる旅をして国際子ども図書館にたどり着いてくれた資料はみな可愛い。この可愛い資料たちをどうしたらもっと知ってもらえるだろうとは私ども外国書担当がいつも考えていることである。...

CA1775 - 大学図書館のサービスとしての文献管理ツール / 林 豊

文献管理ツール(1) (2)とは、論文や図書を中心とした様々な文献のメタデータとフルテキストを手軽に管理・整理することができるソフトウェアやサービスのことである。英語ではReference Management ToolあるいはCitation Management Tool等と呼ばれている。文献管理ツールには、無料のものや個人で購入するもの、大学等の機関で導入するものがある。...

CA1774 - 関西館の10年:構想段階と現況とを対比して / 南 亮一, 木目沢 司, 鈴木昭博, 渡邊幸秀

国立国会図書館(NDL)関西館は、2002年10月7日に開館して丸10年となり、この間の総括を通じて、今後の発展を期すべき時期を迎え、NDL全体として、その検討に取り組んでいる最中である。...

CA1773 - 動向レビュー:日本の公共図書館の電子書籍サービス-日米比較を通した検証- / 森山光良

 電子書籍に関する情報があふれている。ただし、日本ではそのほとんどが、個人向け有料サービスに焦点を当てた技術や業界動向の情報である。一方、日本の公共図書館の電子書籍サービスに関する研究や動向の紹介はごく少ない(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)。その背景に、サービス実施館が限られているという不振状況がある。海外の公共図書館の電子書籍サービスに関する研究や動向の紹介もごく少ない(10) (11) (12) (13)。...

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