「モテる」ための読書?-英国読書年の調査

英国では2008年が「読書年(National Year of Reading)」と位置付けられ、数多くのイベントが行われてきました。そんな中で、恋愛のパートナー(候補)に「モテる」ためにすることと読書に関する調査(成人1,543名を対象、うち864名がティーン)が行われ、その結果が発表されています。

・相手にいい印象を与えるために、「○○を読んだことがある」とウソをついたことがある・・・39%(男性46%、女性33%)。ティーンに限れば74%に跳ね上がるが、ティーンの回答の場合、「○○」にFacebookなどのSNSも含まれているのが特徴。
・デートの待ち合わせに早く着いたときに、相手にいい印象を与えるために読書をする・・・18%
・相手にいい印象を与えるために、会話中に読んだ本の話をする・・・ティーンの47%。
・同、バッグの中に相手に見えるように本を入れておく・・・ティーンの24%。

また「どんなものを読んでいる人に魅力を感じる?」と成人男性/成人女性/ティーン男子/ティーン女子に聞いた結果も発表されています。

・成人男性の回答第1位:最新情報を提供しているウェブサイト
・成人女性の回答第1位:ネルソン・マンデラ自伝“Long Walk to Freedom”
・ティーン男子、ティーン女子の回答第1位:Facebook/Myspace

この結果について、恋愛・人間関係の専門家や読書年キャンペーンの会長は、「読書習慣が恋愛相手を選ぶ基準のひとつになっている」「読書が自己表現、セックスアピールのツールになっている」と評しています。

National Year of Reading: 11.12.08 Read to get lucky in love
http://www.yearofreading.org.uk/index.php?id=429

BBC NEWS | UK | Education | Many lie over books ‘to impress’
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/education/7776046.stm

National Year of Reading
http://www.yearofreading.org.uk/

参考:
英国の「国民読書年」読書支援情報共有サイト“Wikireadia”
http://current.ndl.go.jp/node/8215

「読んだ」とウソをついた本のベスト10(英国)
http://current.ndl.go.jp/node/5347

CA1241 – National Year of Reading−英国のリテラシー向上への取組み / 嶋田真智恵
http://current.ndl.go.jp/ca1241